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第66話
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私がロガムラ国に来てから、1年が経とうとしていた。
部屋で私は、カインからルグドの末路を聞く。
その内容をミリフに聞かせたくないようで、話を聞くと納得できた。
シェムは城内で亡くなり、その後ルグド王は何者かに始末されたようだ。
ゴードンから聞いたようで、2人は行方不明ということになっているらしい。
今のムーディス国は、リルーガ公爵家に支配されているようだ。
何が起きているのかを聞いた後、カインが私に話す。
「ルグドとシェムが消えてから、ムーディス国は元に戻ろうとしているようだ」
「追い詰めていたルグドを消したからでしょう。シェムを手にかけるとは思いませんでした」
カインが聞いた話だと、シェムは城に戻ったらしい。
それならルグドが手にかけたと推測できて、シェムは抗う力を持っていなかった。
「もう関係ありません――今の私は、カインの妻になれて幸せです」
手続きを済ませて、私はカインの妻になっている。
ムーディス国のことは気にせず、ロガムラ国で幸せに暮らすことができていた。
部屋で私は、カインからルグドの末路を聞く。
その内容をミリフに聞かせたくないようで、話を聞くと納得できた。
シェムは城内で亡くなり、その後ルグド王は何者かに始末されたようだ。
ゴードンから聞いたようで、2人は行方不明ということになっているらしい。
今のムーディス国は、リルーガ公爵家に支配されているようだ。
何が起きているのかを聞いた後、カインが私に話す。
「ルグドとシェムが消えてから、ムーディス国は元に戻ろうとしているようだ」
「追い詰めていたルグドを消したからでしょう。シェムを手にかけるとは思いませんでした」
カインが聞いた話だと、シェムは城に戻ったらしい。
それならルグドが手にかけたと推測できて、シェムは抗う力を持っていなかった。
「もう関係ありません――今の私は、カインの妻になれて幸せです」
手続きを済ませて、私はカインの妻になっている。
ムーディス国のことは気にせず、ロガムラ国で幸せに暮らすことができていた。
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