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私は絶対にレベル上げなんてしない!
舞踏会 2
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「ま、まぁ・・・それはそれとして、お久しぶりですわねセラフィーナさん!諸国漫遊の旅から近々帰ってくるとは聞いてましたが、まさかここでお会いするとは思ってもみませんでしたわ!」
「うん、私も。ねぇ、エッタ。少し、聞きたい事があるのだけど・・・」
明らかに、セラフを馬鹿にするために近づいてきたエッタはしかし、彼女の意外な振る舞いにあっさりと毒気を抜かされてしまっていた。
そんな彼女に、セラフはある疑問について尋ねようとする。
「そんな事より、ヘンリエッタ様。かつて社交界の人気を貴女と二分したセラフィーナ・エインズワース嬢が、この有様とは一体どういう事なのでしょう?」
「あんなにもひっきりなしに殿方に求められた方が、今や・・・私、不思議で仕方がありません」
しかしそんな微笑ましいやり取りを、周りが許しはしない。
エッタの取り巻き達の中には、かつてセラフによって今の彼女と同じ立場に追いやられた者もいたのであろう。
彼女達はその恨みを忘れる事なく、それを今晴らそうと声高らかに謳い始める。
そして悲しい事に、彼女達のその声にエッタもまた、自分が何故この場にやってきたのかを思い出してしまっていた。
「そ、そうね!その衣装も素敵なのに、どうして殿方からお声が掛からないのか不思議ですわ!・・・おや、おやおやおやぁ?セラフィーナさん、胸のこれはどこに失くしてしまったのかしら?」
周りから押し出されるようにして、さらにセラフへと近づいたエッタは、どこか芝居がかった調子でわざとらしい台詞を並び立てる。
そうして彼女は、セラフの胸元に存在しない紙片へと注目し、その事実を声高に主張してしまっていた。
「あぁ、丁度良かった。私もそれを・・・」
「これはいけませんわ!!今や貴族の社交の場に、自らのレベルを明示するのは必須条件!それを忘れるなど・・・有り得ませんわ!!!」
エッタの言葉にこれ幸いと、その意味を尋ねたセラフの試みは無為に終わる。
何故ならその意味を、エッタは彼女に問われるまでもなく説明していたからだ。
「レベル?レベルってあの?何でそんなものが、社交の場に必須なの?」
胸元の数字が、彼らのレベルだと知らされたセラフは、その事実に不思議そうな表情を浮かべている。
レベルとは魔物を討伐する事を上昇する概念の事で、その際にステータスも上昇することは知られていたが、そんなものを重要視するのは軍隊や冒険者ぐらいだったはずだ。
「セラフィーナさん、まさかご存じないの?レベルが遺伝に影響するという話を。私達の間では有名ですのに!!」
それがどうして社交の場に必要なのかというセラフの疑問に、エッタははっきりと答えている。
それはレベルが、遺伝に直接的に影響するからというものであった。
「遺伝に?ふーん、そうなんだ」
「ふーんって、何ですのその反応は!!遺伝に影響するのですわよ、遺伝に!!凄い事だとは思いませんの!?」
「凄いとは思うけど・・・それが何で、社交の場と関係があるの?」
しかし、それを聞いたセラフの反応は素っ気ない。
その反応には、逆にエッタの方が声を荒げてしまっていた。
彼女はどうやら、その事実と社交の場がどのように関わってくるのかが、一向に分からないようだった。
「はーーー!!!本気ですの、セラフィーナさん!?私達、貴族の役割は何か、貴女はご存知なのですか!?」
「えーっと・・・お洒落して、いい男を捕まえること?」
そんなセラフの頓珍漢な反応に、エッタは不満そうに声を荒げると自分達、貴族の役割について彼女に問い掛ける。
その問い掛けに対してセラフが答えた内容は、彼女の確かな本心だろうか。
「違いますわ!!!代々受け継いできた家を、ひいては領地を発展させる事ですわ。それには何より、優秀な子供を授かる事が第一!!それを手に入れる手段が、レベルなのです!!社交の場において、それが最優先されるのは当然の事なのですわ!!!」
