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(7)ドラマティックな運命─追想、大正二年二月─②
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二人の父である九条院梅継は外交官をする傍ら貿易会社を経営しており、多忙を極める生活を送っているためほとんど家に帰ってこない。しかしたまに帰ってきたと思っても、どうしてか本邸にいないことが多かった。
どこに行っているのかと言うと、例の離れだ。父である侯爵は、帰ってきても本邸にはろくに顔も出さずに離れに入り浸っているらしい。
『あの離れには近付かないように』
父親から自分達に向けらて放たれた発言はこれだけだ。それさえ守れば、後は好きにしなさいとのことだった。
それで良いのかと言われそうだが、別に構わないのだ。胡二郎も芙三も父親と顔を合わせたことなど、数えるほどしか記憶に無い。胡二郎はたとえ相手が自分の実の父親であっても、思い出も無いような人間に情を抱くほど出来た性格はしていないのだ。
長兄である樟一郎なら顔を合わせる機会も多いだろうが、胡二郎達の長兄はそういったことに興味が無いらしい。
胡二郎にとっても父や兄が何を考えているのか判らないが、おそらく父である梅継も兄である樟一郎も人間そのものに興味が無いのだろうと薄々察していた。天才の考えていることなど、華族の次男とはいえ人並みの感性しか持たない胡二郎には判らないが。
そもそも樟一郎と仲良くしようとすると、自分達の母親がどこからともなく現れて邪魔をするので、関わろうにも関われないのが現状。
そしてその母親も、離れには決して近付くなと二人に言い含めていた。
なぜかは良く判らない。ただ、母はあの離れのことを口にする度に、憎しみで染まった凄まじい表情をする。まるで親の仇のような顔をしてあの離れを睨むものだから、いつしかあの離れの事は触れてはならない禁句になっていた。
「確かに、たまに耳を澄ませたら聴こえて来るよな」
「そうでしょう? 時々、洋琴の先生も来ていらっしゃるようですし、あそこには絶対洋琴があるはずですわ」
離れを取り囲む木々の側に立つと、時々洋琴の音が聴こえてくる。よく耳を澄ませたら風にのって聴こえてくるという程度だが、それでも幼い耳なら難なく拾うことができた。
耳を澄ませば聴こえてくる洋琴の音がある、ということはあそこには人が住んでいるはずだ。
最初は侯爵がこっそり弾いているのか、樟一郎が洋琴を練習するために入っているのかと思ったのだが、どうも違うらしい。二人が不在の時にもあの洋琴の音は聴こえてくる。ということは、考えられる答えはただひとつ。この家の離れには、二人も知らない"誰か"が住んでいる。
「おもう様はきっと、あの洋琴を弾いてらっしゃる方に会いに行っているのよ。あれだけ綺麗な音を出されるもの。きっと、綺麗な外国の方が住んでいらっしゃるのだわ」
「うーん………そうかな?」
芙三は年頃の少女らしく、憧れに煌めく眼差しを離れの方に向けていた。一方で胡二郎は冷めた目で高見の見物とばかりに「ふふん」と鼻で笑っている。
「判らないぞ。住んでいるのは案外、二目と見れないほど醜いバケモノだったりしてな」
「ま! 兄様ひどい!」
「いや、だってさ。女中達が影で噂しているのを聞いたことがあるんだよ。あの離れから帰ってきた後に『相変わらず人間じゃないみたいね、あの子』ってな」
「あの子?」
あの子。ということはつまり、あの離れに住んでいるのは年端もいかない幼い子供なのだろうか。
「ま……知ってるんだけどさ、僕は。あの離れに住んでいるのが誰なのか」
「まあ!ご存じでしたら教えてくださってもいいのに!!兄様の意地悪!!それで、誰ですの?あそこに住んでいらっしゃる素敵な方の正体は!」
「………」
癇癪を起こしたように捲し立てる芙三をじっと見下ろしながら、胡二郎は言うべきか言わざるべきかを考えている。確信が無いものを、果たして口にしても良いのだろうかと。
「兄様?ちょっと、兄様!お教えくださらないのならわたくしにも考えが……」
「────僕の弟」
