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(26)完璧主義と秘密主義③
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「とは言っても、これが普通の家でしたら多少は緩やかになっていたでしょうね。私の実の母のように」
「! お前……」
知っているのか、自分の実母のことを。
なんて、その言葉は声には出せなかった。
胡二郎は弟の実母のことをよく知らない。横浜の芸者だったとかいう話だが、実際の所は不明。だから気になって問いかけそうになったのだ。
だが、唇の動きだけで問いかけられたそれに、尾坂は一切答えなかった。
「でも、私にはそんな手心を与えてもらうことなど許されません。なぜなら……」
そこまで言ってから唇を引き結ぶ。そして次に口を開いた時に飛び出してきた台詞には、どうしようもない諦観が含まれていた。
「───なぜなら私は侯爵の、かのマーキス・クジョウインが溺愛していた寵児。おおよそ全てのことに対して完璧であって当然なのが前提になっているのですから」
淡々としていながら、どこか悲痛に満ちた声。それを聞いた胡二郎は、胸をぎゅっと締め付けられるような思いに駆られて目を閉じる。
胡二郎だって、学習院から一高に入るために猛勉強くらいした。それは医者になりたいという夢を叶えるためであったし、軍人になるべく士官学校に通っている弟に負けていられないと一念発起して自分で決めて進んだ道だ。
そのまま学習院の中にいれば内部進学で高等科にまで進めたというのに、わざわざ受験をしてまで一高に入って医者になった華族の子息。
胡二郎自身は「華族の子息にありがちな軟弱な精神を良しとせず、向上心に溢れている」と周りから褒められた。影ではどうだったか知らないが、少なくとも表立っては努力を認められている。地に足を付けて着実に実績を積み重ね、信用を勝ち取って名声を上げつつあった。
今回の婿養子入りもそうだ。自分の努力が認められたことによって決まった面が大きい。
しかし弟は、尾坂はどうだ?
中学で一番か二番の成績でも入るのが難しいとされている陸軍幼年学校の入試試験を全受験者中最高の成績で突破し、一高や海兵と並んで国内難関高とされている陸士でも首席を取り、さらには陸軍きっての理系のインテリ達が集まる砲工学校をも首席で卒業。おまけとばかりに米国でも評価が高いイリノイ大学の工学科に員外学生として留学し、そして現地の工兵連隊で中隊附中尉の仕事をこなしながら優秀な成績で卒業して帰国した。
こんなのどう考えても、ただ国内の医大を卒業しただけの胡二郎よりよっぽど努力していて当然だと思うのに………なのに、尾坂はその努力を全て無かったことにされてきた。
同じ侯爵家にほぼ同時期に産まれたというのに、二人に与えられた評価は正反対。何が二人を分けたのだろうか。
方や正妻の子で純血の日本人、方やどこの誰が母親かも判らぬ庶子で白人との混血。
方や実の父親に見向きもされず、方や実の父親から異常なほどの執着を向けられて育ってきた。
たったそれだけだ。たったそれだけで、胡二郎は頑張ったことを評価され、尾坂は頑張ったことを無かったことにされた。それがどれだけ彼を傷付けたのだろう。
「判りますか、兄上。私はどれだけ努力をしても、その努力は全て無かったことにされるのです。だって『天才だから』だって『侯爵の寵児だから』だって『外国人との混血だから』という何気ない一言で、全て」
「………」
「やったことなんか無い、教えてもらったことなんか無い。なんて、そんな戯れ言など言い訳にさえして貰えませんよ。陸幼陸士、砲工学校を首席で卒業できるなんて当たり前。恩賜組になんてなれて当たり前。フェンシングも、社交舞踊も、華道や茶道、音楽、その他教養全般も他人より知識が深くて指先まで染み付いていて当然。語学なんて、混血なのだからできて当然。そのどれか一つでもできなければ『これだから卑しい混血の庶子は』と嘲笑される。私がその『当たり前』とやらを維持するために、どれほど努力しているのか一欠片でさえ想像しないで」
最後の一言に全てが詰まっているようだった。
いったい、どれほどの屈辱だったのだろう。どれほど悔しかったのだろう。どれだけ苦しかったのだろう。それはきっと、胡二郎には想像さえできないほどのものだったに違いない。
