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第一章 最果ての街キッパゲルラ
全てが終わって
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「ユーリさん!!」
邪龍が打ち倒され、避難民が続々と帰ってきたキッパゲルラ、その中心である「青の広場」に明るい声が響く。
そちらに顔を向ければ薄汚れた、しかしどこかそれすらも誇らしそうに笑っている人の良さそうな男の姿があった。
「おぉ!ヘイニーさん!!」
その男、ヘイニーの姿に歓声を上げたユーリは、目の前の焚火で焼いていた何かの肉を放り捨てると、彼の下へと駆けてゆく。
そしてこの街の領主とその臣下であるユーリは、お互いの無事を祝って抱きしめ合っていた。
「おかえりなさい!」
「えぇ、お陰さまで何とか無事に帰ってこられました。これも全て、ユーリさん達のお陰です」
ヘイニーの背後には、幾人かの貴族の姿も見えていた。
その姿が減っているのは、今回の騒動に自らの領地が心配になった貴族達がそこへと帰っていったからだろう。
「ははは、そんな事ないですよ。それはヘイニーさんが頑張ったからで・・・あっ!?」
自らの成果を全てユーリのお陰だと口にするヘイニーに、ユーリはそんな事ないと軽く肩を叩こうとする。
しかし彼はその途中で何かを思い出したかのように固まると、ダラダラと汗を流し始めていた。
「どうされましたか、ユーリさん」
「えっ!?いやー、そのー・・・何て言いますか。あっ、そうだ向こうの方を見て回りません?あっちの方も結構被害が出てて・・・」
ユーリの態度に、ヘイニーは当然のことながら何かあったのかと尋ねる。
それに彼は露骨に動揺すると、ヘイニーをこの場から遠ざけようとするように腰に手を回して、どこかへと連れて行こうとしていた。
「ホットワインー、美味しい美味しいホットワインだよー!」
「まだ配られていない人はいませんかー?いたら手を上げてくださーい!」
そんなユーリ達の背後から、元気な声が響く。
それは頭の上にお盆を乗せ、その上にホットワインの入ったコップを抱えたまま帰ってきた避難民達の間を走り回っているネロと、彼女の一緒に周りに呼び掛けているプティであった。
「ユーリさん、あれは・・・」
「いやー、あの二人は何やってるんですかねー?新しい遊びかなー、あはははは!」
その姿は当然ヘイニーの目にも止まり、彼はそれを隠そうとするユーリの身体から顔を覗かせるようにして二人へと視線を向けている。
そんな状況にあってもまだ、ユーリは頭を掻いては何かを誤魔化そうと必死に笑い声を上げていたのだった。
「マスター、用意してあったホットワインが売り切れてしまいそうでして・・・これも使ってもよろしいでしょうか?」
「わーわー!!何を言ってるんでしょうね、この子は!!何でもないですから、本当何でもないですからー!」
ユーリの背後から静かに近づいてきたエクスは、何やら年代物のワインの瓶を掲げながら、それを使ってもいいかと彼に尋ねてくる。
そんなエクスの声にユーリは大声を上げると、彼女が抱えたワインの瓶を隠そうと手を広げていた。
「すみません、マスター。私はまた、何かしてしまったのでしょうか」
「うっ!?」
ユーリのその振る舞いと言動に、エクスはしゅんと肩を落としては小さくなってしまう。
そんな彼女の姿に、ユーリは思わず言葉を詰まらせてしまっていた。
「そ、そんな事ないから!エクスは何もしてないって、大丈夫大丈夫」
「本当ですか!?私は・・・私はマスターのお役に立てていますか?」
「立ててる立ててる、そりゃもう立ちまくりだって!エクスがいなかったら生きていけないぐらいだよ!」
罪悪感に慌てて取り繕ったユーリの言葉に、エクスは花が開くような笑顔を見せる。
そんなエクスの表情に、ユーリは思わず過剰なほどに彼女を持ち上げてしまっていた。
「それでですね、ヘイニーさん。実は・・・」
一連の出来事にもはや誤魔化しきれないと覚悟したユーリは、ヘイニーに向き直ると事情を話し始める。
その背後では、赤く染まる頬に手を添えたエクスがうっとりとした表情を浮かべていた。
「私のワインセラーから、勝手にワインを持ち出した?」
「えぇ、そうです。お、お叱りなら、どうか自分にだけにお願いします!!彼女達は悪くないんです!!」
ユーリが必死に隠そうとしていたのは、ヘイニーのワインセラーから彼秘蔵のワインを勝手に持ち出して、それをホットワインとして住民に配っていた事だった。
「はははははっ、何をそんなに気にしているかと思ったらそんな事ですか!そんなの全然構いませんよ!」
「へ?お、怒ってないんですか?」
全てを白状したユーリが許しを請うて下げた頭に、ヘイニーの笑い声が響く。
その声に恐る恐る顔を上げたユーリが見たのは、愉快そうに笑い飛ばすヘイニーの姿だった。
