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少年編 第1章
3-主人の着替え
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レナードはある日から突然エリアスを避けるようになっていた。
もともと天使のように美しい子供だったエリアスは、見る見る麗しい青年へと成長し、レナードを翻弄した。
執事の仕事は父親から教わり、何でもこなしていたが、執事にあるまじき想いを馳せる事に罪悪感を感じていた。
ある朝エリアスを着替えさせようと起こしに行った時、それは始まった。
すやすやと眠る主人の寝姿は艶かしく、白いシルクの寝着の胸元は少しはだけており、白いベッドに妖艶な天使が寝ているかのようだった。
ごくりと生唾を飲みこみ、レナードはそっと主人を起こした。
「バンペルノ様…。朝食の準備がもう少しで整います。お起きになってください」
少し肩を触り、揺り動かすと、紅く色づいた艶やかな口元から眠そうな声をだす。
「う…ん、もう少し眠りたいよ、レナード。後10分だけ寝させてくれないか」
「…はい、バンペルノ様。では10分後に戻ってまいります。」
レナードはそう言い立ち去ろうとすると、エリアスが執事服の裾を掴まえて言った。
「レナード…その10分、傍に居て…?」
眠たそうに甘えるエリアスにレナードは心を締め付けられる。
愛しさが込上げて、顔が赤くなるのが自分でも分かった。
「仕方ありませんね。起きるまでですよ」
そう言うと、エリアスはレナードの手を握り、つかの間のまどろみに戻った。
レナードは手を握られ、ドキドキする鼓動の音がうるさすぎはしないか、心配になりながらもその手の暖かさを感じ、幸せをかみ締めた。
10分そこらで、レナードはもう一度彼を起こす。天使の寝顔はいつまでも見ていたいが執事としての仕事は仕事だ。
「バンペルノ様、10分経ちました。お起き下さい。」
「…ぇぇ…もぅ10分経った…?」
名残惜しいのは私もですよ、と言いたくなるのを抑えて、レナードは主人を起こした。
エリアスはベッドに座った状態で、眠たそうにレナードの着替えの手伝いを待つ。
まだ目を擦り擦り、幼い影を残したエリアスの寝着のボタンに手を掛けて、着替えの準備を勝手に始める。
一つずつボタンを開けていく度、自分の鼓動が早くなる。治まれ私の鼓動、レナードは焦った。
全てのボタンを外し終わると、上着をそっとベッド側に剥いでしまう。
すると白い陶器の肌にピンクの花びらが二枚付いたような美しい身体が露になる。
レナードは息を飲んだ。股間に疼きを感じて、すぐに上着を引き取ると、用意していた肌着を彼に着せる。早くしないと理性が保てなくなるかもしれない。
主人はされるがままに袖に腕を通し、肌着を着用し、まだ眠そうだ。
ボタンを留める指が震える。レナードは上のシャツもそそくさと着せ、寝着の下も脱がせて、さっさとズボンを履かせると、脱いだ服を腕に抱え、ドアを開けて主人をダイニングへと促した。
「ありがとう」
美しい微笑みで礼を言うとエリアスは眠気の残る足取りで朝食を食べに行った。
レナードは洗濯室へ向かう。その途中、誰も居ない事を確かめて、脱いだ寝着の匂いを嗅ぐ。
『ああ、なんという甘い香り……』
レナードは香りだけで自分の中心が更に熱を持つのを感じて恥じた。今まで普通に出来ていた着替えにさえ欲望を感じてしまう自分に戸惑い、罪悪感を感じ、このままでは執事では居れない事を自覚した。
このままではいつ羊を襲うか分からぬ狼になってしまうだろう。
危惧を感じたレナードは翌日からエリアスと距離を取る様になった。
もともと天使のように美しい子供だったエリアスは、見る見る麗しい青年へと成長し、レナードを翻弄した。
執事の仕事は父親から教わり、何でもこなしていたが、執事にあるまじき想いを馳せる事に罪悪感を感じていた。
ある朝エリアスを着替えさせようと起こしに行った時、それは始まった。
すやすやと眠る主人の寝姿は艶かしく、白いシルクの寝着の胸元は少しはだけており、白いベッドに妖艶な天使が寝ているかのようだった。
ごくりと生唾を飲みこみ、レナードはそっと主人を起こした。
「バンペルノ様…。朝食の準備がもう少しで整います。お起きになってください」
少し肩を触り、揺り動かすと、紅く色づいた艶やかな口元から眠そうな声をだす。
「う…ん、もう少し眠りたいよ、レナード。後10分だけ寝させてくれないか」
「…はい、バンペルノ様。では10分後に戻ってまいります。」
レナードはそう言い立ち去ろうとすると、エリアスが執事服の裾を掴まえて言った。
「レナード…その10分、傍に居て…?」
眠たそうに甘えるエリアスにレナードは心を締め付けられる。
愛しさが込上げて、顔が赤くなるのが自分でも分かった。
「仕方ありませんね。起きるまでですよ」
そう言うと、エリアスはレナードの手を握り、つかの間のまどろみに戻った。
レナードは手を握られ、ドキドキする鼓動の音がうるさすぎはしないか、心配になりながらもその手の暖かさを感じ、幸せをかみ締めた。
10分そこらで、レナードはもう一度彼を起こす。天使の寝顔はいつまでも見ていたいが執事としての仕事は仕事だ。
「バンペルノ様、10分経ちました。お起き下さい。」
「…ぇぇ…もぅ10分経った…?」
名残惜しいのは私もですよ、と言いたくなるのを抑えて、レナードは主人を起こした。
エリアスはベッドに座った状態で、眠たそうにレナードの着替えの手伝いを待つ。
まだ目を擦り擦り、幼い影を残したエリアスの寝着のボタンに手を掛けて、着替えの準備を勝手に始める。
一つずつボタンを開けていく度、自分の鼓動が早くなる。治まれ私の鼓動、レナードは焦った。
全てのボタンを外し終わると、上着をそっとベッド側に剥いでしまう。
すると白い陶器の肌にピンクの花びらが二枚付いたような美しい身体が露になる。
レナードは息を飲んだ。股間に疼きを感じて、すぐに上着を引き取ると、用意していた肌着を彼に着せる。早くしないと理性が保てなくなるかもしれない。
主人はされるがままに袖に腕を通し、肌着を着用し、まだ眠そうだ。
ボタンを留める指が震える。レナードは上のシャツもそそくさと着せ、寝着の下も脱がせて、さっさとズボンを履かせると、脱いだ服を腕に抱え、ドアを開けて主人をダイニングへと促した。
「ありがとう」
美しい微笑みで礼を言うとエリアスは眠気の残る足取りで朝食を食べに行った。
レナードは洗濯室へ向かう。その途中、誰も居ない事を確かめて、脱いだ寝着の匂いを嗅ぐ。
『ああ、なんという甘い香り……』
レナードは香りだけで自分の中心が更に熱を持つのを感じて恥じた。今まで普通に出来ていた着替えにさえ欲望を感じてしまう自分に戸惑い、罪悪感を感じ、このままでは執事では居れない事を自覚した。
このままではいつ羊を襲うか分からぬ狼になってしまうだろう。
危惧を感じたレナードは翌日からエリアスと距離を取る様になった。
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