セラフの答えを即座に否定したエッタは、彼女の言葉が許せないと大声で喚き散らし始める。
それは貴族としての役目を果たすために、レベルが必須であるという内容であった。
「へー、そうなんだ」
「ぜぇ、ぜぇ・・・よ、余裕ですわね?これを聞いて、そんなに余裕でいられるという事は・・・セラフィーナさん、さては!貴女、実は相当レベルを上げておりますわね!!?流石は私のライバルですわ!!さぁさぁ、いつまでも包み隠さず、今のレベルをお教えくださいな!!!」
エッタの絶叫を真正面から聞いても、セラフの態度は変わらない。
そんなセラフの様子に有り余る余裕を感じ取ったエッタは、彼女がそれを明示していないだけで実は高レベルなのではないかと疑っていた。
それはセラフの事を生涯のライバルだと望む、彼女の願望そのものだろう。
「いや、そんな事したことないし。多分、生まれた時のままなんじゃないかな?」
「・・・は?つ、つまり?」
「1だと思うよ、多分」
しかしそんなエッタの願いは、あっさりと打ち砕かれる。
生まれてこの方そんな事はした事がないと話すセラフに、エッタはそれでもと彼女に縋りつく。
しかし残酷なほどにはっきりと、セラフは自分のレベルが1であると思うと告白していた。
「い、いち・・・?そ、それは・・・本当なのですの、セラフィーナさん?」
「うん」
「本当?本当に、レベル1・・・ふふふ、うふふふ」
セラフの言葉にも、まだそれを信じきれないエッタは、何度も彼女へと問い掛けている。
それにはもはや、セラフはただただ嘘じゃないと肯定することしか出来ない。
そうしてそれが嘘ではないと納得せざるを得なくなったエッタは、がっくりと肩を落とすとやがて、気味の悪い笑い声を漏らすようになってしまっていた。
「はー・・・何だか冷めましたわ。皆さん、戻りましょう。ここにいても、時間の無駄ですわ」
そんなエッタの様子に周りもざわざわと騒ぎ始めた頃、彼女は唐突に起き上がると長々と息を吐く。
そうして何か吹っ切れた様子の彼女は、さっさと踵を返すとその場から立ち去ろうとしていた。
「ちょっと待ってよ、エッタ!そんな事より、今日の衣装どうかな?私的には、結構いけてると思うんだけど?」
去っていくエッタに、慌ててセラフが引き止める言葉を掛けている。
それは彼女に、今日の衣装の感想を聞くためであった。
諸国漫遊から帰り、今日が社交界への再デビューであったセラフは当然、とんでもなく気合を入れてこの場に挑んでいる。
そのため、その衣装も細部にまで全力を投じたものであった。
「・・・衣装の感想?」
「うん。どう、この衣装?結構、自分でもいけてると思うんだよねー。まず、このドレスは―――」
自らの声に振り返ったエッタへと、見せ付けるようにセラフはドレスの裾を摘んで広げている。
その仕草は可憐で、実際に彼女が見に纏っている衣装も見事なものであった。
しかしもはや、そんなものには何の価値もないのだ。
「はっ、そんなものどうでもいいですわ。今日だって、あなたが帰ってくるっていう事で皆で着飾って参りましたけど・・・こんなのはもう、今回だけの話ですわ」
セラフの言葉を遮るように、エッタは彼女がしている事など無意味だと吐き捨てる。
胸元につけられた紙片と周りの態度以外、昔と変わらないと感じられた今夜の舞踏会も、実は彼女のために用意されたものだとエッタは語る。
その事実は、セラフにとってあまりに衝撃的なものだった。
「え・・・それって、マジ?」
絶句し、その場に立ち尽くすセラフを前に、もはや彼女に無関心そうな表情でエッタは去っていく。
場が白けてしまったからか、それとも目的を果たしたためか、ここに集まった者達も彼女に続いてぞろぞろとこの場を後にしていく。
そうして一人、立ち尽くすセラフだけが取り残されていた。
「それじゃ、私の数年間って一体・・・何だったの?」
セラフが数年間に渡り諸国を渡り歩いたのは、それぞれの地方や国家の文化や風俗を学び、その流行を取り入れるためだ。
そうしてお洒落に磨きを掛けた彼女は、今までの社交界であればスターの座に返り咲ける筈であった。
それが実際に帰ってみれば、これである。
彼女が絶望するのも、無理はない話しであった。
「あ、取れちゃった・・・」
