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第31話
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アシェル視点
俺は城の部屋で1人になり、真相を知って後悔するしかない。
「全て……全て、エミリーの力によるものだった……」
呆然と部屋で立ち尽くし、数ヶ月の間に起きたことを思い出す。
キアラが無能聖女になった原因は、婚約者アシェルによるものと噂されていた。
更にアリード領のポーションが取引できなくなったのも、俺が婚約破棄を言い渡したせいと考えられている。
「全て事実だが……クソッ、エドンの提案を聞かなければよかった!」
エドンのせいにしてしまうが、俺が賛同していたのも事実だ。
提案を聞いて、俺が選択したことによって――俺は追い詰められている。
「まだだ……エミリーさえ見つけることができれば、全て元に戻る!!」
俺は王子としての権力を使い、エミリーを必ず見つけることを決意した。
どんな手段を使ってでもエミリーを探し出し、強引にでも連れ戻す。
「エミリーが家を捨てて数ヶ月が経った――エミリーがポーションを作っているのなら、その場所は有名になっているはずだ!」
ザライン国とアリード家も、エミリーのポーションによって有名となっていた。
エミリーがポーションを作り続けているのなら、場所の特定ができるはず。
この時の俺は、エミリーを見つけるために全力で動いている。
その行動が最悪の事態を招くことを、この時の俺は考えていなかった。
俺は城の部屋で1人になり、真相を知って後悔するしかない。
「全て……全て、エミリーの力によるものだった……」
呆然と部屋で立ち尽くし、数ヶ月の間に起きたことを思い出す。
キアラが無能聖女になった原因は、婚約者アシェルによるものと噂されていた。
更にアリード領のポーションが取引できなくなったのも、俺が婚約破棄を言い渡したせいと考えられている。
「全て事実だが……クソッ、エドンの提案を聞かなければよかった!」
エドンのせいにしてしまうが、俺が賛同していたのも事実だ。
提案を聞いて、俺が選択したことによって――俺は追い詰められている。
「まだだ……エミリーさえ見つけることができれば、全て元に戻る!!」
俺は王子としての権力を使い、エミリーを必ず見つけることを決意した。
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ザライン国とアリード家も、エミリーのポーションによって有名となっていた。
エミリーがポーションを作り続けているのなら、場所の特定ができるはず。
この時の俺は、エミリーを見つけるために全力で動いている。
その行動が最悪の事態を招くことを、この時の俺は考えていなかった。
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