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二章
13話【奈落の底】
しおりを挟む目が覚めた。固く冷たい地面の感触に眉を寄せる。鼻から水を吸ったのか、鼻頭が痛い。
『ふ、げほっ…ごほ…!』
俯せに倒れていた身を起こそうとすると、節々が軋み、腹部には鈍い痛みが残っていた。
溺れた夢を見た気がする。水面を目指して水を掻いたが一向に息が苦しかった。
――何で生きているんだ?
見た事も聞いた事もない、巨大で恐ろしい魔物に食われた筈だ。
周囲は暗闇が続く洞窟で、レインは地底湖の辺に打ち上げられていた。
幸か不幸か何らかの形で湖水に落ち、地下にあった水中洞穴を通って別の場所へ流れ着いたと解釈するしかない。
怪物の牙の形状をした不気味な天井が見下ろしていた。天然の鉱物が微かな光を纏っており、所々の暗闇にぼやけた光彩がある。地底湖は鉱石の作用でグリーンに輝いていた。
『…いっ…てて』
バイアクターに刺された傷が痛む。肩と腕に突き立てられた刺し傷をすっかり忘れていた。
ナオは大丈夫だろうか。目の裏に浮かんだ笑顔に想いを馳せる。
応急処置は終えた。彼らがリンドに戻ったとして、薬師や司祭に診てもらえたら完全に解毒してもらえる。
少なくとも自らの症状から察するに、命に関わる毒ではなさそうだ。
微弱に痺れる腕を見詰めて彼女の無事を祈った。
彼女が助かれば、あの無謀な戦いも、伯爵家に捨て置かれたこの命も無駄ではなかったと思える。
軽く頭を振って一考を払う。弱気になってどうする。
針程の可能性でも、もしもこの洞窟が外に繋がっていたとしたら…。
奴隷の呪印は、呪具との距離が100マイルを超えると呪術としての機能を失う。よって主人との距離を100マイル引き離し、逃亡に成功した者を逃亡奴隷と呼ぶ。
しかし、例え逃亡したとしても生きるのは難しい。衣食住を一から自分で工面し生活をするのは、教養の乏しい奴隷にとって至難だ。
更に、失くすに惜しい人材であれば、主人の要請で国の法的機関の憲兵が捜索する。捕えられたら勿論罰を受け、2度と逃亡出来ないよう呪印や呪具を追加されるかもしれない。
逃亡しようとして主人に殺されるケースもザラにある。
レインの場合、生きている事がディーリッヒに知れたら憲兵に命じて命を狙われるかもしれない。
今まで考えもしなかった。多忙を理由に考えないようにしていた。
あの時奴隷に堕ちていなければと当初は幾度となく後悔をしたが、結局臆病な少年は伯爵家に留まり続けた。
そんな自分を自嘲して、溜め息を零す。
『まずは…生き残ってからだ…』
浮かび上がる朧げな洞窟内を見回した。人が居た痕跡は無く自然のままの鍾乳洞。足元が悪く、横穴がぽっかりと空いており道らしい道はない。
何処からか微かな摩擦音が聞こえ、身体が強張る。レインは急いで脇にある石柱に身を隠し息を殺した。
「グルルルル…」
獣の唸り声。
盗み見れば地獄の犬が匂いを嗅ぎ取ろうと鼻をひくつかせていた。
身体の大きさはレンヨウと然程変わらないが、目は地獄の邪悪さが宿り、口から闇色の吐息が漏れている。
仮面のような硬質な銀色の顔に目玉が黄色く光る。前脚の爪が発達し手を覆う手甲は獲物に爪を食い込ませる上で役立つ。
魔女の飼い犬として有名な魔物だが、実物を目にするのは初めてだ。
地獄の犬は獲物を嬲る獰猛な性格をしている。見つかったら間違いなく狩り殺される。
地面の匂いを熱心に嗅いで、レインが背中を貼り付けた身を隠す石柱へ一歩一歩近付いて来た。
極度の緊張で心臓が暴れる中、更にもう1匹加わり絶望感が増す。
「グルルルル…」
「ガウゥウッ!」
仲間割れをして、一方が首元へ噛みつこうとする。ご馳走を前に揉めているような気がして背筋が寒い。
内輪揉めを尻目に、レインは静かに移動を開始した。
岩陰にいても見つかるのは時間の問題。少しでも距離を放しておけば、その分長く生きられる。
忍足から早歩き、そして駆け足になった。
『はぁ、はぁ…』
この洞窟は危険だ。地獄の猟犬は討伐難易度の高い魔物。そんな魔獣が蔓延るこの洞穴は正に塗炭の穴か。
地獄の犬に追い掛けられている気がして、レインは走り続ける。傷が痛んだが、気に止めていられない。疲労はピークに差し掛かっていた。
