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第二章 王国動乱
姫将軍
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正面側では激しい戦闘が繰り広げられている王都も、その反対側である背部においては静かなものである。
僅かに聞こえてくる鬨の声よりも、近くの森からの鳥の囀りの方が大きいぐらいだ。
しかしそれも全て、つい先程までの話であった。
「・・・来たか」
王都の背部に広がる森、そこから現れた軍勢はわらわらと木々の間から湧き出てくるように這い出してきており、それはいつの間にか小規模な軍隊ほどの数になっていた。
それらが合流を済ませ、ゆっくりと前進を始めた様子を見て取りそう呟いたのは、予備として後方に回されていたユークレール家の軍勢、その指揮官をしている聖剣騎士団のパーシヴァルであった。
「王都の守備隊は、まだこちらには気づいていないのか?いや、気づいたとしても正面からこちらに来るまでどれ程の時間が掛かるか・・・」
パーシヴァルは背後に聳え立つ王都の城壁を見上げると、その上で頼りなく震えている守備兵の姿を眺めていた。
王都には当然、それ相応の守備兵が配置されていたが、そのほとんどはマーカスの軍勢に徴発されているか、正面に迫る敵への対処に回っていた。
そのため彼らが背後に迫る敵に気づき、こちらにやってくるまでにはかなりの時間が掛かるだろう。
国の首都たる王都は広い、その外壁をぐるりと回るとなると、それは相応の距離となってしまうのだ。
「私達だけで、あれをどうにかするしかないのか?団長もユーリさんもいないのに?」
パーシヴァルが所属する聖剣騎士団の団長であり、全軍の指揮官でもあるエクスはこの場にいない。
そしてどんな絶望的な状況でも奇跡を起こし、それを逆転してきたユーリもいないのだ。
そんな状況で、一体どうすればいいのだとパーシヴァルは絶望する。
彼が周りへと視線を向ければそこには彼らがここに回された理由、傷つき疲れ果てた兵士達の姿が広がっていた。
「無理だ、こんなのどうしようも―――」
彼が引き抜いた剣を投げ捨て諦めを口にしようとしていると、どこかから蹄鉄が地面を叩く軽快な足音が響いていた。
「諦めるのは、まだ早いですわよ」
「オ、オリビア様!?そ、その恰好は一体!?」
愛馬に跨り、パーシヴァルへと声を掛けてきたのは彼らの主の娘、オリビアであった。
パーシヴァルは彼女の登場にも驚いていたが、その恰好にさらに信じられないという表情を浮かべていた。
彼女の恰好、それが普段のドレスや動きやすさを重視したワンピースなどではなく、全身を鎧で固めた完全武装をした姿であったからだ。
「お父様が倒れ、エクスも他の戦場で戦っている、その上ユーリまで不在となれば・・・私が指揮を執らねば、他に誰がやりますの?」
「で、ですがオリビア様!ここは―――」
ユークレール家の軍勢を率いるべき立場の人間、それがことごとく不在の今、指揮を執れるのは私しかいないのだとオリビアは胸を叩く。
彼女の言い分は尤もなものであったが、パーシヴァルはそれでも彼女をこんな危ない戦場においてはおけないと追い返そうとしていた。
「お黙りなさいパーシヴァル!!由緒あるユークレール家の兵が、敵と一戦も刃も交えず退いたとあっては沽券に係わります!!貴方達がやらないというのなら、私が手本を示して差し上げますわ!我と思わん者は私に続きなさい!それっ!!」
「お、お待ちくださいオリビア様!!」
オリビアは追い返そうとするパーシヴァルを黙らせると、細身のサーベルを引き抜き号令を掛ける。
そしてそのまま馬の腹を踵で叩くと、向かってくる敵兵に対して突撃していくのだった。
「きゃあああ!!?」
しかし慣れない格好で普段しない行動を無理に行ったオリビアは、すぐにバランスを崩し馬から振り落とされてしまうのだった。
「オ、オリビア様!?ご無事ですか!?」
慌てて駆け寄るパーシヴァル、オリビアの頭からは落馬した衝撃のためか彼女には似合わないごつごつとした兜がなくなっており、その可愛らしいお姿が顔を覗かせているのだった。
「もぉ~、何よこれぇ・・・痛たたたた」
全身に鎧を身に纏っていたためか、馬から落馬してもそれほどの傷を受けた様子のないオリビアは、そこが特に痛むのかお尻の辺りを擦っている。
「ご、ご無事で、何より・・・ぷっ、ぷぷぷっ」
「「あははははっ!」」
そんなオリビアの可愛らしい姿に、先ほどまで絶望に沈んでいたパーシヴァルと兵士達が思わず吹き出してしまう。
「っ!何ですの、貴方達は!?主の娘を馬鹿にして!!」
周りの反応に顔を真っ赤に染め、頬を膨らませてはそっぽを向くオリビア。
そんな彼女の反応に、周りの笑い声は一層高くなっていた。
「・・・感謝いたします、オリビア様。我々の気持ちを奮い立たせようと、こうして来てくださったのですね。ですがご安心ください、もう皆この通り、誰一人諦めてなどおりません。これも全てオリビア様のお陰です。後は私達だけでも何とかやっていけるでしょう。ですのでオリビア様には、後方にお下がりいただいて・・・」
浮かんだ涙を拭ってそう声掛けたパーシヴァルの表情には、もう諦めの色はなかった。
そしてそれは、彼の周りの兵士達も同様であった。
彼らは一様にオリビアへと顔を向け、感謝と覚悟の表情を浮かべている。
「え、私帰りませんわよ?ここで貴方達の指揮を執りますもの」
「は?い、いえですが―――」
玉砕もやむなしと悲壮な覚悟を決め、それにオリビアを巻き込まぬように彼女を帰そうとしたパーシヴァル達に、オリビアはあっさりとここに残ると告げていた。
そして先ほどとは違い馬をゆっくりと前方に進ませると、全軍を見渡し指揮を執れる位置へと移動する。
「あら、心配なら無用ですわ。これでもボードゲームなら、あのマーカスにも連戦連勝ですのよ?」
馬の上で振り返り、ウインクをしながらそう優雅に囁いたオリビアに、兵士達は絶句する。
その向こう側では、敵の兵士達がもう弓矢ならば射程圏内という所まで迫っていたのだった。
◇◆◇◆◇◆
「何だと、別動隊が撃退された!?何故だ!!?」
フェルデナンドは今齎されたばかりの報告に、そう怒鳴り返す。
必殺の一手として放った王都背後への不意打ち、それがあっさりと撃退されたという報告を聞けば、誰でもそうなるだろう。
「はっ、何でもユークレール家の軍勢が待ち構えていたとかで・・・」
「ユークレール家の軍勢だと!?そんなものは物の数ではない筈だ!どうせ予備として、偶々そこに配置されていただけだろう!何故そんな部隊に撃退される!?あれは選り抜きの精鋭部隊だったのだぞ!」
フェルデナンドが王都の背後へと回した別動隊は、その性質から少数ではあったが、各隊からより抜いた精鋭部隊であった。
それが様々な出来事によって消耗し、碌な指揮官すらいない筈のユークレール家の軍勢にやられたのだ、信じられないのも無理はない。
「そ、それが敵に凄まじい指揮官がいたとかで・・・」
「凄まじい指揮官だと?どこの誰だそれは!?」
「こ、これは未確認の情報なのですが・・・その指揮官はオリビア・ユークレールであったと」
「・・・は?オリビア・ユークレールだと?」
フェルデナンドの精鋭部隊を傷つき疲れ切った軍勢で撃退した凄腕の指揮官は、ただの貴族の小娘でしかないオリビア・ユークレールだと報告は告げる。
その事実に、フェルデナンドは信じられないと固まってしまっていた。
「ふはははっ、何だその顔は!?貴様のそんな顔は初めて見たぞ、フェルデナンド!!どうやら貴様の小賢しい企みも失敗に終わったようだな!ふははっ、ざまぁみろだ!!」
そこに嵌められたと気づき、マーカスの軍勢の包囲を解いたルーカスがやってくる。
「・・・まだ、全てが失敗した訳ではないさ」
ざまぁみろと気持ちよく笑い声を響かせるルーカスに、フェルデナンドは動揺に乱れていた髪をかき上げて整えると、落ち着いた様子でそう呟く。
「ふんっ、負け惜しみを!」
「負け惜しみかどうか、確かめてみるといい。コーディー!!」
フェルデナンドの発言をルーカスは負け惜しみと受け取り、馬鹿にしたように鼻を鳴らす。
それにゆっくりと立ち上がったフェルデナンドは、相棒であるコーディー・レンフィールドを呼びつけていた。
「お呼びですか、フェルデナンド様」
「準備は出来ているな?」
「はっ、抜かりなく」
「では私自らが率いて出る!大軍をもって、王都を正面から打ち破るのだ!!コーディー、君にもついて来てもらうぞ」
最初から近くに控えていたのか、音もなくやって来たコーディーにフェルデナンドは告げる、自らが軍を率いて出撃すると。
それはレンフィールド家の軍勢を主とした、今まで温存していた本軍を動かすという事だ。
「・・・お前にも働いてもらうぞ」
「はっ!」
外套を翻し戦場へと向かうフェルデナンドの姿を見送りながら、コーディーは脇へ控える男に声を掛けていた。
その男、シーマス・チットウッドは彼の声に深々と頭を下げると、早速仕事に向かうのか足早にこの場を後にしていく。
「あんな男でも弾避けぐらいには使えるか」
そのコーディーの言葉を聞くことはなく。
僅かに聞こえてくる鬨の声よりも、近くの森からの鳥の囀りの方が大きいぐらいだ。
しかしそれも全て、つい先程までの話であった。
「・・・来たか」
王都の背部に広がる森、そこから現れた軍勢はわらわらと木々の間から湧き出てくるように這い出してきており、それはいつの間にか小規模な軍隊ほどの数になっていた。
それらが合流を済ませ、ゆっくりと前進を始めた様子を見て取りそう呟いたのは、予備として後方に回されていたユークレール家の軍勢、その指揮官をしている聖剣騎士団のパーシヴァルであった。
「王都の守備隊は、まだこちらには気づいていないのか?いや、気づいたとしても正面からこちらに来るまでどれ程の時間が掛かるか・・・」
パーシヴァルは背後に聳え立つ王都の城壁を見上げると、その上で頼りなく震えている守備兵の姿を眺めていた。
王都には当然、それ相応の守備兵が配置されていたが、そのほとんどはマーカスの軍勢に徴発されているか、正面に迫る敵への対処に回っていた。
そのため彼らが背後に迫る敵に気づき、こちらにやってくるまでにはかなりの時間が掛かるだろう。
国の首都たる王都は広い、その外壁をぐるりと回るとなると、それは相応の距離となってしまうのだ。
「私達だけで、あれをどうにかするしかないのか?団長もユーリさんもいないのに?」
パーシヴァルが所属する聖剣騎士団の団長であり、全軍の指揮官でもあるエクスはこの場にいない。
そしてどんな絶望的な状況でも奇跡を起こし、それを逆転してきたユーリもいないのだ。
そんな状況で、一体どうすればいいのだとパーシヴァルは絶望する。
彼が周りへと視線を向ければそこには彼らがここに回された理由、傷つき疲れ果てた兵士達の姿が広がっていた。
「無理だ、こんなのどうしようも―――」
彼が引き抜いた剣を投げ捨て諦めを口にしようとしていると、どこかから蹄鉄が地面を叩く軽快な足音が響いていた。
「諦めるのは、まだ早いですわよ」
「オ、オリビア様!?そ、その恰好は一体!?」
愛馬に跨り、パーシヴァルへと声を掛けてきたのは彼らの主の娘、オリビアであった。
パーシヴァルは彼女の登場にも驚いていたが、その恰好にさらに信じられないという表情を浮かべていた。
彼女の恰好、それが普段のドレスや動きやすさを重視したワンピースなどではなく、全身を鎧で固めた完全武装をした姿であったからだ。
「お父様が倒れ、エクスも他の戦場で戦っている、その上ユーリまで不在となれば・・・私が指揮を執らねば、他に誰がやりますの?」
「で、ですがオリビア様!ここは―――」
ユークレール家の軍勢を率いるべき立場の人間、それがことごとく不在の今、指揮を執れるのは私しかいないのだとオリビアは胸を叩く。
彼女の言い分は尤もなものであったが、パーシヴァルはそれでも彼女をこんな危ない戦場においてはおけないと追い返そうとしていた。
「お黙りなさいパーシヴァル!!由緒あるユークレール家の兵が、敵と一戦も刃も交えず退いたとあっては沽券に係わります!!貴方達がやらないというのなら、私が手本を示して差し上げますわ!我と思わん者は私に続きなさい!それっ!!」
「お、お待ちくださいオリビア様!!」
オリビアは追い返そうとするパーシヴァルを黙らせると、細身のサーベルを引き抜き号令を掛ける。
そしてそのまま馬の腹を踵で叩くと、向かってくる敵兵に対して突撃していくのだった。
「きゃあああ!!?」
しかし慣れない格好で普段しない行動を無理に行ったオリビアは、すぐにバランスを崩し馬から振り落とされてしまうのだった。
「オ、オリビア様!?ご無事ですか!?」
慌てて駆け寄るパーシヴァル、オリビアの頭からは落馬した衝撃のためか彼女には似合わないごつごつとした兜がなくなっており、その可愛らしいお姿が顔を覗かせているのだった。
「もぉ~、何よこれぇ・・・痛たたたた」
全身に鎧を身に纏っていたためか、馬から落馬してもそれほどの傷を受けた様子のないオリビアは、そこが特に痛むのかお尻の辺りを擦っている。
「ご、ご無事で、何より・・・ぷっ、ぷぷぷっ」
「「あははははっ!」」
そんなオリビアの可愛らしい姿に、先ほどまで絶望に沈んでいたパーシヴァルと兵士達が思わず吹き出してしまう。
「っ!何ですの、貴方達は!?主の娘を馬鹿にして!!」
周りの反応に顔を真っ赤に染め、頬を膨らませてはそっぽを向くオリビア。
そんな彼女の反応に、周りの笑い声は一層高くなっていた。
「・・・感謝いたします、オリビア様。我々の気持ちを奮い立たせようと、こうして来てくださったのですね。ですがご安心ください、もう皆この通り、誰一人諦めてなどおりません。これも全てオリビア様のお陰です。後は私達だけでも何とかやっていけるでしょう。ですのでオリビア様には、後方にお下がりいただいて・・・」
浮かんだ涙を拭ってそう声掛けたパーシヴァルの表情には、もう諦めの色はなかった。
そしてそれは、彼の周りの兵士達も同様であった。
彼らは一様にオリビアへと顔を向け、感謝と覚悟の表情を浮かべている。
「え、私帰りませんわよ?ここで貴方達の指揮を執りますもの」
「は?い、いえですが―――」
玉砕もやむなしと悲壮な覚悟を決め、それにオリビアを巻き込まぬように彼女を帰そうとしたパーシヴァル達に、オリビアはあっさりとここに残ると告げていた。
そして先ほどとは違い馬をゆっくりと前方に進ませると、全軍を見渡し指揮を執れる位置へと移動する。
「あら、心配なら無用ですわ。これでもボードゲームなら、あのマーカスにも連戦連勝ですのよ?」
馬の上で振り返り、ウインクをしながらそう優雅に囁いたオリビアに、兵士達は絶句する。
その向こう側では、敵の兵士達がもう弓矢ならば射程圏内という所まで迫っていたのだった。
◇◆◇◆◇◆
「何だと、別動隊が撃退された!?何故だ!!?」
フェルデナンドは今齎されたばかりの報告に、そう怒鳴り返す。
必殺の一手として放った王都背後への不意打ち、それがあっさりと撃退されたという報告を聞けば、誰でもそうなるだろう。
「はっ、何でもユークレール家の軍勢が待ち構えていたとかで・・・」
「ユークレール家の軍勢だと!?そんなものは物の数ではない筈だ!どうせ予備として、偶々そこに配置されていただけだろう!何故そんな部隊に撃退される!?あれは選り抜きの精鋭部隊だったのだぞ!」
フェルデナンドが王都の背後へと回した別動隊は、その性質から少数ではあったが、各隊からより抜いた精鋭部隊であった。
それが様々な出来事によって消耗し、碌な指揮官すらいない筈のユークレール家の軍勢にやられたのだ、信じられないのも無理はない。
「そ、それが敵に凄まじい指揮官がいたとかで・・・」
「凄まじい指揮官だと?どこの誰だそれは!?」
「こ、これは未確認の情報なのですが・・・その指揮官はオリビア・ユークレールであったと」
「・・・は?オリビア・ユークレールだと?」
フェルデナンドの精鋭部隊を傷つき疲れ切った軍勢で撃退した凄腕の指揮官は、ただの貴族の小娘でしかないオリビア・ユークレールだと報告は告げる。
その事実に、フェルデナンドは信じられないと固まってしまっていた。
「ふはははっ、何だその顔は!?貴様のそんな顔は初めて見たぞ、フェルデナンド!!どうやら貴様の小賢しい企みも失敗に終わったようだな!ふははっ、ざまぁみろだ!!」
そこに嵌められたと気づき、マーカスの軍勢の包囲を解いたルーカスがやってくる。
「・・・まだ、全てが失敗した訳ではないさ」
ざまぁみろと気持ちよく笑い声を響かせるルーカスに、フェルデナンドは動揺に乱れていた髪をかき上げて整えると、落ち着いた様子でそう呟く。
「ふんっ、負け惜しみを!」
「負け惜しみかどうか、確かめてみるといい。コーディー!!」
フェルデナンドの発言をルーカスは負け惜しみと受け取り、馬鹿にしたように鼻を鳴らす。
それにゆっくりと立ち上がったフェルデナンドは、相棒であるコーディー・レンフィールドを呼びつけていた。
「お呼びですか、フェルデナンド様」
「準備は出来ているな?」
「はっ、抜かりなく」
「では私自らが率いて出る!大軍をもって、王都を正面から打ち破るのだ!!コーディー、君にもついて来てもらうぞ」
最初から近くに控えていたのか、音もなくやって来たコーディーにフェルデナンドは告げる、自らが軍を率いて出撃すると。
それはレンフィールド家の軍勢を主とした、今まで温存していた本軍を動かすという事だ。
「・・・お前にも働いてもらうぞ」
「はっ!」
外套を翻し戦場へと向かうフェルデナンドの姿を見送りながら、コーディーは脇へ控える男に声を掛けていた。
その男、シーマス・チットウッドは彼の声に深々と頭を下げると、早速仕事に向かうのか足早にこの場を後にしていく。
「あんな男でも弾避けぐらいには使えるか」
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