210 / 210
第二章 王国動乱
ファンタジーの来襲
しおりを挟む
最果ての街キッパゲルラ、その領主の館である放蕩者の館では、長い主の不在にどこかひっそりとした雰囲気に包まれていた。
しかしそれも普段のこの場所の話であり、今に当て嵌まるものではなかった。
今の放蕩者の館、そこにはある騒動が巻き起こり、慌ただしくも緊迫した空気に包まれているのだった。
「はっ、留守を任されてるものがこの程度とは・・・主の程度が知れるなぁ?なぁ、おい?」
その騒動の主、隻腕の元騎士マルコム・スターンは、この地を主に代わって治めていた執事のバートラムを見下ろしながらそう勝ち誇る。
「くっ、このバートラムが侮辱されるのはいい・・・しかしヘイニー様を侮辱することは許さん!!」
普段はここでバートラムが仕事を行っているのだろう執務室は、立派な机があるにも拘らずそれは主人のものだと小ぶりな机を持ち込み、そこだけで仕事をしている様子が窺えた。
今やその机もマルコムの足置きと化しており、主人であるヘイニーを馬鹿にするようにその執務机に腰を下ろしている彼に、バートラムは怒りの声と共に掴みかかっていく。
「ぐああぁぁ!!?」
しかしそれも、あっさりと返り討ちにされてしまっていた。
それもマルコムにではなく、彼の横から現れた子供としか思えないシルエットの少女によって。
「バーカ、年を考えろよ爺さん。折角その年までしぶとく生き残ったんだ、こんな所で死にしたくはねぇだろ?」
その少女、アレクはその左右で色の異なる瞳を輝かせると、バートラムに死にたくはないだろうと脅しを掛ける。
バートラムはそんな子供にと反抗する意思を見せていたが、彼女が軽くその目から光線を放ち、壁を焼いて見せると大人しくなっていた。
「はははっ!なぁ、マルコム!あいつらが帰ってきたらどう思うかなぁ?びっくりするかな、それとも絶望するかな?」
「あぁ、楽しみだなアレク。だが、もっと楽しくする方法があるぜ?あいつらにとって大事なこの街を滅茶苦茶にしてやるのさ。そうすりゃもっと―――」
大人しくなったバートラムに楽しげな笑みを浮かべたアレクはマルコムへと振り返ると、その足元をせっつくように飛びついていた。
マルコムはその頭を片方だけになった腕で乱暴に撫でるとぐいと引き寄せ、その耳元で破滅を囁いていた。
「何だぁ?面白そうなことやってんなぁ、おい!俺も混ぜてくれよ?」
その声は、先ほどまでは確かに誰の姿もなかった窓から聞こえていた。
いつの間にか開け放たれていた窓、その前へと腰かけている男は黒い肌に美しい姿をした、見た事がないほど長い耳をした男であった。
「なぁ、お前らもそう思うだろ!」
突然現れたその男に、無言で戦闘態勢を取ったのは流石に手慣れた二人か。
しかし彼らがその男に挑みかかる前に、男は後ろへと振り返ると手を掲げる。
その瞬間、その部屋から屋根がなくなっていた。
「そうさな、わしもひと暴れしたいと思っとった所じゃ」
「いいねいいね!千年ぶりが二千ぶりか知らないけど、未知の土地での戦いか!うーん、詩が捗るなぁ!」
「私も新しい魔法の実験が出来るなら、いいよ」
そしてその向こう側からは、人型の有翼種、ハーピーの大群が現れていた。
彼女達の足に捕まっていたのか、そこからこの部屋へと飛び降りてきたのは、最初の男と同じように見た事も聞いた事もないような種族達であった。
いいや違う、聞いた事ならばあった。
御伽噺や伝説に、必ずと言っていいほど彼らは出てくる。
そうそれは、エルフやドワーフ、ハーフリングやノームといった種族の者達であった。
「はははっ、いいねいいね!!新天地へ、派手に侵攻と行こうじゃないか!!」
自らが口にした言葉に賛同する仲間達に最初の男、肌の黒い恐らくエルフだと思われる男は愉快そうに手を叩いていた。
「な、お前もそう思うだろ?」
「・・・私は、別にどちらでも」
彼は一頻り手を叩いて満足すると、部屋の隅にいつの間にか現れていた黒い髪の絶世の美女へと声を掛けていた。
その黒い髪の美女は、まるで絵画や神話からそのまま出てきたような美人であり、ついぞお目に掛かったことのない美しさであった。
いや違う、彼らは知っていたその姿を美しさを。
何故なら彼らは会った事があったからだ、それと全く同じ姿をした彼女に。
「あ、あぁ・・・そんな、そんなの有り得ない・・・だってお前は、あいつと・・・あいつと一緒にいる筈じゃないか、エクスカリバー!!」
アレクが真っ青な顔をして、震えながら叫ぶ。
そう彼女はエクスカリバーであった、黒い髪をした彼女そのものであったのだ。
「へぇ、流石に有名なんだなあんた。こっちにも知ってる奴がいたぜ?」
「いいえ、違うわ。その子は知っているだけ、私の事を・・・ね、そうでしょ?」
アレクの言葉に、黒いエルフは感心するように黒いエクスカリバーへと振り返る。
彼に話しかけられた黒いエクスカリバーは静かに首を横に振ると、アレクに対して意味深な視線を向けていた。
「・・・お前ら、何者だ?」
黒いエクスカリバーからの視線に怯えるアレクを庇うように前に出たマルコムは、厳しい表情で黒いエルフへと尋ねる。
「はははっ!何者かだって!?何だ、あんた知らないのかい?俺達は御伽噺の住人、ファンタジーの世界からやって来た訪問者さ」
彼の言葉に黒いエルフは愉快そうに笑い声を上げると、芝居がかった仕草で仲間達を紹介するように手を広げると、自分達が何者なのかと名乗っていた。
「あんた、ここの責任者だって?じゃあ、連中に伝えな・・・ファンタジーが攻めてきたってな」
そしてその男は最後にそう口にすると、ニヤリと笑うのだった。
しかしそれも普段のこの場所の話であり、今に当て嵌まるものではなかった。
今の放蕩者の館、そこにはある騒動が巻き起こり、慌ただしくも緊迫した空気に包まれているのだった。
「はっ、留守を任されてるものがこの程度とは・・・主の程度が知れるなぁ?なぁ、おい?」
その騒動の主、隻腕の元騎士マルコム・スターンは、この地を主に代わって治めていた執事のバートラムを見下ろしながらそう勝ち誇る。
「くっ、このバートラムが侮辱されるのはいい・・・しかしヘイニー様を侮辱することは許さん!!」
普段はここでバートラムが仕事を行っているのだろう執務室は、立派な机があるにも拘らずそれは主人のものだと小ぶりな机を持ち込み、そこだけで仕事をしている様子が窺えた。
今やその机もマルコムの足置きと化しており、主人であるヘイニーを馬鹿にするようにその執務机に腰を下ろしている彼に、バートラムは怒りの声と共に掴みかかっていく。
「ぐああぁぁ!!?」
しかしそれも、あっさりと返り討ちにされてしまっていた。
それもマルコムにではなく、彼の横から現れた子供としか思えないシルエットの少女によって。
「バーカ、年を考えろよ爺さん。折角その年までしぶとく生き残ったんだ、こんな所で死にしたくはねぇだろ?」
その少女、アレクはその左右で色の異なる瞳を輝かせると、バートラムに死にたくはないだろうと脅しを掛ける。
バートラムはそんな子供にと反抗する意思を見せていたが、彼女が軽くその目から光線を放ち、壁を焼いて見せると大人しくなっていた。
「はははっ!なぁ、マルコム!あいつらが帰ってきたらどう思うかなぁ?びっくりするかな、それとも絶望するかな?」
「あぁ、楽しみだなアレク。だが、もっと楽しくする方法があるぜ?あいつらにとって大事なこの街を滅茶苦茶にしてやるのさ。そうすりゃもっと―――」
大人しくなったバートラムに楽しげな笑みを浮かべたアレクはマルコムへと振り返ると、その足元をせっつくように飛びついていた。
マルコムはその頭を片方だけになった腕で乱暴に撫でるとぐいと引き寄せ、その耳元で破滅を囁いていた。
「何だぁ?面白そうなことやってんなぁ、おい!俺も混ぜてくれよ?」
その声は、先ほどまでは確かに誰の姿もなかった窓から聞こえていた。
いつの間にか開け放たれていた窓、その前へと腰かけている男は黒い肌に美しい姿をした、見た事がないほど長い耳をした男であった。
「なぁ、お前らもそう思うだろ!」
突然現れたその男に、無言で戦闘態勢を取ったのは流石に手慣れた二人か。
しかし彼らがその男に挑みかかる前に、男は後ろへと振り返ると手を掲げる。
その瞬間、その部屋から屋根がなくなっていた。
「そうさな、わしもひと暴れしたいと思っとった所じゃ」
「いいねいいね!千年ぶりが二千ぶりか知らないけど、未知の土地での戦いか!うーん、詩が捗るなぁ!」
「私も新しい魔法の実験が出来るなら、いいよ」
そしてその向こう側からは、人型の有翼種、ハーピーの大群が現れていた。
彼女達の足に捕まっていたのか、そこからこの部屋へと飛び降りてきたのは、最初の男と同じように見た事も聞いた事もないような種族達であった。
いいや違う、聞いた事ならばあった。
御伽噺や伝説に、必ずと言っていいほど彼らは出てくる。
そうそれは、エルフやドワーフ、ハーフリングやノームといった種族の者達であった。
「はははっ、いいねいいね!!新天地へ、派手に侵攻と行こうじゃないか!!」
自らが口にした言葉に賛同する仲間達に最初の男、肌の黒い恐らくエルフだと思われる男は愉快そうに手を叩いていた。
「な、お前もそう思うだろ?」
「・・・私は、別にどちらでも」
彼は一頻り手を叩いて満足すると、部屋の隅にいつの間にか現れていた黒い髪の絶世の美女へと声を掛けていた。
その黒い髪の美女は、まるで絵画や神話からそのまま出てきたような美人であり、ついぞお目に掛かったことのない美しさであった。
いや違う、彼らは知っていたその姿を美しさを。
何故なら彼らは会った事があったからだ、それと全く同じ姿をした彼女に。
「あ、あぁ・・・そんな、そんなの有り得ない・・・だってお前は、あいつと・・・あいつと一緒にいる筈じゃないか、エクスカリバー!!」
アレクが真っ青な顔をして、震えながら叫ぶ。
そう彼女はエクスカリバーであった、黒い髪をした彼女そのものであったのだ。
「へぇ、流石に有名なんだなあんた。こっちにも知ってる奴がいたぜ?」
「いいえ、違うわ。その子は知っているだけ、私の事を・・・ね、そうでしょ?」
アレクの言葉に、黒いエルフは感心するように黒いエクスカリバーへと振り返る。
彼に話しかけられた黒いエクスカリバーは静かに首を横に振ると、アレクに対して意味深な視線を向けていた。
「・・・お前ら、何者だ?」
黒いエクスカリバーからの視線に怯えるアレクを庇うように前に出たマルコムは、厳しい表情で黒いエルフへと尋ねる。
「はははっ!何者かだって!?何だ、あんた知らないのかい?俺達は御伽噺の住人、ファンタジーの世界からやって来た訪問者さ」
彼の言葉に黒いエルフは愉快そうに笑い声を上げると、芝居がかった仕草で仲間達を紹介するように手を広げると、自分達が何者なのかと名乗っていた。
「あんた、ここの責任者だって?じゃあ、連中に伝えな・・・ファンタジーが攻めてきたってな」
そしてその男は最後にそう口にすると、ニヤリと笑うのだった。
0
お気に入りに追加
2,413
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(54件)
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

パーティーの役立たずとして追放された魔力タンク、世界でただ一人の自動人形『ドール』使いになる
日之影ソラ
ファンタジー
「ラスト、今日でお前はクビだ」
冒険者パーティで魔力タンク兼雑用係をしていたラストは、ある日突然リーダーから追放を宣告されてしまった。追放の理由は戦闘で役に立たないから。戦闘中に『コネクト』スキルで仲間と繋がり、仲間たちに自信の魔力を分け与えていたのだが……。それしかやっていないことを責められ、戦える人間のほうがマシだと仲間たちから言い放たれてしまう。
一人になり途方にくれるラストだったが、そこへ行方不明だった冒険者の祖父から送り物が届いた。贈り物と一緒に入れられた手紙には一言。
「ラストよ。彼女たちはお前の力になってくれる。ドール使いとなり、使い熟してみせよ」
そう記され、大きな木箱の中に入っていたのは綺麗な少女だった。
これは無能と言われた一人の冒険者が、自動人形(ドール)と共に成り上がる物語。
7/25男性向けHOTランキング1位
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ファンタジー作品で「ファンタジーが攻めてきた」というパワーワード(^^;
#207
ジーク閣下、そういうことか……。
それはいいんだけどユーリの出番(´・ω・`)
#205
なんか唐突にハードモードになってて思わずタイトルを二度見してしまった(^^;
てか、ジーク様、やっぱりまだ先の目的があったんだ……(( ;゚Д゚)))
ちょっと『強殖装甲ガイバー』のアルカンフェル様を思い出しました。(←連載再開はよ!!)