愚かな側妃と言われたので、我慢することをやめます

天宮有

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第25話

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 私は城に住むこととなり、ミリフ王女を魔法で治していた。

 新しい生活から2日が経ち、順調に治っていく。
 今日は歩けるようになって、カインが同行しミリフと私の3人で王都を巡っていた。

 城に戻り部屋に到着すると、ミリフが申し訳なさそうに話す。

「……提案したのは私ですけど、アリザ様とお兄様に迷惑をかけてしまいました」
「気にしていない。ミリフと一緒に王都を歩けて楽しかった」
「私はロガムラ国について何も知りませんでしたし、ミリフ様と一緒に知ることができて嬉しかったです」

 今日の出来事を思い返して、私は本心を話す。
 それでもミリフとしては、わがままを言ったと思っていそうだ。

「……そうですか」
「シェム王妃に迷惑をかけ続けられてきました私としては、本当に迷惑ではありませんよ」

 納得していないようだから、私はシェムの行動について話してみる。
 今まで私は散々シェムに迷惑をかけられていたけど、そのことがここで生きるとは思わなかった。

「確かに、シェム様よりは迷惑をかけていませんね」
「ミリフ様は私が気になっていると、知っていることを話してくれました。ありがとうございます」

 私が本心を話すと、ミリフは嬉しそうにしている。
 ロガムラ国に来てからは、毎日が楽しくて――数日後、ミリフの病が治ろうとしていた。
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