海辺のハティに鳳仙花

春蘭

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一夜越えて

金盞花─ショーネン趣味と独身主義(前)─

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 八月某日、陸軍工兵第五聯隊駐屯地将校集会所……


「きッ─────きゃぁぁぁぁぁああああああ~~~~~!!!?」


 裏返って甲高くなってもなお残った野太さが絶妙に怖気おぞけを誘う悲鳴が響き渡る。仰天した兵の何名かが、驚くあまりに地面から数センチ飛び上がってしまった。それに連動したかどうかは知らないが、周辺にいた鳥や蝉が一斉に飛び立つ。黒々とした群れを成して遠くの方に向かっていくそれらを見ながら、ちょうどその近くを通りかかってしまった運の悪い兵達が唖然としながら顔を見合わせた。

「……今の、ウチの聯サンだよな?」

 そのうちの一人の言葉を聞いた他の兵が、どこぞの民芸品赤べこよろしく一斉に首を縦に振った。その表情はどこか固い。
 どうやらその悲鳴の主は、彼ら工兵第五聯隊の長である奥池おくいけ俊雄としお工兵中佐の物のようだ。いったいぜんたいどうしたというのだろう。
 陸軍において、聯隊というのはひとつの家族のようなものだ。中隊附きの少尉を兄とするなら中隊長が母、そして聯隊長は父。それで疑似家族を形成することで、陸軍は戦場における結束を高めていた。その一家の大黒柱たる聯隊長があのような気持ち悪……もとい尋常ではない悲鳴を上げたのだ。何かあったに違いない、と思うのも無理は無い。すわ聯隊の一大事か、と彼らは考えを巡らせ持っていた円匙の柄をぎゅっと握り締める。

「……貴様ら落ち着け。冷静になって考えろ」

 ざわつく兵達を諌めたのは彼らの班に属する伍長だった。どうやら頭痛がするらしく、深い皺が刻まれた眉間を指でほぐしている。

「伍長……!」
「総員、思い出せ。昨夜、ここ広島で何が起きたのかを」
「ハッ! 伍長殿。昨夜、ここ広島近郊では我が陸軍対海軍の大乱闘が行われておりました………あ」
「まあつまり、そういうことだ」

 冷めた目で将校集会所の建物を見上げた伍長の脳裏に浮かんでいたのは、自身とこの兵らが属する中隊を預かっている一人の陸軍大尉のこと。
 そうだった、と納得して兵達は白けたようにそれぞれ構えていた円匙シャベルをそっと下ろす。昨夜、ここであったことを思い出したからだ。
 工兵第五聯隊名物、いっそ無駄なほど整った顔立ちと珍しい灰色の瞳を持つシャン美人の中サンこと尾坂おざかせん大尉。そして普段芸者にモテまくりの爽やかな好青年らしいが、陸軍側はその片鱗さえ見たことない瀧本たきもと零士れいじ大尉。昨晩はその両者の喧嘩が勃発したのだった。
 そして本日、出勤してきた尾坂大尉の麗しい顔には痛々しい痣が存在しており……そして首筋には明らかに情事の際に着いたであろう咬み傷…………それだけで、聯隊長がなぜあのような気味の悪い声を出したのか検討がついたようだ。

「ああ……ついにかぁ」
「流石に今回のはなぁ……聯隊長が泡吹いて倒れる案件だとは思っていたが………」
「急に来られるとちょっと困る」

 奥池中佐は部下である尾坂大尉のことが大のお気に入りなのだ。それこそ、彼がまだ少尉だった頃から。尾坂が工兵科期待の有望株だということもあるだろうが。手塩にかけて余計な不純物が混ざらないよう良い子良い子で育ててきた優等生の部下が、三年見ない内にすっかりグレた挙げ句に夜遊びを繰り返すようになっていたのだ。それを目の当たりにした際の聯隊長の落ち込みっぷりはもう酷いものだった。そして本日はとうとう昨晩情を交わしたであろう相手の歯形まで付けて出勤してきた次第だ。聯隊長にとっては正しく「信じて送り出した清純派の可愛い部下が……」の状態である。
 先程の悲鳴はそれもあるだろうが、しかし伍長には別の理由があってならない気がした。というのも、どうもあの聯隊長には前々からショーネン趣味のケがある気がするからだ。

