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少年編 第1章
46-ポロ観戦 1
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どこまでも貪欲そうなその体を、テーブルと椅子の間に挟み、立ったままで新しい主人は奥様とご令嬢が座るのを待った。私が令嬢の椅子を押し、先輩執事のハンスが奥様の椅子を支え、女性二人が座ると、自分も、と何とか椅子にその体を収めた。
しかし座った途端フィールドを見るでもなく、隣のブースにの人に目をやった。
『!!!』
彼が釘付けになっている方へ目をやると隣のブースには私の前の主人が座っていた。
『バンペルノ様…!!何故ここに…!!』
接触する予定ではなかった。私の計画に支障が出て来る可能性が高い。素知らぬ顔で妨害する計画が…。彼の秀麗な佇まいは座っているだけでも目立つのに、今日はそのブース席で自身の美貌を見てくれと言わんばかりに披露しておられる。いや、本人にそんな意識はないのだが。
彼の美貌を目の前にしては私のアピールも紙くずに等しい…。
私は下唇を噛んだ。
バンペルノ様が私に気づいて席をガタリと立つと同時に私は父を呼び寄せた。父も私がブースに入ってきて直ぐに気づいていた様でこちらのブースに近い所へ移動していた。
しかし座った途端フィールドを見るでもなく、隣のブースにの人に目をやった。
『!!!』
彼が釘付けになっている方へ目をやると隣のブースには私の前の主人が座っていた。
『バンペルノ様…!!何故ここに…!!』
接触する予定ではなかった。私の計画に支障が出て来る可能性が高い。素知らぬ顔で妨害する計画が…。彼の秀麗な佇まいは座っているだけでも目立つのに、今日はそのブース席で自身の美貌を見てくれと言わんばかりに披露しておられる。いや、本人にそんな意識はないのだが。
彼の美貌を目の前にしては私のアピールも紙くずに等しい…。
私は下唇を噛んだ。
バンペルノ様が私に気づいて席をガタリと立つと同時に私は父を呼び寄せた。父も私がブースに入ってきて直ぐに気づいていた様でこちらのブースに近い所へ移動していた。
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