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第11話 朝練
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「昨日は結局、あの男を取り逃がしちまった……どうにもうまくいかないな」
先をある程度分かっていても、やはり現実に動こうとすれば上手くはいかないな。
あれだけ激しく暴れていたこともあり、ミノタウロスとの戦闘後、すぐに人が集まってきた。
当然、リアとアイネも様子を見にきたが、ブリッツの姿を確認した時のアイネは、悪戯がバレた子供のようだったな。
まあブリッツは彼女にあまいから、それほどのお咎めはなかったようだが。
当然リュンヌも来たが、すぐに状況整理に移ったため、特に話すこともなく事後処理の流れとなった。
まあ、直接携わった俺とブリッツには、後ほど話を聞くと言っていたが、昨日は音沙汰なかったな。
「──さて、朝の稽古というものも大事なようだからな。リュートの体を訛らせるわけにもいかない」
体力付けと剣術の復習、素振り。……昨日のあの格闘術もある程度見直しておかないとな。
屋敷の裏庭、昨日ミノタウロスとやり合った場所でもあるが、空間が広く基本人も来ないため、朝稽古に向いた場所だ。
いつもは人がいないのだが……今日は先客がいるな。
「早いじゃないか、ブリッツ」
見た目にも重そうな、鋼鉄の長槍を振り回す手を止め、汗に濡れた黄金色の髪を振るう。
薄縁のメガネを通して、こちらを睨んできた。
「君が遅いんだろう? 次期領主として、もう少し自覚を持つべきじゃないかい?」
「そりゃ悪かったな」
相変わらず悪態をついてくる。……まあ、リュート相手にしか漏らすところを知らないのだけど。
「……なあリュート。結局、昨日の化け物はなんだったんだ?」
「調査中さ。最近は、領内で似たような事件が多発していてな。……それでも、あれほどの生物は初めてだ」
本当に、厄介な状況にしてしまったと思う。こんな展開を急く必要あったか? 昔の俺よ。
「そうか、それは災難だったな。…………どうだ? 久しぶりに」
槍を腰の高さで構え、首を傾げている。
……これも、二人の間で決まっている一つの所作だ。
「昨日の今日で、か?」
「だからこそ、だ」
ブリッツは見た目も性格も、メガネのよく似合う理知的な奴なんだが、こういう時に関しては割と熱い。悪くない性格だ。
「……分かった。やろうか」
小さくため息をついて見せ、鞘から直剣を引き抜き、中段に構える。
「ルールは忘れていないだろうな? リュート」
「お互いが納得のいく決着、だろ?」
曖昧この上ないルールだが、昔からこの二人はこんなやりとりをよくしている。
お互いに中段の構えのまま、視線を交え、心の中で三つ数える……一、零!
「「──いざ!」」
合図と共に、互いに地面を蹴り距離を詰める!
その速度は互角──のはずだが、接触するより早く、ブリッツの槍が目の前に……!
真っ直ぐ駆けていた足を捻り、剣の背で槍を受け流しながら、右に避ける。
「──っ!」
槍に集中しすぎた! 唐突に受けた腹部への衝撃……槍を手放したブリッツが脇を締めたまま拳を差し込んでいる……!
予想外の攻撃に怯む俺をよそに、中空で遊ぶ槍を拾い上げ、そのまま体を一回転捻り、勢いよく振り抜いてくる──が、痛みに耐えながらも剣で受け止めた。──重い!
力で言えば間違いなくこちらが上。しかし、最初の一撃のダメージがまだ残っていることと、ブリッツの速度で捻る、その槍にかかる遠心力は凄まじいもののようだ。
「くぅ。ふざ──けるなぁ!」
力の扱いでは一枚も二枚もこっちが上手だ! どんな体勢だろうが、力で負けるかよ!
槍を弾き返し、追撃に入ろうと体勢を整え──っ!
「──僕をみくびるなよ、リュート! 君のそのバカみたいな闘い方は把握している!」
俺が弾いた勢いをそのまま、もう一度逆回転で体を捻り、反対から槍を振り抜いてくる……!
もう一度受け止めるが、その勢いはさっきの比にならない。
力で負けるのは癪だが、致し方あるまい! 受けている剣を傾け、槍を頭の上へと受け流す。
おそらく、本人も扱い切れていないだろうその力に引っ張られて、ブリッツの体勢が崩れた!