今度は前方から地響きがして、岩陰に飛び込む。進行方向からトロールが3匹現れ、レインが居た辺りで鼻を鳴らした。
「変ナ匂イガスルナ」
「ア?屁デモコイタカ?」
「…美味ソウナ匂イラ…肉ノ匂イラ」
腰布を付けた大きな巨人は口々に話し始める。ツンとするアンモニア臭が漂って来て、レインは顔を顰めた。トロールの悪臭は話には聞いていたが、これ程とは。
岩のような足を地面に打ちつけ、唾を撒き散らして3匹は吠えた。
手で口を覆い、叫ばぬよう努める。ガタガタと身体が震えた。
巨人が手に持つ棍棒には嫌なシミが付いている。
「獲物ハ何処 ラ」
「腹ガ減ッタ」
「五月蝿イゾ!少シ黙ッテロ!」
身を隠した岩の横に棍棒が振り下ろされ、地面を砕く。喊声を上げたトロールは、そのまま匂いを辿る。
口を覆っていなければ叫んでいた。強烈なアンモニア臭が濃くなる。
「此処カ…?」
岩の頂に手が置かれ、身体が跳ねた。見つかると覚悟した時、獣の咆哮が木霊する。
「ライアウルフラ」
「匂イニ釣ラレテキタヨウラ」
地獄の犬が数匹、レインが来た方向から滑走して来た。トロールの巨体を前にグルグルと唸る。
「肉ハ我々ノ物ラ!!」
「直グニ去レ!」
「頭ノ悪イ犬ニ何ヲ言ッテモ無駄ラ!」
トロールの1匹が突然棍棒で猟犬の頭蓋を潰し、先制した。途端に地獄の犬は一斉にトロールへ飛び掛かり、腹に噛み付く。骨が砕ける音が聞こえ、身が凍る。
「ガアァアアアアッ!」
「グオオオォオオッ!」
魔物同士の激しい闘争に、レインは死物狂いで逃げた。人間が巻き込まれたら命は無い。
彼に気付いた猟犬が獲物を逃すまいと此方に走り出そうとしたが、トロールの岩の拳によって身体に穴が空いた。びしゃり、と血飛沫が上がり、ビクビクと痙攣して絶命する。
トロールがその身体を左右に裂き、巨大な口に入れた。世にも恐ろしい光景に、振り返った事を後悔する。
『はぁ、はぁ、…はぁッ』
出っ張った鉱石に足を取られそうになりながら、レインはひたすら走った。
トロールに引き裂かれたのは、もしかしたら自分だったかもしれない。絶命したダイアウルフの光を失った眼球が、彼を捉えていた。
――怖い。恐ろしい。悍ましい。
弱肉強食は世の常だ。しかし、それをいざ目の当たりにすると残酷で縮み上がった。
◆◇◆◇◆◇
数時間――数十時間と歩いただろうか。太陽が見えず時間の感覚が麻痺する。
不眠不休で彷徨っていた彼の足が、硝酸により滑り易くなっていた地に掬われる。
『!?』
バランスを崩して倒れた先は天然の滑り台になっており、そのまま数十mを滑り降りた。
土埃が辺りを包んだ。強打した背中を庇いつつ起き上がる。見上げると、其処には広い空間が広がっていた。
大きなドーム型の敷地の真ん中に、古い洋館が建っている。薄暗くて全貌が見えないが、大きくて立派だ。
『…な、なんだ…?此処は…』
てっきり未開の地なのかと思っていた。しかし、魔物のせいで休息もとれず身を引き摺るように歩いていた彼にとってこれは神の救いだと感じ、心の底から安堵する。
徐に玄関まで進み、山羊が咥えるドアノッカーを打ち付けた。
『ご、御免ください…!』
暫く待っても応答がない。レインは再びノックし、洋館を見上げた。よく見たら随分古い館だ。壁は一部崩落して窓は割れている。無人なのかもしれない。
無礼は承知でノブに手を掛けようとした時、扉が軋みながらひとりでに開いた。多少驚きはしたものの劣化により押し開いてしまったのだと判断した。
『あ…の…何方か居ませんか?』
様子を窺いながら中に入る。館の中も荒れており、蜘蛛の巣や埃だらけだ。甲冑が転がり、垂れ幕も破けている。硝子の破片が散らばり、植物も干物のように腐っていた。
「ようこそ、お客様」
「ようこそ、お客様」
突然聞こえた声に肩を震わす。見ればエントランスの左右の階段からそっくりな少女が降りて来ていた。
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『恐れ入りますが、この洞窟から出る道があれば、教えて頂けませんか?』
「旦那様が歓迎しております」
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『あの…』
空虚な瞳はレインを無視して、奥の扉へ向けられる。揃った動きで扉を開き、彼を通した。喉を鳴らし恐る恐る脚を進めたレインは、無表情の少女達の後に続いて廊下を歩く。
奥に進むにつれて、朽廃した様子は形を潜めた。館全体は腐朽しているものの、心なしか掃除が行われていてエントランス程の惨状はない。
建物の老朽で生活スペースが限定されているのだと解釈できる。
彼女達以外に人が居る気配はない。通り過ぎる扉も長年開けた形跡がなく、辺りも閑散としている。
そっくりな容姿の2人が連れて来たのは、広い食堂だった。
燭台に火が灯り、沢山の皿が並べられ豪勢な食事が用意されている。豚の丸焼き、バケット、キャビア、湯気の立つ温かいスープ、サラダにポテト、水々しい果物。
馨しい良い香りが鼻を掠める。急に腹の虫が鳴り、口内に唾が溢れた。思えば随分長い間、胃に何も入れてない。
「よく来てくれた!迷えるお客人よ」
食べ物に気を取られて全く気付かなかった。中央の椅子にこの屋敷の主人と思わしき人物が座っていた。
フリルが付いたシャツに、黒いズボンとシンプルな格好だが不思議と貴族だと分かる。オールバックに整えられた黒髪に上品な口髭の男だ。
彼は両手を広げて歓迎の意を示す。跪こうとするレインを制して正面の椅子を勧め、人の良い笑顔で「よくぞ此処に辿り着いた!」と讃えた。
「我輩はジャミル・D・アルヴェール=ロドア。貴殿が此処を訪れたのも何かの縁だ!好きなだけ休んで行くと良い!」
『有り難う御座います…!』
涙が出そうだった。人はこんなにも優しいものだったのかと欣喜する。久しく感じていなかった感情に咽びそうだ。
「さぁ、外は過酷な環境だったろう。此処は安全だ。我輩、晩餐の途中だったのだ。貴殿も混ざって満喫しなさい」
『…し、しかし』
「遠慮する事はない。腹の虫も鳴っていたではないか」
『あはは…申し訳ありません。頂きます』
聞こえてしまっていた。浅ましいと呆れられただろうか。レインは彼らの顔色を窺うが、負の感情は微塵も感じない。豪勢な食事に気遅れしていたが、空腹には勝てなかった。
大皿の料理を、継ぎ接ぎの少女がレインの皿によそってくれる。もてなされる側に立つのは初めてで、どうして良いのか分からない。
落ち着かない青年に、屋敷の主人は愉快そうに笑った。
「して、貴殿は何処から来たのだね?」
『僕は…その、ノノア地方から…』
「ノノア?…ふむ、随分遠い所から来たものだ」
赤いワインを美味そうに飲むジャミルは、優雅に続ける。
『此処はどの辺りなのですか!?』
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「ふむ、それは此方も有り難い」
感興唆られたジャミルは口髭を触る。一考した後、腰を浮かせ笑顔でレインに手を差し出した。
「朽ち荒れて大変だと思うが、宜しく頼む」
泥だらけで薄汚れた身で、御仁に触れる事が躊躇われた。
ジャミルを見る。もたもたするレインに気を悪くした様子は無い。寧ろどうしたのか彼を案ずる姿勢を見せた。
レインは人の顔色ばかり窺う癖がある。ジャミルの善意を前に、気にしている自分が酷くちっぽけなモノに思える。
笑みを携える紳士を前に立ち上がって、密かに手を服の裾で拭いて差し伸べた。
『――此方こそ宜』
言葉の最中異変に気付く。伸ばした筈の左手が途中で無くなっていた。
『え、?……あ、ぁあああ゛あッ!!』
手首から先が、いつの間にかジャミルに奪われている。レインは腕を抑え痛みに耐えようとするが、あまりの激痛に卒倒寸前。椅子を跳ね除け脚が縺れる。
意識を保てているのは目の前の紳士が得体の知れない何かに変貌した衝撃からだった。
「嗚呼、いかんいかん。つい、やってしまった」
血塗れの左手を撫でながら、ジャミルは唇で綺麗な弧を描く。その瞳は恍惚としており、何処か夢見心地に揺れていた。
「馨しい芳しい馨しい芳しい馨しい芳しい馨しい芳しい馨しい芳しい馨しい芳しい馨しい芳しい…素晴らしい香りだぁあッ!!」
レインの手を鼻先に当てて、狂った様子で同じ言葉を呟く。涙が滲む視界の端で、異常な様を見届けるしかなかった。
白いテーブルクロスに血が迸り、真っ赤な色彩に彩られる。
「ジュリエーナ…彼を手当てしてあげなさい」
『、!?…ッ…はぁ、はぁ…』
ジュリエーナと呼ばれた少女がレインの切れた断面に包帯をキツめに巻いた。
今すぐにでも逃亡したい。しかし、腰が抜けたのか動けない。
訳も分からず手当をされながら、レインは激痛に呻く。
「驚かせてしまったかな?すまないね」
変わらぬ声色で話す紳士に唖然とした。
嫌な汗が噴き出す。脳内で凄まじい警鐘が鳴り響いている。背筋に悪寒が走り、横目で出口を確認した。
「我輩は吸血鬼の始祖でね。長年この歳まで生きていると食事には多少五月蠅くなる。そんな中で貴殿の血の香りは…我輩でも我慢が効かん程に芳醇で素晴らしい!」
『ッ…吸血鬼…?』
800年前に暴虐の魔女が創った災厄の怪物の1つ。快楽のままに人々を蹂躙した歴史が残っている。
人間の血を好み、吸血された一部の人間は吸血鬼となり人を襲った。
しかし吸血鬼は近年絶滅した筈だ。人間にとって悪でしかなく、当時の剣聖を筆頭に長い闘いの末勝利を収めた。残党も根絶やしになった。少なくとも、ファヴレット帝国ではそう語り継がれている。
「嗚呼、我輩も驚いた。少し転寝をしている間に子供達が駆逐されているのだから!我輩は嘆き、悲しみ!悲観した!」
劇場の俳優らしい大袈裟なパフォーマンス。胸からポケットチーフを抜き出し、出てもない涙を拭く素振り。
「しかし我輩は元々、人間共を同胞にするのは間違っていると説いていた者でな。子供達の理解は得られなかったが、今でもその考えは変わっていない」
吸血鬼の始祖は人間の味方なのか。レインの頭に希望的思索が渡渉する。
「家畜を同胞にするなど考えられるかね!?人間はか弱い劣等種だ。この世は弱肉強食である!弱者は強者の食い物だ!違うか青年!?」
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慈愛などではない。彼の挙動全て元を辿れば食だと行き着いた。
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「嗚呼、嗚呼、嗚呼、嗚呼!素晴らしいッ!今まで飲んだ事の無い味だ!上質な…これは、何だ?下等な人間がこれ程までに美味く感じるなど…嗚呼、素晴らしい素晴らしい!」
騒ぎ立てるジャミルを見ていたレインは隙を見て扉へ走った。
「ふむ、無駄だ」
男が指を鳴らすと、マリアーナがレインを床の上へ羽交い締めにする。凄まじい剛腕だ。幼気な少女の何処にこんな力が隠されているのか疑う程に。
『…く…ッ』
逃れようと身を捻れば、それを上回る怪力で制圧される。拍手を打ち鳴らすジャミルが満面の笑みで近付いた。
「はっはっは!素晴らしいだろう?彼女達は我輩が作り上げた人造人間なのだ」
拘束され成す術の無いまま、彼を見上げる。
「嗚呼、我輩は美食家でね。日々美食を探求し究極を求めている。貴殿は今まで味わったどの血より上質で、深い味わいをしているんだ。本当に、此処まで辿り着いてくれて感謝している!外の魔物共に喰われなくて良かった!我輩の所に転がり込んでくれて助かった!この稀血は我輩のモノだ!はっはっは!」
狂気に身を捩り、掻き抱き、ワイングラスに生えた手を神から与えられた賜物のように慈しむ。
「ジュリエーナ、夜食にこの手を調理して持って来てくれ。彼の血は余す所なく食したい」
「畏まりました旦那様」
「マリアーナ、彼を貯蔵庫へ入れておけ。食事の度にグラス一杯の血液を提供してもらう」
「畏まりました旦那様」
話を聞いている内に、レインの視界がぐにゃりと歪んだ。
「…やっと効いて来たか。マリアーナが入れ忘れたのだと思ったのだが、効いてくれて何よりだ」
『…な、に…』
呂律が回らない。まさか食事に何か盛られたのか。生まれながらの異能で軽減してもこの効果。
視界が歪み、部屋がぐるぐる旋回した。脚に力が入らず床に倒れ込む。
「…はは、これは――。我輩は実に素晴らしい人間を手に入れたのかもしれんな」
飢えたダイアウルフの如く鼻を動かしたジャミルは、その鼻腔に充満する彼の血の匂いを嗅ぎ分けていた。
出会った時に吟味した匂いと、食事を介して毒を与えた後の体内を巡る血液の匂いに僅かな変化が生じている。
「嗚呼、これは実に興味深い…」
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