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第50話
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翌日になって、魔法道具で変装していた私は城に侵入する。
変装を解いて魔法を使い玉座の間に向かうけど、警備は前よりも遥かに甘くなっていた。
問題なく玉座の間に到着して、そこには頭を抱えているルグド王がいる。
いきなり目の前に現れた私に驚きながら、ルグドは叫んだ。
「おおっ! アリザよ戻って来てくれたのか! 歓迎しよう!!」
宰相ノースはいないようだけど、忙しいからだと推測できる。
歓喜しているルグドは、私を引き留めようと躍起になっていた。
「平民の生活は大変だったに違いない! 側妃に戻れば前よりも遥かにいい境遇にしようではないか!」
どうやらルグドは、平民暮らしが嫌で戻ってきたと考えていそうだ。
歓喜している姿を見た後――私は、ルグドに対して本心を話す。
「ムーディス国に戻る気はありません。私は愚かな元側妃として、貴方の苦しんでいる姿を見に来たのです」
完全に吹っ切るため、後悔させておきたい。
発言を聞いたルグドは唖然としたけど、私を諦めたくないようだ。
変装を解いて魔法を使い玉座の間に向かうけど、警備は前よりも遥かに甘くなっていた。
問題なく玉座の間に到着して、そこには頭を抱えているルグド王がいる。
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「ムーディス国に戻る気はありません。私は愚かな元側妃として、貴方の苦しんでいる姿を見に来たのです」
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