123 / 146
九章 キシリスク魔導王国編
122話 病
しおりを挟む朝日が差し込む温室で、僕は通信石を起動させながら話をしていた。電話の時に偶に出る癖で、喋りながら温室内を歩き回る。
朝露に濡れた草木が眩しい。
ユーリの薬草コレクションも元気そうだ。
『いやぁ、昨日は吃驚させたよね?ごめんよ』
「もう本ッッッ当に心配したんだからねッ!?」
(溜めたなぁ…)通信の相手はレティシアで、昨晩の粗相を謝罪している。
昨日、僕は吐血して王城に担ぎ込まれた。偶然居合わせたノヴァが救急搬送してくれたらしい。
シャルとユーリにより処置をしてもらって、今ではすっかり気分は良い。
僕にはこの症状に心当たりがある。
以前経験して苦痛を味わった事のある病、まさかの胃潰瘍だ。
近日のお腹の痛みはこれが原因かもしれない。
ただ、進行速度が早いのが気になる。僕がこの世界に来たタイミングを考えれば、ここまで悪化するまでにもう少し猶予があっても良かった。(…うーん…?)
この世界で病気の死亡率は高い。
外傷とは違い、治癒師にその病気の知識が無いと治癒出来ない欠点がある。原因から症状、原理、どうしたら完治するのかまで医学の智識が必要だ。
シャルも病気の治療の習得には苦労している。
今も図書室に篭って昨晩の僕の症状を本で調べてくれていた。ユーリも研究室で薬を作ってくれている。
この世界で病気の治癒とは、医学の知識が豊富な薬師により少しずつ治療していく事が大半だ。
僕は一度経験している為、自分がどんな病気なのか、症状や緩和法などある程度の知識は持っている。
それを2人に告げないのは、胃潰瘍の原因で思い当たるのがストレスくらいだからだ。
身に余る立場に日々胃を痛めてたけど、まさか胃潰瘍になるとは。
僕がストレスで血を吐いたなんて言ったら、恐らく今後も皆に心配を掛けてしまう。
リリスは外出を許してくれなくなるだろう。メイドの皆も過保護になって僕の世話に数人が付きっきりになる気がする。
きっと五天王の皆も伸び伸びと働けなくなる。僕の胃の心配をして、顔色を窺われるのは好ましくない。
皆優しいからこそ今のようには接して貰えなくなる。今が自然の形なのだろうし、気を遣わせるのは僕の望むところじゃない。
この症状に関して、良い案が浮かぶまで暫く保留にしようと思う。(シャルとユーリには無理しないように言いに行かなくちゃね)
温室に咲き乱れる色とりどりの花々に水をやりながら、通信石から聞こえる声に耳を傾けた。
「もう大丈夫なの?」
『うん。処置はしてもらったよ』
「…はぁ……、もう!心臓が止まるかと思ったんだから…」
張り詰めていた緊張の糸が切れたように、レティシアは息を吐いた。
「いきなり出て来た女の子に攫われてしまうし…」
『ははは、それは驚くね』
「笑い事じゃないのよ?」
拗ねてしまうレティシアに『ごめん』と言うが笑壺に入ると止まらなくなるものだ。
『あの子はレティも知ってるよ。ほら、イリババ山の遺跡で会った…』
「あの高位魔物!?」
『そうさ。僕と一緒に帰ったでしょう?』
レティはノヴァが人になれるって知らなかったもんね。驚くのも無理はない。
ノヴァが初めて女の子としてベッドに潜り込んで来た時は僕も驚いた。
「完全な人型になれる魔物なんて聞いた事もないわ。ただの高位魔物と同じ括りには出来ないわね…」
『じゃー、雷神龍と同じ特級魔物って事で』
「……そういう事にしておくわ。でもそんな希少な魔物を、魔王が放っておくかしら…。シロ、彼女の事は暫く隠しておいた方が良いかもしれないわ。姿も出来るだけ人のまま生活してもらって…」
ノヴァは寂しがり屋だから、王城での殆どの時間を幼女で過ごしている。
レティシアの知り合いのマオさんは、よっぽど珍しい魔物が好きなのだろう。彼女の声には有無言わさぬ雰囲気があった。ノヴァがマオさんに見つかると私欲のままに利用されてしまうような…。
「…あの、シロ。次に会った時に話があるって言ってたじゃない?…その時私の話も聞いてくれるかしら」
『うん?勿論さ』
レティに僕の本当の名前を教えるつもりでいる。その際彼女も伝えたい事があるようだ。
大理石をくり抜いて作られた大きめの睡蓮鉢がある。睡蓮が葉を伸ばし大輪の華を咲かせていた。張られた水の中には魚が往来し、心を穏やかにする。(嫌われるってまだ決まった訳じゃない…)
パラパラと小さな魚に食事を与えて愛でる。
「もう一度だけ聞くけど、体は本当に大丈夫なのね?」
『うん。大丈夫だよ』
もう一度念を押すレティは真剣そのものだ。
要らぬ心配を掛けてしまっている現状に、申し訳なくなってくる。
暫く流動食生活だが無理をしなければ平気。ポーションを飲めば一時的に胃は癒えるけど、病気を完治させるには至らない。(再発しない方法があればなぁ)
『じゃぁ、会った時にね。また連絡するよ』
通信を切り、大温室を眺めた。
王城にはビニールに囲まれた温室が4つ繋がっていて管理されている。此処には希少な花や薬草の他にも、花々を見ながらリラックス出来る休憩所や、僕専用のベッドが置かれていた。(贅沢だなー)
アルバくんが花に囲まれて寝てたと思うと少し違和感があるけど、人の趣味にどうこう言うのは野暮だよね。
以前聞いた話では、彼は時折護衛やメイドさんさえも中に入れず数時間篭る事もあったそうだ。
僕もこの場所は気に入っている。
花の香りが鼻腔を擽り、様々な色で視界を楽しませてくれる。天蓋付きのフカフカの丸いベッドは居心地が良いし、本を読みながら寝っ転がれる点も高得点だ。
クッションに埋もれてたけど枕元に小さな本棚もあった。
ベッドに座って真横にあったプランターに水を与えていると、魔王の皆と繋がる通信石が点滅する。
『誰?』
「あ…アルバラードさん。俺です…ジュノ、です」
『ジュノ!どしたの?君から連絡をくれるなんて』
ジュノから連絡をくれるなど珍しい。
少し前僕の方から掛けた時、前線で戦闘中にも関わらず出てくれて仰天したのを思い出す。しかも相手が僕だと分かると心底嬉しそうに声が弾んだ。
取り込み中には出なくて良いって言ったけど、納得してくれたかは分からない。
「【琥珀】からアルバラードさんが、吐血したと聞いて…」
『嗚呼、大した事はないんだ。疲れが溜まっていたのかな?』
「……。もっとご自愛下さい。貴方に何かあったら俺はーー…」
泣きそうな声にドキリとする。
『そ、それよりジュノ、またブルクハルトに遊びに来れない?新しいゲームを作って貰えそうなんだ。テストプレイに協力してくれたら有り難いのだけど』
話題を逸らしたのバレバレだったかな。
「ええ。俺で良ければ…ッーーく…っ」
『ジュノ?どうかしたの?』
暫く待っても返答がない。向こう側でグラスが割れる音が聞こえた。
「ーー…大丈夫、です。またいつもの…頭痛です」
『このところ続いてるね…』
偏頭痛とかでもなさそうだ。
「隻腕の男…」
『何?』
「あ、いえ…」
ジュノが譫言を溢した。
以前映像がフラッシュバックすると言っていたから、それに関係する言葉かもしれない。
「呼んで頂ければいつでも俺は行きます」
『……』
僕の心配を他所に、ジュノは従順であろうとする。なぜ僕にそこまで謙るのか、腰が低いのか未だに理解出来ない。
ジュノは狼みたいな存在だ。
周囲には冷たい尖った眼差しを向けるけど、唯一僕には目元が緩む。鈍い僕でも尻尾が左右に振られているのが分かる。
しかし時折覗く彼の牙に背筋が冷えるのだ。
彼が慕ってくれてるのはフェラーリオとの一件でハッキリした。でも、その理由は口にしたくないと言う。
過去にアルバくんが何かしたのは明白だ。
僕自身が、彼が慕うような人物ではないといつかバレてしまわないか冷や冷やする。僕の素を見せても揺るがなかった信仰心だけが解せない。(せめて、何をしたのか分かればなぁ…)
「アルバラードさん…?」
『あ、…ごめん。じゃぁ、また連絡するよ!頭痛お大事にね』
「はい。アルバラードさんこそ…」
祈るようなジュノの声に、僕の身を心から案じているのが伝わる。
そんな彼に少しでも報いたいと思う。
通信石を置いたタイミングでユーリが温室を訪れた。
「此方でしたか」
『ユーリ…』
どうやら僕を探してくれていたみたい。
自室のベッドで大人しくしてないのを怒られるかも。
でも、起き上がるのさえメイドさんに許して貰えなかった。本も読めない。読みたいって言ったら交代で読み聞かせしてくれる、との事だ。お菓子なんてもってのほか。いくら僕でも息が詰まる。
トイレを言い訳に逃げ出そうとしたけど、ベッドに採尿用の器具を持って来られた。意地でも僕をベッドに拘束しておきたい彼女達の意地を見せられた。
