148 / 210
第二章 王国動乱
カンパーベック砦潜入
しおりを挟む
猛烈な勢いで猛り狂った濁流は、本来ユーリ達が道具を使ってこじ開ける筈であった錆びついて脆くなった鉄格子をぶち壊し満足したのか、その流れを急激に穏やかにしていた。
穏やかな流れとなった水流に、浮かび上がる土左衛門が二つ、その中をぷかぷかと漂っていた。
「・・・起きろユーリ」
その中の一つ、ユーリの身体をむんずと掴んだデズモンドは、彼を水路の中から引き上げ近くの地面へと下ろし、その頬をぺしぺしと叩いていた。
「はっ!?げほっ、げほっげほっ!!?み、水が!水がぁ!!」
デズモンドの気つけによって意識を取り戻したユーリは激しく咳き込むと、飲み込んでしまった水を吐き出していた。
その胃液や唾液やらの体液と入り混じり、粘り気を帯びた水を一頻り吐き出したユーリは錯乱した様子で目の前のデズモンドにしがみつくと、怯えた瞳で必死で同じ言葉を繰り返していた。
「・・・落ち着けユーリ、もう大丈夫だ」
「デ、デズモンド?そうか俺、助かったのか・・・」
恐怖でタガの外れた人間の力は強い、ユーリはしがみついたデズモンドの腕に肉を抉るほどにその指に力を込めていた。
しかしそんな痛みなど気にも留めず、デズモンドはユーリに優しく言葉を掛ける。
その言葉にようやく彼の顔へとその焦点を定めたユーリはどうにか落ち着きを取り戻し、その場に崩れ落ちるように膝をついていた。
「デズモンド、それ!?」
「・・・平気だ」
ぐったりと腰を下ろしたユーリの目の前に、デズモンドの腕から垂れた血が滴り地面を汚す。
それに慌てて顔を上げたユーリからその傷を隠すように、デズモンドは腕を庇っていた。
「・・・ありがとうデズモンド、今はこれぐらいしか出来ないけど」
ユーリは自分の衣服の袖を切り裂くと、それデズモンドの腕の傷口をギュッと縛った。
デズモンドは縛られる際に痛みを感じたのか僅かに呻いたが、それすらも噛み殺そうとする彼の姿にユーリは少しだけ笑う。
「そういえばデズモンド、君はどうして平気だったんだ?幾ら君の足でも、あの濁流から逃れられる訳はないだろう?」
ふと、ユーリは気になったことをデズモンドに尋ねる。
ユーリが飲み込まれたあの濁流は、幾らデズモンドの足といえど逃げ切れるものではないだろう、しかし事実として彼はユーリを助け起こせるほどに無事であったのだ。
「・・・これに乗ってたら何とかなった」
その疑問に、デズモンドは近くに放ってあった木の板を掲げて見せる。
それは巨体のデズモンドが乗っても大丈夫そうなサイズの、ただの木の板であった。
「えっ!?それに乗って、あの濁流を!?」
「・・・あぁ、流れに身に任せるのがコツだ」
どうやら、デズモンドはその木の板に乗ってあの濁流を波乗りで凌ぎきったようだ。
それに信じられないと口をあんぐりと開けて驚いているユーリに、彼はどこか誇らしそうな表情でユーリに波乗りのコツを伝授していた。
「あら、楽しそうじゃない?今度あたしにも教えてもらってもいいかしら、デズモンドちゃん?」
「・・・いいぞ」
デズモンドに引いたユーリがその口元を引きつらせていると、背後から楽しそうな声が響く。
それはユーリと一緒に濁流に流されていた、シャロンのものであった。
彼は実はとっくに目覚めていたのだが、その濡れて乱れた髪をいつものビシッと決まっている髪形へと整えるのに今まで時間が掛かっていたのだった。
「シャロンさん、よくぞ無事で!!」
「当ったり前でしょ?あたしを誰だと思ってるの、平気よ平気!それより酷いじゃないのデズモンドちゃん!ユーリちゃんは助けたくせに、あたしは放っておくなんて!!」
「・・・すまない、シャロンならば平気だと」
喜びの声を上げるユーリに、シャロンは自らの胸を押さえるとピンピンしているとアピールする。
