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少年編 第1章
11-主人の幸せ
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エリアスは大きなままのレナードの股間を見て言う。
「レナード、それ、さっき、僕にしてくれたみたいに、僕もした方がいい?」
「とんでもない!!!滅相な事を言われるものでは御座いませんよ、バンペルノ様。
私は執事。自分の事は自分で処理いたします。ご心配には及びません。慣れていますので。」
レナードは彼の純粋さに心が押しつぶされそうで苦しかった。同学年ではあるが、これは性教育の一環。これでバンペルノ様はご自身で性処理も可能だし、後は年頃になる前に、女性とのSEXの仕方をある程度教えて差し上げれば、問題なくお世継ぎを持たれ、バンペルノ家の嫡子として麗しく生きていく事が出来るだろう。自分にそう言い聞かせる。
バンペルノ家を支える事が執事の務めであり、”エリアスの幸せは普通でなければいけない”、それがレナードの建前でもあり本望でもあった。
幼くして両親から引き離された彼を思うと、両親を持つ家庭を持つことが、彼の何よりの幸せになると思う。
絶世の美しさを備えているエリアスであれば、階級の高い貴族の女性と結婚し公爵になることも可能だ。
己の欲を言えば、彼を孤高の伯爵として屋敷に一人で住まわせ、自分のみが彼の執事として存在し、彼が頼り、彼が依存する唯一の存在になりたい。そして朝も夜も彼を抱きしめ、甘やかせていたい。
彼の美しさを誰にも見せたくない。独占欲の根はどこまでも深かった。
そうしないのは、レナードが誰より彼の普通の幸せを願い、今まで得る事が出来なかった家族との暮らしを彼が手にするべきだと思っていたからだった。
レナードは塗り残した主人の首に軟膏を塗り終わると、衣服を着せ、身を正し、お休みなさいませと、ベッドに彼を寝かせた。
初めて人にイかされて、開放感を味わったエリアスの精神は興奮気味に見えたが、普段人に接触することもなかっただろうから、疲れたのか、すぅっと眠りに入った。
レナードは部屋を暗くし、ドアをそっと閉めた。
股間はまだ彼の美しい残像がちらつき、治まる事がない。
自身をうずめて果てたい欲望を沈めるのに、自分で慰めるには余りにも寂しかった。
彼は女中の控え部屋へ向かった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「レナード、それ、さっき、僕にしてくれたみたいに、僕もした方がいい?」
「とんでもない!!!滅相な事を言われるものでは御座いませんよ、バンペルノ様。
私は執事。自分の事は自分で処理いたします。ご心配には及びません。慣れていますので。」
レナードは彼の純粋さに心が押しつぶされそうで苦しかった。同学年ではあるが、これは性教育の一環。これでバンペルノ様はご自身で性処理も可能だし、後は年頃になる前に、女性とのSEXの仕方をある程度教えて差し上げれば、問題なくお世継ぎを持たれ、バンペルノ家の嫡子として麗しく生きていく事が出来るだろう。自分にそう言い聞かせる。
バンペルノ家を支える事が執事の務めであり、”エリアスの幸せは普通でなければいけない”、それがレナードの建前でもあり本望でもあった。
幼くして両親から引き離された彼を思うと、両親を持つ家庭を持つことが、彼の何よりの幸せになると思う。
絶世の美しさを備えているエリアスであれば、階級の高い貴族の女性と結婚し公爵になることも可能だ。
己の欲を言えば、彼を孤高の伯爵として屋敷に一人で住まわせ、自分のみが彼の執事として存在し、彼が頼り、彼が依存する唯一の存在になりたい。そして朝も夜も彼を抱きしめ、甘やかせていたい。
彼の美しさを誰にも見せたくない。独占欲の根はどこまでも深かった。
そうしないのは、レナードが誰より彼の普通の幸せを願い、今まで得る事が出来なかった家族との暮らしを彼が手にするべきだと思っていたからだった。
レナードは塗り残した主人の首に軟膏を塗り終わると、衣服を着せ、身を正し、お休みなさいませと、ベッドに彼を寝かせた。
初めて人にイかされて、開放感を味わったエリアスの精神は興奮気味に見えたが、普段人に接触することもなかっただろうから、疲れたのか、すぅっと眠りに入った。
レナードは部屋を暗くし、ドアをそっと閉めた。
股間はまだ彼の美しい残像がちらつき、治まる事がない。
自身をうずめて果てたい欲望を沈めるのに、自分で慰めるには余りにも寂しかった。
彼は女中の控え部屋へ向かった。
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