───いや、違う。がっつりその趣味がある。でなければ、当番兵を初めとして聯隊長周辺の部下達が揃いも揃って美形である理由がつかない。聯隊長直下で働いている者が、将校はともかく下士官兵は全員綺麗所揃いだとか、いくらなんでも偶然が過ぎる。絶対に聯隊長が自分の趣味で人事を固めているに違いない、と思われるのも無理はないだろう。

 そしてその予想は見事的中していた。




「ぃやああぁ……あ、ああああ……あ………」
「…………」

 将校集会所内にて。自分の姿を見るなり不気味な悲鳴を上げて崩れ落ちた聯隊長を前にして、尾坂は若干引いたように半歩後ずさった体勢のまま固まる。手で顔を覆って咽び泣いている聯隊長の姿にどうしていいのか判らず困惑していたからだ。

「あーあ………聯隊長、気の毒に……」
「いつかやらかすとは思っていたけどなぁ……可愛がっていた部下が、首筋にあんなモン着けてきたのにいきなり遭遇するのは酷だよなぁ」

 その様子を遠巻きに眺めていた隣の中隊の中隊長と少尉が、聯隊長に同情しつつ尾坂を暗に非難するような台詞を寄越す。そんな彼らの目線の先には尾坂の首筋、ギリギリ襟で隠しきれない位置にくっきりと付けられた咬み痕にあった。

「首筋に咬み痕を残していくなんて……しかもギリギリ隠せない位置に。独占欲の塊みたいなとんでもない女が相手だったんですね」
「いや、待て。男という可能性もあるぞ」
「え」
「あいつ、どうも両刀使いらしいからな。幼年学校じゃあいつのケツを追いかけ回して、三年生がまるで砂糖に群がる蟻みたいに殺到していたとか聞いたことある。女に手を出し始めたのは留学から帰ってきた後からだ。向こうでどうだったかは知らんが。かといって男色趣味が収まったってわけじゃぁねえ。男も女もとっかえひっかえで遊び回ってるそうだ」
「で、ありますか………」
「まあ、ご覧の通りのご面相だしな。相手はり取りみどりだろ」

 上官から聞いた話に目を円くして、少尉が尾坂の腰の辺りをまじまじと見る。
 華奢に見えるようにぴったり体型にそって誂えられた、地味なカーキ色の昭五式軍衣。きゅっと括れた足首と、しっかり筋肉の詰まったふくらはぎの曲線を存分に引き立たせる上質な革で作られた長靴。米国留学の際に作ったそうで、受注生産オーダーメイドの一点物だという噂だ。その長靴からさらに上に視線を滑らせ、ほどよい肉付きの太ももを越え、嫌味なほど高い位置にある腰………ではなく形の良い尻のあたりに注視する。
 たしかに良い具合に形の揃った尻だなぁ、とか考えながら。

「……どうかされたのでありますか、聯隊長。その様な大きな声を上げて……」

 とりあえず本人を目の前に堂々と下衆話に花を咲かせた二人組の事は横目でじっとり睨み付けることで黙らせておいて、尾坂は目の前でメソメソ泣いている奥池中佐に声をかけた。

「……尾坂の」
「はい」
「尾坂の」
「私が何でしょう」
「尾坂の顔に……傷がぁぁぁ………」


───って、そっちかいッッ!!


