異世界クロスロード beyond Common Sense(ビヨンド コモン センス

アナザー

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新たな道

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・キロス
「ど、どうなってんの?」
 
キロスは混乱の中ニュートに問いただす。
しかし、ニュートにも解らない。
 
・クラス
「神器以上の武器だと言ってたわ。
どうしましょう?」
 
・「だが、彼の言葉を思い出してみると、キロスは武器に認められたって事になるよね?
だったら大丈夫なんじゃないかな?」
 
ニュートがそう言葉を発した瞬間、キロスがビクッと驚きを見せる。
クラスはその瞬間をたまたま見ていた。
 
・クラス
「キロスどうしたの?大丈夫?」
 
・キロス
「ビックリした、また武器から声がしたんだ。
今は指輪か?それに兄ちゃん「彼じゃなくて彼女って言え」って怒ってるよ
あと、『アストライヤー』だって。」
 
ニュートとクラスは目を丸くする。
 
・「声が聞こえるのか?キロス。」
 
・キロス
「うん、おいらには、、、
じゃなかった僕には聞こえるよ。
心配するなって言ってる。」
 
・「そうか、すごい武器だな。
意思の疎通がとれるなんて聞いたことがないよ。
でも、キロスの味方なら問題ない。
『アストライヤー』さん、キロスをよろしくお願いします。」
 
指輪が一瞬光ったように見えた。
気のせいだったかな?
でも少し安心できたんだ。
 
・クラス
「しかし、こんな威力の武器を個人が所持してよろしいのでしょうか?湖の形が変わってしまいました。」
 
、、、、違和感を感じた、刹那
 
・???
「動くな」
 
一瞬で背後を取られた。
気が付くとクラス、キロスも何者かに背後を取られていた。
 
・クラス
「ニュート、、、」
 
・キロス
「兄ちゃん、、、」
 
・「2人とも、動か無いようにね」
 
不安げな二人に声を掛けて、俺は状況を把握する事に全力を注ぐ。
 
・???
「この状況で落ち着いているのか。
ニュートと言ったな。2人を落ち着かせてくれた事には一応礼を言っておこう。このままこっちの質問に答えて貰えるか?」
 
・「内容次第だが、出来るだけ協力することを約束する、だから2人には危害を加えないでくれ。」
 
少しの沈黙の後、2人を拘束が解かれた。
そして俺も自由となった。
 
・???
「逃げようとすれば即敵とみなす、いいな?
では聴こう、この湖はどう言う状態だ?
包み隠さずに答えよ。」
 
相当強い、俺じゃあ敵わない相手だな。
ここは正直に答えよう、最悪の場合だけは想定して逃げ道を考えながら、、
 
・「私の名はニュート。
先日ダンジョンを打破したものです。
こちらの二人は『キロス・カーティス』と『クラス・カーティス』です。
ダンジョンで入手した武器の性能チェックにて今の様な状態を招きました。」
 
・???
「カーティス家の?
何か証明できるものはあるか?」
 
・クラス
「こちらに、、、」
 
クラスが何やら家紋の様な者を見せる。
すると「???」達が跪いて答える。
 
・???
「失礼しました。
我らはオルドラ騎士隠密部隊の者です。
湖にて異常な魔力を検知、その後の爆発の調査にやって来ました。」
 
3人がクラスに跪いたまま答える。
そして奥からもう一人がやって来た。
 
・???
「ミズキ、そいつが犯人なのか?」
 
・ミズキ
「はっ!カーティス様の御子息と御令息です。」
 
・???
「ほぅ、カーティスのね、、、
そう言えば『メダリオン』の事を聞きに来たっけ。」
 
『メダリオン』の事を知っている?
この人は一体、、、、
 
・クラス
「貴方様は、ナナ様ですか?
初めまして、クラス・カーティスと申します。
キロス、挨拶なさい。」
 
・キロス
「えっと、キロス・カーティスです。」
 
この流れで俺も挨拶しておくか。
 
・「ニュートと申します、今回の騒動は私の責任です。どうか2人は責めないでください。」
 
 
・ナナ
「ふむ、、、成る程な。
小僧、その指輪『聖神器』だろう?
なかなか使い熟してるじゃねぇか」
 
知られている、、いや、知っている?
 
