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疾駆
20-3「僕は君を嘘つきだなんて思わない」
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宇宙歴3502年1月22日、一夜明けたこの日。クロウは課業後ミツキに呼び出されていた。
呼び出された先は、以前にミツキと二人きりで会話した展望室であった。
「やあ、ミツキ。呼び出してくるなんて珍しい。いつもなら無理やりにでも引っ張っていくじゃないか」
ミツキはその月面しか見えない展望室の窓に、そっと手を触れながら立ち尽くしていた。
そのクロウの声に振り返ると共に、彼女の黒く長い髪が流れる。
「クロウ……」
だが、彼女の反応はクロウが予想したいずれの反応とも異なっていた。いつものミツキらしくない反応である。
そしてクロウははたと気づくのだ。もう、彼女がそのように振る舞う必要は無くなったのだ、という事実に。しかし、そのような幼馴染はクロウに取って遥か過去の存在である。だからこそ、ミツキの今がわからない。
こうして二人きりで対面すると、反応に困るのだという事にクロウは今更気が付いた。まるで彼女は、自分がよく知る幼馴染とまったく同じ外見を持った初対面の少女に等しいのである。
そんなクロウの戸惑うような反応を見て、ミツキは薄く苦笑を浮かべていた。
「そうね。その反応が自然だと思うわ」
「すまない。おかしいな、ミツキと過ごした時間は嘘なんかじゃ無いのに」
そのミツキの苦笑にクロウは改めて首を激しく左右に振って、ミツキの近くに駆け寄った。
「それでも、私はアナタにずっと嘘をついていたわ」
「僕は君を嘘つきだなんて思わない」
顔を背けたミツキの肩を、クロウはしっかりと掴んだ。そして、その肩の細さにぞっとする。生前道場で自分を散々に打ち負かし、クロウの忘れさせられていた記憶の中であんなにも頼もしかったこの肩はこんなにも細いのだ。
「ねえ、クロウ。正直に教えて。アナタはいつから私がアナタに対して嘘を付いていたことを知っていたの?」
言われてクロウは考える。きっと彼女が言っているのは、彼女の体質や自分が数度死んでいたという事実では無いだろう。恐らくは生前クロウがミツキに感じていた小さな違和感。それに、いつ気が付いていたかと問いているのだ。
「うーん。いつからだろう? 多分、中学位から違和感を覚えていた気がする。正直、小学生の頃はあまり男子っていうのはそう言ったモノにとても鈍感なんだ。幼いと言い換えるべきだろうか? きっと、心はずっとミツキの方が、成長が早かったんじゃないかな?」
クロウは一生懸命に思い出しながら言葉を続ける。ミツキは彼が、それを自身の言葉で伝えてくれようとしてくれる事を察して静かに頷いた。
「だから、意識しだしたのは、きっと。君を女性として見るようになった中学の頃からなんだと思う」
聞いたミツキは、クロウの予想外の告白に目を丸くする。
「意外ね、アナタ色恋沙汰にはまるで関心が無いのだと思っていたわ。それも私を女として見てくれていただなんて。まるで表情に出さなかったじゃない」
言われてクロウは溜息を吐くと同時に、ミツキの肩から手を離した。
「そりゃあそうだよ、ミツキ。好きな子に格好悪い所を見せる訳無いじゃないか。なるべく意識しないように、結構無理やりに目を逸らしていたんだ。逆に気付かれていなかった事に僕はびっくりだよ」
言いながら肩を上げるクロウの両手の平を、今度はミツキが掴んだ。彼の指の間にきっちりと自身の指を絡ませて。
「嘘よ。アナタ、トニアみたいに大人しくて優しい子が好きじゃない。アナタはずっとそう言うタイプの子を視線で追っていたわ」
そのミツキの朱い瞳に至近で睨まれて、クロウは右手の人差し指で頬を掻こうとして、きっちりと両手が塞がれてしまっているために観念して答える事にした。
「あー、それはさミツキ。君が余りにも僕にキツく接するものだから、彼女達みたいに優しかったらいいのになぁっていう」
「じゃあ、何? アナタあの子達を通して私を見ていたって事!?」
クロウの答えに対して被せるように畳みかけるミツキに、クロウはたじろぐが、きっちりと両手を固定されているため後ろに引くことも出来ない。
「ああ、端的に言えばそうなる」
クロウが言い終わるや否や、ミツキはクロウの唇に自身の唇を重ねていた。
「アナタね、そう言う事は今度から直ぐにいいなさい。いいわね!?」
ぷはっと、ミツキは息継ぎをしながらクロウに言い放った。
「や、わかったけど。心の準備はちょっと欲しかった。何というかムードというか」
「私のムードは今、絶好調よ!!」
言いながら今度は、ミツキは再びクロウの唇を奪うとその口内へ舌を滑り込ませて来た。クロウは面食らうが、それに応えた。やがて十分に堪能したのか、やがてミツキは口を離す。