しかも尾坂はそんな仕打ちを、生家を出てから都合十四年にも渡って、数えきれぬほど大勢の人間から受け続けてきたのだ。
───よくぞそんな地獄のように過酷な環境の中で、今まで平然とした顔をしながら生きてこられたな。
尾坂の精神力には感服しっぱなしだ。よく、十四年も耐えきった、と。
だが……それももう限界だった。その証拠が、この太腿に刻み込まれた自傷行為の痕。
もう彼の精神は限界ギリギリまで削り取られて悲鳴を上げている。なのに、声を出して叫ぶことなどできない、させてもらえない。
これはただ、行き場の無い衝動が自分で自分を傷付ける行為となって跳ね返ってきているだけ。
無理もないだろう。どれだけ努力をして結果を出しても、誰にも認めてもらえないなど。そんな環境に自分が置かれてみるのを想像しただけでも発狂しかねないのに。尾坂は実際にその環境に置かれて十四年間耐えてきたのだから。
「十で神童、十五で才子、二十歳過ぎれば只の人……なんて、まったくもってその通りですね。幼い頃はそれなりに何でも頭に入って来ましたよ。侯爵が手配した講師陣が優秀な方揃いだったというのもありますけどね。ですが成長するにつれて、少しずつ上手くいかないことが多くなって。それでも周囲が私に対してかける理想は日に日に高くなっていく。だからその理想の通りにしなければと血反吐吐くような思いで机にかじりついて勉強していても、お前は努力などしていなかったと事実を塗り潰される毎日。かと言って、努力している姿を見せようものでしたら『当てつけがましい』と罵倒されて、まるで塵でも見るような目で見下されて。何か功績を残しても、結局は私の実力ではなく才能や親の血筋のお陰という形で収束させられる」
「仙……」
「しかも、たとえ砲工学校を首席で卒業して米国の大学に留学してきても、なぜ陸大を受験しなかったのだと四方八方から責められる日々です。陸軍の中では陸大卒こそが至上で、技術者を育てる砲工学校は完全に蔑ろにされているのでね……挙げ句の果てには『工兵なんて可哀想』ですよ。何ですか、貴方達は。陸軍将校になるやつは、みんな騎兵を志願していて、それ以外の兵科にいる者は騎兵の選考から外された落ちこぼれとでも思っているのですか……! 顔が整っているから、身長が高いから、騎兵に配属されて当然だろうに、蓋を開けてみたら配属兵科は工兵だったのが可哀想?馬鹿も休み休み仰ってください。なぜ私が自分から工兵科を志願したから工兵になったのだという可能性を考えられぬのですか……!」
えっ、と思わず声を漏らした。
陸士を受験する者は、大抵が騎兵将校になりたくて志願するものだと相場が決まっている。馬に乗るために軍人になりたいと言い出す奴もいるくらいだ。しかも尾坂はあの顔だから、当然希望した兵科は騎兵科なのだと、胡二郎さえも漠然と思っていた。
なのに、工兵になったのは自分から望んだことだとはどういうことだ?
「ええ、そうです。当時は誰もが、私が騎兵に行くのだと信じて疑っておりませんでしたよ。なので、私が工兵科を第一志望にしていると知ったら、誰もが『考え直せ』と説教してきました。もちろん無視しましたが」
まさか本当に工兵科行けるとは思っても見ませんでしたけど、と尾坂は付け足す。
「技術者が軽視され、青襟の職は見下されて……白襟の職業こそが至高と持て囃されるのは官民どこでも変わりはない。私は、私にできることで国家に貢献しようと工兵科を志望したというのに、それさえも否定されました。お飾りの広告塔になれという同調圧力をかけられ、それをはね除けたら『可哀想に』というせせら笑いが飛んでくる。私は、自分の能力を最大限差し出して国のために奉公することさえ許して頂けないのですね」
「仙、」
「兄上、ご存じでしたか。私が機械を触るのが好きだということを。だから、工兵科は私にとっては天職のようなものなのです」
ですが、と諦めたようにその瑠璃色の瞳に宿った光が揺れる。
「……それを伝えて、懸命に訴えても………今からでも遅くは無い、と。転科を勧められています。それが、貴方達の答えですか……」
たとえそれが、自分の心を殺すことであったとしても。理想に応えることができなければ存在価値など無い己に、その自我は必要ない。
弟の言葉に、胡二郎はもう堪らなくなった。胸の内に沸き上がってくるこの衝動は、罪悪感なのだろうか。