僕の双子の弟。と、胡二郎は憮然と答えた。
一方で芙三は胡二郎の口から飛び出してきた衝撃的な発言を聞いて盛大に固まっている。
「お兄様に弟?そんなのあり得ないわ。だって……」
驚き、たじろくのも当たり前だろう。なぜなら芙三の認識では、九条院梅継の子供達は四人だけだったから。
先代達のことまでは知らないが、当代に限っての話で九条院家の子供達への名付けの規則はハッキリしていた。
名前の中に産まれた順から数字が入っていること。なんともまあ判りやすい。
だから長兄の樟一郎に次兄の胡二郎。胡二郎の妹であり長女の芙三に末妹の鈴四。単純ながらそれゆえ厳格だ。胡二郎と芙三の間に五人目の兄弟がいたのなら、なぜ芙三が『三』という字を名前に入れられたのだろうか。
「僕も最近になって初めて知ったんだよ。大人達の会話を聞いていたら……その、どうも僕には双子の弟がいるとかなんとか………」
「もし、それが本当のお話だったとしても、どうして?どうして、わたくし達はその方の存在を知らされていなかったのかしら?」
まったくもって解せない。それが本当のことならば、なんでまたわざわざ名付けの規則から外した上で、離れに軟禁して隠すように育てているのだろう。
「さあ……大人達の会話を繋ぎ合わせて断片的に予想した、僕の想像なんだけどさ。どうやら戸籍そのものは僕の双子の弟ってことになってるけど、そいつは父上のお妾さんとの間に産まれた子供なんだって」
「お妾さん?」
「あー……うん。芙三はまだ子供だし知らないか」
「馬鹿にしないでくださる? 兄様だってまだ子供ですのに」
「はいはい、悪かった悪かった。妾っていうのは……まあ、その。なんだ。母上以外で、父上から愛されている女の人。その人との間に産まれた子供なんだけど、引き取る時に僕の双子の弟ってことにしたみたい」
話を聞いたときのことを思い出しながら言っているのか、うんうん悩みながらも胡二郎は幼い芙三にも判りやすい言葉で説明すべく苦労しているようだ。
「おたあ様以外の女の方と?どうして?お母様がいらっしゃるのに?」
「………男には色々あるんだよ。芙三も大人になったら判るようになるから、今はまだ知らないままでいた方がいい」
「兄様!子供扱いはおよしになってと言っているでしょう!!」
「あーもう、面倒くさいなぁ。ごめんって」
この年頃の少女は色々と気難しいのだ。じゃじゃ馬娘である芙三は特に扱い難い部類に入っている。ここは素直に謝っておくのが吉だろう。
「なんで隠して育てているのかっていうと、それがとんでもなく醜い見た目をしているから……だって」
「み……醜い………?」
思ってもみなかったことを言われて鳩が豆鉄砲を食らったような表情をする芙三。
まさか、あの洋琴の奏者が醜男だとは思わなかったのだろう。あれだけ綺麗な音を出すのだから、てっきり外国の可愛い少女がいるのだと思っていたから。その真逆とも言って良い人物像を上げられたので、呆然としたのだ。
「一目見ただけで目が潰れるくらい酷いらしいよ」
「そんなに……」
衝撃を受けてよろよろとへたりこむ芙三。夢が壊された瞬間だった。
「噂だよ、噂。本当のことなんて知らない」
慌てて付け足したが遅かったらしい。芙三がじわりと目に涙を浮かべるのを見た胡二郎が「面倒なことになった」と身構えた。
その、瞬間。
"──────"
不意に聴こえてきた甲高い音。
生き物の音ではなく、楽器の音だ。それも、洋琴の音。
「………しっ! 兄様、聴こえますか?洋琴です!」
「うん、聴こえてくる」
どうやら離れに住んでいる胡二郎の双子の弟とやらが、洋琴の練習を始めたらしい。風に乗って、澄んだ音が聴こえてきた。
「……綺麗、だよな」
「ええ、本当に」
目を閉じて、余すことなく堪能しようとそっと耳を傾ける。
音楽というものは奏者本人の性質をよく反映するものだ。たとえ同じ譜面、同じ楽器であったとしても、演奏する者が違えばまったく異なる音になるもの。
だからこそ気になったのだ。この美しい音を奏でる誰かの正体が。
やがて何か思い立ったようにカッと目を見開き、芙三は覚悟を決めたように仁王立ちになる。
「決めましたわ、兄様───わたくし、あそこに行ってお化けの正体を暴いてやります!」