この隙に次の一手を──
「甘いぞリュート」
崩れかけた体勢の中、明後日の方向に飛んでいくはずの槍。ブリッツはその柄を思い切り地面に叩きつけると、地面に突き刺さるその芯を軸にして、体勢を立て直す勢いのまま俺の眼前にその爪先を──!
「──つぅ!」
そのまま蹴られた俺の体は、宙を浮き吹き飛ばされる。
地面につくなり、受け身の要領で体を転がして、そのまま跳ね起きるように、体勢を整えた。
ブリッツを見やると、柄を上段、矛先を中段に構えた体勢で、こちらの様子を窺っている……。
「……リュート、君は強い。僕も保証しよう。だが、その実直な性格と闘い方に関しては直すべきだ。領主として、将来人の上に立つならば尚更な!」
「余計なお世話だ!」
真正面から高速で近づいてくる……!
ブリッツの言いたいことも分からなくはない。だが、リュートは──物語の主人公ってのは、このままでいなくちゃいけない!
ブリッツの突く矛先が、こちらの肌に触れる直前、腰に取り付けた鞘を引き抜き、槍の柄を上空へ弾く。
「なっ──!」
予想外の動きに反応が遅れたのだろう。崩れた体勢を立て直そうとするが、俺の拳の方が速い──!
「旦那様ー、ブリッツー、食事の準備ができたと、フローリアが呼んでいますわよー」
アイネの声が聞こえたと同時に、周囲に張り詰めた空気が霧散した。
俺の拳は寸止め、ブリッツの体勢も不安定のまま、互いに動きを止めてしまう。
「……貴方達、何をしてらっしゃいますの? 朝から汗まで流して。そんな状態で食事をされても困りますわ。行水してから来てくださいまし。では、私は先に行ってお待ちしておりますわね」
アイネが去っていくのを確認すると、二人して脱力してしまう。
「アイネ様は相変わらず麗しいな」
「……麗しいかは知らんが、あいつの自分に素直なところは嫌いじゃないな」
直接見ると、文章の上で見るよりも二回りは可愛く見えるもんだ。また機会があれば、役に立たせてもらうとしよう。
「……変わったな、君」
驚いた様子のブリッツの言葉に、俺はただ苦笑いしかできなかった。
先をある程度分かっていても、やはり現実に動こうとすれば上手くはいかないな。
あれだけ激しく暴れていたこともあり、ミノタウロスとの戦闘後、すぐに人が集まってきた。
当然、リアとアイネも様子を見にきたが、ブリッツの姿を確認した時のアイネは、悪戯がバレた子供のようだったな。
まあブリッツは彼女にあまいから、それほどのお咎めはなかったようだが。
当然リュンヌも来たが、すぐに状況整理に移ったため、特に話すこともなく事後処理の流れとなった。
まあ、直接携わった俺とブリッツには、後ほど話を聞くと言っていたが、昨日は音沙汰なかったな。
「──さて、朝の稽古というものも大事なようだからな。リュートの体を訛らせるわけにもいかない」
体力付けと剣術の復習、素振り。……昨日のあの格闘術もある程度見直しておかないとな。
屋敷の裏庭、昨日ミノタウロスとやり合った場所でもあるが、空間が広く基本人も来ないため、朝稽古に向いた場所だ。
いつもは人がいないのだが……今日は先客がいるな。
「早いじゃないか、ブリッツ」
見た目にも重そうな、鋼鉄の長槍を振り回す手を止め、汗に濡れた黄金色の髪を振るう。
薄縁のメガネを通して、こちらを睨んできた。
「君が遅いんだろう? 次期領主として、もう少し自覚を持つべきじゃないかい?」
「そりゃ悪かったな」
相変わらず悪態をついてくる。……まあ、リュート相手にしか漏らすところを知らないのだけど。
「……なあリュート。結局、昨日の化け物はなんだったんだ?」
「調査中さ。最近は、領内で似たような事件が多発していてな。……それでも、あれほどの生物は初めてだ」
本当に、厄介な状況にしてしまったと思う。こんな展開を急く必要あったか? 昔の俺よ。
「そうか、それは災難だったな。…………どうだ? 久しぶりに」
槍を腰の高さで構え、首を傾げている。
……これも、二人の間で決まっている一つの所作だ。
「昨日の今日で、か?」
「だからこそ、だ」
ブリッツは見た目も性格も、メガネのよく似合う理知的な奴なんだが、こういう時に関しては割と熱い。悪くない性格だ。
「……分かった。やろうか」
小さくため息をついて見せ、鞘から直剣を引き抜き、中段に構える。
「ルールは忘れていないだろうな? リュート」
「お互いが納得のいく決着、だろ?」
曖昧この上ないルールだが、昔からこの二人はこんなやりとりをよくしている。
お互いに中段の構えのまま、視線を交え、心の中で三つ数える……一、零!
