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少年編 第1章
36-主人の朝と手紙
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立ち上がったソレをレナードは躊躇なく口に含む。
ぺろぺろと舐めあげるとそれだけで背中まで仰け反るほどの快感が走る。
朝の感覚は他の時間と比べて特別敏感だ。一番感じる時間といってもいいかも知れない。
ねっとりと舐められて鈴口や陰茎を容赦なく蹂躙されて、快感を逃すところがなく、僕はシーツを握る。
レナードが傍に居て僕を舐めている。それだけで目頭が熱くなった。
ぬぽぬぽっと口全体に含んで刺激されるともうダメだ。
「っひっ…あぁぁぁぁ」
僕は簡単に果ててしまった。レナードはゴクリとまた飲み干す。
うぅ…、朝から僕のを飲むなんて悪趣味だ…。
「昨日から少しめまぐるしいよ」
「そうですね、朝はもうイってしまわれましたし、美味しいメロンも食べれましたから、続きはまた今度にしましょう」
そうサラっと言われると何だか物足りない気もしないでもないけれど……。
レナードは僕の服を正し、自分も執事服を来て言った。
「今日は昼までゆっくり為さって下さい。私はその間に仕事を片付けます。仕事の上がりは夕方ですので、それ以降またお部屋に来てもいいですか?」
そう言って僕にキスをしようとした。でも、さっき僕のを飲んだから、僕は何だか口にキスできなかった。
何だか匂う…。いやらしいにおいだ。
「酷いですね、貴方のなのに……」
ふっと笑って、彼は僕の頬にキスをすると、僕も彼の頬にキスを送る。
今日の朝をずっと覚えていると思う。こんなにいやらしくて穏やかでおかしな朝は初めてだから。
――――――――
午後昼食を食べ終わって、パラソル下で読書をしていると、レナードがやってきた。
手には手紙らしきものを持っている。
「バンペルノ様、お手紙が届いております」
「僕に?珍しいね。手紙なんて誰から…?」
宛名は僕の名前、裏を見ると父の名前があった。
「お父様……」
少し心がちくりとする。
電話でもない、手紙……。
お父様は僕の事を愛していない。でも僕は彼の唯一の子息だ。
新しい貴族との奥さんの間には女の子しか生まれていないから、バンペルノの称号を引継ぐのは僕だろう。
僕と繋がっていなければいけない。事務的なことなんだろう。
寂しさをレナードに悟られないように封を開ける。
『やぁエリアス。元気にしているかい?私の家族は元気に過している。この間社交界にデビューした際にご挨拶したオズモンド卿を覚えているか?彼は公爵だ。彼の娘さんと君は同い年だよ。今度彼らに会う機会を設けたい。オズモンド卿も君を大層気に入っておられる。公爵様の家に招待される予定だから、それまでに葉山に聞いて訪問の準備を進めなさい。父より』
レナードが横から見て言った。
「オズモンド家のお嬢様とのご縁談ですね」
「うん…。でも僕行かないよ……」
「そういうわけには参りません。伯爵の子息としてお顔を出すだけでもせねばなりませんよ」
そういうがレナードはとても悲しそうな顔をしている。
「公爵様のお嬢様との縁談となれば、貴方には公爵の位を叙任される可能性が出てきます」
「僕は今のままでいい」
「ですがっ……」
「僕はレナードが傍に居ればそれでいいんだ」
「バンペルノ様、お心は嬉しいですが、社交界にデビューされた以上、貴方の事はもう貴族内に知れ渡って降ります。貴方のような麗しい容姿を持たれては、この後もこの手の話はひっきりなしに来るでしょう。美貌をお持ちが故にご苦労なさるかと思いますが、公爵様のお誘いはお断りできません。ご理解を」
「……」
やっとレナードと平凡で幸せな毎日を暮らせると思ったのに、今度はお見合い?嫌だ!絶対に!