そうして一言。それだけ宣言すると、たっと駆け出した。
「は? え、ちょっと!?」
いきなりの芙三の行動に、仰天したのは胡二郎だ。妹の突然の奇行に呆然とする間も無く、大慌てで引き留めるために駆け出した。
どこに行っているのかと言うと、例の離れだ。父である侯爵は、帰ってきても本邸にはろくに顔も出さずに離れに入り浸っているらしい。
『あの離れには近付かないように』
父親から自分達に向けらて放たれた発言はこれだけだ。それさえ守れば、後は好きにしなさいとのことだった。
それで良いのかと言われそうだが、別に構わないのだ。胡二郎も芙三も父親と顔を合わせたことなど、数えるほどしか記憶に無い。胡二郎はたとえ相手が自分の実の父親であっても、思い出も無いような人間に情を抱くほど出来た性格はしていないのだ。
長兄である樟一郎なら顔を合わせる機会も多いだろうが、胡二郎達の長兄はそういったことに興味が無いらしい。
胡二郎にとっても父や兄が何を考えているのか判らないが、おそらく父である梅継も兄である樟一郎も人間そのものに興味が無いのだろうと薄々察していた。天才の考えていることなど、華族の次男とはいえ人並みの感性しか持たない胡二郎には判らないが。
そもそも樟一郎と仲良くしようとすると、自分達の母親がどこからともなく現れて邪魔をするので、関わろうにも関われないのが現状。
そしてその母親も、離れには決して近付くなと二人に言い含めていた。
なぜかは良く判らない。ただ、母はあの離れのことを口にする度に、憎しみで染まった凄まじい表情をする。まるで親の仇のような顔をしてあの離れを睨むものだから、いつしかあの離れの事は触れてはならない禁句になっていた。
「確かに、たまに耳を澄ませたら聴こえて来るよな」
「そうでしょう? 時々、洋琴の先生も来ていらっしゃるようですし、あそこには絶対洋琴があるはずですわ」
離れを取り囲む木々の側に立つと、時々洋琴の音が聴こえてくる。よく耳を澄ませたら風にのって聴こえてくるという程度だが、それでも幼い耳なら難なく拾うことができた。
耳を澄ませば聴こえてくる洋琴の音がある、ということはあそこには人が住んでいるはずだ。
最初は侯爵がこっそり弾いているのか、樟一郎が洋琴を練習するために入っているのかと思ったのだが、どうも違うらしい。二人が不在の時にもあの洋琴の音は聴こえてくる。ということは、考えられる答えはただひとつ。この家の離れには、二人も知らない"誰か"が住んでいる。
「おもう様はきっと、あの洋琴を弾いてらっしゃる方に会いに行っているのよ。あれだけ綺麗な音を出されるもの。きっと、綺麗な外国の方が住んでいらっしゃるのだわ」
「うーん………そうかな?」
芙三は年頃の少女らしく、憧れに煌めく眼差しを離れの方に向けていた。一方で胡二郎は冷めた目で高見の見物とばかりに「ふふん」と鼻で笑っている。
「判らないぞ。住んでいるのは案外、二目と見れないほど醜いバケモノだったりしてな」
「ま! 兄様ひどい!」
「いや、だってさ。女中達が影で噂しているのを聞いたことがあるんだよ。あの離れから帰ってきた後に『相変わらず人間じゃないみたいね、あの子』ってな」
「あの子?」
あの子。ということはつまり、あの離れに住んでいるのは年端もいかない幼い子供なのだろうか。
「ま……知ってるんだけどさ、僕は。あの離れに住んでいるのが誰なのか」
「まあ!ご存じでしたら教えてくださってもいいのに!!兄様の意地悪!!それで、誰ですの?あそこに住んでいらっしゃる素敵な方の正体は!」
「………」
癇癪を起こしたように捲し立てる芙三をじっと見下ろしながら、胡二郎は言うべきか言わざるべきかを考えている。確信が無いものを、果たして口にしても良いのだろうかと。
「兄様?ちょっと、兄様!お教えくださらないのならわたくしにも考えが……」
「────僕の弟」
僕の双子の弟。と、胡二郎は憮然と答えた。
一方で芙三は胡二郎の口から飛び出してきた衝撃的な発言を聞いて盛大に固まっている。
「お兄様に弟?そんなのあり得ないわ。だって……」
驚き、たじろくのも当たり前だろう。なぜなら芙三の認識では、九条院梅継の子供達は四人だけだったから。