・「失礼ですが、ナナ様はこの武器を知っているのですか?」
 
・ナナ
「その武器自体は知らねぇ、
ただ似たような武器なら知っている。
昔、オーランドが使ってたからな。
魔族との戦いで壊されたが、指輪になったり剣になったりと面白い武器だった事は覚えてるよ。」
 
オーランド?剣聖オーランド様の事か?
この方はまさか、拳聖ナナ様か?
 
・「拳聖、、、ナナ様?」
 
・ナナ
「まぁ、そう言うこったな。
キロスとか言ったな、その武器は確か喋るんだろう?聞こえているか?」
 
・キロス
「うん、ちゃんと聞こえてる。
なんか、『アスト』が私たちの事を知っているなんて嬉しいって言ってます。」
 
・ナナ
「アスト?」
 
・キロス
「あ、武器の名前です。
『アストライヤー』って言う名なので、僕は『アスト』って呼ぶことにしました。」
 
・ナナ
「そうか、ちゃんと仲良くやってるんだな。
それならば安心だ、『アスト』って言ったな、あまり無茶なことをするなよ?いちいち調べに来るのは面倒だ。」
 
・キロス
「『解った』って言ってます」
 
・ナナ
「そうか、そりゃ何よりだ。」
 
・「ナナ様達は調査でここまでいらっしゃったんですか?」
 
・ナナ
「いや、丁度この付近まで来ていただけだ。
なんでもミズキが『秘技』を教わったからアタシにも教えてもらおうと思ってね。」
 
秘技か、、、じゃあ見てたら不味いかな?
 
・ナナ
「あんたらも見て行くか?」
 
・「良いんですか?
『秘技』ですよね?俺達が観ちゃっても?」
 
・ナナ
「構やしないさ、、、
折角だからあんたらも覚えて行きな。
出来るならな。」
 
ナナさんが笑いながら挑発してきた。
ここは受けて立とうかな、『秘技』を覚えるチャンスだし。湖の形を変えて怒られると思ったが、良い方向に話が進んでる。
 
・ミズキ
「では、こちらへ」
 
俺達は思いもよらない形で『秘技』を手に入れる事となった。
話を聞いていると、『秘技』を編み出したのはライ兄だと言う事が解った。
そのお陰で話が盛り上がり、クラスの魔法も、キロスの魔法も、ライ兄のおかげだという事も話せた。
ミズキさんがやたらとライ兄の事を熱く語ってたのが印象的だった。
知り合いだったのかな?
俺は『魔装術』の事は言わずに『魔弾』を使えると話しておいた。そして『秘技』を覚える事に成功し、ミズチの肉を手に入れる。
日が傾きだす頃、狩りは終了となった。
 
・ナナ
「いやぁ~楽しかった。
『秘技・撒き餌一投釣り』、最高だな」
 
ナナさんが凄い楽しそうだ。
他の3人もホクホク顔で答えている。
クラスもキロスもご機嫌だ。
俺もめちゃくちゃ楽しくてハシャギまくってた。
 
・ナナ
「クラス、キロス、
お前ら2人は見かけによらず強いな。
だが、上には上がいる。
そのままで終わらずにもっと高みを目指せよ?」
 
完全に打ち解けたナナさんが2人に話しかける。
そして俺を見据えた。
 
・ナナ
「ニュートって言ったな。
貴様は何を隠しているか知らんが、
なかなか見所がある。
体捌きは未熟だが、磨けば輝くだろうな。
、、、よし、アタシの所に来な。
死ぬ覚悟があるなら鍛えてやるよ。
条件は、その隠している力をアタシに見せる事、
そして『魔弾』って魔法を教えろ。」
 
バレていた、、、
隠している力って多分『魔装術』の事だよな。
何でバレたんだろう?いや、それよりも、
いきなりとんでもない事が起きた。
拳聖の教えを受けられる事に決まった。
本当はドンク師匠の所に行くつもりだったけど、このまま拳聖に教わった方が良い気がする。このチャンスを逃す手はないよな?
 
・「俺の技も魔法も教わったものです。
好きに使って良い、そう言われていました。
ライ兄は皆さんに『秘技』を授けていたんですね。
そして同じように、好きに使って良いと、、、
この出会いはライ兄が導いてくれたような気がしますよ。」
 
・ナナ
「『秘技』の生みの親か、、、
アタシも会ってみたいもんだ。
じゃあ、ニュート。
アタシの所に来るか?」
 
・ニュート
「謹んで、お受けします。
宜しくお願いします、師匠。」
 
こうして、新たに師匠が出来た。
拳聖ナナ、、、又の名を『破壊神』
体術だけで全てを壊すと言われた生きる伝説の1人。
人生、何が起こるか解らないや。
ライ兄、待っててね。
必ず強くなって、ライ兄の役に立てるような男になるから。
キロスとクラスに祝福されながら、ギルドに帰る。
 
・ナナ
「ニュート、アタシの家はこっちだ。
ほれ、行くぞ?」
 
しかしギルドには帰れず、そのまま拉致られた。
このまま行くんですか?
 
・ナナ
「生活する一式は揃ってるから安心しろ。
娘のミミちゃんもギルドの宿舎に行って寂しいからな。
お前はこのままウチに来い。
今夜から早速鍛えてやる。」
 
ギルドのミミちゃんって、あの人ナナさんの娘だったのか?
そりゃ強いわけだ、俺もミミさんみたいに強くなれるかな?
街に戻り、キロスとクラスとはここで別れた。
そして俺はナナ師匠に付いていく事となった。
別れ際に思い出す、、、
サリーヌさんから預かった鞄、どうしようかな。
気に掛けてくれたミズキさんに事情を話してみた。
そうしたらミズキさんが代わりに持って行くと言ってくれた。

・ナナ
「ニュート、お前の魔力の動きは見事だった。
ライオットって奴に教わったのか?」
 
・「はい、その通りです。」
 
・ナナ
「そうか、、、お前、属性無しだろう?」
 
・「はい、でもライ兄は言ってくれました。
無属性と言う属性だと!
俺はその一言で救われた気がします。」
 
・ナナ
「無属性と言う属性、、、か。
フフフ、面白い奴だな。
一度ゆっくりと話してみたいもんだ。」
 
初対面の2人だが、思いの外話が弾む。
拳聖と呼ばれた程のナナ師匠が知らない事を知っている、そんな俺が珍しいらしい。
全部ライ兄に教えて貰った事なんだけどね。
そのまま話が絶える事無くナナ師匠の家に着く。
 
・「ほへぇ~、凄い」
 
・ナナ
「まぁ、こう見えて5貴族の1人だしな。
しっかりした屋敷に住めって王がうるさいんだわ。
別に食って寝れりゃ良いのによ。
むかついたからデカい屋敷にしてやった!」
 
笑いながら話す師匠、笑えないデカさです。
とんでもない屋敷に来てしまった、そう思える瞬間だった。
 
・ナナ
「さてと、ニュート。
早速だが特訓だ、、、
この屋敷の壁に沿って10週して来い。
終わったら飯にしよう。」
 
早速特訓だ、少しでも早く強くなりたい俺にとって喜ぶべき事なんだろう、、、そう思いたいのだが。
 
・ナナ
「あんまり遅いとこいつに食われるから、死ぬ気で走れ。」
 
師匠の隣でお座りするのはウルフ、、、
魔物じゃないですか!
 
・ナナ
「どうだ?可愛いだろ?
こいつは『チャッピー』って言うんだ。」
 
『チャッピー』は師匠とじゃれ合う、、、
いや、あれ殺しに来てるよね?
師匠は楽しそうにしてるけど、、、
 
・ナナ
「じゃあ、行ってこい。
ちなみに食われてもアタシは知らん。
頑張って来いよー。」
 
そう言ってチャッピーを俺にけしかける。
最初は渋々従う感じだったが、ターゲットが俺に切り替わったらしい、、、凄い殺気が飛んできた。
これ、マジでヤバくないですか?
 