知らず知らずの内に強く握り締めていたドレスの端から、そこに飾られていた細工が零れて落ちる。
それが床へと打ちつけられる乾いた音だけが、この場にいつまでも響き渡っていた。
「うん、私も。ねぇ、エッタ。少し、聞きたい事があるのだけど・・・」
明らかに、セラフを馬鹿にするために近づいてきたエッタはしかし、彼女の意外な振る舞いにあっさりと毒気を抜かされてしまっていた。
そんな彼女に、セラフはある疑問について尋ねようとする。
「そんな事より、ヘンリエッタ様。かつて社交界の人気を貴女と二分したセラフィーナ・エインズワース嬢が、この有様とは一体どういう事なのでしょう?」
「あんなにもひっきりなしに殿方に求められた方が、今や・・・私、不思議で仕方がありません」
しかしそんな微笑ましいやり取りを、周りが許しはしない。
エッタの取り巻き達の中には、かつてセラフによって今の彼女と同じ立場に追いやられた者もいたのであろう。
彼女達はその恨みを忘れる事なく、それを今晴らそうと声高らかに謳い始める。
そして悲しい事に、彼女達のその声にエッタもまた、自分が何故この場にやってきたのかを思い出してしまっていた。
「そ、そうね!その衣装も素敵なのに、どうして殿方からお声が掛からないのか不思議ですわ!・・・おや、おやおやおやぁ?セラフィーナさん、胸のこれはどこに失くしてしまったのかしら?」
周りから押し出されるようにして、さらにセラフへと近づいたエッタは、どこか芝居がかった調子でわざとらしい台詞を並び立てる。
そうして彼女は、セラフの胸元に存在しない紙片へと注目し、その事実を声高に主張してしまっていた。
「あぁ、丁度良かった。私もそれを・・・」
「これはいけませんわ!!今や貴族の社交の場に、自らのレベルを明示するのは必須条件!それを忘れるなど・・・有り得ませんわ!!!」
エッタの言葉にこれ幸いと、その意味を尋ねたセラフの試みは無為に終わる。
何故ならその意味を、エッタは彼女に問われるまでもなく説明していたからだ。
「レベル?レベルってあの?何でそんなものが、社交の場に必須なの?」
胸元の数字が、彼らのレベルだと知らされたセラフは、その事実に不思議そうな表情を浮かべている。
レベルとは魔物を討伐する事を上昇する概念の事で、その際にステータスも上昇することは知られていたが、そんなものを重要視するのは軍隊や冒険者ぐらいだったはずだ。
「セラフィーナさん、まさかご存じないの?レベルが遺伝に影響するという話を。私達の間では有名ですのに!!」
それがどうして社交の場に必要なのかというセラフの疑問に、エッタははっきりと答えている。
それはレベルが、遺伝に直接的に影響するからというものであった。
「遺伝に?ふーん、そうなんだ」
「ふーんって、何ですのその反応は!!遺伝に影響するのですわよ、遺伝に!!凄い事だとは思いませんの!?」
「凄いとは思うけど・・・それが何で、社交の場と関係があるの?」
しかし、それを聞いたセラフの反応は素っ気ない。
その反応には、逆にエッタの方が声を荒げてしまっていた。
彼女はどうやら、その事実と社交の場がどのように関わってくるのかが、一向に分からないようだった。
「はーーー!!!本気ですの、セラフィーナさん!?私達、貴族の役割は何か、貴女はご存知なのですか!?」
「えーっと・・・お洒落して、いい男を捕まえること?」
そんなセラフの頓珍漢な反応に、エッタは不満そうに声を荒げると自分達、貴族の役割について彼女に問い掛ける。
その問い掛けに対してセラフが答えた内容は、彼女の確かな本心だろうか。
「違いますわ!!!代々受け継いできた家を、ひいては領地を発展させる事ですわ。それには何より、優秀な子供を授かる事が第一!!それを手に入れる手段が、レベルなのです!!社交の場において、それが最優先されるのは当然の事なのですわ!!!」
セラフの答えを即座に否定したエッタは、彼女の言葉が許せないと大声で喚き散らし始める。
それは貴族としての役目を果たすために、レベルが必須であるという内容であった。
「へー、そうなんだ」
