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第11話
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私がヒュームと暮らすようになってから、数年が経っている。
モグルドは魔界で生きていられなかったと、ヒュームから報告を聞いていた。
亜人を見下しているモグルドは、ヒュームに魔法をかけられて嘘がつけなくなっている。
変わる気もなかったようで、そんなモグルドは魔界で生きていけなかったようだ。
リノーマ侯爵家は没落したとヒュームから報告を聞くけど、私は何も思わない。
いらない婚約者とモグルドに言われて、どんな目に合っても構わないと家族には思われていたからだ。
部屋で報告を聞き、ヒュームが私を心配して尋ねてくれる。
「今まで龍人を頼っていたのに、頼られて当然と思っていた末路だが……ルナは大丈夫か?」
「はい。私は今、ヒュームと一緒にいられて幸せです」
ヒュームの気遣いが嬉しくて、私は本心を伝える。
モグルド達のことは忘れることにして、これからも幸せに生きていこう。
モグルドは魔界で生きていられなかったと、ヒュームから報告を聞いていた。
亜人を見下しているモグルドは、ヒュームに魔法をかけられて嘘がつけなくなっている。
変わる気もなかったようで、そんなモグルドは魔界で生きていけなかったようだ。
リノーマ侯爵家は没落したとヒュームから報告を聞くけど、私は何も思わない。
いらない婚約者とモグルドに言われて、どんな目に合っても構わないと家族には思われていたからだ。
部屋で報告を聞き、ヒュームが私を心配して尋ねてくれる。
「今まで龍人を頼っていたのに、頼られて当然と思っていた末路だが……ルナは大丈夫か?」
「はい。私は今、ヒュームと一緒にいられて幸せです」
ヒュームの気遣いが嬉しくて、私は本心を伝える。
モグルド達のことは忘れることにして、これからも幸せに生きていこう。
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