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少年編 第1章
6-主人のうなじ
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胸の赤く焼けたところに軟膏を塗り終わり、少し息の荒いエリアスの顔はまだ少し高揚したように紅くなっていた。しかし息が上がっているのはエリアスだけではない。
「あ、足も塗りましょう…。」
足をさらっと塗り終わると、後は…首周りだけ。
エリアスはベッドに座り、レナードもその横に座り、先に首の後ろ側を塗る。
「少し髪をかき上げてくださいますか?軟膏が髪に付いてしまうと洗うのが大変ですので。」
「う…ん。」
そういうとエリアスは少し伸びてきた髪をくくるように両手ですくい、噛み付きたくなるような白い美しいうなじを露にしてレナードに差し出した。
「!!!」
あぁ、なんという色香…、髪をかきあげた瞬間に髪の匂いが直接レナードの鼻に届く。吸い付きたくなるようなすべすべとした肌。後れ毛が誘うようにはらりと落ちて、官能的な後姿にレナードはとうとう自分のものを勃ち上げてしまった。
こうなってしまったからにはもう何とか時間稼ぎをして違う事を考えて治めるか、この場から立ち去るかしか方法がない。しかしすぐに立ち去るまともな理由がない。レナードの手にはたっぷり軟膏が付いている。
『落ち着け、落ち着け。大丈夫。もしバレて、俺が執事を辞める羽目になったら、俺もバンペルノ様にも不都合だ。治まれ、治まれ』
時間を稼ごうと、レナードは動作をゆっくりとして、軟膏をちょっとずつ塗り始める。さほどな範囲の日焼けでもないが、首の前を塗るには、エリアスの前に行かねばならない。そうなると自分のそそり立った形が明白にエリアスの目前に晒される事になる。時間がいる、でもすぐ塗り終わる!!どうしよう!!レナードは焦った。
余りにも首の周りを執拗にゆっくりと丁寧に触られていくので、エリアスにも異変は起きた。
『どうしてこんなにゆっくり塗るのかな?僕くすぐったくて、胸も触られたから何だか変な気分に…。』
「ねぇ、レナード、もう首の後ろはたっぷり塗れたでしょう?首の前側も焼けてるんだ。さっき胸を塗ったときに一緒にしてもらえばよかったね。」
レナードは胸の二つの可愛らしい突起に目を奪われて前の首元に塗るのを忘れていたのだ。
髪をかき上げたまま、エリアスが不意に振り返ると、レナードは赤面してエリアスの目を見た。
「どうしたの?」
「いえ、何でも!」
レナードは燕尾服の裾をささっと自分の股間の上に乗せた。
乗せたはいいが、燕尾服を被せても尚、レナードのそれは主張をしていた。
寧ろその行為を目にしたエリアスにそこが勃ち上がっているのを教える事になってしまった。
「レナード…それ…」
「申し訳御座いません、バンペルノ様、これは…。その…生理現象で。貴方の体に余りにも長く触れていたので、感情が昂ぶってしまって…。」
エリアスはかき上げていた両手を下ろして、顔を真っ赤にした。
エリアスに嫌われてしまえばもうそれまでだ。どれ程仲がよい兄弟のような存在で育ったと言えども、こんな醜態をさらし出してしまう事になっては、もう終わりだ…
『ああ、俺は執事としてもうこの家に居る事が出来なくなってしまう…』
羞恥と後悔がレナードの頭の中に渦巻く。
「あ、足も塗りましょう…。」
足をさらっと塗り終わると、後は…首周りだけ。
エリアスはベッドに座り、レナードもその横に座り、先に首の後ろ側を塗る。
「少し髪をかき上げてくださいますか?軟膏が髪に付いてしまうと洗うのが大変ですので。」
「う…ん。」
そういうとエリアスは少し伸びてきた髪をくくるように両手ですくい、噛み付きたくなるような白い美しいうなじを露にしてレナードに差し出した。
「!!!」
あぁ、なんという色香…、髪をかきあげた瞬間に髪の匂いが直接レナードの鼻に届く。吸い付きたくなるようなすべすべとした肌。後れ毛が誘うようにはらりと落ちて、官能的な後姿にレナードはとうとう自分のものを勃ち上げてしまった。
こうなってしまったからにはもう何とか時間稼ぎをして違う事を考えて治めるか、この場から立ち去るかしか方法がない。しかしすぐに立ち去るまともな理由がない。レナードの手にはたっぷり軟膏が付いている。
『落ち着け、落ち着け。大丈夫。もしバレて、俺が執事を辞める羽目になったら、俺もバンペルノ様にも不都合だ。治まれ、治まれ』
時間を稼ごうと、レナードは動作をゆっくりとして、軟膏をちょっとずつ塗り始める。さほどな範囲の日焼けでもないが、首の前を塗るには、エリアスの前に行かねばならない。そうなると自分のそそり立った形が明白にエリアスの目前に晒される事になる。時間がいる、でもすぐ塗り終わる!!どうしよう!!レナードは焦った。
余りにも首の周りを執拗にゆっくりと丁寧に触られていくので、エリアスにも異変は起きた。
『どうしてこんなにゆっくり塗るのかな?僕くすぐったくて、胸も触られたから何だか変な気分に…。』
「ねぇ、レナード、もう首の後ろはたっぷり塗れたでしょう?首の前側も焼けてるんだ。さっき胸を塗ったときに一緒にしてもらえばよかったね。」
レナードは胸の二つの可愛らしい突起に目を奪われて前の首元に塗るのを忘れていたのだ。
髪をかき上げたまま、エリアスが不意に振り返ると、レナードは赤面してエリアスの目を見た。
「どうしたの?」
「いえ、何でも!」
レナードは燕尾服の裾をささっと自分の股間の上に乗せた。
乗せたはいいが、燕尾服を被せても尚、レナードのそれは主張をしていた。
寧ろその行為を目にしたエリアスにそこが勃ち上がっているのを教える事になってしまった。
「レナード…それ…」
「申し訳御座いません、バンペルノ様、これは…。その…生理現象で。貴方の体に余りにも長く触れていたので、感情が昂ぶってしまって…。」
エリアスはかき上げていた両手を下ろして、顔を真っ赤にした。
エリアスに嫌われてしまえばもうそれまでだ。どれ程仲がよい兄弟のような存在で育ったと言えども、こんな醜態をさらし出してしまう事になっては、もう終わりだ…
『ああ、俺は執事としてもうこの家に居る事が出来なくなってしまう…』
羞恥と後悔がレナードの頭の中に渦巻く。
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