「「──いざ!」」
合図と共に、互いに地面を蹴り距離を詰める!
その速度は互角──のはずだが、接触するより早く、ブリッツの槍が目の前に……!
真っ直ぐ駆けていた足を捻り、剣の背で槍を受け流しながら、右に避ける。
「──っ!」
槍に集中しすぎた! 唐突に受けた腹部への衝撃……槍を手放したブリッツが脇を締めたまま拳を差し込んでいる……!
予想外の攻撃に怯む俺をよそに、中空で遊ぶ槍を拾い上げ、そのまま体を一回転捻り、勢いよく振り抜いてくる──が、痛みに耐えながらも剣で受け止めた。──重い!
力で言えば間違いなくこちらが上。しかし、最初の一撃のダメージがまだ残っていることと、ブリッツの速度で捻る、その槍にかかる遠心力は凄まじいもののようだ。
「くぅ。ふざ──けるなぁ!」
力の扱いでは一枚も二枚もこっちが上手だ! どんな体勢だろうが、力で負けるかよ!
槍を弾き返し、追撃に入ろうと体勢を整え──っ!
「──僕をみくびるなよ、リュート! 君のそのバカみたいな闘い方は把握している!」
俺が弾いた勢いをそのまま、もう一度逆回転で体を捻り、反対から槍を振り抜いてくる……!
もう一度受け止めるが、その勢いはさっきの比にならない。
力で負けるのは癪だが、致し方あるまい! 受けている剣を傾け、槍を頭の上へと受け流す。
おそらく、本人も扱い切れていないだろうその力に引っ張られて、ブリッツの体勢が崩れた!
この隙に次の一手を──
「甘いぞリュート」
崩れかけた体勢の中、明後日の方向に飛んでいくはずの槍。ブリッツはその柄を思い切り地面に叩きつけると、地面に突き刺さるその芯を軸にして、体勢を立て直す勢いのまま俺の眼前にその爪先を──!
「──つぅ!」
そのまま蹴られた俺の体は、宙を浮き吹き飛ばされる。
地面につくなり、受け身の要領で体を転がして、そのまま跳ね起きるように、体勢を整えた。
ブリッツを見やると、柄を上段、矛先を中段に構えた体勢で、こちらの様子を窺っている……。
「……リュート、君は強い。僕も保証しよう。だが、その実直な性格と闘い方に関しては直すべきだ。領主として、将来人の上に立つならば尚更な!」
「余計なお世話だ!」
真正面から高速で近づいてくる……!
ブリッツの言いたいことも分からなくはない。だが、リュートは──物語の主人公ってのは、このままでいなくちゃいけない!
ブリッツの突く矛先が、こちらの肌に触れる直前、腰に取り付けた鞘を引き抜き、槍の柄を上空へ弾く。
「なっ──!」
予想外の動きに反応が遅れたのだろう。崩れた体勢を立て直そうとするが、俺の拳の方が速い──!
「旦那様ー、ブリッツー、食事の準備ができたと、フローリアが呼んでいますわよー」
アイネの声が聞こえたと同時に、周囲に張り詰めた空気が霧散した。
俺の拳は寸止め、ブリッツの体勢も不安定のまま、互いに動きを止めてしまう。
「……貴方達、何をしてらっしゃいますの? 朝から汗まで流して。そんな状態で食事をされても困りますわ。行水してから来てくださいまし。では、私は先に行ってお待ちしておりますわね」
アイネが去っていくのを確認すると、二人して脱力してしまう。
「アイネ様は相変わらず麗しいな」
「……麗しいかは知らんが、あいつの自分に素直なところは嫌いじゃないな」
直接見ると、文章の上で見るよりも二回りは可愛く見えるもんだ。また機会があれば、役に立たせてもらうとしよう。
「……変わったな、君」
驚いた様子のブリッツの言葉に、俺はただ苦笑いしかできなかった。
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