「えぇ。寧ろ、私の無駄な収集癖を有効活用していただいて感謝したいぐらいですよ。これ何かも・・・シャトールーベンの三十年ものですか。ふむ、どうですか?貰っていただけませんか、マービンさん」
ヘイニーのそんな反応に呆気に取られているユーリの前で、彼はエクスが抱えていたワインを受け取ると、それをまた別の人物へと手渡していた。
「おぉ、これは良い所に来たようですな。では、ありがたく・・・しかしシャトールーベンの三十年物ですか。こんなものを貰って、挨拶だけとは・・・何やら申し訳がないですな」
「おや、どこかへ行かれるのですか?」
「えぇ、実験農場の様子も見ておかねばなりませんので。ここには挨拶に伺ったのです。それではヘイニー様、ユーリ様、私はここで失礼させていただきます」
その人物、マービンはヘイニーからワインを受け取ると、一礼してそのまま去っていく。
「・・・忙しい方ですね」
「ま、まぁ・・・向こうもまだ避難民が集まってますから。色々と・・・何だ?騒がしいな」
挨拶もそこそこに足早に立ち去っていくマービンに、どこか不思議そうにヘイニーは首を傾げている。
それにユーリは向こうにも事情はあるからとフォローしていたが、そんな時広場の向こうから何やら騒がしい声が聞こえてきていた。
「旦那様、旦那様は何処におられますか!!?」
「バートラムか、あれは・・・何があったんだ?バートラム、こっちだ!」
それはヘイニーの家、ユークレール家の執事バートラムであった。
彼は血相を変えてヘイニーの姿を探し求めており、それは尋常な様子ではなかった。
「あぁ、旦那様ここにおられましたか!探しましたぞ!!」
「それよりバートラム、何があったんだ?そんなに血相を変えて?」
ヘイニーの声に彼の姿を見つけたバートラムは、慌てた様子で駆け寄ってくる。
「そ、それが・・・申し訳ありません旦那様!!お嬢様が、お嬢様が攫われてしまいました!!」
「何だって?」
顔を真っ青に染めたバートラムは、苦渋の表情でそう告げる。
その言葉を耳にしたヘイニーは、表情を失い固まってしまっていた。
「はーい、ホットワインですよー・・・あっ!?」
ネロが住民へと手渡そうとしたコップが手を滑り、地面へと落下していく。
ガシャンと冷たい音を立ててコップが割れ、その中身が地面へと染みわたっていく。
「あーぁ、駄目になっちゃった」
その真っ赤な中身が。
「ねぇ、オーソン。あの子を見なかった?」
「あの子って、アレクの事か?いや、見てねぇな?」
「もぅ、どこに行ったのかしらあの子ったら・・・」
エクスによって再び倒壊した時計塔の下、誰かを探している様子のレジーが駆け回っている。
彼女はそこに偶々立っていたオーソンへとその所在を尋ねるが、彼にも心当たりはなさそうだった。
「・・・ユーリ・ハリントン。憶えたぞ、その名前」
その頭上、倒壊した時計塔の上でいつか見たようなボロボロなシーツを身に纏った少女が一人、佇んでいた。
その視線の先には、黒髪の男の姿が。
「絶対に許さない。サンドラを殺したこと、後悔させてやる」
その少女、アレクは憎しみで歪んだ表情でユーリの事を睨み付ける。
強い風が吹き、彼女が身に纏ったシーツが飛ばされる。
再び視線を戻した時、彼女の姿はもうそこにはなかった。
邪龍が打ち倒され、避難民が続々と帰ってきたキッパゲルラ、その中心である「青の広場」に明るい声が響く。
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「おぉ!ヘイニーさん!!」
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そしてこの街の領主とその臣下であるユーリは、お互いの無事を祝って抱きしめ合っていた。
「おかえりなさい!」
「えぇ、お陰さまで何とか無事に帰ってこられました。これも全て、ユーリさん達のお陰です」
ヘイニーの背後には、幾人かの貴族の姿も見えていた。
その姿が減っているのは、今回の騒動に自らの領地が心配になった貴族達がそこへと帰っていったからだろう。
「ははは、そんな事ないですよ。それはヘイニーさんが頑張ったからで・・・あっ!?」
自らの成果を全てユーリのお陰だと口にするヘイニーに、ユーリはそんな事ないと軽く肩を叩こうとする。
しかし彼はその途中で何かを思い出したかのように固まると、ダラダラと汗を流し始めていた。
「どうされましたか、ユーリさん」
「えっ!?いやー、そのー・・・何て言いますか。あっ、そうだ向こうの方を見て回りません?あっちの方も結構被害が出てて・・・」
ユーリの態度に、ヘイニーは当然のことながら何かあったのかと尋ねる。
それに彼は露骨に動揺すると、ヘイニーをこの場から遠ざけようとするように腰に手を回して、どこかへと連れて行こうとしていた。