 てっきり首の咬み痕について言及する気なのかと固唾を呑んで見守っていた者達が、心の中でまったく同じ台詞の突っ込みを入れた。それは隠れて聞き耳を立てていた者や建物の外で悲鳴を聞いてしまった者も含め、全員の心がひとつになった瞬間だろう。

「……本当にお好きなのでありますね、私の顔が」
「うん、好き」
「あの、少しは躊躇う素振りを入れていただけないでありましょうか。つかぬことをお伺いするようですが、私は、中佐にとって顔だけの男なのでありますか」

 即答され、尾坂は少しへこんだように眉尻を下げながらか細い声を出した。

「違う違う……お前の能力については誰よりも買ってるつもりだぞ………原隊配属の時に裏で手を回してお前が広島に来れるよう手引きしたし………期待を込めて砲工学校に送り出したし………米国留学が決まったときはそりゃもう、三日三晩小躍りしながら祭りをしたいくらいに喜んだし………」
「そうですか」
「うぅっ……なにもそんな冷たい反応を返さなくてもぉ…………」

 ぬるぬると名状しがたい動きですがり付いてきた聯隊長(そう、この男は聯隊長なのである)をやんわり制しながら、尾坂はスンと冷静な返しをする。

「そんなことより食事の時間でありますよ。中佐が入っていただかないと、我々が入れないのですが……」
「おっとすまん」

 部屋の入口で崩れ落ちたために後続がつっかえていると言えば、聯隊長はあっさりと冷静になってひょいと退いてやる。元々は陸幼で生徒監オヤジ(※陸軍幼年学校における担任の先生のようなもの。けっこうなエリートコース)を勤めていたこともあるほどの人なのだ。切り替えは早い。

「それで今日はなんだったかな」
「ハッ! 本日の昼食はライスカレーであります」
「おお、そうか」

 夏といったらやっぱりこれだなぁ、と奥池が席に着いたのを皮切りに、ぞろぞろとやって来た工兵第五聯隊所属の士官達が次々所定の席に着いていく。もちろん尾坂もだ。
 ちなみに陸軍も含めて階級章のある組織というのは席順に対して非常にうるさい。たとえ同じ階級でも先任が誰か、兵科将校なのか各部将校なのか、そして同期であっても軍学校での成績がどうだったかで細かく決められている。

 なお、陸軍では席次に関しては“陸軍大学を出ているかどうか”が最も重要視され、たとえ士官学校での成績が中堅くらいであっても陸大さえ卒業すれば成績順に同期の最右翼に放り出されていく。といっても陸軍大学は陸軍幼年学校出身者が優先的に入校させられるのだが。
 対する海軍はというと、全ては“ハンモックナンバー”という隠語で呼ばれる兵学校の卒業席次で決まる。陸軍と違ってたとえ海軍大学を卒業していても、席順が変わることなど無い。
 尾坂は陸大こそ出ていないが、砲工学校高等科を優等で卒業したために人事の面では陸大卒と同じ扱いを受けて「恩賜の軍刀」も授与されている。そのため席も大隊長連に続いて上座の聯隊長に近い。

 全員が座ったのを確認し、奥池中佐が匙を持ったのを合図に食事が始まった。

「なあ尾坂よ……ところで首筋のそれはどうしたんだ」

 そこで奥池がようやっと気付いたというようにケロッとした顔で聞いてくる。

(あ、やっと気付いた)
「…………」

 今やっと聯隊長が尾坂大尉の首筋の咬み傷に気付いたと悟った先程の少尉が、心の中でボソッと呟いた。一方で尾坂の方は、スッと目を細めて視線を左斜め下に一瞬向ける。あらかじめ用意しておいた言い訳を小出しにするためだ。即答すると怪しまれるため、タイミングが重要だった。

「……いえ、大した事はありません。昨夜、約束があって人と会っていただけです」

 嘘は言っていない。昨夜、人に会っていたのは事実だ。ただし、それが瀧本零士という、この辺りで知らぬ者がいない尾坂の“喧嘩相手”だったというだけで。
 ただ、こういう風に思わせ振りに言葉を濁して情事を匂わせておけば、大抵の助平は相手を女だと思って引き下がってくれる。どうせ自分はただ立っているだけで根も葉もない噂を立てられる存在だ。今さら体面に拘ったって意味など無い。と、若干ヤケっぱちになりながらも堂々としておく。