しかし貴族の子息としてそんな我儘が通じるわけでもなかった。
ぺろぺろと舐めあげるとそれだけで背中まで仰け反るほどの快感が走る。
朝の感覚は他の時間と比べて特別敏感だ。一番感じる時間といってもいいかも知れない。
ねっとりと舐められて鈴口や陰茎を容赦なく蹂躙されて、快感を逃すところがなく、僕はシーツを握る。
レナードが傍に居て僕を舐めている。それだけで目頭が熱くなった。
ぬぽぬぽっと口全体に含んで刺激されるともうダメだ。
「っひっ…あぁぁぁぁ」
僕は簡単に果ててしまった。レナードはゴクリとまた飲み干す。
うぅ…、朝から僕のを飲むなんて悪趣味だ…。
「昨日から少しめまぐるしいよ」
「そうですね、朝はもうイってしまわれましたし、美味しいメロンも食べれましたから、続きはまた今度にしましょう」
そうサラっと言われると何だか物足りない気もしないでもないけれど……。
レナードは僕の服を正し、自分も執事服を来て言った。
「今日は昼までゆっくり為さって下さい。私はその間に仕事を片付けます。仕事の上がりは夕方ですので、それ以降またお部屋に来てもいいですか?」
そう言って僕にキスをしようとした。でも、さっき僕のを飲んだから、僕は何だか口にキスできなかった。
何だか匂う…。いやらしいにおいだ。
「酷いですね、貴方のなのに……」
ふっと笑って、彼は僕の頬にキスをすると、僕も彼の頬にキスを送る。
今日の朝をずっと覚えていると思う。こんなにいやらしくて穏やかでおかしな朝は初めてだから。
――――――――
午後昼食を食べ終わって、パラソル下で読書をしていると、レナードがやってきた。
手には手紙らしきものを持っている。
「バンペルノ様、お手紙が届いております」
「僕に?珍しいね。手紙なんて誰から…?」
宛名は僕の名前、裏を見ると父の名前があった。
「お父様……」
少し心がちくりとする。
電話でもない、手紙……。
お父様は僕の事を愛していない。でも僕は彼の唯一の子息だ。
新しい貴族との奥さんの間には女の子しか生まれていないから、バンペルノの称号を引継ぐのは僕だろう。
僕と繋がっていなければいけない。事務的なことなんだろう。
寂しさをレナードに悟られないように封を開ける。
『やぁエリアス。元気にしているかい?私の家族は元気に過している。この間社交界にデビューした際にご挨拶したオズモンド卿を覚えているか?彼は公爵だ。彼の娘さんと君は同い年だよ。今度彼らに会う機会を設けたい。オズモンド卿も君を大層気に入っておられる。公爵様の家に招待される予定だから、それまでに葉山に聞いて訪問の準備を進めなさい。父より』
レナードが横から見て言った。
「オズモンド家のお嬢様とのご縁談ですね」
「うん…。でも僕行かないよ……」
「そういうわけには参りません。伯爵の子息としてお顔を出すだけでもせねばなりませんよ」
そういうがレナードはとても悲しそうな顔をしている。
「公爵様のお嬢様との縁談となれば、貴方には公爵の位を叙任される可能性が出てきます」
「僕は今のままでいい」
「ですがっ……」
「僕はレナードが傍に居ればそれでいいんだ」
「バンペルノ様、お心は嬉しいですが、社交界にデビューされた以上、貴方の事はもう貴族内に知れ渡って降ります。貴方のような麗しい容姿を持たれては、この後もこの手の話はひっきりなしに来るでしょう。美貌をお持ちが故にご苦労なさるかと思いますが、公爵様のお誘いはお断りできません。ご理解を」
「……」
やっとレナードと平凡で幸せな毎日を暮らせると思ったのに、今度はお見合い?嫌だ!絶対に!
しかし貴族の子息としてそんな我儘が通じるわけでもなかった。
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