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第6話

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 私はセインから、反撃した方がいいと提案されていた。
 提案を受けることにしたけど、気になることがある。

「セイン様は、私の罪が捏造だと信じてくださるのですか?」

 パーティ会場の貴族達は、ヴァンの協力者達による暴言に同調していた。
 それなのにセインは、罪が捏造だと確信している様子だ。
 それが気になった私が尋ねると、セインが話す。

「サフィラ様が、平民のエイダを虐げる理由はありません。それに、サフィラ様がそんなことをするわけがないでしょう」

「……そうですね。セイン様の言う通りです」
 
 セインは魔法道具のことばかり考えている人で、周りに流されない。
 本心から信じてくれるセインなら、私も信じることができる。
 そしてセインは、これからのことを話し出す。

「罪を捏造してきた貴族達と学園で会い、魔法道具を使って真実を暴きましょう」

「あの、学園での魔法道具の使用って禁止されていませんでしたか?」

「それは授業中だけです。本来の実力を見て指導するのですから、当然の判断でしょう」

 確かに言われてみると、規則もそんな感じだった気がする。

 そういえばセインは、魔法学園で普通に魔法道具を使っていた。
 セインの作る魔法道具は成功すれば人々の役に立つけど、誰も試したことがなくて失敗する可能性が高い物ばかりらしい。
 別に失敗しても魔石を失うぐらいのリスクだから、今までも私は可能な限りセインに協力している。

「それなら、何も問題なさそうですね」

「はい。私は熱くなって周りが見えない時があるようなので、サフィラ様の意見はとても助かります」

 セインは魔法道具に熱中すると、常軌を超えた行動をとることで有名だ。
 今回は私のために動くから、セインは真剣に魔法道具を作っていたらしい。

 数日間の間、セインが私の力になるために考えている。
 それが嬉しくて――セインは、これからの行動について話そうとしていた。
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