「いや、いいんだけどね。僕的には願ったり叶ったりだからさ。でもね、下手すると窒息するからさ、もう少しタイミングを図らせて欲しいんだよ」
「うるさいわね! 私はもっと早くこうしたかったのよ!! だいたいアンタのファーストキスなんてアンタが死んだときに口移しで血を飲ませるときに奪ってるわよ!!」
それはノーカンじゃないかとクロウは言いかけるが、再びミツキに唇を塞がれてしまった。今度は長い。計った訳では無いが3分位は口を塞がれていたのではないかとクロウは思う。
「あのねミツキさん。とても嬉しいのだけど、ここは一応公衆の面前だと思うんだ」
「だから何よ! 見せつけてやるわよ!!」
今度は、ミツキはクロウの口の中に乱暴に舌を突っ込むと、その歯を一本一本なぞるように舌を這わせた。流石にクロウも脳髄を溶かされるような感覚を覚えて顔を引く。
「ちょ、ミツキさん!」
「何よ!?」
顔を離すと目の前にミツキの整った顔がある。その朱い瞳が今、大粒の涙で塗れていた。クロウは彼女のその涙を拭おうとするが、ミツキは手を離してくれない。
ミツキは無言でその瞳をクロウの口元の近くに持っていく。口で拭えという事らしい。
クロウはその潮の味のする彼女の涙をそっと唇で拭う。ミツキははにかむような素敵な笑顔をクロウへ見せてくれた。クロウはそのまま彼女の唇を奪った。
結局、展望室には誰かが乱入してくると言った事態は起こらなかった。
とは言っても、今、ミツキはクロウの胸の中でクロウの胴を抱きしめるようにすっぽり収まってしまっている。だが、どうにも離れてくれる気配は無さそうだ。
「ミツキは甘えてくるタイプだったんだね」
言いながらクロウは、ミツキの頭頂を見るしか出来ない。そっと彼女の肩を撫ぜる。
「ずっとこうしたかったのだもの。仕方ないわね」
「そっか、じゃあしょうがないのかもしれないね」
「そう、しょうがないのよ」
はたと、何かに気が付いたようにミツキはクロウを見上げた。
「言っておくけど、アンタ。他の子達を泣かせたら承知しないわよ?」
「は?」
今まさに、濃密なキスを交わした相手とは思えないセリフにクロウは目が点になる。
「は? じゃないわよ。アンタには表面上エリサと結婚して貰うわ。リッツ家の権力と財産を手に入れて私達を囲いなさい」
さらりと、ミツキはそんな恐ろしい彼女の計画を口にするのだった。
「うっわ。みんな集めて何か企んでいるかと思えばそれですか」
「当たり前じゃない。アンタはまさにこの場所で私に『そう言った』のだからきちんと責任は取りなさい。誰か一人でも泣かせたら許さないわ」
そう言う彼女にクロウは腹をくくるしか無いのかと、自分の浅慮さを呪うのだった。
呼び出された先は、以前にミツキと二人きりで会話した展望室であった。
「やあ、ミツキ。呼び出してくるなんて珍しい。いつもなら無理やりにでも引っ張っていくじゃないか」
ミツキはその月面しか見えない展望室の窓に、そっと手を触れながら立ち尽くしていた。
そのクロウの声に振り返ると共に、彼女の黒く長い髪が流れる。
「クロウ……」
だが、彼女の反応はクロウが予想したいずれの反応とも異なっていた。いつものミツキらしくない反応である。
そしてクロウははたと気づくのだ。もう、彼女がそのように振る舞う必要は無くなったのだ、という事実に。しかし、そのような幼馴染はクロウに取って遥か過去の存在である。だからこそ、ミツキの今がわからない。
こうして二人きりで対面すると、反応に困るのだという事にクロウは今更気が付いた。まるで彼女は、自分がよく知る幼馴染とまったく同じ外見を持った初対面の少女に等しいのである。
そんなクロウの戸惑うような反応を見て、ミツキは薄く苦笑を浮かべていた。
「そうね。その反応が自然だと思うわ」
「すまない。おかしいな、ミツキと過ごした時間は嘘なんかじゃ無いのに」
そのミツキの苦笑にクロウは改めて首を激しく左右に振って、ミツキの近くに駆け寄った。
「それでも、私はアナタにずっと嘘をついていたわ」
「僕は君を嘘つきだなんて思わない」
顔を背けたミツキの肩を、クロウはしっかりと掴んだ。そして、その肩の細さにぞっとする。生前道場で自分を散々に打ち負かし、クロウの忘れさせられていた記憶の中であんなにも頼もしかったこの肩はこんなにも細いのだ。
「ねえ、クロウ。正直に教えて。アナタはいつから私がアナタに対して嘘を付いていたことを知っていたの?」
言われてクロウは考える。きっと彼女が言っているのは、彼女の体質や自分が数度死んでいたという事実では無いだろう。恐らくは生前クロウがミツキに感じていた小さな違和感。それに、いつ気が付いていたかと問いているのだ。
「うーん。いつからだろう? 多分、中学位から違和感を覚えていた気がする。正直、小学生の頃はあまり男子っていうのはそう言ったモノにとても鈍感なんだ。幼いと言い換えるべきだろうか? きっと、心はずっとミツキの方が、成長が早かったんじゃないかな?」
