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第一章 海神ポセイドン

9話 Fate

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グィネヴィアに引きずられる様に俺は訓練場へと連れていかれる

入り口にたどり着くと細身で長髪の美しい青年が立っていた

『グィネヴィアお嬢様わざわざこの様なむさ苦しい所に足を運んでいただきありがとうございます。』
青年はグィネヴィアの方だけを見て話をする

『あらランスロット、
わざわざ出迎えご苦労様ですのよ。
お父様がついにワタクシにも訓練の許可をおだしになってくれましたの♪』

グィネヴィアはとても嬉しそうにそう語る

『ところでグィネヴィアお嬢様もしやそちらの方がレオデグランス様が鍛えてくれと申されたシロウでございますか?』

『そうですわ。
さっそく今から私の技の実験台に…』

『私とした事が間違えましたわ。
私と稽古をしていただけるそうですの。』

今こいつ絶対に
実験台って言ったよな!?
完全に目が輝いちゃってるよ。
ダイスケも何考えてっかわかんねー時あるから怖いけど、このお嬢様も絶対サイコパスだって。

『お嬢様、稽古でしたらこのランスロットめがお相手をいたしますよ』

『あなたでは私に傷をつけないように全力をださない事くらいわかっていますし、私もランスロット相手では躊躇してしまいそうですからダメですわ。』

ん?躊躇?
俺にはしないのかな??

『その点シロウでしたら別の世界から来られたみたいですので心配される方もいないでしょうし、1人くらい消えても…いえ必要でしたらダイスケも後程天にお召しになればいいだけの事ですわ♪』

さっきから完全にイッチャッてるって!
最初の可憐なグィネヴィアお嬢様はどこいった!?

『なるほど、そうでございますか。
ではこのランスロットはお嬢様がそいつを葬るお姿をしかとご覧にならせていただきます。』

てかこのランスロットって奴も最初からなんかずっと態度わりーよな。
俺初対面だよな?

『ではシロウそろそろ始めることにしますわよ。』

えーいクソ!
こうなりゃヤケだ!
絶対に死なねーように逃げ回ってやる

『では互いに位置について
勝負始めっ!!』

ランスロットがそう叫ぶと同時に
グィネヴィアが間を詰め攻撃を繰り出す。

クソっ!速すぎて防御するだけでもギリギリだぞ。

ガンッガンガン

『オーホッホッホ、シロウ防戦一方でどうなされましたの?まだまだ序の口ですわよ。』

グィネヴィアの奴これに魔法とかスキルとか使われたらたまったもんじゃねーぞ

地球で過ごしていた時に地下格闘技大会などに参加し、それなりに優秀な成績を収めていたシロウだが手も足も出ない

しかし防御しているうちになんとなく攻撃の癖ってかパターンわかってきたな

ここだっ!
さすがにサイコパスで俺を殺すつもりできている相手だが美人は殴れないので抱きついて転がし動きをとめようとタックルをする

しかし

『甘いですわっ!
ライトニングイリュージョン』

たしかに抱きついたと思った俺だが
グィネヴィアは残像を残し超スピードで俺の後ろに回り込んでいた

後ろにグィネヴィアがいるのを感じた俺は振り向こうとした瞬間

『案外あっけないですけど、もう楽にしてさしあげますわ。
サンダーレクイエム』

バチバチバチバチっ!!

俺の体を激しい電撃が駆け巡った!!

目の前が真っ暗になる…

給料日に博打 もうNo money
聞きあきたセリフ もう飲まねえ
誘惑に溺れたら もう駄目
俺がよく聴いてた音楽が流れやがるこれが走馬灯ってやつか?


バシャアッ

冷てっ!!

水をかけられ目を覚ますと
目の前にはランスロットが立っていた

『ほう、お嬢様のアレをくらってまだ生きているとはな。
耐久力だけは褒めてやろう。
しかしそれ以外は見るところもないな!キサマのような奴の実力などその程度だと言うことがわかったか?
わかったら二度とお嬢様に近づくな。いいな?
しかしレオデグランス様のお言いつけだからな。明日から死ぬほどしごいてやる覚悟しておけ。』

なんだこいつ?
グィネヴィアの事が好きなのか?
しかし女の子にやられたのはともかくこいつに舐められっぱなしってーのも面白くねーな!

必ず目にものを見せてやっからな!
俺はそう誓うのであった
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