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第16話
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マルクスはラーミカについて調べたようで、私は気になってしまう。
ラーミカが何をしたのか尋ねると、マルクスが話してくれる。
「最近のラーミカはテリナに敵意を向けていたから、調べておこうと思った」
「敵意ですか」
私は完全に気にしないようにしていたから、まったく知らなかった。
魔法が使えなくなった元凶だから、敵視されているのは当然な気もする。
「テリナが心配になって、ラーミカが何か企んでいないか周辺を調査することにした」
「そ、それは……ありがとうございます」
ラーミカのことはどうでもよかったけど、マルクスの発言が嬉しい。
私のことが心配で動いてくれたと聞いて、その発言を聞けて幸せだ。
そんな私を眺めてマルクスが動揺したけど、変な顔だったのかもしれない。
気になってしまい、私はマルクスに尋ねる。
「マルクス様、どうかしましたか?」
「いや……不安要素を聞いたのに喜んでいるように見えたが、気のせいだろう」
気のせいじゃないとは、言えないでいる。
マルクスは真剣に力になろうとしてくれるのに、私が笑顔になったのは失礼だった。
「それは、申し訳ありませんでした」
「いや、笑顔の方がいいと俺は思う」
思わず謝ってしまうけど、マルクスの発言を聞いて安堵する。
これからマルクスは、ラーミカが何をしていたか話そうとしていた。
ラーミカが何をしたのか尋ねると、マルクスが話してくれる。
「最近のラーミカはテリナに敵意を向けていたから、調べておこうと思った」
「敵意ですか」
私は完全に気にしないようにしていたから、まったく知らなかった。
魔法が使えなくなった元凶だから、敵視されているのは当然な気もする。
「テリナが心配になって、ラーミカが何か企んでいないか周辺を調査することにした」
「そ、それは……ありがとうございます」
ラーミカのことはどうでもよかったけど、マルクスの発言が嬉しい。
私のことが心配で動いてくれたと聞いて、その発言を聞けて幸せだ。
そんな私を眺めてマルクスが動揺したけど、変な顔だったのかもしれない。
気になってしまい、私はマルクスに尋ねる。
「マルクス様、どうかしましたか?」
「いや……不安要素を聞いたのに喜んでいるように見えたが、気のせいだろう」
気のせいじゃないとは、言えないでいる。
マルクスは真剣に力になろうとしてくれるのに、私が笑顔になったのは失礼だった。
「それは、申し訳ありませんでした」
「いや、笑顔の方がいいと俺は思う」
思わず謝ってしまうけど、マルクスの発言を聞いて安堵する。
これからマルクスは、ラーミカが何をしていたか話そうとしていた。
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