「ぜぇ、ぜぇ・・・よ、余裕ですわね?これを聞いて、そんなに余裕でいられるという事は・・・セラフィーナさん、さては!貴女、実は相当レベルを上げておりますわね!!?流石は私のライバルですわ!!さぁさぁ、いつまでも包み隠さず、今のレベルをお教えくださいな!!!」
エッタの絶叫を真正面から聞いても、セラフの態度は変わらない。
そんなセラフの様子に有り余る余裕を感じ取ったエッタは、彼女がそれを明示していないだけで実は高レベルなのではないかと疑っていた。
それはセラフの事を生涯のライバルだと望む、彼女の願望そのものだろう。
「いや、そんな事したことないし。多分、生まれた時のままなんじゃないかな?」
「・・・は?つ、つまり?」
「1だと思うよ、多分」
しかしそんなエッタの願いは、あっさりと打ち砕かれる。
生まれてこの方そんな事はした事がないと話すセラフに、エッタはそれでもと彼女に縋りつく。
しかし残酷なほどにはっきりと、セラフは自分のレベルが1であると思うと告白していた。
「い、いち・・・?そ、それは・・・本当なのですの、セラフィーナさん?」
「うん」
「本当?本当に、レベル1・・・ふふふ、うふふふ」
セラフの言葉にも、まだそれを信じきれないエッタは、何度も彼女へと問い掛けている。
それにはもはや、セラフはただただ嘘じゃないと肯定することしか出来ない。
そうしてそれが嘘ではないと納得せざるを得なくなったエッタは、がっくりと肩を落とすとやがて、気味の悪い笑い声を漏らすようになってしまっていた。
「はー・・・何だか冷めましたわ。皆さん、戻りましょう。ここにいても、時間の無駄ですわ」
そんなエッタの様子に周りもざわざわと騒ぎ始めた頃、彼女は唐突に起き上がると長々と息を吐く。
そうして何か吹っ切れた様子の彼女は、さっさと踵を返すとその場から立ち去ろうとしていた。
「ちょっと待ってよ、エッタ!そんな事より、今日の衣装どうかな?私的には、結構いけてると思うんだけど?」
去っていくエッタに、慌ててセラフが引き止める言葉を掛けている。
それは彼女に、今日の衣装の感想を聞くためであった。
諸国漫遊から帰り、今日が社交界への再デビューであったセラフは当然、とんでもなく気合を入れてこの場に挑んでいる。
そのため、その衣装も細部にまで全力を投じたものであった。
「・・・衣装の感想?」
「うん。どう、この衣装?結構、自分でもいけてると思うんだよねー。まず、このドレスは―――」
自らの声に振り返ったエッタへと、見せ付けるようにセラフはドレスの裾を摘んで広げている。
その仕草は可憐で、実際に彼女が見に纏っている衣装も見事なものであった。
しかしもはや、そんなものには何の価値もないのだ。
「はっ、そんなものどうでもいいですわ。今日だって、あなたが帰ってくるっていう事で皆で着飾って参りましたけど・・・こんなのはもう、今回だけの話ですわ」
セラフの言葉を遮るように、エッタは彼女がしている事など無意味だと吐き捨てる。
胸元につけられた紙片と周りの態度以外、昔と変わらないと感じられた今夜の舞踏会も、実は彼女のために用意されたものだとエッタは語る。
その事実は、セラフにとってあまりに衝撃的なものだった。
「え・・・それって、マジ?」
絶句し、その場に立ち尽くすセラフを前に、もはや彼女に無関心そうな表情でエッタは去っていく。
場が白けてしまったからか、それとも目的を果たしたためか、ここに集まった者達も彼女に続いてぞろぞろとこの場を後にしていく。
そうして一人、立ち尽くすセラフだけが取り残されていた。
「それじゃ、私の数年間って一体・・・何だったの?」
セラフが数年間に渡り諸国を渡り歩いたのは、それぞれの地方や国家の文化や風俗を学び、その流行を取り入れるためだ。
そうしてお洒落に磨きを掛けた彼女は、今までの社交界であればスターの座に返り咲ける筈であった。
それが実際に帰ってみれば、これである。
彼女が絶望するのも、無理はない話しであった。
「あ、取れちゃった・・・」
知らず知らずの内に強く握り締めていたドレスの端から、そこに飾られていた細工が零れて落ちる。
それが床へと打ちつけられる乾いた音だけが、この場にいつまでも響き渡っていた。
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