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第九話
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空を飛ぶモンスターの大襲撃は、事前に皆で準備していたから切り抜けることができた。
レイン様や領民の人達にお礼を言われるけど、これは皆のお陰だ。
私は信頼されて、レイン様と同じように立場が上になったらしい。
どうやらレイン様は王家やジェード様とは違う公爵家に提案したことで、更に評価を上げたらしい。
そして、ジェード様がレイン様の家にやって来る。
応接間に案内したレイン様と私が、ジェード様と対面している。
ジェード様は苛立っている様子だけど、どうやらクーナスは協力を得られなかったらしい。
1人で行動するも大失敗して評判が落ちているとレイン様から聞いていたけど、本当のようだ。
「ジェード様……私の屋敷に急に来て、要件はなんでしょうか?」
レイン様が苛立ちながら尋ねるのは、察することができているからでしょう。
「アイリスは伯爵貴族如きには勿体ないだろう……俺に差し出せ!」
必死の形相でジェード様が言い放ち、レイン様が溜息を吐いている。
明らかに呆れている様子で、即断していた。
「お断りします」
「なんだと!? 俺より下の分際でよくもそんなことが言えたものだ!」
「今までの功績から、私は貴方よりも立場は上です……そんなふざけた提案を聞くわけがないだろう」
「ぐっ……」
レイン様に威圧されて、ジェード様は何も言えなくなってくる。
脅して私と再び婚約するのは無理だと考えたのか、私を眺めて頭を下げる。
「アイリスよ。今まで悪かった……クーナスの酷さを知らなかったんだ。俺と再び婚約してくれ!」
「お断りします」
ジェード様は必死に頼んでくるけど、私がジェード様と婚約することはない。
私が断言して、レイン様が追い出してくれたことで、ジェード様はどうすることもできなくなっていた。
レイン様や領民の人達にお礼を言われるけど、これは皆のお陰だ。
私は信頼されて、レイン様と同じように立場が上になったらしい。
どうやらレイン様は王家やジェード様とは違う公爵家に提案したことで、更に評価を上げたらしい。
そして、ジェード様がレイン様の家にやって来る。
応接間に案内したレイン様と私が、ジェード様と対面している。
ジェード様は苛立っている様子だけど、どうやらクーナスは協力を得られなかったらしい。
1人で行動するも大失敗して評判が落ちているとレイン様から聞いていたけど、本当のようだ。
「ジェード様……私の屋敷に急に来て、要件はなんでしょうか?」
レイン様が苛立ちながら尋ねるのは、察することができているからでしょう。
「アイリスは伯爵貴族如きには勿体ないだろう……俺に差し出せ!」
必死の形相でジェード様が言い放ち、レイン様が溜息を吐いている。
明らかに呆れている様子で、即断していた。
「お断りします」
「なんだと!? 俺より下の分際でよくもそんなことが言えたものだ!」
「今までの功績から、私は貴方よりも立場は上です……そんなふざけた提案を聞くわけがないだろう」
「ぐっ……」
レイン様に威圧されて、ジェード様は何も言えなくなってくる。
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「アイリスよ。今まで悪かった……クーナスの酷さを知らなかったんだ。俺と再び婚約してくれ!」
「お断りします」
ジェード様は必死に頼んでくるけど、私がジェード様と婚約することはない。
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