7 / 84
少年編 第1章
7-執事の保健体育授業
しおりを挟む
エリアスはレナードのそこを凝視した。
「それ…勃って…るの?」
「…はい、貴方の肌に触れすぎました…。」
彼はそっと隠すのに使っていたレナードの燕尾服を除けると、確認するようにまた見ている。
「バンペルノ様、あの、恥ずかしいので、このまま失礼してもよろしいですか?」
「え?どうして?」
「どうしてと言われましても、私は執事です。貴方にこの様な失態を見せたままでおりたくありません。」
「レナードってどうするの?…シャワーに行くの?僕のもちょっとだけ、同じになったみたいなんだけど…。」
「!!!」
彼が指したのは少し可愛らしく盛り上がった下着の下に現れた隆起だった。
「バンペルノ様」
いやらしい事を考えながら軟膏を塗る口実で肌を触っていたから彼を煽ってしまったんだろうと、自分のせいで美しいものが穢された気がしてレナードは自分に腹を立てた。
しかし同時に自分が彼を触る事で彼の身体を反応させたことに興奮も感じた。
「ねぇレナード、僕あんまりこういうの得意じゃなっくて…、自分でもやり方があまりわからないんだ。だからいつも辛くて…本当はどうするべきなの」
「バンペルノ様はいつも自分でしないんですか?」
「するって、何を?」
「マスターベーションです」
「……」
「精通はしてますよね?」
「せいつう??何かに精通しているってこと?」
こりゃダメだ。何も知らずに高等部まで来てしまったのか?!あり得ない。
そうか、処理の仕方から何から本当は私が教えなければならなかったのか?!
だから俺は中等部から執事になったのか!?でも父さんそんな事一言も……。
そう思いかけてレナードは思い出した。いつもストレートにものを言う父親が珍しく遠回しにしゃべっていた内容を。
『レナード、お前と同い年のバンペルノ様も今年から中等部へ入られる。色々な事を学ばれるが、下世話な話は学校ではするのでは無いぞ。
お前は早熟な身体付をしておるからもう自分でできるだろうが、バンペルノ様に分からないことがあれば、お前が教えて差し上げるのだ。良いな?学校の連中には余計な情報を吹き込ませてはならんぞ。」
その時は何を意味するかわからなかったけど、バンペルノ様はわからない事があると、すぐに何でも聞いてくるから、気にしてなかった。
頭をよぎる事はあったけれど自慰くらいは自分でしているものだとばっかり思い込んで、生理現象の事は教えていなかった。
こんな田舎の学校では性教育がタブー視される傾向が強く、女性の生理についても各家庭で親から教育されるものだった。
敏感で繊細な年齢の中で、特に貴族の嫡子である事も加わり、中等部で彼に性的な事を吹き込む輩は居なかった。そして私もその1人だ。
なんということだ、じゃぁ彼は今までどうしていたんだ?
「これって興奮するときになるよね? でも僕どうやって治めたらいいかわからなくて、いつも冷たいシャワーをかけてたんだ。そしたら治ったから……。
少し前に余りにも痛くて撫でていたら、白いのが出たんだけどなんだか怖くて。
恥ずかしくてレナードにも葉山にも聞けなかった……
今レナードが同じ状況だから、教えてくれる…?」
精通は済んでいる様だ。何と無垢な人だ。改めてその純粋さはやはり容姿と同じく天使なのではないかと思う。
「バンペルノ様、恥ずかしがることはありません。これはどの国のいずれの男子にも起こることで、白濁したものを出すことは射精と言います。一度でも出したことがあるのでしたら、精通は済んでいます。女性の初潮の様なものです。
男性の場合は身体に溜まった時や興奮した時に精子を出そうとするので、勃ち上がりますが、生理現象であって、病気などでも有りませんからご安心ください。
私が何も教えてこなかったのが悪いのです。」
無垢なままのエリアスがレナードの愛しさを更に募らせた。
「それ…勃って…るの?」
「…はい、貴方の肌に触れすぎました…。」
彼はそっと隠すのに使っていたレナードの燕尾服を除けると、確認するようにまた見ている。
「バンペルノ様、あの、恥ずかしいので、このまま失礼してもよろしいですか?」
「え?どうして?」
「どうしてと言われましても、私は執事です。貴方にこの様な失態を見せたままでおりたくありません。」
「レナードってどうするの?…シャワーに行くの?僕のもちょっとだけ、同じになったみたいなんだけど…。」
「!!!」
彼が指したのは少し可愛らしく盛り上がった下着の下に現れた隆起だった。
「バンペルノ様」
いやらしい事を考えながら軟膏を塗る口実で肌を触っていたから彼を煽ってしまったんだろうと、自分のせいで美しいものが穢された気がしてレナードは自分に腹を立てた。
しかし同時に自分が彼を触る事で彼の身体を反応させたことに興奮も感じた。
「ねぇレナード、僕あんまりこういうの得意じゃなっくて…、自分でもやり方があまりわからないんだ。だからいつも辛くて…本当はどうするべきなの」
「バンペルノ様はいつも自分でしないんですか?」
「するって、何を?」
「マスターベーションです」
「……」
「精通はしてますよね?」
「せいつう??何かに精通しているってこと?」
こりゃダメだ。何も知らずに高等部まで来てしまったのか?!あり得ない。
そうか、処理の仕方から何から本当は私が教えなければならなかったのか?!
だから俺は中等部から執事になったのか!?でも父さんそんな事一言も……。
そう思いかけてレナードは思い出した。いつもストレートにものを言う父親が珍しく遠回しにしゃべっていた内容を。
『レナード、お前と同い年のバンペルノ様も今年から中等部へ入られる。色々な事を学ばれるが、下世話な話は学校ではするのでは無いぞ。
お前は早熟な身体付をしておるからもう自分でできるだろうが、バンペルノ様に分からないことがあれば、お前が教えて差し上げるのだ。良いな?学校の連中には余計な情報を吹き込ませてはならんぞ。」
その時は何を意味するかわからなかったけど、バンペルノ様はわからない事があると、すぐに何でも聞いてくるから、気にしてなかった。
頭をよぎる事はあったけれど自慰くらいは自分でしているものだとばっかり思い込んで、生理現象の事は教えていなかった。
こんな田舎の学校では性教育がタブー視される傾向が強く、女性の生理についても各家庭で親から教育されるものだった。
敏感で繊細な年齢の中で、特に貴族の嫡子である事も加わり、中等部で彼に性的な事を吹き込む輩は居なかった。そして私もその1人だ。
なんということだ、じゃぁ彼は今までどうしていたんだ?
「これって興奮するときになるよね? でも僕どうやって治めたらいいかわからなくて、いつも冷たいシャワーをかけてたんだ。そしたら治ったから……。
少し前に余りにも痛くて撫でていたら、白いのが出たんだけどなんだか怖くて。
恥ずかしくてレナードにも葉山にも聞けなかった……
今レナードが同じ状況だから、教えてくれる…?」
精通は済んでいる様だ。何と無垢な人だ。改めてその純粋さはやはり容姿と同じく天使なのではないかと思う。
「バンペルノ様、恥ずかしがることはありません。これはどの国のいずれの男子にも起こることで、白濁したものを出すことは射精と言います。一度でも出したことがあるのでしたら、精通は済んでいます。女性の初潮の様なものです。
男性の場合は身体に溜まった時や興奮した時に精子を出そうとするので、勃ち上がりますが、生理現象であって、病気などでも有りませんからご安心ください。
私が何も教えてこなかったのが悪いのです。」
無垢なままのエリアスがレナードの愛しさを更に募らせた。
0
お気に入りに追加
210
あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる