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第20話
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馬車に乗って数日が経ち、私達はロガムラ国に到着した。
今まで万能薬を取引していたからか、城に到着すると歓迎される。
応接室で私とゴードンが待っていると、美青年がやって来た。
金色の短い髪で背が高く、青く大きい眼をした優しそうな人。
ゴードンから聞いていたけど、彼は第三王子のカイン・ロガムラだ。
挨拶をした後、いつもならすぐに万能薬の取引をしているらしい。
取引の前に私の説明をする予定だけど、カインの発言に驚くこととなる。
「ゴードン様の万能薬で、ミリフは苦しくなくなっている……本当に、ありがとうございます」
「カイン様、頭を上げてください。そのことで、話しておきたいことがあります」
王子なのに私達に深く頭を下げる辺り、妹のミリフを大切に思っているのがよくわかる。
ゴードンが私の説明をする前に、カインが焦った様子で話す。
「あの素晴らしい万能薬の材料が足りないのでしたら、どんな手を使ってでも入手してみせましょう」
「えっと、そのことですが――」
「――家族は私が説得してみせます。私にできることならどんなことでもするつもりです!」
ゴードンが説明する前に、カインが決意を話す。
どうやら万能薬を出していないことから、この場にはないと思われていそうだ。
「万能薬はあります。私の隣にいるアリザが作ったものです」
「はい。そして私なら、ミリフ様の病を治せるかもしれません」
「本当ですか!」
ゴードンは事前に私が作っていた万能薬をテーブルに置き、カインに説明する。
私が来た理由を話すことができて、カイン王子の期待に応えたかった。
今まで万能薬を取引していたからか、城に到着すると歓迎される。
応接室で私とゴードンが待っていると、美青年がやって来た。
金色の短い髪で背が高く、青く大きい眼をした優しそうな人。
ゴードンから聞いていたけど、彼は第三王子のカイン・ロガムラだ。
挨拶をした後、いつもならすぐに万能薬の取引をしているらしい。
取引の前に私の説明をする予定だけど、カインの発言に驚くこととなる。
「ゴードン様の万能薬で、ミリフは苦しくなくなっている……本当に、ありがとうございます」
「カイン様、頭を上げてください。そのことで、話しておきたいことがあります」
王子なのに私達に深く頭を下げる辺り、妹のミリフを大切に思っているのがよくわかる。
ゴードンが私の説明をする前に、カインが焦った様子で話す。
「あの素晴らしい万能薬の材料が足りないのでしたら、どんな手を使ってでも入手してみせましょう」
「えっと、そのことですが――」
「――家族は私が説得してみせます。私にできることならどんなことでもするつもりです!」
ゴードンが説明する前に、カインが決意を話す。
どうやら万能薬を出していないことから、この場にはないと思われていそうだ。
「万能薬はあります。私の隣にいるアリザが作ったものです」
「はい。そして私なら、ミリフ様の病を治せるかもしれません」
「本当ですか!」
ゴードンは事前に私が作っていた万能薬をテーブルに置き、カインに説明する。
私が来た理由を話すことができて、カイン王子の期待に応えたかった。
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