───自分達は、この弟に気付かぬ内にどれほどの呪いを掛け続けていたのだろう。
「───もう止めろ」
気が付いたら、そんな言葉が口を突いて出ていた。
「! お前……」
知っているのか、自分の実母のことを。
なんて、その言葉は声には出せなかった。
胡二郎は弟の実母のことをよく知らない。横浜の芸者だったとかいう話だが、実際の所は不明。だから気になって問いかけそうになったのだ。
だが、唇の動きだけで問いかけられたそれに、尾坂は一切答えなかった。
「でも、私にはそんな手心を与えてもらうことなど許されません。なぜなら……」
そこまで言ってから唇を引き結ぶ。そして次に口を開いた時に飛び出してきた台詞には、どうしようもない諦観が含まれていた。
「───なぜなら私は侯爵の、かのマーキス・クジョウインが溺愛していた寵児。おおよそ全てのことに対して完璧であって当然なのが前提になっているのですから」
淡々としていながら、どこか悲痛に満ちた声。それを聞いた胡二郎は、胸をぎゅっと締め付けられるような思いに駆られて目を閉じる。
胡二郎だって、学習院から一高に入るために猛勉強くらいした。それは医者になりたいという夢を叶えるためであったし、軍人になるべく士官学校に通っている弟に負けていられないと一念発起して自分で決めて進んだ道だ。
そのまま学習院の中にいれば内部進学で高等科にまで進めたというのに、わざわざ受験をしてまで一高に入って医者になった華族の子息。
胡二郎自身は「華族の子息にありがちな軟弱な精神を良しとせず、向上心に溢れている」と周りから褒められた。影ではどうだったか知らないが、少なくとも表立っては努力を認められている。地に足を付けて着実に実績を積み重ね、信用を勝ち取って名声を上げつつあった。
今回の婿養子入りもそうだ。自分の努力が認められたことによって決まった面が大きい。
しかし弟は、尾坂はどうだ?
中学で一番か二番の成績でも入るのが難しいとされている陸軍幼年学校の入試試験を全受験者中最高の成績で突破し、一高や海兵と並んで国内難関高とされている陸士でも首席を取り、さらには陸軍きっての理系のインテリ達が集まる砲工学校をも首席で卒業。おまけとばかりに米国でも評価が高いイリノイ大学の工学科に員外学生として留学し、そして現地の工兵連隊で中隊附中尉の仕事をこなしながら優秀な成績で卒業して帰国した。
こんなのどう考えても、ただ国内の医大を卒業しただけの胡二郎よりよっぽど努力していて当然だと思うのに………なのに、尾坂はその努力を全て無かったことにされてきた。
同じ侯爵家にほぼ同時期に産まれたというのに、二人に与えられた評価は正反対。何が二人を分けたのだろうか。
方や正妻の子で純血の日本人、方やどこの誰が母親かも判らぬ庶子で白人との混血。
方や実の父親に見向きもされず、方や実の父親から異常なほどの執着を向けられて育ってきた。
たったそれだけだ。たったそれだけで、胡二郎は頑張ったことを評価され、尾坂は頑張ったことを無かったことにされた。それがどれだけ彼を傷付けたのだろう。
「判りますか、兄上。私はどれだけ努力をしても、その努力は全て無かったことにされるのです。だって『天才だから』だって『侯爵の寵児だから』だって『外国人との混血だから』という何気ない一言で、全て」
「………」
「やったことなんか無い、教えてもらったことなんか無い。なんて、そんな戯れ言など言い訳にさえして貰えませんよ。陸幼陸士、砲工学校を首席で卒業できるなんて当たり前。恩賜組になんてなれて当たり前。フェンシングも、社交舞踊も、華道や茶道、音楽、その他教養全般も他人より知識が深くて指先まで染み付いていて当然。語学なんて、混血なのだからできて当然。そのどれか一つでもできなければ『これだから卑しい混血の庶子は』と嘲笑される。私がその『当たり前』とやらを維持するために、どれほど努力しているのか一欠片でさえ想像しないで」
最後の一言に全てが詰まっているようだった。
いったい、どれほどの屈辱だったのだろう。どれほど悔しかったのだろう。どれだけ苦しかったのだろう。それはきっと、胡二郎には想像さえできないほどのものだったに違いない。
しかも尾坂はそんな仕打ちを、生家を出てから都合十四年にも渡って、数えきれぬほど大勢の人間から受け続けてきたのだ。
