恋に落ちる主人と執事 -美しすぎる伯爵 少年編-

少年編 第1章

50-ポロ観戦 ライリーとノア

ポロの試合は始まったが、公爵の目に映るのはプレーではなく隣のブースに座る麗人の姿ばかりだった。

私は胸元を掻きむしられるような気持ちで彼が視姦されているのを見ていなければならなかった。


ノア様とライリー様を見つけたバンペルノ様は双眼鏡で彼らを目で追って楽しそうに過ごされていた。1回7分のチャッカーというプレー時間を2回過ごすと、お二人がバンペルノ様のブースへと近寄より馬上から彼に話しかける。


ラ「エリアス！どうだ？収穫有っただろう？」


意味ありげに話すと、ちらりと私を見た。私は瞬きを二度して目を伏せた。


エ「うん。有難う誘ってくれて。もうこれ以上日に当たっていられないし僕はこれで帰るとするよ。」


ノ「えぇ！！全部見てかないの？！僕張り切って練習してきたのにぃ！」


エ「うん、そうしたいんだけど、ごめんね。皮膚が弱いんだ。」


公爵は食い入るように会話に聞き耳を立てている。


ラ「あぁ、帰ったほうがいいだろう。じゃぁまた学校でな！」


ノ「じゃぁね！エリアス！」



そう言ってノアも振り向きざまに私に向かってウィンクをしたようだった。

二人は私がオズモンド家に来た事を知っていたのだと分かった。