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卑劣な交渉
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一行を乗せた馬車は走り続ける。
向かう先は『開国の国・グランデ』
3日間掛けて走りぬいた。
~開国の国・グランデ~
・エリシャ
「ぐぅぅぅぅ」
グランデ城の一室で唸っている人物。
グランデの勇者エリシャその人であった。
体中包帯だらけになっている。
それでも立ち上がろうと必死だ。
・看護兵
「なりません、エリシャ様。
傷口が開けば死につながる可能性が。」
・エリシャ
「止めにゃいで、私が行かにゃきゃ。
もうじきゲートが割れてしまう。」
第2波のゲートが出現して6日目。
既にいつ割れても不思議ではない。
・エリシャ
「うぉぉぉぉ」
何とか立ち上がる勇者。
しかしすぐに現実が襲い掛かる。
・エリシャ
「ぁぁ」
その場に倒れ込むエリシャ。
その眼には涙が溢れていた。
・エリシャ
「どうして、、、どうして。
私にはにゃにもできにゃいの?」
自分の不甲斐なさに腹が立つ。
そんな時、絶望を知らせる報告が入る。
・グランデ軍師
「リームは戻ったか?」
・看護兵
「まだ帰られておりません。」
軍師は床に倒れるエリシャを睨む。
この国の為に頑張ろうとして倒れた。
そんなエリシャに言い放った。
・軍師
「リームとお前のせいで「バンガード」が救援を断って来たぞ。一体何をやらかしたのだ?」
勇者召喚の際、エリシャはバンガードの勇者にたてついた。山元がその事を根に持っていたのである。
・軍師
「だが喜べ、貴様とリームをバンガード勇者の奴隷とする事でこの国を救っても良い言ってきた。
我々はもちろんそれに承諾した。
貴様達に選択権は無い。
これは貴様の軽率な行動が招いた種だ。
この国の為に奴隷となって詫びろ。」
エリシャは何も言い返せない。
確かに感情に任せて行動してしまった。
しかし後悔はしていない。
・エリシャ
「どれい、、、、」
エリシャの未来には絶望しかなかった。
ただただ泣き続けるしかなかった。
・リーム
「ただいま戻りました。」
そんな時だった。
リームが帰還したのだ。
・軍師
「やっと戻ったか。」
軍師がリームに話しかける。
しかしリームは真っ先にエリシャの元に向かう。
・エリシャ
「リーム、ごめんね。ごめんね。」
泣きながら謝るエリシャ。
リームは何が何だかわからない。
しかしエリシャが泣いている。
リームは抱きかかえるしかなかった。
・「、、、、説明プリーズ。」
・軍師
「貴様は誰だ?部外者は出て行け。」
男のキレっぷりに驚く俺。
いきなりどうした?
・エミリア
「『エルデン』より救援に参りました。」
・軍師
「救援だと?エルデンがか?
寝言は寝て言うものだぞ。」
一人で笑い出すゲス男。
何だろうこの人、大丈夫かな?
・軍師
「心配しなくてもこの国は大丈夫だ。
さっさと帰って畑でも耕すんだな。」
そう言いながら部屋を出ていくクズ男。
えっと、ライフルで頭撃ち抜いても良い?
・「この状況は何なんだ?」
只今、わたくし混乱中。
・エリシャ
「浩二、、、殿、、、」
エリシャさん、包帯ぐるぐるじゃないか。
瀕死の状態って聞いてたけど。
想像以上にヤバくない?
・エリシャ
「私は、自分がにゃさけにゃい。」
「な」が「にゃ」なる特徴は健在だ。
ネコミミ美女の「にゃ」は破壊力が凄い。
と、そんなこと言ってる場合ではないな。
・「悪いが俺とエリシャさんだけにしてくれ。」
いきなりやって来た他国の人物にそう言われて「ハイそうですか」となる訳ないよな。
・リーム
「解りました。看護兵達、こちらへ。」
しかしリームさんはスムーズに動いてくれた。
信頼してくれてるのかな?
馬車で親交を深めた甲斐があったってもんだ。
・エミリア
「どうするの?浩二。」
えっと、エミリアも出て行ってくれると、、
・エミリア
「私は貴方と一緒に居るわよ。」
俺の心を読んでいるのだろうか?
