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第38話
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アシェル視点
エミリーが家を捨ててから、数カ月以上が経っている。
ザライン国は崩壊しているようなもので――俺は、精神的に追い詰められていた。
「クソッ……キアラはエミリーのポーションに頼っていた無能だ。それなのになぜ俺が糾弾される!?」
悪いのはエミリーなのに、時期的に婚約者となった俺のせいだと考える貴族が多い。
魔物による被害、聖女の力を得られない現状から――国民と貴族の大半が、ザライン国を捨てていた。
「エミリーを連れ戻すしかないが、場所がわからない。クソッ――」
俺は現状に憤り、部屋で取り乱して1人叫んでいた時だった。
「――これがザライン国の王子か。本当に嘆いてばかりのようだ」
「なっっ――っっ!? 何者だ!?」
俺は突然目の前に現れた不審者に、驚愕することとなる。
黒いフードを纏った怪しい青年は、城に侵入して部屋まで来たようだ。
「俺はリーフドだ。アシェル殿下に話したいことがあって、ここまで来た」
リーフドと名乗った侵入者の発言に、俺は驚くこととなる。
俺は話を聞いて――どうやらリーフドは、エミリーの居場所を知っているようだ。
エミリーが家を捨ててから、数カ月以上が経っている。
ザライン国は崩壊しているようなもので――俺は、精神的に追い詰められていた。
「クソッ……キアラはエミリーのポーションに頼っていた無能だ。それなのになぜ俺が糾弾される!?」
悪いのはエミリーなのに、時期的に婚約者となった俺のせいだと考える貴族が多い。
魔物による被害、聖女の力を得られない現状から――国民と貴族の大半が、ザライン国を捨てていた。
「エミリーを連れ戻すしかないが、場所がわからない。クソッ――」
俺は現状に憤り、部屋で取り乱して1人叫んでいた時だった。
「――これがザライン国の王子か。本当に嘆いてばかりのようだ」
「なっっ――っっ!? 何者だ!?」
俺は突然目の前に現れた不審者に、驚愕することとなる。
黒いフードを纏った怪しい青年は、城に侵入して部屋まで来たようだ。
「俺はリーフドだ。アシェル殿下に話したいことがあって、ここまで来た」
リーフドと名乗った侵入者の発言に、俺は驚くこととなる。
俺は話を聞いて――どうやらリーフドは、エミリーの居場所を知っているようだ。
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