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第43話

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 私は部屋で、今日ゴードンから聞いたムーディス国の現状について考えていた。

 シェムのリルーガ公爵家が、ムーディス国を苦しめている。
 その原因が愚かな側妃の私がシェムを虐げていて、廃妃にしたけど今まで隠していた報告で行っていると思わせたいようだ。

 ルグドの行動を知り、私は呆れながら呟く。

「無茶な気がしますけど、ルグドとしてはとにかく私が悪いと思わせたいのでしょう」

 信じている人は少ないと思うし、商会には私を捜索させている。
 私が戻れば全て問題ないと考えていそうだから、直接戻る気はないと言いたくなっていた。

「カイン様が同行するとは思いませんでしたけど、ゴードンが一緒なら問題ないでしょう」

 これからの行動を話すと、ゴードンは協力すると言ってくれた。
 カインはロガムラ国の王子だから、ゴードンが変装の魔法道具を渡して商会で泊まってもらうようだ。
 
 一緒に来てくれるのは嬉しくて、私も変装すれば故郷を案内できる。
 その後に城へ侵入してルグドの元に行き、戻る気はないと言うことにしよう。
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