・ナナ
「待っててやるから、
飯が冷める前に帰って来いよ。
『チャッピー』行け!」
 
そう言い切った瞬間、チャッピーが俺に襲い掛かって来る。
 
・「うぉぉぉぉぉ」
 
俺は全力で回避してそのまま壁沿いを走りだした。
後ろからはチャッピーが追いかけて来る。
 
・「マジでかぁぁぁ!
死ぬ、マジで死ぬ。」
 
時々追いつかれて食われそうになるが、
その度に牙を躱して走り続ける。
 
・「くっそ、こうなったら一気に走り切ってやる。」
 
俺は無我夢中で走る。
『チャッピー』の方が早い、そりゃそうか。
だが、ウルフの動きは経験済みだ!
俺は強弱をつけて揺さぶりながら走った。
そのまま6週目を終えた辺りで変化が訪れる。
 
・「ぐっ、、体が重くなった、、、?」
 
これは、魔法か?
魔力の痕跡を見ると屋敷の方から飛んできている。
 
・「これも、試練ってわけですね、、、」
 
明らかに動きの鈍った俺に勢いづくチャッピー。
 
・「このままじゃ、食われる。」
 
走ったまま状況分析を開始する。
速度はチャッピーが上だ、更に魔法のせいで俺の動きが重い。
このままだと確実に死ぬ。
何か打開策を考えろって事か?
幸い、走り慣れているからか疲れは余りない。
だが余裕も余りない。
考えてる間にもチャッピーの攻撃は続いている。
たまに服を齧られる様になってきた、、、
 
・「どうする、もっと早く動かないと死ぬ。
重くなった体を早く動かす方法。」
 
一瞬の迷いのせいでチャッピーの牙が俺の左脚に、、、
 
・「ぬぉぉぉぉ」
 
食らいつく瞬間に右足で顔を蹴って更に飛び退く。
 
・「、、、、そうか」
 
思いついた、これに掛けるしかない。
俺は再び走り出す、相変わらず体は重いが頭は冴えてきた。
チャッピーが再び攻撃を仕掛けて来る。
 
・「やってやるさ、見ていてライ兄!」
 
応用だ、『魔弾』を移動に使う。
脚に魔力を溜めて、蹴りだす瞬間に爆発させる!
爆風を操作して後ろに飛ばせば自身にダメージは無いはず。
 
・「ぐぅ、、」
 
失敗した、、、
確かに加速したが操作でミスって木に激突してしまった。
チャッピーは直ぐに追いかけて来る。
 
・「加速は出来た、後はコントロールだ。
思い出せ、さっきの魔力量と爆発の強さを、、、」
 
その後は何度も繰り返す。
繰り返しては失敗、繰り返しては失敗。
ニュートの体はどんどんボロボロになって行く。
しかし諦めなかった。
8週目、9週目になると見た目にも酷い状態になっている。
それでも逃げる事を諦めない。
チャッピーに食われない様に逃げていたニュートだったが、既に気付いていた。チャッピーは始めから本気で殺しには来ていなかった事に。そして気付いたからこそ、この移動方法をモノにする為にチャッピーを利用しようと思ったのだ。
危機感が欲しかった。続ける理由が、、、
そして、10週目。
 
・「見え、、、た」
 
ニュートは脚に魔力を溜めながら、地面を蹴る際に小爆発を繰り返す方法を編み出す事に成功する。
一回の大きな爆発に頼るのではなく、小さな爆発の積み重ねで加速していく。
既に空中を蹴って飛ぶと言った方が良いのかもしれない移動方法だ。
信じられないスピードで駆け抜けるニュート。
10週目のゴールには師匠が立っていた。
 
・ナナ
「アタシが見込んだ通りだ!」
 
満面の笑みを浮かべる師匠の横に、倒れるように辿り着く。
そして意識を手放した、、、
 
・ナナ
「鍛えがいがありそうだ、明日からが楽しみだ」
 
既に聞こえて居ないであろう弟子に声を掛け、ナナはニュートを背負う。
そのまま屋敷に戻って行った。
傍らにはチャッピーが付き従う様、ナナの後ろを歩いていた。
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