それとも声に出ていたのだろうか?
何だかこわぃお。
・「まぁ、エミリアなら良いか。
モデル『レンジャー』」
俺は想像する。
レンジャー特有のあの武器を。
・「リバーサー装備完了。
エリシャさん、俺を信じる事が出来る?」
・エリシャ
「あなたを頼ったのは私、、、
好きにしてくれればいい。」
状況が状況でなければ舞い上がっただろう。
言われてみたい言葉ランキング上位に占めるであろう言葉を投げ捨てて目をつむるエリシャさん。
落ち着け俺、そう言う事じゃないからな。
・エミリア
「浩二、、、、!」
エミリアさんのお陰で正気を保っています。
ありがとうございます。
ではちゃちゃっとやっちゃいます。
・「ナノマシン散布」
説明しよう、リバーサーとは。
大きな水鉄砲みたいな形状で、トリガーを引くと内部のナノマシンを散布させ体内に入り込み怪我や病気を治してしまう、何とも未来的な回復武器なのだ。
武器の中身は緑色の液体が入ってます。
それを霧状に吹きかけるとあら不思議。
・エリシャ
「き、、、傷が。にゃおっていく?」
数秒も吹きかければ完全回復できるのだ。
・エリシャ
「信じられにゃい、完全ににゃおってる。」
目の前で飛び跳ねるエリシャさん。
包帯がズレ初めて気づいた。
やべ、この人真っ裸だわ。
当たり前か、全身包帯してたんだし。
もう少しでポロリ、、、
と思った瞬間、目の前が真っ暗に?
・エミリア
「エリシャさん、服、服。」
エミリアのナイスプレイ?
もとい目隠しのせいで何も見えなかった。
やはりエミリアも部屋から出て貰うんだった。
とりあえず服を着たエリシャさん。
そして戻って来たリームさん。
更におまけで驚愕している看護兵さん。
看護兵さんって女性なんですね。
・リーム
「何があったの?」
・エリシャ
「浩二殿だ、浩二殿がにゃおしてくれた。」
意気揚々と説明するエリシャさん。
そのお陰でリームに凄く感謝された。
ギュッと手を握られた時はドキッとしました。
エミリアにギュッとつねられたけどね。
・「んで、どんな状況なのか聞いていい?」
本題はそこです。
俺が入るなり変な男がトチ狂ってただけ。
なので何もわからないのです。
・エリシャ
「説明するね。」
エリシャさんから話を聞いた。
相変わらず山元はクズだった。
リームとエリシャさんを奴隷にだと?
最近はこの世界に来る直前みたいに何も考えない事が出来なくなってきた。
お陰で押し殺していた殺意が戻ってくる。
山元、、、あいつは一体何なんだ。
・リーム
「私とエリシャがあいつの奴隷?」
あいつの思い通りにさせてたまるか。
見てろよ。
・「厄災開始まであと一日だっけ?」
・リーム
「恐らく明日だと思います。」
ふむ、俺が介入すれば簡単に片付くだろう。
だがそれではエリシャさんの悔しさが晴れない。
・「ねぇ、エリシャさん。
俺の好きにしていいって言ったよね?」
・エリシャ
「え?、、、い、、言いました。」
何故に敬語?
