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軀
しおりを挟む軀がボロボロと崩れていくように痛む
飛蝗の目のように光る街頭が上から僕を見下ろして
お前など要らないと嗤っていた
次第にボヤける視界に崩れた顔が映る
思い通りに動かないなら捨ててやるとニヤついていた
美しいと信じた糸は、いとも簡単に屑となった
海の底で聞いた老婆の忠告通りだった
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