───よくぞそんな地獄のように過酷な環境の中で、今まで平然とした顔をしながら生きてこられたな。
尾坂の精神力には感服しっぱなしだ。よく、十四年も耐えきった、と。
だが……それももう限界だった。その証拠が、この太腿に刻み込まれた自傷行為の痕。
もう彼の精神は限界ギリギリまで削り取られて悲鳴を上げている。なのに、声を出して叫ぶことなどできない、させてもらえない。
これはただ、行き場の無い衝動が自分で自分を傷付ける行為となって跳ね返ってきているだけ。
無理もないだろう。どれだけ努力をして結果を出しても、誰にも認めてもらえないなど。そんな環境に自分が置かれてみるのを想像しただけでも発狂しかねないのに。尾坂は実際にその環境に置かれて十四年間耐えてきたのだから。
「十で神童、十五で才子、二十歳過ぎれば只の人……なんて、まったくもってその通りですね。幼い頃はそれなりに何でも頭に入って来ましたよ。侯爵が手配した講師陣が優秀な方揃いだったというのもありますけどね。ですが成長するにつれて、少しずつ上手くいかないことが多くなって。それでも周囲が私に対してかける理想は日に日に高くなっていく。だからその理想の通りにしなければと血反吐吐くような思いで机にかじりついて勉強していても、お前は努力などしていなかったと事実を塗り潰される毎日。かと言って、努力している姿を見せようものでしたら『当てつけがましい』と罵倒されて、まるで塵でも見るような目で見下されて。何か功績を残しても、結局は私の実力ではなく才能や親の血筋のお陰という形で収束させられる」
「仙……」
「しかも、たとえ砲工学校を首席で卒業して米国の大学に留学してきても、なぜ陸大を受験しなかったのだと四方八方から責められる日々です。陸軍の中では陸大卒こそが至上で、技術者を育てる砲工学校は完全に蔑ろにされているのでね……挙げ句の果てには『工兵なんて可哀想』ですよ。何ですか、貴方達は。陸軍将校になるやつは、みんな騎兵を志願していて、それ以外の兵科にいる者は騎兵の選考から外された落ちこぼれとでも思っているのですか……! 顔が整っているから、身長が高いから、騎兵に配属されて当然だろうに、蓋を開けてみたら配属兵科は工兵だったのが可哀想?馬鹿も休み休み仰ってください。なぜ私が自分から工兵科を志願したから工兵になったのだという可能性を考えられぬのですか……!」
えっ、と思わず声を漏らした。
陸士を受験する者は、大抵が騎兵将校になりたくて志願するものだと相場が決まっている。馬に乗るために軍人になりたいと言い出す奴もいるくらいだ。しかも尾坂はあの顔だから、当然希望した兵科は騎兵科なのだと、胡二郎さえも漠然と思っていた。
なのに、工兵になったのは自分から望んだことだとはどういうことだ?
「ええ、そうです。当時は誰もが、私が騎兵に行くのだと信じて疑っておりませんでしたよ。なので、私が工兵科を第一志望にしていると知ったら、誰もが『考え直せ』と説教してきました。もちろん無視しましたが」
まさか本当に工兵科行けるとは思っても見ませんでしたけど、と尾坂は付け足す。
「技術者が軽視され、青襟の職は見下されて……白襟の職業こそが至高と持て囃されるのは官民どこでも変わりはない。私は、私にできることで国家に貢献しようと工兵科を志望したというのに、それさえも否定されました。お飾りの広告塔になれという同調圧力をかけられ、それをはね除けたら『可哀想に』というせせら笑いが飛んでくる。私は、自分の能力を最大限差し出して国のために奉公することさえ許して頂けないのですね」
「仙、」
「兄上、ご存じでしたか。私が機械を触るのが好きだということを。だから、工兵科は私にとっては天職のようなものなのです」
ですが、と諦めたようにその瑠璃色の瞳に宿った光が揺れる。
「……それを伝えて、懸命に訴えても………今からでも遅くは無い、と。転科を勧められています。それが、貴方達の答えですか……」
たとえそれが、自分の心を殺すことであったとしても。理想に応えることができなければ存在価値など無い己に、その自我は必要ない。
弟の言葉に、胡二郎はもう堪らなくなった。胸の内に沸き上がってくるこの衝動は、罪悪感なのだろうか。
───自分達は、この弟に気付かぬ内にどれほどの呪いを掛け続けていたのだろう。
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