・「んじゃ、騙されたと思って一日俺に頂戴。」
・エリシャ
「あわわわわ」
何故か慌てるエリシャさん。
リームさんが俺を睨む。
エミリアも睨んでくる。
ちょっと怖いっす。
・エリシャ
「こ、こう見えて初めてにゃので。
優しくお願いします。」
盛大な勘違いをなさってる。
俺は一生懸命誤解を解く事から始めた。
さて、残り時間は少ない。
しっかり頑張ってもらおうかな。
~グランデ領のある平原にて~
・「さて、明日の厄災をこのまま黙って見ている訳にもいきません。かといってリームとエリシャを奴隷にさせる訳にもいきません。」
話している目の前には3人の美女。
無駄に力が入ってしまう。
・「俺が介入すればすぐに終わると思う。
でもそれではエリシャの悔しさは晴れない。」
・エリシャ
「浩二、、、」
既にエリシャにも普通に話して貰うようにした。
その方がとっつきやすいし。
・「と言う訳で、第2波はエリシャに攻略して貰おうと思います。」
・リーム
「どういう事?」
・「そのままの意味だよ、エリシャ一人で厄災を打ち払う様に見せるんだ。」
・エリシャ
「恥ずかしい事だが、それは無理だ。」
誰しもがそう思うだろう。
だが、俺には秘策がある。
・「大丈夫、俺を信じてくれ。」
そう言って俺はエリシャに手を差し伸べる。
多分、出来る筈だ。
・エリシャ
「浩二、、、解った。あにゃたを信じる。」
エリシャは俺の手を握ってくれた。
よし、行くぞ。
・「モデル『ウィングダイバー』。」
良かった、姿は変わらなかった。
ゲームでは女性だから、俺の姿が変わったらどうしようかと思った。
・エリシャ
「そ、、、空を飛んでいる?」
そう、このキャラは空を飛べるのだ。
背中に背負った装置でね!
・「どうだい?すごいでしょ。」
ちょっと優越感に浸ってます。とは言え俺の力じゃなくてゲームが凄いんだけなんだよね。
・「これを、エリシャにやってもらう。」
・エリシャ
「私も空を飛べるの?」
出来る筈だ、、、
このゲームは分割プレイが可能。
つまり2人同時プレイが出来る。
ならばそれを『想像』すればいい。
俺はエリシャと共に地面に降りる。
そして、、、
・「『妄想』を『具現化』同時プレイ。」
成功ならエリシャが驚くはずだ。
何故ならこの能力を使うとゲーム画面が目の前に映し出されるからだ。
自分のAPやエネルギー、武器が解る。
後は想像で動かすだけだ。
脳内プレイって感じかな?
・エリシャ
「アタシの目がおかしくにゃっちゃった。」
エリシャはしきりに眼を擦っている。
どうやら成功したみたいだ。
さて、ここからが大変だぞ。
上手く説明できるかな?
だがやるしかない。
やってやるさ。
必ずリームとエリシャを救って見せる。
向かう先は『開国の国・グランデ』
3日間掛けて走りぬいた。
~開国の国・グランデ~
・エリシャ
「ぐぅぅぅぅ」
グランデ城の一室で唸っている人物。
グランデの勇者エリシャその人であった。
体中包帯だらけになっている。
それでも立ち上がろうと必死だ。
・看護兵
「なりません、エリシャ様。
傷口が開けば死につながる可能性が。」
・エリシャ
「止めにゃいで、私が行かにゃきゃ。
もうじきゲートが割れてしまう。」
第2波のゲートが出現して6日目。
既にいつ割れても不思議ではない。
・エリシャ
「うぉぉぉぉ」
何とか立ち上がる勇者。
しかしすぐに現実が襲い掛かる。
・エリシャ
「ぁぁ」
その場に倒れ込むエリシャ。
その眼には涙が溢れていた。
・エリシャ
「どうして、、、どうして。
私にはにゃにもできにゃいの?」
自分の不甲斐なさに腹が立つ。
そんな時、絶望を知らせる報告が入る。
・グランデ軍師
「リームは戻ったか?」
・看護兵
「まだ帰られておりません。」
軍師は床に倒れるエリシャを睨む。
この国の為に頑張ろうとして倒れた。
そんなエリシャに言い放った。
・軍師
「リームとお前のせいで「バンガード」が救援を断って来たぞ。一体何をやらかしたのだ?」
勇者召喚の際、エリシャはバンガードの勇者にたてついた。山元がその事を根に持っていたのである。
・軍師
「だが喜べ、貴様とリームをバンガード勇者の奴隷とする事でこの国を救っても良い言ってきた。
我々はもちろんそれに承諾した。
貴様達に選択権は無い。
これは貴様の軽率な行動が招いた種だ。
この国の為に奴隷となって詫びろ。」
エリシャは何も言い返せない。
確かに感情に任せて行動してしまった。
しかし後悔はしていない。
・エリシャ
「どれい、、、、」
エリシャの未来には絶望しかなかった。
ただただ泣き続けるしかなかった。
・リーム
「ただいま戻りました。」
そんな時だった。
リームが帰還したのだ。
・軍師
「やっと戻ったか。」
軍師がリームに話しかける。
しかしリームは真っ先にエリシャの元に向かう。
・エリシャ
「リーム、ごめんね。ごめんね。」
泣きながら謝るエリシャ。
リームは何が何だかわからない。
しかしエリシャが泣いている。
リームは抱きかかえるしかなかった。
・「、、、、説明プリーズ。」
・軍師
「貴様は誰だ?部外者は出て行け。」
男のキレっぷりに驚く俺。
いきなりどうした?
