別れたいようなので、別れることにします

第４５話

　数週間後、ルグド達が私を襲撃する日がやってきた。

　サーノラ伯爵家の屋敷は警備が厳重だから、魔法学園にいる時を狙おうとしている。
　私はあえて校舎裏に行くことで誘い出し、対処することに成功した。

　カインの言うとおりに行動して、不安はないから自然に振る舞えている。
　それによってルグドとシェムが雇った人達も怪しまずチャンスと考えたようで、カインが雇っていた人達に倒されていた。

　校舎裏に人々が倒れているけど、ルグドとシェムの姿はない。
　そこへ事前にカインが呼んでいた魔法学園の先生達がやって来て、私は推測を話す。
　カインが取引の証拠を持っているから、ルグドが関わっていると断言できた。

「私は、ルグド殿下が怪しいと考えています」

　そう言いながら魔法を使い、私は隠れていたルグドを拘束する。
　雇っていた人から、ルグドとシェムは隠れて私の最期を確認すると聞いていた。
　隠れている場所は推測できたから、私は２人を捕らえることに成功する。
　傍にいた別の制服を着ている女性も拘束したけど、この人がシェムのようだ。

　今までの出来事を理由に、私はルグドとシェムと調査させようとしている。
　私を消せば全て上手くいくと考えていたようだけど、消えていないから上手くいかなかった。