生贄ですが僕男です・・・

花音

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綺麗な神様

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蓋を開けた人は綺麗な男の人だった。

???「また人間なんだが……はぁ…もう人間をよこすなと言ったのに、あいつら記憶力がないんだな」

夜「あなたは……誰?」

???「あぁまだ名乗っていなかったな、私は鈴宮神社の神の怜だ。今日がらお前のしゅじんでもあるな」

夜「……」

怜「だんまりか、まぁいいお前なかなか顔がいいじゃぁないか、磨けば光りそうだな」

夜「僕はここで何をしなきゃいけないんですか」

怜「特にすることは無い。強いて言うなら私の暇つぶしだな。まぁそう怯えるな私たちはお前に危害を加えたりはしないぞ」

怯えてるのがバレないようにしてたつもりだったがあっさりバレてしまっていたらしい、僕は忌み子だからこの神様も絶対僕のことを見放す、もう顔も思い出せない自分の両親や自分のことを悪く言っていた村の人のように……僕は……嫌われてて……呪われてるから……あぁダメだ震えが止まらない、怖い。

怜「……」

震えて涙で視界がにごった時暖かいものが僕を包んだ……

怜「お前に何があったのか何となく分かった。もう大丈夫だ、私はお前を見放したりしないし悪く言ったりもしない今は安心して眠るがいい。」

優しく僕の背中を撫でてくれた顔を少しあげると目を閉じた怜様の顔が……温もりと安心感にだんだん意識が落ちていく中僕はこう思った。

あぁなんて綺麗な神様なんだ……
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