先代達のことまでは知らないが、当代に限っての話で九条院家の子供達への名付けの規則はハッキリしていた。
名前の中に産まれた順から数字が入っていること。なんともまあ判りやすい。
だから長兄の樟一郎に次兄の胡二郎。胡二郎の妹であり長女の芙三に末妹の鈴四。単純ながらそれゆえ厳格だ。胡二郎と芙三の間に五人目の兄弟がいたのなら、なぜ芙三が『三』という字を名前に入れられたのだろうか。
「僕も最近になって初めて知ったんだよ。大人達の会話を聞いていたら……その、どうも僕には双子の弟がいるとかなんとか………」
「もし、それが本当のお話だったとしても、どうして?どうして、わたくし達はその方の存在を知らされていなかったのかしら?」
まったくもって解せない。それが本当のことならば、なんでまたわざわざ名付けの規則から外した上で、離れに軟禁して隠すように育てているのだろう。
「さあ……大人達の会話を繋ぎ合わせて断片的に予想した、僕の想像なんだけどさ。どうやら戸籍そのものは僕の双子の弟ってことになってるけど、そいつは父上のお妾さんとの間に産まれた子供なんだって」
「お妾さん?」
「あー……うん。芙三はまだ子供だし知らないか」
「馬鹿にしないでくださる? 兄様だってまだ子供ですのに」
「はいはい、悪かった悪かった。妾っていうのは……まあ、その。なんだ。母上以外で、父上から愛されている女の人。その人との間に産まれた子供なんだけど、引き取る時に僕の双子の弟ってことにしたみたい」
話を聞いたときのことを思い出しながら言っているのか、うんうん悩みながらも胡二郎は幼い芙三にも判りやすい言葉で説明すべく苦労しているようだ。
「おたあ様以外の女の方と?どうして?お母様がいらっしゃるのに?」
「………男には色々あるんだよ。芙三も大人になったら判るようになるから、今はまだ知らないままでいた方がいい」
「兄様!子供扱いはおよしになってと言っているでしょう!!」
「あーもう、面倒くさいなぁ。ごめんって」
この年頃の少女は色々と気難しいのだ。じゃじゃ馬娘である芙三は特に扱い難い部類に入っている。ここは素直に謝っておくのが吉だろう。
「なんで隠して育てているのかっていうと、それがとんでもなく醜い見た目をしているから……だって」
「み……醜い………?」
思ってもみなかったことを言われて鳩が豆鉄砲を食らったような表情をする芙三。
まさか、あの洋琴の奏者が醜男だとは思わなかったのだろう。あれだけ綺麗な音を出すのだから、てっきり外国の可愛い少女がいるのだと思っていたから。その真逆とも言って良い人物像を上げられたので、呆然としたのだ。
「一目見ただけで目が潰れるくらい酷いらしいよ」
「そんなに……」
衝撃を受けてよろよろとへたりこむ芙三。夢が壊された瞬間だった。
「噂だよ、噂。本当のことなんて知らない」
慌てて付け足したが遅かったらしい。芙三がじわりと目に涙を浮かべるのを見た胡二郎が「面倒なことになった」と身構えた。
その、瞬間。
"──────"
不意に聴こえてきた甲高い音。
生き物の音ではなく、楽器の音だ。それも、洋琴の音。
「………しっ! 兄様、聴こえますか?洋琴です!」
「うん、聴こえてくる」
どうやら離れに住んでいる胡二郎の双子の弟とやらが、洋琴の練習を始めたらしい。風に乗って、澄んだ音が聴こえてきた。
「……綺麗、だよな」
「ええ、本当に」
目を閉じて、余すことなく堪能しようとそっと耳を傾ける。
音楽というものは奏者本人の性質をよく反映するものだ。たとえ同じ譜面、同じ楽器であったとしても、演奏する者が違えばまったく異なる音になるもの。
だからこそ気になったのだ。この美しい音を奏でる誰かの正体が。
やがて何か思い立ったようにカッと目を見開き、芙三は覚悟を決めたように仁王立ちになる。
「決めましたわ、兄様───わたくし、あそこに行ってお化けの正体を暴いてやります!」
そうして一言。それだけ宣言すると、たっと駆け出した。
「は? え、ちょっと!?」
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