彼はどうやらそんな事よりもデズモンドに放っておかれた事の方に傷ついているようで、デズモンドに詰め寄ってはがみがみと喚き散らしていた。
「あら、それってどういう意味?まさかあたしを不死身の怪物か何かだとでも思っているのかしら?このか弱い女の子であるあたしを・・・むぐぐっ!?」
「・・・しっ、足音が聞こえる」
ユーリと自分の扱いの差が気に入らないシャロンは、デズモンドの言葉にしなを作ってはか弱い乙女のように振舞って見せる。
デズモンドがその口を慌てて覆ったのは、何も彼が寄越す流し目がうざったかった訳ではないだろう。
彼はシャロンを抱え物陰に隠れると、水路に繋がる通路から響いてくる足音へと耳を澄ましていた。
「おい、物音が聞こえたのはこっちの方からだよな?」
「あぁ、間違いない。しかし何なんだここは?こんな場所がこの砦にあったとはな・・・」
水路へ水以外のものの侵入を拒む鉄格子すら破壊する濁流、それが齎した物音は小さくない。
当然それは砦に駐留する兵士達の耳にも届き、彼らは枯れて以来使われることのなかったこの水路にもおっかなびっくり足を運んできたのだった。
「不味いですねこれは、どうしたら・・・」
「・・・まずは様子見だ」
初めて訪れる水路に、兵士達は恐る恐るといった様子で辺りを見回している。
ユーリ達はそんな彼らの姿を、物陰から息を呑んで見守っていた。
「そう?あの数なら大したことないじゃない。はぁ~い、そこの兵士ちゃん達ぃ」
そんな中で一人、シャロンだけは彼らの事を侮っていた。
そのためか彼は物陰から一人飛び出し、悠然とした足取りで彼らへと声を掛ける。
「シャロンさん!?」
「・・・あの馬鹿」
確かに彼の言う通り、ここにやって来た兵士の数は大した数ではない。
その数は普段の彼らならば、何て言うことのない数であろう。
そう、普段の彼らであれば。
「何だ貴様は!?どこから入ってきた!!」
「あら、変なことを聞くのね?こんな場所に現れた見知らぬ人間なんて、曲者に決まってるじゃない」
突然現れた怪しい人物に色めき立つ兵士達、そんな彼らを前にしてもシャロンは余裕の態度を崩さなかった。
「それじゃ、おやすみなさい兵士ちゃん。お勤めご苦労様」
シャロンは兵士達にウインクをかますと、腰の剣へと手を伸ばし居合の構えを取る。
そして目にも止まらぬ速さで、それを抜き放っていた。
「・・・何をしているんだこいつは?」
どさりと、倒れる筈であった兵士達は健在なまま、まるで頭のおかしい人間を見るような目をシャロンへと向ける。
「・・・あら?」
居合を振り払った構えのまま固まるシャロン、その手には何も握られてはいなかった。
そう、彼の大事な装備は濁流と共に流されてしまっていたのだ。
「と、とにかく!曲者だ曲者!!出会え出会えー!!」
固まるシャロンに同じように固まってしまう兵士達、その中の一人が沈黙を破るように声を張り上げていた。
その前で、シャロンは困ったわねと顎に指を添えて首を傾げていた。
「・・・行くぞ」
「は、はい!」
そんなシャロンを見かねて、デズモンドとユーリが物陰から飛び出していく。
その手には当然得物は握られておらず、助けに向かう二人の表情もどこか焼けくそなものであった。
穏やかな流れとなった水流に、浮かび上がる土左衛門が二つ、その中をぷかぷかと漂っていた。
「・・・起きろユーリ」
その中の一つ、ユーリの身体をむんずと掴んだデズモンドは、彼を水路の中から引き上げ近くの地面へと下ろし、その頬をぺしぺしと叩いていた。
「はっ!?げほっ、げほっげほっ!!?み、水が!水がぁ!!」
デズモンドの気つけによって意識を取り戻したユーリは激しく咳き込むと、飲み込んでしまった水を吐き出していた。
その胃液や唾液やらの体液と入り混じり、粘り気を帯びた水を一頻り吐き出したユーリは錯乱した様子で目の前のデズモンドにしがみつくと、怯えた瞳で必死で同じ言葉を繰り返していた。
「・・・落ち着けユーリ、もう大丈夫だ」
「デ、デズモンド?そうか俺、助かったのか・・・」
恐怖でタガの外れた人間の力は強い、ユーリはしがみついたデズモンドの腕に肉を抉るほどにその指に力を込めていた。
しかしそんな痛みなど気にも留めず、デズモンドはユーリに優しく言葉を掛ける。
その言葉にようやく彼の顔へとその焦点を定めたユーリはどうにか落ち着きを取り戻し、その場に崩れ落ちるように膝をついていた。
「デズモンド、それ!?」
「・・・平気だ」
ぐったりと腰を下ろしたユーリの目の前に、デズモンドの腕から垂れた血が滴り地面を汚す。
それに慌てて顔を上げたユーリからその傷を隠すように、デズモンドは腕を庇っていた。
「・・・ありがとうデズモンド、今はこれぐらいしか出来ないけど」
ユーリは自分の衣服の袖を切り裂くと、それデズモンドの腕の傷口をギュッと縛った。
デズモンドは縛られる際に痛みを感じたのか僅かに呻いたが、それすらも噛み殺そうとする彼の姿にユーリは少しだけ笑う。
「そういえばデズモンド、君はどうして平気だったんだ?幾ら君の足でも、あの濁流から逃れられる訳はないだろう?」
ふと、ユーリは気になったことをデズモンドに尋ねる。
ユーリが飲み込まれたあの濁流は、幾らデズモンドの足といえど逃げ切れるものではないだろう、しかし事実として彼はユーリを助け起こせるほどに無事であったのだ。
「・・・これに乗ってたら何とかなった」
その疑問に、デズモンドは近くに放ってあった木の板を掲げて見せる。
それは巨体のデズモンドが乗っても大丈夫そうなサイズの、ただの木の板であった。
「えっ!?それに乗って、あの濁流を!?」
「・・・あぁ、流れに身に任せるのがコツだ」
どうやら、デズモンドはその木の板に乗ってあの濁流を波乗りで凌ぎきったようだ。
それに信じられないと口をあんぐりと開けて驚いているユーリに、彼はどこか誇らしそうな表情でユーリに波乗りのコツを伝授していた。
「あら、楽しそうじゃない?今度あたしにも教えてもらってもいいかしら、デズモンドちゃん?」
「・・・いいぞ」
デズモンドに引いたユーリがその口元を引きつらせていると、背後から楽しそうな声が響く。
それはユーリと一緒に濁流に流されていた、シャロンのものであった。
彼は実はとっくに目覚めていたのだが、その濡れて乱れた髪をいつものビシッと決まっている髪形へと整えるのに今まで時間が掛かっていたのだった。
「シャロンさん、よくぞ無事で!!」
「当ったり前でしょ?あたしを誰だと思ってるの、平気よ平気!それより酷いじゃないのデズモンドちゃん!ユーリちゃんは助けたくせに、あたしは放っておくなんて!!」
「・・・すまない、シャロンならば平気だと」
喜びの声を上げるユーリに、シャロンは自らの胸を押さえるとピンピンしているとアピールする。
彼はどうやらそんな事よりもデズモンドに放っておかれた事の方に傷ついているようで、デズモンドに詰め寄ってはがみがみと喚き散らしていた。
「あら、それってどういう意味?まさかあたしを不死身の怪物か何かだとでも思っているのかしら?このか弱い女の子であるあたしを・・・むぐぐっ!?」
「・・・しっ、足音が聞こえる」
ユーリと自分の扱いの差が気に入らないシャロンは、デズモンドの言葉にしなを作ってはか弱い乙女のように振舞って見せる。
デズモンドがその口を慌てて覆ったのは、何も彼が寄越す流し目がうざったかった訳ではないだろう。
彼はシャロンを抱え物陰に隠れると、水路に繋がる通路から響いてくる足音へと耳を澄ましていた。
「おい、物音が聞こえたのはこっちの方からだよな?」
「あぁ、間違いない。しかし何なんだここは?こんな場所がこの砦にあったとはな・・・」
水路へ水以外のものの侵入を拒む鉄格子すら破壊する濁流、それが齎した物音は小さくない。
当然それは砦に駐留する兵士達の耳にも届き、彼らは枯れて以来使われることのなかったこの水路にもおっかなびっくり足を運んできたのだった。
「不味いですねこれは、どうしたら・・・」
「・・・まずは様子見だ」
初めて訪れる水路に、兵士達は恐る恐るといった様子で辺りを見回している。
ユーリ達はそんな彼らの姿を、物陰から息を呑んで見守っていた。
「そう?あの数なら大したことないじゃない。はぁ~い、そこの兵士ちゃん達ぃ」
そんな中で一人、シャロンだけは彼らの事を侮っていた。
そのためか彼は物陰から一人飛び出し、悠然とした足取りで彼らへと声を掛ける。
「シャロンさん!?」
「・・・あの馬鹿」
確かに彼の言う通り、ここにやって来た兵士の数は大した数ではない。
その数は普段の彼らならば、何て言うことのない数であろう。
そう、普段の彼らであれば。
「何だ貴様は!?どこから入ってきた!!」
「あら、変なことを聞くのね?こんな場所に現れた見知らぬ人間なんて、曲者に決まってるじゃない」
突然現れた怪しい人物に色めき立つ兵士達、そんな彼らを前にしてもシャロンは余裕の態度を崩さなかった。
「それじゃ、おやすみなさい兵士ちゃん。お勤めご苦労様」
シャロンは兵士達にウインクをかますと、腰の剣へと手を伸ばし居合の構えを取る。
そして目にも止まらぬ速さで、それを抜き放っていた。
「・・・何をしているんだこいつは?」
どさりと、倒れる筈であった兵士達は健在なまま、まるで頭のおかしい人間を見るような目をシャロンへと向ける。
「・・・あら?」
居合を振り払った構えのまま固まるシャロン、その手には何も握られてはいなかった。
そう、彼の大事な装備は濁流と共に流されてしまっていたのだ。
「と、とにかく!曲者だ曲者!!出会え出会えー!!」
固まるシャロンに同じように固まってしまう兵士達、その中の一人が沈黙を破るように声を張り上げていた。
その前で、シャロンは困ったわねと顎に指を添えて首を傾げていた。
「・・・行くぞ」
「は、はい!」
そんなシャロンを見かねて、デズモンドとユーリが物陰から飛び出していく。
その手には当然得物は握られておらず、助けに向かう二人の表情もどこか焼けくそなものであった。
6
お気に入りに追加
2,410
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。

公国の後継者として有望視されていたが無能者と烙印を押され、追放されたが、とんでもない隠れスキルで成り上がっていく。公国に戻る?いやだね!
秋田ノ介
ファンタジー
主人公のロスティは公国家の次男として生まれ、品行方正、学問や剣術が優秀で、非の打ち所がなく、後継者となることを有望視されていた。
『スキル無し』……それによりロスティは無能者としての烙印を押され、後継者どころか公国から追放されることとなった。ロスティはなんとかなけなしの金でスキルを買うのだが、ゴミスキルと呼ばれるものだった。何の役にも立たないスキルだったが、ロスティのとんでもない隠れスキルでゴミスキルが成長し、レアスキル級に大化けしてしまう。
ロスティは次々とスキルを替えては成長させ、より凄いスキルを手にしていき、徐々に成り上がっていく。一方、ロスティを追放した公国は衰退を始めた。成り上がったロスティを呼び戻そうとするが……絶対にお断りだ!!!!
小説家になろうにも掲載しています。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる