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第二章 王国動乱
置いていかれる男
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「侵入者?どういう事だ、敵襲ではなかったのか?」
巨大な鉄格子状の門は軋んだ音を立ててゆっくりと上がっていく、それが天辺へと差し掛かろうとする時、それを背後にしながらそこを守る部隊の指揮官である口髭の男はそう呟いた。
「・・・このままじゃ不味いわね」
その指揮官の男を騙し、門を開けさせる所まではうまくいった。
しかしこのままでは、ユーリ達は侵入者として追手の兵士達に捕まってしまうだろう。
シャロンはそれを危惧すると、俯き表情を暗くする。
「逃げるわよ!ユーリちゃん、デズモンドちゃん!」
「・・・あぁ」
このままここにいても捕まるだけ、そう判断したシャロンの行動は早い。
脱兎の如く駆け出すと、開いた門の下を潜り砦の外へと飛び出していく。
「えっ、えっ!?」
それにはデズモンドも素早く反応し、彼を追い越すようなスピードで駆けてゆく。
問題は、そんな二人の咄嗟の判断についていけず、今も戸惑うように右往左往しその場に突っ立ったままのユーリの存在であった。
「お、俺も!」
一つ、二つタイミングを遅れて、ようやくユーリも駆けだそうとしている。
「っ!そいつだ!!そいつが侵入者だ!!捕まえろ!!」
しかしそれよりも早く、その鋭い声が飛ぶ。
そして決して運動神経の良くないユーリは、あっさりと捕らえられてしまうのだった。
「で、これはどういう事なのかな?」
「どういう事も何も、そいつがどこかから侵入して騒ぎを起こしたのです!こいつ以外にもあと二人いる筈なのですが・・・」
「ほほぅ、つまり敵襲というのは誤報であったと?」
「敵襲?一体何の話です?」
ユーリ達が今まで必死に張り巡らせてきた陰謀、それがあっさりと崩れていく様をユーリはぐるぐるに縛られたまま眺めていた。
「ふむ、まぁいい。詳しい話はこいつから聞き出せばいい話だ。おい、門を下ろせ!!打って出るのも中止だ、各自持ち場に戻れ!!」
口髭の指揮官は縛られたユーリを見下ろしながら残酷な表情を浮かべていた、その表情は彼がこの先どういう扱いを受けるのか物語っている。
その絶望の未来に怯え、何とかここから逃れようと暴れてもきつく縛られた縄からは逃れることが出来ず、ユーリは折角開いた門がゆっくりと閉じていく様子を眺めていた。
「さて、こいつはどうしてやろうか?とりあえず指の一本でも―――」
部下達に指示を出し終えた口髭の指揮官は、懐から小ぶりなナイフを取り出すとそれをユーリの頬へと這わせる。
そしてユーリの縛られた腕へとそれを動かした口髭の指揮官に、ユーリは拷問の開始を覚悟してきつく目を瞑った。
「た、隊長殿、隊長殿ー!!」
「何だ、こんな時に!?」
「て、敵襲です!!敵襲ー!!!」
その時、声が響く。
敵襲だと叫ぶ、その声が。
「敵襲だと!?誤報ではないのか!!」
「ち、違います!!隊長あれを、あれを見てください!!」
「あれだと!?あ、あれは・・・」
敵襲だと叫ぶ城門の上の歩哨、その取り乱した様子はとてもではないが演技とは思えない。
それに慌てた口髭の指揮官が、ゆっくりと降りつつある門の向こう側へと目を向ければ、そこにはいくつもの篝火を焚き、こちらへと迫ってきている敵兵の姿が映っていた。
「敵襲!?馬鹿な、あれは誤報だと・・・と、とにかく、門を下ろせ!!今すぐにだ!!」
「駄目です、間に合いません!!」
「くっ・・・こうなったら仕方ない、打って出るぞ!!何があろうと敵兵を砦の中に入れてはならん!!」
その重さ故に開閉にたっぷりと時間の掛かる門は、そう簡単に開け閉めすることは出来ない。
それを操っている兵士の悲痛な叫びにそれが間に合わないと悟った口髭の指揮官は、口惜しそうに顔を歪めるとチラリとユーリへと視線を向け、それから部下へと叫んでいた。
打って出るぞ、と。
「じゃ、じゃあ俺も!」
元々打って出るために兵を整えていた彼らはその緊急事態に迅速に対応し、驚くほどに速いスピードで門の外へと打って出る。
その展開に戸惑ったのは、ユーリ達を追いかけて砦から出てきた兵士達だ。
彼らの多くは砦を守るという至上命題に駆られ彼らと共に出撃していく、残った者達はどうしたらいいか分からずその場を右往左往していた、
そんな混乱した状況に、ユーリはどさくさに紛れてこの場を脱しようとしていた。
「お前は駄目だ」
そう口にしてユーリの肩を引き留めたのは、彼らの事をずっと追っていた兵士であった。
「で、ですよねー」
世の中、そう甘くはないのである。
巨大な鉄格子状の門は軋んだ音を立ててゆっくりと上がっていく、それが天辺へと差し掛かろうとする時、それを背後にしながらそこを守る部隊の指揮官である口髭の男はそう呟いた。
「・・・このままじゃ不味いわね」
その指揮官の男を騙し、門を開けさせる所まではうまくいった。
しかしこのままでは、ユーリ達は侵入者として追手の兵士達に捕まってしまうだろう。
シャロンはそれを危惧すると、俯き表情を暗くする。
「逃げるわよ!ユーリちゃん、デズモンドちゃん!」
「・・・あぁ」
このままここにいても捕まるだけ、そう判断したシャロンの行動は早い。
脱兎の如く駆け出すと、開いた門の下を潜り砦の外へと飛び出していく。
「えっ、えっ!?」
それにはデズモンドも素早く反応し、彼を追い越すようなスピードで駆けてゆく。
問題は、そんな二人の咄嗟の判断についていけず、今も戸惑うように右往左往しその場に突っ立ったままのユーリの存在であった。
「お、俺も!」
一つ、二つタイミングを遅れて、ようやくユーリも駆けだそうとしている。
「っ!そいつだ!!そいつが侵入者だ!!捕まえろ!!」
しかしそれよりも早く、その鋭い声が飛ぶ。
そして決して運動神経の良くないユーリは、あっさりと捕らえられてしまうのだった。
「で、これはどういう事なのかな?」
「どういう事も何も、そいつがどこかから侵入して騒ぎを起こしたのです!こいつ以外にもあと二人いる筈なのですが・・・」
「ほほぅ、つまり敵襲というのは誤報であったと?」
「敵襲?一体何の話です?」
ユーリ達が今まで必死に張り巡らせてきた陰謀、それがあっさりと崩れていく様をユーリはぐるぐるに縛られたまま眺めていた。
「ふむ、まぁいい。詳しい話はこいつから聞き出せばいい話だ。おい、門を下ろせ!!打って出るのも中止だ、各自持ち場に戻れ!!」
口髭の指揮官は縛られたユーリを見下ろしながら残酷な表情を浮かべていた、その表情は彼がこの先どういう扱いを受けるのか物語っている。
その絶望の未来に怯え、何とかここから逃れようと暴れてもきつく縛られた縄からは逃れることが出来ず、ユーリは折角開いた門がゆっくりと閉じていく様子を眺めていた。
「さて、こいつはどうしてやろうか?とりあえず指の一本でも―――」
部下達に指示を出し終えた口髭の指揮官は、懐から小ぶりなナイフを取り出すとそれをユーリの頬へと這わせる。
そしてユーリの縛られた腕へとそれを動かした口髭の指揮官に、ユーリは拷問の開始を覚悟してきつく目を瞑った。
「た、隊長殿、隊長殿ー!!」
「何だ、こんな時に!?」
「て、敵襲です!!敵襲ー!!!」
その時、声が響く。
敵襲だと叫ぶ、その声が。
「敵襲だと!?誤報ではないのか!!」
「ち、違います!!隊長あれを、あれを見てください!!」
「あれだと!?あ、あれは・・・」
敵襲だと叫ぶ城門の上の歩哨、その取り乱した様子はとてもではないが演技とは思えない。
それに慌てた口髭の指揮官が、ゆっくりと降りつつある門の向こう側へと目を向ければ、そこにはいくつもの篝火を焚き、こちらへと迫ってきている敵兵の姿が映っていた。
「敵襲!?馬鹿な、あれは誤報だと・・・と、とにかく、門を下ろせ!!今すぐにだ!!」
「駄目です、間に合いません!!」
「くっ・・・こうなったら仕方ない、打って出るぞ!!何があろうと敵兵を砦の中に入れてはならん!!」
その重さ故に開閉にたっぷりと時間の掛かる門は、そう簡単に開け閉めすることは出来ない。
それを操っている兵士の悲痛な叫びにそれが間に合わないと悟った口髭の指揮官は、口惜しそうに顔を歪めるとチラリとユーリへと視線を向け、それから部下へと叫んでいた。
打って出るぞ、と。
「じゃ、じゃあ俺も!」
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その展開に戸惑ったのは、ユーリ達を追いかけて砦から出てきた兵士達だ。
彼らの多くは砦を守るという至上命題に駆られ彼らと共に出撃していく、残った者達はどうしたらいいか分からずその場を右往左往していた、
そんな混乱した状況に、ユーリはどさくさに紛れてこの場を脱しようとしていた。
「お前は駄目だ」
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世の中、そう甘くはないのである。
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