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第12話

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ヴァン視点

 数日後に授業で問題が発生して、動揺の隙に杖を替える。
 替えた魔法道具の杖は普通に杖として使えるから、常に身につけるはずだ。
 1日身につけるだけで、サフィラは俺達に従うらしい。

 俺はエイダと話し合い、サフィラを従わせるために準備をしていく。
 そんな時に――国王から呼び出された俺は城の廊下を歩き、エイダと話をしていた。

「父上に勘当すると言われたら、数日待って欲しいと頼むしかないだろう」

「そうですね……陛下が何を考えているのか、私にはわかりません」
 
 数日後には杖を魔法道具の杖に替えることで、サフィラは俺達に従うようになる。
 それまでに勘当を言い渡されなければ、何も問題はない。
 この時の俺は―ーこの時点で、追い詰められていることを知らなかった。

■◇■◇■◇■◇■

 城の大広間に到着すると、激怒した父上が俺に対して叫ぶ。

「貴様は脅すことで、この場にいる者たちにサフィラ様を貶めさせようとしたようだな!」

「そ、それは――」

 俺とエイダが呼び出された城の大広間には、貴族達の姿があった。
 そこには元婚約者サフィラの姿もあって――何が起きたのかわからず、国王の正面に立つ。

 そして国王は、俺達の悪事について話す。
 どうやらサフィラが動いていたようで、俺は唖然としていた。
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