「約束ぅ? いったいどこの馬の骨なんだ、相手の女は」
「ご安心を。素人の娘さんには決して手出しはしませんから。その辺りの線引きくらいできますよ」
「いやな、お前は紳士だから万が一にも“間違い”はないと十分承知しているんだが………」

 留学が終わっても丸刈りに改めなかった長い髪を丁寧に整えた、凛とした花のような美貌と滅多にお目にかかれない瑠璃色の瞳が涼しげな美男子。こんな色男を昨晩独占したであろう相手が気になったのは聯隊長だけでは無かったのだろう。先程から周囲の視線が痛い。

「まあ……また派手に傷をこさえてしまいましたな、尾坂大尉。人の咬み傷は一番危険な傷です。感染症になったら拙いでしょうから、後で医務室に寄ってくださいな」

 と、やんわり申し出たのは聯隊附の軍医だ。正確な年齢は判らないが、好々爺然とした仙人のような御仁であり、この翁を慕う者は多い。常にピンと張り詰めた冬の夜のような近寄りがたい空気を纏っている尾坂にも、老軍医は物怖じせずに語りかけてくる。

「ついでにその頬の傷も治療しておきましょう。少しはマシになるはずです」
「……判りました。では、後程医務室までお邪魔させていただきます」

 チラリ、と軍医を横目で見た尾坂が素直に提案に応じた。そのやり取りを眺めていた聯隊長が、また話を戻すと言わんばかりに憮然と口を開く。

「それにしたってお前なぁ……もうそろそろ良い歳だろ。今、いくつだった? え?」
「数え二十九です。誕生日がまだですので、満年齢でしたらまだ二十八です」

 尾坂の誕生日は今月末の八月二十七日だ。なのでまだ満年齢では二十八だった。

「ええい、どっちでもいいわい。とにかく来年の今頃はもう三十路の坂に入るだろうに。いい加減にあの海軍の奴と喧嘩ばっかしてないで年相応に落ち着けよ」
「何を言いますか。私は向こうが売ってきた喧嘩を陸軍のために・・・・・・買ってさし上げているだけです。毎回毎回……“陸軍は海軍に喧嘩を売られたら尻尾を巻いて逃げる腰抜けの集団”とかいう不名誉を被らないよう気を使っているだけですよ」

 ケッ、と吐き捨て尾坂はグラスの水を煽る。男にしては些か赤みの強い唇の端に付いた水滴を、ぺろりと舌先で拭った。それだけなのに、えらく扇情的で色っぽい。
 雲の切れ間に窓から差し込んだ光によって、瑠璃色の瞳が万華鏡のように表情を変える。キラリと反射して写った色は、雪の降る日の曇天のような灰色だった。

「こっちだって辟易へきえきしてますよ。ただ図体がでかくて陸での希少価値が高いと言うだけで芸者からちやほやされて天狗になっている木偶でくの坊の相手なんて。だいいちに海軍なんてところ、下士官に兵を棒で殴らせてそれを黙認している野蛮人の集団ですよ。たとえ個人的なお付き合いであってもそんな連中と深い仲になるなど真っ平ごめんです」(※)
「木偶の坊……」
「野蛮人……」

 坊主憎けりゃ袈裟も憎いということか。海軍に対するあまりにも辛辣な物言いに将校の数名は絶句していた。たとえそれらがまごうことなき真実だったとしても、何もそこまでハッキリ口に出して言うことないだろうと。

「……お前、本当にあの海軍大尉の事が嫌いなんだな」
「はい、嫌いですが何か。あのような牛のように図体も態度も大きく人の気も知らないで無神経にも思ったことをそのまま口に出してくる似非エセ紳士。いくら見た目を爽やかな好青年風にしたって、一皮剥いたらただの腹黒サディストだということはもっと広く知られるべきであります。一見スマートに装っていても、やたらめったら盛った筋肉のせいで動きは鈍重ですよ」
「その割にはなんだ。昨日は負けたみたいじゃないか」
「!?」

 あっけらかんと言い放った奥池のこの言葉に、場の空気がビシッと凍った。


────聯隊長ッッッッ!! 何を余計な事を言っているんだ、このオヤジはァっ!!!


