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第10話
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早急に私とエドガーを離縁させるとために、ユアン様は証拠を集めてくれる。
次にエドガーが私を城に呼ぶまでに、全てを終わらせるようだけど……可能なのだろうか?
エドガーは私が問いただしたことで警戒しているはずだから、学園内でドリスと関わることはさそうだ。
ドリスと城内以外で仲良くするのだろうかと、私は考えてしまう。
私は顔に出ていたようで、ユアン様が話してくれた。
「ルクル様はなにも心配しなくていい。最近、エドガーはドリスを城に呼ぶ回数が徐々に増えている」
「……えっ?」
「俺の存在が疎ましいようで苛立ったエドガーは、ドリスに癒しを求めているのだろう……そうなるように、俺が仕向けた」
魔法学園でユアン様は、エドガーやドリスと同じクラスだ。
授業中や休み時間に、ユアン様はエドガーを精神的に追い詰めているらしい。
私はその場にいないからわからないけど、それによってエドガーは苛立っているようだ。
「これからはエドガー殿下は、学園内でもドリス様と関わるようになるのでしょうか?」
「エドガー殿下の性格から間違いないだろう。流石にバレないよう警戒すると思うが、学園内ならどこに隠れていても問題ない」
ユアン様が言うには、今まで学園内でも関わっていたからこそらしい。
行動を制限された苛立ちから、元に戻りたいと考えれば同じ行動をとると考えているようだ。
エドガーの行動をユアン様は予想していて――実際にエドガーは、その通りに動こうとしていた。
次にエドガーが私を城に呼ぶまでに、全てを終わらせるようだけど……可能なのだろうか?
エドガーは私が問いただしたことで警戒しているはずだから、学園内でドリスと関わることはさそうだ。
ドリスと城内以外で仲良くするのだろうかと、私は考えてしまう。
私は顔に出ていたようで、ユアン様が話してくれた。
「ルクル様はなにも心配しなくていい。最近、エドガーはドリスを城に呼ぶ回数が徐々に増えている」
「……えっ?」
「俺の存在が疎ましいようで苛立ったエドガーは、ドリスに癒しを求めているのだろう……そうなるように、俺が仕向けた」
魔法学園でユアン様は、エドガーやドリスと同じクラスだ。
授業中や休み時間に、ユアン様はエドガーを精神的に追い詰めているらしい。
私はその場にいないからわからないけど、それによってエドガーは苛立っているようだ。
「これからはエドガー殿下は、学園内でもドリス様と関わるようになるのでしょうか?」
「エドガー殿下の性格から間違いないだろう。流石にバレないよう警戒すると思うが、学園内ならどこに隠れていても問題ない」
ユアン様が言うには、今まで学園内でも関わっていたからこそらしい。
行動を制限された苛立ちから、元に戻りたいと考えれば同じ行動をとると考えているようだ。
エドガーの行動をユアン様は予想していて――実際にエドガーは、その通りに動こうとしていた。
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