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第12話
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アシェル視点
休日が終わり、俺は清々しい気分で魔法学園に登校する。
まだテリナは来ていないようで、婚約破棄を言い渡されて不登校になったのかもしれない。
テリナの席を眺めて、俺は思わず呟いてしまう。
「目障りなテリナが来なくなれば、俺としても最高だ」
俺は新しいラーミカと、幸せに生きよう。
そう考えていたのに――時間ギリギリに登校したテリナに、教室が騒ぎとなっていた。
■◇■◇■◇■◇■
「はぁぁぁっっ!? なっ、なぜテリナは! 元の姿に戻っている!?」
俺は教室に入ってきたテリナの姿を見て、動揺するしかない。
もう2度と見ることができないはずの、元の姿に戻っている。
やはり元のテリナは可愛く、俺は理由を知りたくて叫ぶ。
テリナは俺を蔑むように眺めて、無表情で告げた。
「元婚約者のアシェル様に、話すことはなにもありません」
「なんだと!? 伯爵家の令嬢が、公爵令息の俺に――」
「――見苦しいぞアシェル。立場で脅す行為は、俺が許さない」
そんなことを言い出したのは、公爵令息のマルクスだ。
今までは婚約者だから黙らせていたが、無関係になったことで口を出してくる。
「――大して魔法の実力もないのに、立場だけで威張るお前に俺は苛立っていた」
言い放ち、マルクスが魔力を籠めて威圧する。
魔法の実力はマルクスの方が上だから、俺は何も言い返すことができなくなっていた。
休日が終わり、俺は清々しい気分で魔法学園に登校する。
まだテリナは来ていないようで、婚約破棄を言い渡されて不登校になったのかもしれない。
テリナの席を眺めて、俺は思わず呟いてしまう。
「目障りなテリナが来なくなれば、俺としても最高だ」
俺は新しいラーミカと、幸せに生きよう。
そう考えていたのに――時間ギリギリに登校したテリナに、教室が騒ぎとなっていた。
■◇■◇■◇■◇■
「はぁぁぁっっ!? なっ、なぜテリナは! 元の姿に戻っている!?」
俺は教室に入ってきたテリナの姿を見て、動揺するしかない。
もう2度と見ることができないはずの、元の姿に戻っている。
やはり元のテリナは可愛く、俺は理由を知りたくて叫ぶ。
テリナは俺を蔑むように眺めて、無表情で告げた。
「元婚約者のアシェル様に、話すことはなにもありません」
「なんだと!? 伯爵家の令嬢が、公爵令息の俺に――」
「――見苦しいぞアシェル。立場で脅す行為は、俺が許さない」
そんなことを言い出したのは、公爵令息のマルクスだ。
今までは婚約者だから黙らせていたが、無関係になったことで口を出してくる。
「――大して魔法の実力もないのに、立場だけで威張るお前に俺は苛立っていた」
言い放ち、マルクスが魔力を籠めて威圧する。
魔法の実力はマルクスの方が上だから、俺は何も言い返すことができなくなっていた。
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