・エミリア
「『エルデン』より救援に参りました。」
・軍師
「救援だと?エルデンがか?
寝言は寝て言うものだぞ。」
一人で笑い出すゲス男。
何だろうこの人、大丈夫かな?
・軍師
「心配しなくてもこの国は大丈夫だ。
さっさと帰って畑でも耕すんだな。」
そう言いながら部屋を出ていくクズ男。
えっと、ライフルで頭撃ち抜いても良い?
・「この状況は何なんだ?」
只今、わたくし混乱中。
・エリシャ
「浩二、、、殿、、、」
エリシャさん、包帯ぐるぐるじゃないか。
瀕死の状態って聞いてたけど。
想像以上にヤバくない?
・エリシャ
「私は、自分がにゃさけにゃい。」
「な」が「にゃ」なる特徴は健在だ。
ネコミミ美女の「にゃ」は破壊力が凄い。
と、そんなこと言ってる場合ではないな。
・「悪いが俺とエリシャさんだけにしてくれ。」
いきなりやって来た他国の人物にそう言われて「ハイそうですか」となる訳ないよな。
・リーム
「解りました。看護兵達、こちらへ。」
しかしリームさんはスムーズに動いてくれた。
信頼してくれてるのかな?
馬車で親交を深めた甲斐があったってもんだ。
・エミリア
「どうするの?浩二。」
えっと、エミリアも出て行ってくれると、、
・エミリア
「私は貴方と一緒に居るわよ。」
俺の心を読んでいるのだろうか?
それとも声に出ていたのだろうか?
何だかこわぃお。
・「まぁ、エミリアなら良いか。
モデル『レンジャー』」
俺は想像する。
レンジャー特有のあの武器を。
・「リバーサー装備完了。
エリシャさん、俺を信じる事が出来る?」
・エリシャ
「あなたを頼ったのは私、、、
好きにしてくれればいい。」
状況が状況でなければ舞い上がっただろう。
言われてみたい言葉ランキング上位に占めるであろう言葉を投げ捨てて目をつむるエリシャさん。
落ち着け俺、そう言う事じゃないからな。
・エミリア
「浩二、、、、!」
エミリアさんのお陰で正気を保っています。
ありがとうございます。
ではちゃちゃっとやっちゃいます。
・「ナノマシン散布」
説明しよう、リバーサーとは。
大きな水鉄砲みたいな形状で、トリガーを引くと内部のナノマシンを散布させ体内に入り込み怪我や病気を治してしまう、何とも未来的な回復武器なのだ。
武器の中身は緑色の液体が入ってます。
それを霧状に吹きかけるとあら不思議。
・エリシャ
「き、、、傷が。にゃおっていく?」
数秒も吹きかければ完全回復できるのだ。
・エリシャ
「信じられにゃい、完全ににゃおってる。」
目の前で飛び跳ねるエリシャさん。
包帯がズレ初めて気づいた。
やべ、この人真っ裸だわ。
当たり前か、全身包帯してたんだし。
もう少しでポロリ、、、
と思った瞬間、目の前が真っ暗に?
・エミリア
「エリシャさん、服、服。」
エミリアのナイスプレイ?
