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第28話
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アシェル視点
エドンが城から去って、俺は部屋で1人になって取り乱す。
「クソッッ……キアラを婚約者にしたのは正解だが、エミリーの力はそこまで凄いとはな……」
聖女を婚約者にしたことで、数日でも俺の評判はよくなっている。
エドンはエミリーを捜索させると言っているが、見つけることができるのかはわからない。
「エミリーはポーションを作って生活すると考えるはず、これから強力なポーションの出所を探せばいい」
それでもエミリーが作れるポーションは最大10個で、今までは7個作らせるだけで苦しんでいた。
これからは作る数を減らすだろうから、強力なポーションが話題になるのは月日がかかりそうだ。
「父上にも捜索を頼んだが、エミリーの力は言えなかった……知られるのは時間の問題だろう」
雇っている調合魔法使いは、とにかく体力回復ポーションを作らせているらしい。
一番必要になる魔力回復ポーションが作れないのは痛手で、予備もほとんどないようだ。
「捜索は任せるしかない……俺が今できることは、キアラの精神を安定させることだけだ」
昨日もキアラは不安そうにしていて、聖女の活動に支障をきたすかもしれない。
そうなれば俺の評判が下がってしまうから、それだけは避けたかった。
そして――俺は婚約者キアラから、とんでもないことを聞くことになる。
エドンが城から去って、俺は部屋で1人になって取り乱す。
「クソッッ……キアラを婚約者にしたのは正解だが、エミリーの力はそこまで凄いとはな……」
聖女を婚約者にしたことで、数日でも俺の評判はよくなっている。
エドンはエミリーを捜索させると言っているが、見つけることができるのかはわからない。
「エミリーはポーションを作って生活すると考えるはず、これから強力なポーションの出所を探せばいい」
それでもエミリーが作れるポーションは最大10個で、今までは7個作らせるだけで苦しんでいた。
これからは作る数を減らすだろうから、強力なポーションが話題になるのは月日がかかりそうだ。
「父上にも捜索を頼んだが、エミリーの力は言えなかった……知られるのは時間の問題だろう」
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「捜索は任せるしかない……俺が今できることは、キアラの精神を安定させることだけだ」
昨日もキアラは不安そうにしていて、聖女の活動に支障をきたすかもしれない。
そうなれば俺の評判が下がってしまうから、それだけは避けたかった。
そして――俺は婚約者キアラから、とんでもないことを聞くことになる。
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