クロウは一生懸命に思い出しながら言葉を続ける。ミツキは彼が、それを自身の言葉で伝えてくれようとしてくれる事を察して静かに頷いた。
「だから、意識しだしたのは、きっと。君を女性として見るようになった中学の頃からなんだと思う」
聞いたミツキは、クロウの予想外の告白に目を丸くする。
「意外ね、アナタ色恋沙汰にはまるで関心が無いのだと思っていたわ。それも私を女として見てくれていただなんて。まるで表情に出さなかったじゃない」
言われてクロウは溜息を吐くと同時に、ミツキの肩から手を離した。
「そりゃあそうだよ、ミツキ。好きな子に格好悪い所を見せる訳無いじゃないか。なるべく意識しないように、結構無理やりに目を逸らしていたんだ。逆に気付かれていなかった事に僕はびっくりだよ」
言いながら肩を上げるクロウの両手の平を、今度はミツキが掴んだ。彼の指の間にきっちりと自身の指を絡ませて。
「嘘よ。アナタ、トニアみたいに大人しくて優しい子が好きじゃない。アナタはずっとそう言うタイプの子を視線で追っていたわ」
そのミツキの朱い瞳に至近で睨まれて、クロウは右手の人差し指で頬を掻こうとして、きっちりと両手が塞がれてしまっているために観念して答える事にした。
「あー、それはさミツキ。君が余りにも僕にキツく接するものだから、彼女達みたいに優しかったらいいのになぁっていう」
「じゃあ、何? アナタあの子達を通して私を見ていたって事!?」
クロウの答えに対して被せるように畳みかけるミツキに、クロウはたじろぐが、きっちりと両手を固定されているため後ろに引くことも出来ない。
「ああ、端的に言えばそうなる」
クロウが言い終わるや否や、ミツキはクロウの唇に自身の唇を重ねていた。
「アナタね、そう言う事は今度から直ぐにいいなさい。いいわね!?」
ぷはっと、ミツキは息継ぎをしながらクロウに言い放った。
「や、わかったけど。心の準備はちょっと欲しかった。何というかムードというか」
「私のムードは今、絶好調よ!!」
言いながら今度は、ミツキは再びクロウの唇を奪うとその口内へ舌を滑り込ませて来た。クロウは面食らうが、それに応えた。やがて十分に堪能したのか、やがてミツキは口を離す。
「いや、いいんだけどね。僕的には願ったり叶ったりだからさ。でもね、下手すると窒息するからさ、もう少しタイミングを図らせて欲しいんだよ」
「うるさいわね! 私はもっと早くこうしたかったのよ!! だいたいアンタのファーストキスなんてアンタが死んだときに口移しで血を飲ませるときに奪ってるわよ!!」
それはノーカンじゃないかとクロウは言いかけるが、再びミツキに唇を塞がれてしまった。今度は長い。計った訳では無いが3分位は口を塞がれていたのではないかとクロウは思う。
「あのねミツキさん。とても嬉しいのだけど、ここは一応公衆の面前だと思うんだ」
「だから何よ! 見せつけてやるわよ!!」
今度は、ミツキはクロウの口の中に乱暴に舌を突っ込むと、その歯を一本一本なぞるように舌を這わせた。流石にクロウも脳髄を溶かされるような感覚を覚えて顔を引く。
「ちょ、ミツキさん!」
「何よ!?」
顔を離すと目の前にミツキの整った顔がある。その朱い瞳が今、大粒の涙で塗れていた。クロウは彼女のその涙を拭おうとするが、ミツキは手を離してくれない。
ミツキは無言でその瞳をクロウの口元の近くに持っていく。口で拭えという事らしい。
クロウはその潮の味のする彼女の涙をそっと唇で拭う。ミツキははにかむような素敵な笑顔をクロウへ見せてくれた。クロウはそのまま彼女の唇を奪った。
結局、展望室には誰かが乱入してくると言った事態は起こらなかった。
とは言っても、今、ミツキはクロウの胸の中でクロウの胴を抱きしめるようにすっぽり収まってしまっている。だが、どうにも離れてくれる気配は無さそうだ。
「ミツキは甘えてくるタイプだったんだね」
言いながらクロウは、ミツキの頭頂を見るしか出来ない。そっと彼女の肩を撫ぜる。
「ずっとこうしたかったのだもの。仕方ないわね」
「そっか、じゃあしょうがないのかもしれないね」
「そう、しょうがないのよ」
はたと、何かに気が付いたようにミツキはクロウを見上げた。
「言っておくけど、アンタ。他の子達を泣かせたら承知しないわよ?」
「は?」
今まさに、濃密なキスを交わした相手とは思えないセリフにクロウは目が点になる。
「は? じゃないわよ。アンタには表面上エリサと結婚して貰うわ。リッツ家の権力と財産を手に入れて私達を囲いなさい」
さらりと、ミツキはそんな恐ろしい彼女の計画を口にするのだった。
「うっわ。みんな集めて何か企んでいるかと思えばそれですか」
「当たり前じゃない。アンタはまさにこの場所で私に『そう言った』のだからきちんと責任は取りなさい。誰か一人でも泣かせたら許さないわ」
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