もとい目隠しのせいで何も見えなかった。
やはりエミリアも部屋から出て貰うんだった。
とりあえず服を着たエリシャさん。
そして戻って来たリームさん。
更におまけで驚愕している看護兵さん。
看護兵さんって女性なんですね。
・リーム
「何があったの?」
・エリシャ
「浩二殿だ、浩二殿がにゃおしてくれた。」
意気揚々と説明するエリシャさん。
そのお陰でリームに凄く感謝された。
ギュッと手を握られた時はドキッとしました。
エミリアにギュッとつねられたけどね。
・「んで、どんな状況なのか聞いていい?」
本題はそこです。
俺が入るなり変な男がトチ狂ってただけ。
なので何もわからないのです。
・エリシャ
「説明するね。」
エリシャさんから話を聞いた。
相変わらず山元はクズだった。
リームとエリシャさんを奴隷にだと?
最近はこの世界に来る直前みたいに何も考えない事が出来なくなってきた。
お陰で押し殺していた殺意が戻ってくる。
山元、、、あいつは一体何なんだ。
・リーム
「私とエリシャがあいつの奴隷?」
あいつの思い通りにさせてたまるか。
見てろよ。
・「厄災開始まであと一日だっけ?」
・リーム
「恐らく明日だと思います。」
ふむ、俺が介入すれば簡単に片付くだろう。
だがそれではエリシャさんの悔しさが晴れない。
・「ねぇ、エリシャさん。
俺の好きにしていいって言ったよね?」
・エリシャ
「え?、、、い、、言いました。」
何故に敬語?
・「んじゃ、騙されたと思って一日俺に頂戴。」
・エリシャ
「あわわわわ」
何故か慌てるエリシャさん。
リームさんが俺を睨む。
エミリアも睨んでくる。
ちょっと怖いっす。
・エリシャ
「こ、こう見えて初めてにゃので。
優しくお願いします。」
盛大な勘違いをなさってる。
俺は一生懸命誤解を解く事から始めた。
さて、残り時間は少ない。
しっかり頑張ってもらおうかな。
~グランデ領のある平原にて~
・「さて、明日の厄災をこのまま黙って見ている訳にもいきません。かといってリームとエリシャを奴隷にさせる訳にもいきません。」
話している目の前には3人の美女。
無駄に力が入ってしまう。
・「俺が介入すればすぐに終わると思う。
でもそれではエリシャの悔しさは晴れない。」
・エリシャ
「浩二、、、」
既にエリシャにも普通に話して貰うようにした。
その方がとっつきやすいし。
・「と言う訳で、第2波はエリシャに攻略して貰おうと思います。」
・リーム
「どういう事?」
・「そのままの意味だよ、エリシャ一人で厄災を打ち払う様に見せるんだ。」
・エリシャ
「恥ずかしい事だが、それは無理だ。」
誰しもがそう思うだろう。
だが、俺には秘策がある。
・「大丈夫、俺を信じてくれ。」
そう言って俺はエリシャに手を差し伸べる。
多分、出来る筈だ。
・エリシャ
「浩二、、、解った。あにゃたを信じる。」
エリシャは俺の手を握ってくれた。
よし、行くぞ。
・「モデル『ウィングダイバー』。」
良かった、姿は変わらなかった。
ゲームでは女性だから、俺の姿が変わったらどうしようかと思った。
・エリシャ
「そ、、、空を飛んでいる?」
そう、このキャラは空を飛べるのだ。
背中に背負った装置でね!
・「どうだい?すごいでしょ。」
ちょっと優越感に浸ってます。とは言え俺の力じゃなくてゲームが凄いんだけなんだよね。
・「これを、エリシャにやってもらう。」
・エリシャ
「私も空を飛べるの?」
出来る筈だ、、、
このゲームは分割プレイが可能。
つまり2人同時プレイが出来る。
ならばそれを『想像』すればいい。
俺はエリシャと共に地面に降りる。
そして、、、
・「『妄想』を『具現化』同時プレイ。」
成功ならエリシャが驚くはずだ。
何故ならこの能力を使うとゲーム画面が目の前に映し出されるからだ。
自分のAPやエネルギー、武器が解る。
後は想像で動かすだけだ。
脳内プレイって感じかな?
・エリシャ
「アタシの目がおかしくにゃっちゃった。」
エリシャはしきりに眼を擦っている。
どうやら成功したみたいだ。
さて、ここからが大変だぞ。
上手く説明できるかな?
だがやるしかない。
やってやるさ。
必ずリームとエリシャを救って見せる。
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