結局王様命令で暫く独りにしてもらった。
その隙になんとか温室まで逃げてきたのだ。
「此方が増血剤です」
『ありがとー!』
昨日血を吐いてから貧血気味の僕に薬をくれた。
「アルバ様、我々は御身のお体を心配しております。一刻も早く完治させる為に症例や過去の文献を…」
『ん、んー…。シャルにも伝えて欲しいのだけど、僕の事は後回しで良いよ』
「そ、れは…」
悲壮に歪むユーリの顔。何か誤解させたっぽい。
『だ、大丈夫だからさ!心配しないで。僕の体の事は自分が1番知ってるから』
ニコニコ笑ってみせるけど、彼の表情は晴れない。
『それより、ユーリ。頭痛の薬も作ってもらえないかな?』
「頭痛薬ですか?」
『ジュノの頭痛、頻度も痛みも増してるみたいなんだ』
「アルバ様、今は他の者より自身のお体の事を…」
『頼むよ…』
眉をハの字にしてお願いすると、彼は諦めたように眼鏡を押し上げた。歯の間から「畏まりました」と聞こえる。
レティやジュノだけじゃない。(僕は皆の事も…)始めはこの世界で生きるのに必死だった。
いつしか此処が僕の居場所だと望むようになった。でもそれはこの体の持ち主のアルバくんが居るべき場所だ。
病気になって気が滅入っているせいか、ネガティブな事ばかり頭に浮かぶ。
そして不意に口を突く。
『…、もし僕がユーリの知らない誰かで、この身体を乗っ取っているだけとしたら…どうする?』
「アルバ様?」
『ーー…ごめん、聞いてみただけだよ』
僕は笑って誤魔化した。
0
お気に入りに追加
310
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
世界⇔異世界 THERE AND BACK!!
西順
ファンタジー
ある日、異世界と行き来できる『門』を手に入れた。
友人たちとの下校中に橋で多重事故に巻き込まれたハルアキは、そのきっかけを作った天使からお詫びとしてある能力を授かる。それは、THERE AND BACK=往復。異世界と地球を行き来する能力だった。
しかし異世界へ転移してみると、着いた先は暗い崖の下。しかも出口はどこにもなさそうだ。
「いや、これ詰んでない? 仕方ない。トンネル掘るか!」
これはRPGを彷彿とさせるゲームのように、魔法やスキルの存在する剣と魔法のファンタジー世界と地球を往復しながら、主人公たちが降り掛かる数々の問題を、時に強引に、時に力業で解決していく冒険譚。たまには頭も使うかも。
週一、不定期投稿していきます。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しています。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ミネルヴァ大陸戦記
一条 千種
ファンタジー
遠き異世界、ミネルヴァ大陸の歴史に忽然と現れた偉大なる術者の一族。
その力は自然の摂理をも凌駕するほどに強力で、世界の安定と均衡を保つため、決して邪心を持つ人間に授けてはならないものとされていた。
しかし、術者の心の素直さにつけこんだ一人の野心家の手で、その能力は拡散してしまう。
世界は術者の力を恐れ、次第に彼らは自らの異能を隠し、術者の存在はおとぎ話として語られるのみとなった。
時代は移り、大陸西南に位置するロンバルディア教国。
美しき王女・エスメラルダが戴冠を迎えようとする日に、術者の末裔は再び世界に現れる。
ほぼ同時期、別の国では邪悪な術者が大国の支配権を手に入れようとしていた。
術者の再臨とともに大きく波乱へと動き出す世界の歴史を、主要な人物にスポットを当て群像劇として描いていく。
※作中に一部差別用語を用いていますが、あくまで文学的意図での使用であり、当事者を差別する意図は一切ありません
※作中の舞台は、科学的には史実世界と同等の進行速度ですが、文化的あるいは政治思想的には架空の設定を用いています。そのため近代民主主義国家と封建制国家が同じ科学レベルで共存している等の設定があります
※表現は控えめを意識していますが、一部残酷描写や性的描写があります
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる