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第二章 王国動乱
動乱の気配
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「た、大変でございます!!大変でございます、旦那様!!」
王都クイーンズガーデンに響いたその騒がしい声は、その中でも一番大きな邸宅、つまりオブライエン家の邸宅へと吸い込まれていった。
「・・・何だ?」
巨大な邸宅の扉を何枚も立て続けに、タックルするような勢いで押し開いてきたその執事は、ようやく見つけた主人の姿に足を止めようとして、その場に転がり込む。
そんな彼の姿を見下ろしながら、ジークは冷たくそう尋ねていた。
「そ、それが・・・ルーカス殿下が、ルーカス殿下が反旗を翻しました!!陛下の王位を狙い、軍を率いてこの王都へと進軍して来ているとの報でございます!!」
余りの勢いで転がり込んでしまったためか、その尖った鼻に引っ掛けた眼鏡が砕け、ガラスがその顔に突き刺さっては血が流れてしまっている。
しかし彼はそんな事など構っていられないと立ち上がると、声を張り上げて先ほど入ったばかりのニュースをジークと、その場の者達へと報告していた。
「ルーカス殿下が反旗を・・・?そんなまさかっ!?」
その場にいたのはこの館の主人であるジーク、そして彼の腹心であるマービン、さらに彼の息子であるマーカスであった。
そしてその中で、その知らせに驚き思わず立ち上がってしまったのはマーカス唯一人であった。
「・・・思ったよりも早かったな」
「えぇ、やはり予想通り弟君の方でしたな」
慌てふためき椅子から立ち上がったマーカスを尻目に、ジークとマービンの二人は椅子にどっかりと腰を下ろしたまま、静かにそう呟いている。
そんな二人の様子に、マーカスと執事の二人は目を丸くしては戸惑っているようだった。
「ち、父上!?殿下が反旗を翻し、この王都が攻められようとしているのですよ!?何故、そうも落ち着いていられるのです!?っ!こうしてはいられない、陛下にこの事を―――」
深く座った椅子から動こうともしない二人にマーカスは痺れを切らすと、この場から飛び出していく。
「待て、マーカス。陛下への報告ならば私が行こう」
「そ、それは・・・ならば、急いでください父上!!一刻も早く、この事を陛下に伝えなければ!!」
幼くして即位したジョンに代わって即位したリリーナに、ジークに与えられた役職は摂政から宰相へと変わっていた。
その父親を差し置いて、自分がこんな重要事態をリリーナへと報告するのは筋が通らないとマーカスは納得すると、今度はジークに早く報告へ向かうよう急かしていた。
「慌てる必要はない。この事態を、私が予想していなかったとでも?」
「そ、そうなのですか父上?」
マーカスがこんなにも血相を変えているのは、それが彼が愛する女性リリーナの身の安全に関わる問題だからだろう。
そんな息子の様子を探るように視線を向けているジークは、自らがこの事態を既に予測していたと告げていた。
「あぁ予想していた、当然な。先王ジョン陛下は暴政を敷いておられた、それを諫められなかったのは摂政である我が身の不徳が致すところではあったが・・・そうした政情であれば、彼を王位から除こうとする者が現れるのは当然の事であろう?そしてそうした者達が、あの兄弟の下に集まる事もな。元々、王位を狙っている事を隠そうともしない兄弟だ、王を除こうとしている者達からすればいい旗頭であろうよ」
どうしてそれが予想出来たのかと語るジークの表情はつまらなそうで、それを誇ろうとする気配はない。
そんな父親の姿に、今は慌てるような時じゃないと悟ったマーカスはゆっくりと席へと戻っていた。
「そこに今回のリリーナ陛下の即位となれば、彼らは持て余した力の使いどころを考えるだろう。ここに王位に就くには正当性の弱い王がおり、自分達にはそれを倒すだけの力が集まっていると。反旗を翻すのは、時間の問題とは思わんか?」
「・・・思います」
終わった説明に、マーカスは頷くことしか出来ない。
「で、では!陛下は安全だという事ですね、父上!?この王都は落ちることはないと!」
ジークが口にした淡々とした説明は、彼が確かにこの反旗を予想していた事を示している。
それはつまり彼はしっかりとこの反旗に備えており、この王都に危険が迫る事がないのだとマーカスは解釈し、喜びの声を上げていた。
「いや、そうでもない」
「・・・え?」
愛する女性に危険が迫る事はない、それを知って安堵していたマーカスに、ジークの素っ気ない声が響く。
その声は、彼の安堵が早とちりに過ぎない事を知らせていた。
「言っただろう、思ったよりも早かったと。備えは十分ではない」
「えぇ、そうですね。あちらがどれほどの兵を動員しているかは分かりませんが・・・王位を請求しようというのです、生半可な数ではございますまい。我がオブライエン家の兵はオスティアへの抑え、これ以上引き抜く訳にもいきませんからな。そうなると他家に協力を要請するしかありませんが・・・はてさて、どれくらい集まるものか」
父親の言葉にショックを受け固まっているマーカスの前で、ジークは相手の動きが予想以上に早く備えが十分ではない事を告白する。
それには彼の腹心であるマービンが口にした通り、オブライエン家の兵は断交状態にあるオスティア王国の抑えであり、そう易々とは動かす訳にはいかないという事情も関係していた。
「そ、そんな・・・」
父親であるジークがそんな弱音を口にする事など、マーカスは聞いた事もなかった。
そのためこの状況がかなり悪いのだと彼は理解し、その顔を真っ青に染める。
「マーカス、お前にはユークレール卿の所に行ってもらいたい。彼に協力を請うのだ」
「ヘイニー・ユークレール様の下にですか?しかし彼の領地では、最近お家騒動があったばかりと聞きます。更にそれと重なって邪龍騒乱などといったことがあったとか・・・余り頼りにはならないのではないですか?」
今だに椅子に深く座ったまま動かないジークは、マーカスにヘイニーの下を訪ね協力を請うように命令する。
そんなジークの命令に、マーカスは不思議そうな表情を浮かべていた。
確かにユークレール家は我がオブライエン家と並ぶほどの名門だ、しかし彼の家は最近激しい争いがあったばかりで、今回の戦争に兵を出すような余裕はない筈であるのだ。
「構わん、急げ」
戸惑うマーカスを睨み付け、命令を下すジークの声は重い。
「は、はい!!直ちに行って参ります!!」
その有無を言わせぬ口調に、マーカスは慌てて踵を打ち鳴らすとそのままこの部屋を飛び出していく。
王都で滞在する際に使う邸宅をかつての財政難の折に売り払ってしまったユークレール家、その現当主であるヘイニーの滞在先はジークにも知らされていない。
しかしリリーナに仕え、ヘイニーの娘であるオリビアと付き合いがある彼は、本来知る由もないヘイニーの滞在先を知っていたのだった。
「・・・確かに彼らならば、頼りになるでしょう。いや彼女ならば、ですか」
「マービン、報告は読ませてもらった。確かにあれは使えるようだ。しかし、それでもまだ足らぬな・・・」
ジークがヘイニーに協力を請えといった理由、マーカスには理解出来なかったその理由をマービンには理解出来ていた。
彼は知っていたのだ、ヘイニーの下にいる彼女を味方にすることが出来れば、それは誰よりも頼りになると。
「少しの間留守にする。後の事は任せたぞ、マービン」
「ははっ」
ヘイニーが保有する戦力、それを当てにするジークはしかし、それだけではまだ足りないと視線をどこかへと向ける。
そうして急に立ち上がったジークは、外套を羽織るとそれを翻しながらどこかへと向かう。
その主人の姿を、マービンと執事は頭を下げて見送っていた。
「・・・久々の再会でございますね、ジーク様」
頭を下げたまま、マービンはそう呟く。
主人が退室するや否や忙しそうに片づけを始めた執事は、その声を耳にすることはなかった。
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しかし彼はそんな事など構っていられないと立ち上がると、声を張り上げて先ほど入ったばかりのニュースをジークと、その場の者達へと報告していた。
「ルーカス殿下が反旗を・・・?そんなまさかっ!?」
その場にいたのはこの館の主人であるジーク、そして彼の腹心であるマービン、さらに彼の息子であるマーカスであった。
そしてその中で、その知らせに驚き思わず立ち上がってしまったのはマーカス唯一人であった。
「・・・思ったよりも早かったな」
「えぇ、やはり予想通り弟君の方でしたな」
慌てふためき椅子から立ち上がったマーカスを尻目に、ジークとマービンの二人は椅子にどっかりと腰を下ろしたまま、静かにそう呟いている。
そんな二人の様子に、マーカスと執事の二人は目を丸くしては戸惑っているようだった。
「ち、父上!?殿下が反旗を翻し、この王都が攻められようとしているのですよ!?何故、そうも落ち着いていられるのです!?っ!こうしてはいられない、陛下にこの事を―――」
深く座った椅子から動こうともしない二人にマーカスは痺れを切らすと、この場から飛び出していく。
「待て、マーカス。陛下への報告ならば私が行こう」
「そ、それは・・・ならば、急いでください父上!!一刻も早く、この事を陛下に伝えなければ!!」
幼くして即位したジョンに代わって即位したリリーナに、ジークに与えられた役職は摂政から宰相へと変わっていた。
その父親を差し置いて、自分がこんな重要事態をリリーナへと報告するのは筋が通らないとマーカスは納得すると、今度はジークに早く報告へ向かうよう急かしていた。
「慌てる必要はない。この事態を、私が予想していなかったとでも?」
「そ、そうなのですか父上?」
マーカスがこんなにも血相を変えているのは、それが彼が愛する女性リリーナの身の安全に関わる問題だからだろう。
そんな息子の様子を探るように視線を向けているジークは、自らがこの事態を既に予測していたと告げていた。
「あぁ予想していた、当然な。先王ジョン陛下は暴政を敷いておられた、それを諫められなかったのは摂政である我が身の不徳が致すところではあったが・・・そうした政情であれば、彼を王位から除こうとする者が現れるのは当然の事であろう?そしてそうした者達が、あの兄弟の下に集まる事もな。元々、王位を狙っている事を隠そうともしない兄弟だ、王を除こうとしている者達からすればいい旗頭であろうよ」
どうしてそれが予想出来たのかと語るジークの表情はつまらなそうで、それを誇ろうとする気配はない。
そんな父親の姿に、今は慌てるような時じゃないと悟ったマーカスはゆっくりと席へと戻っていた。
「そこに今回のリリーナ陛下の即位となれば、彼らは持て余した力の使いどころを考えるだろう。ここに王位に就くには正当性の弱い王がおり、自分達にはそれを倒すだけの力が集まっていると。反旗を翻すのは、時間の問題とは思わんか?」
「・・・思います」
終わった説明に、マーカスは頷くことしか出来ない。
「で、では!陛下は安全だという事ですね、父上!?この王都は落ちることはないと!」
ジークが口にした淡々とした説明は、彼が確かにこの反旗を予想していた事を示している。
それはつまり彼はしっかりとこの反旗に備えており、この王都に危険が迫る事がないのだとマーカスは解釈し、喜びの声を上げていた。
「いや、そうでもない」
「・・・え?」
愛する女性に危険が迫る事はない、それを知って安堵していたマーカスに、ジークの素っ気ない声が響く。
その声は、彼の安堵が早とちりに過ぎない事を知らせていた。
「言っただろう、思ったよりも早かったと。備えは十分ではない」
「えぇ、そうですね。あちらがどれほどの兵を動員しているかは分かりませんが・・・王位を請求しようというのです、生半可な数ではございますまい。我がオブライエン家の兵はオスティアへの抑え、これ以上引き抜く訳にもいきませんからな。そうなると他家に協力を要請するしかありませんが・・・はてさて、どれくらい集まるものか」
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「そ、そんな・・・」
父親であるジークがそんな弱音を口にする事など、マーカスは聞いた事もなかった。
そのためこの状況がかなり悪いのだと彼は理解し、その顔を真っ青に染める。
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「ヘイニー・ユークレール様の下にですか?しかし彼の領地では、最近お家騒動があったばかりと聞きます。更にそれと重なって邪龍騒乱などといったことがあったとか・・・余り頼りにはならないのではないですか?」
今だに椅子に深く座ったまま動かないジークは、マーカスにヘイニーの下を訪ね協力を請うように命令する。
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確かにユークレール家は我がオブライエン家と並ぶほどの名門だ、しかし彼の家は最近激しい争いがあったばかりで、今回の戦争に兵を出すような余裕はない筈であるのだ。
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彼は知っていたのだ、ヘイニーの下にいる彼女を味方にすることが出来れば、それは誰よりも頼りになると。
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「ははっ」
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そうして急に立ち上がったジークは、外套を羽織るとそれを翻しながらどこかへと向かう。
その主人の姿を、マービンと執事は頭を下げて見送っていた。
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