【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい

斑目 ごたく

文字の大きさ
上 下
169 / 210
第二章 王国動乱

英雄の子は

しおりを挟む
「先ほど陣内を見て参りましたが、思ったよりも兵が少ないように見受けられました。私の方にはそう悪い報告は上がって来ていませんが・・・貴方ならば真実を答えてくれるでしょう。マーカス、戦況は悪いのですか?」

 リリーナへこの幕舎で最もましな椅子を勧めたマーカスは、彼女から三回座るように勧められてその前の席へとついていた。
 彼らが小ぶりなテーブルを挟んで向かい合っている向こうでは、オリビアが老騎士を相手に先ほどのボードゲームに興じている。
 そちらからは時折、「おぉ!?」という声や「まさか、そんな手が!?」という声、果ては「ま、待った!」という声が聞こえてきており、そんな光景にリリーナは微笑みを浮かべていた。
 そして彼女はそちらへと視線を向けながらそう口にすると、最後には真っすぐにマーカスへと視線を向けるのだった。

「・・・はっ!?い、いえそんな事はありません陛下!ここに兵が少ないのは近隣の戦場に救援の兵を送っているからです、全体の戦況としては互角かそれ以上に推移していると自分は認識しております!」
「敵方の方が兵力は上と聞いていますが、それでも互角以上に戦えていると?」

 マーカスがリリーナの問いかけに暫く答えなかったのは、彼女の美しい青い瞳に魅入られ言葉を失ってしまっていたからだ。
 その瞳がこれまた長いまつ毛によって二度三度と遮られてようやく彼は正気を取り戻すと、顔を真っ赤に染めては必要以上に格式張って求められた言葉を並べ立てていた。

「それは個々の指揮官の奮戦の賜物です。特に遊撃部隊の指揮官をやっておられるボロリア卿の活躍には目を見張るものがあり、彼の活躍によって状況が好転した戦線は幾つもあります」
「ボロリア卿ですか、あの?その・・・あの方がそれほど優秀な指揮官だったとは、驚きました。何というか、自由な方ですから・・・」

 生涯の多くを辺境であるキッパゲルラで過ごし、女王として即位して間もないリリーナに知り合いの貴族は少ない。
 それでもマーカスが口にした言葉を思わず疑ってしまうぐらいには、ボロアの印象は強烈なものであったようだ。

「あぁ、違います違います!彼ではなくその下に配属された部隊が活躍しているのです、実はその部隊は父上・・・宰相閣下が自ら編成した部隊で、実はその部隊は重大な犯罪を犯した者だけで構成する懲罰―――」

 懲罰部隊は秘密裏に編成され、リリーナにも存在を明かされていない部隊である。
 その理由は勿論、ユーリの存在にあるのだがマーカスにはその事は知らされていない。
 そのためジークからそれとなくその存在をリリーナには秘密にするように指示されていたのも忘れ、マーカスはその存在をリリーナへと明かそうとしてしまう。

「マーカス様、大変です!!敵が、敵が突然攻勢を仕掛け・・・前線の、前線部隊が突破されてしまいました!!」

 その時、その兵士が慌てた様子で飛び込んで来なければ、マーカスは自らの言葉に異状な食いつきを見せているリリーナの様子に気がつけていただろう。
 しかし飛び込んできた兵士が齎した報告に、マーカスそしてリリーナもそれどころではなくなってしまっていたのだった。

「何だと!?っ、そうか!あれらの動きはこのための陽動だったのか!!」

 幾ら敵軍が突然攻勢を仕掛けてきたとはいえ、普段であればそう易々と前線を突破されることはない。
 しかし今は周囲の部隊へと応援の兵を多く送っており、この周囲を固めていた兵は極端に少なくなっていた。
 ここ最近の敵方の妙な大人しさと、周囲の味方への圧力、それらが全てこのための陽動だと気づいたマーカスはしまったと声を上げると、リリーナへと視線を向ける。

「陛下!陛下はお逃げください!!ここは自分達が―――」

 敵の狙いが、今まさにここへとやって来た女王リリーナであると考えるのは、流石に早計だろう。
 彼女がここに訪れるのは、マーカスすらも知らなかったのだから。
 しかしこのままでは彼女もこの戦いに巻き込まれ、万が一その身が敵の手に掛かってしまえば全てが終わってしまう。
 そう考え、マーカスはリリーナだけはとにかく逃がそうと必死に呼びかける。

「・・・今すぐ動かせる兵は、どの程度残っていますか?」
「前線を突破されたとなれば、他の部隊もその対応に必死でしょう。となれば使えるのはここに残っている兵だけ、そして今すぐにとなれば我々白鷲騎士団ぐらいでしょうなぁ」

 焦るマーカス、混乱して慌てふためいているオリビア、そして事態を知り動揺し逃げ出そうとしていたり、今更ながらどこかへと救援の文をしたためている貴族達。
 彼らの中にあってリリーナと、彼女が声を掛けた老騎士だけは冷静であった。

「ならば、問題ありませんね。マーカス、我が騎士に命じます。敵を殲滅してきなさい」

 老騎士の言葉では、実質的に動かせる戦力は彼ら白鷲騎士団だけだという。
 そしてここに連れてこられているのはその全軍ではなく、精々百騎足らずがいいところであった。
 それでもリリーナは確信をもって言うのだ、我が騎士マーカス・オブライエンであるならばそれで十分であると。

「・・・それが陛下のお望みとあらば」

 一瞬浮かべた動揺は、すぐに覚悟に変わって、マーカスはリリーナの前に跪くとそう誓いの言葉を述べていた。

「ガストン、行くぞ!彼らをすぐに集められるか!?」
「・・・我が部下ならば、既に準備は出来ているかと。お声掛けの必要はありますまい」
「ならばよし!すぐに出るぞ!!」

 一瞬の静寂に絵画のように美しかったと女王とその騎士の姿は、続く激しい動きにすぐに戦の気配を纏っていた。
 ガストンと呼ばれた老騎士を引きつれ戦場へと向かっていくマーカスは、既に先ほどまでの優しくしかしどこか頼りなげな青年ではなくなっていた。

「オリビア、お茶を淹れてもらっていいかしら?少し時間が掛かりそうだし、お茶の時間にしましょう」

 マーカスとガストンが慌ただしく去っていき、周囲の喧騒から切り離されたように静かになる幕舎の中、そこでリリーナは先ほどまで座って椅子へと優雅に座り直すと、オリビアへとそう声を掛けていた。

「えっ!?べ、別に私はいいのですけど・・・その、大丈夫なのですの?」
「あら、平気よ?心配しなくても次の予定には間に合うから」

 リリーナの意外過ぎる言葉に驚愕の言葉を上げ、彼女へと窺うような視線を向けるオリビア。
 そんな彼女にリリーナは悪戯に微笑むと、まるで誕生日に父親の帰りの待つ少女のような無邪気な表情を浮かべていたのだった。

◇◆◇◆◇◆

「陛下のお望み、それが叶った事をここにご報告いたします」

 その声がこの場所に響き渡る前から周囲がざわざわと騒がしかったのは、既にその結果を知っていたからか。
 いや違う、彼らが騒いでいたのはその結果と、それにそぐわないマーカスの恰好からだった。
 彼と共に帰還し、幕舎の外で待機している白鷲騎士団の面々はその戦果に相応しい汚れを身に纏っていた。
 しかしマーカスは出て行った時と同じ格好のまま、傷一つ返り血一つ浴びることなく帰って来たのだった。

「こちらの損害は?」
「はっ、我々白鷲騎士団は軽傷一名のみ。前線の部隊は我々が駆けつける前に既に半壊しており、その被害は―――」
「マーカス、貴方ならばそのような損害を出さずに対処出来た筈です。私の騎士にそのような失態は二度と許しません、分かりましたね?」
「はっ、肝に銘じます」

 そしてそのざわめきは、リリーナの冷たい態度によってさらに一層激しさを増す。
 周囲の者達が信じられないと騒いでいるこの戦果すらも、リリーナは足りないと、いや失態とすら断言しているのだ。
 では、彼女が期待する、いや知っているマーカスの実力とは一体どれ程のものなのだろうか。
 彼らはそれに、かつて目にしたある男の姿を思い浮かべていた。

「『軍神』だ、『軍神』の再来だ」
「あぁ、『軍神』の子はやはり『軍神』・・・あのジーク・オブライエンの再来だ!」

 ジーク・オブライエン、かつて「軍神」と謳われたその男の姿を。

◇◆◇◆◇◆

「あ、あれ?敵は、戦いは?ど、どうなってるんだ・・・?」

 マーカス達が所属する部隊から送られてきた危急の事態を伝える派兵依頼に、ユーリは矢も楯もたまらず駆けつけていた。
 しかしここまで強行軍でやって来た彼らの前に待っていたのは、全てが終わった後の光景であった。

「ユーリちゃーん!向こうの人から聞いてきたんだけど、もう全部終わったんですってー!何でも、マーカスちゃんが大活躍して敵を蹴散らしちゃったみたいよー!」

 目の前の光景に固まってしまっているユーリ達に、近くの部隊に事情を聴きに行っていたシャロンが手を振りながら帰ってくる。
 その言葉を耳にしたユーリは、力が全て抜けてしまったかのようにその場に崩れ落ちてしまっていた。

「はぁ~、良かったぁ・・・」

 自らの弟が無事だと知り安堵するユーリに、事情の知らない彼の仲間達が若干見当違いの声を掛けていく。
 そんな中、ある一人の男だけが明後日の方向へと目をやりながら表情を曇らせていた。

「マーカス・オブライエン、オブライエン家の秘蔵っ子か・・・どうやらその噂もあながち間違いではないらしい」

 その一人の男、シーマス・チットウッドは彼方を見つめながらそう呟く。
 いつか敵になるかもしれない、その男の姿を思い浮かべながら。
しおりを挟む
感想 54

あなたにおすすめの小説

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!

石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。 応援本当に有難うございました。 イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。 書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」 から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。 書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。 WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。 この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。 本当にありがとうございました。 【以下あらすじ】 パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった... ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから... 第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。 何と!『現在3巻まで書籍化されています』 そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。 応援、本当にありがとうございました!

パーティーの役立たずとして追放された魔力タンク、世界でただ一人の自動人形『ドール』使いになる

日之影ソラ
ファンタジー
「ラスト、今日でお前はクビだ」 冒険者パーティで魔力タンク兼雑用係をしていたラストは、ある日突然リーダーから追放を宣告されてしまった。追放の理由は戦闘で役に立たないから。戦闘中に『コネクト』スキルで仲間と繋がり、仲間たちに自信の魔力を分け与えていたのだが……。それしかやっていないことを責められ、戦える人間のほうがマシだと仲間たちから言い放たれてしまう。 一人になり途方にくれるラストだったが、そこへ行方不明だった冒険者の祖父から送り物が届いた。贈り物と一緒に入れられた手紙には一言。 「ラストよ。彼女たちはお前の力になってくれる。ドール使いとなり、使い熟してみせよ」 そう記され、大きな木箱の中に入っていたのは綺麗な少女だった。 これは無能と言われた一人の冒険者が、自動人形(ドール)と共に成り上がる物語。 7/25男性向けHOTランキング1位

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

勇者パーティーから追放されたけど、最強のラッキーメイカーがいなくて本当に大丈夫?~じゃあ美少女と旅をします~

竹間単
ファンタジー
【勇者PTを追放されたチートなユニークスキル持ちの俺は、美少女と旅をする】 役立たずとして勇者パーティーを追放されて途方に暮れていた俺は、美少女に拾われた。 そして俺は、美少女と旅に出る。 強力すぎるユニークスキルを消す呪いのアイテムを探して――――

『おっさんの元勇者』~Sランクの冒険者はギルドから戦力外通告を言い渡される~

川嶋マサヒロ
ファンタジー
 ダンジョン攻略のために作られた冒険者の街、サン・サヴァン。  かつて勇者とも呼ばれたベテラン冒険者のベルナールは、ある日ギルドマスターから戦力外通告を言い渡される。  それはギルド上層部による改革――、方針転換であった。  現役のまま一生を終えようとしていた一人の男は途方にくれる。  引退後の予定は無し。備えて金を貯めていた訳でも無し。  あげく冒険者のヘルプとして、弟子を手伝いスライム退治や、食肉業者の狩りの手伝いなどに精をだしていた。  そして、昔の仲間との再会――。それは新たな戦いへの幕開けだった。 イラストは ジュエルセイバーFREE 様です。 URL:http://www.jewel-s.jp/

処理中です...