 ……集会所に集まった聯隊長と尾坂以外の士官全員の心がひとつになった瞬間だ。

「………」

 ギラリ、と尾坂の灰色の瞳が煌々と燃え上がった。ただし表情に変化は無い。いつも通りの能面のような無表情だ。だが、それが余計に迫力を強化する。みしっ、と尾坂が持っていた匙が軋んだ音を立てた。

「……あれは、あの男が卑怯な手を使ったからです。いくら柔道の試合ではなくただの喧嘩だったとしても、あんな手を使ってくるなど誰が想像できますか!! い、今思い出すだけでも………ッ腹立たしい!!」

 ギンッ、と眼光を鋭くしてその秀麗な面持ちをしかめつつ尾坂は吐き捨てた。何を思い出したのか、お人形のように白い肌を紅潮させて震える彼を見た者達は「よっぽど腹の立つことをされたんだな……」と察して押し黙る。珍しく声を荒らげたことを怒りによるものだと勘違いしたからだろう。

 だが───実際に尾坂がその時脳裏に思い浮かべていたのは昨夜の喧嘩中のことではなく、自宅を出る前。今朝の一連の出来事の事だ。
 処理をしていた時に覗かれた挙げ句に、あの男が自宅を出る際に………なんの前触れも無しにいきなり口付けを仕掛けてきた時のことを……









※私的制裁といったら陸軍、陸軍といったら私的制裁という位に陸軍=私的制裁というイメージが付いて回っていますが、意外にも陸軍では私的制裁そのものは公には禁止されていたそうです。といっても「よもやま物語」を初めとした多くの回想録ではご覧の通りのありさまなのですが。
かといって海軍は私的制裁が無かったのかというとそうでもなく、むしろ場合によっては海軍の方が酷かったそう。
陸軍では私的制裁は禁止されていた(=週番士官とかに見付かったらまずいことになる)ため、道具は使わずビンタやグーパン、そして精神的にくるものも多くバリエーションが割りと豊富でした。
対する海軍は「海軍精神注入棒」とかいう樫の棒で兵の尻をぶったたくのが日常茶飯事だったそう。それで打ち所が悪く背骨を折ったり内臓破裂で亡くなった方もいたり。
ただし海軍では乗ってる艦が大型になればなるほど、それに比例して私的制裁の類いも苛烈になっていったそう。
(※戦艦=空母>重巡>軽巡>駆逐艦>潜水艦とかその他小型艦艇)
逆に小型艦になれば少数で苦楽を共にするからか私的制裁はほとんど無くなっていき、潜水艦ともなると士官も兵も全員和気あいあいと仲が良いアットホームな雰囲気だったそう。そんな彼らは自分達の事を“ドン亀乗り”と称しました。
まあ当然、小型艦艇でも士官同士の仲が最悪だったとかいう例外もあったんですが。

余談ですが、あるとき海軍の艦艇に陸軍の将校がお邪魔した時、ちょうど海軍の下士官が兵を先述の「海軍精神注入棒」でぶん殴っている現場に出くわしてしまい、

「身動きが取れないのに……っ!兵を棒で殴るなんて酷い!しかもそれが制度とか、海軍はなんて野蛮な所なんだ!>(゚Д゚;)」(※意訳)

と、ドン引きしたお話が残っています。

なお、工兵連隊でも特に鉄道工兵ともなったら毎朝兵を整列させて下士官が一発ずつビンタをお見舞いしていたそう。鉄道工兵の仕事は少しのミスが即仲間や自分の生死に関わるので、ネジを絞めて気合いを入れるのが目的だったそうです。
どんな理由があったにせよ、殴られる側はたまったもんじゃ無いのですがね。
※仙くんの工兵聯隊は鉄道工兵ではありません。そして仙くんは機械専門の技術屋という設定です。

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