「ホットワインー、美味しい美味しいホットワインだよー!」
「まだ配られていない人はいませんかー?いたら手を上げてくださーい!」
そんなユーリ達の背後から、元気な声が響く。
それは頭の上にお盆を乗せ、その上にホットワインの入ったコップを抱えたまま帰ってきた避難民達の間を走り回っているネロと、彼女の一緒に周りに呼び掛けているプティであった。
「ユーリさん、あれは・・・」
「いやー、あの二人は何やってるんですかねー?新しい遊びかなー、あはははは!」
その姿は当然ヘイニーの目にも止まり、彼はそれを隠そうとするユーリの身体から顔を覗かせるようにして二人へと視線を向けている。
そんな状況にあってもまだ、ユーリは頭を掻いては何かを誤魔化そうと必死に笑い声を上げていたのだった。
「マスター、用意してあったホットワインが売り切れてしまいそうでして・・・これも使ってもよろしいでしょうか?」
「わーわー!!何を言ってるんでしょうね、この子は!!何でもないですから、本当何でもないですからー!」
ユーリの背後から静かに近づいてきたエクスは、何やら年代物のワインの瓶を掲げながら、それを使ってもいいかと彼に尋ねてくる。
そんなエクスの声にユーリは大声を上げると、彼女が抱えたワインの瓶を隠そうと手を広げていた。
「すみません、マスター。私はまた、何かしてしまったのでしょうか」
「うっ!?」
ユーリのその振る舞いと言動に、エクスはしゅんと肩を落としては小さくなってしまう。
そんな彼女の姿に、ユーリは思わず言葉を詰まらせてしまっていた。
「そ、そんな事ないから!エクスは何もしてないって、大丈夫大丈夫」
「本当ですか!?私は・・・私はマスターのお役に立てていますか?」
「立ててる立ててる、そりゃもう立ちまくりだって!エクスがいなかったら生きていけないぐらいだよ!」
罪悪感に慌てて取り繕ったユーリの言葉に、エクスは花が開くような笑顔を見せる。
そんなエクスの表情に、ユーリは思わず過剰なほどに彼女を持ち上げてしまっていた。
「それでですね、ヘイニーさん。実は・・・」
一連の出来事にもはや誤魔化しきれないと覚悟したユーリは、ヘイニーに向き直ると事情を話し始める。
その背後では、赤く染まる頬に手を添えたエクスがうっとりとした表情を浮かべていた。
「私のワインセラーから、勝手にワインを持ち出した?」
「えぇ、そうです。お、お叱りなら、どうか自分にだけにお願いします!!彼女達は悪くないんです!!」
ユーリが必死に隠そうとしていたのは、ヘイニーのワインセラーから彼秘蔵のワインを勝手に持ち出して、それをホットワインとして住民に配っていた事だった。
「はははははっ、何をそんなに気にしているかと思ったらそんな事ですか!そんなの全然構いませんよ!」
「へ?お、怒ってないんですか?」
全てを白状したユーリが許しを請うて下げた頭に、ヘイニーの笑い声が響く。
その声に恐る恐る顔を上げたユーリが見たのは、愉快そうに笑い飛ばすヘイニーの姿だった。
「えぇ。寧ろ、私の無駄な収集癖を有効活用していただいて感謝したいぐらいですよ。これ何かも・・・シャトールーベンの三十年ものですか。ふむ、どうですか?貰っていただけませんか、マービンさん」
ヘイニーのそんな反応に呆気に取られているユーリの前で、彼はエクスが抱えていたワインを受け取ると、それをまた別の人物へと手渡していた。
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その人物、マービンはヘイニーからワインを受け取ると、一礼してそのまま去っていく。
「・・・忙しい方ですね」
「ま、まぁ・・・向こうもまだ避難民が集まってますから。色々と・・・何だ?騒がしいな」
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「はーい、ホットワインですよー・・・あっ!?」
ネロが住民へと手渡そうとしたコップが手を滑り、地面へと落下していく。
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「あーぁ、駄目になっちゃった」
その真っ赤な中身が。
「ねぇ、オーソン。あの子を見なかった?」
「あの子って、アレクの事か?いや、見てねぇな?」
「もぅ、どこに行ったのかしらあの子ったら・・・」
エクスによって再び倒壊した時計塔の下、誰かを探している様子のレジーが駆け回っている。
彼女はそこに偶々立っていたオーソンへとその所在を尋ねるが、彼にも心当たりはなさそうだった。
「・・・ユーリ・ハリントン。憶えたぞ、その名前」
その頭上、倒壊した時計塔の上でいつか見たようなボロボロなシーツを身に纏った少女が一人、佇んでいた。
その視線の先には、黒髪の男の姿が。
「絶対に許さない。サンドラを殺したこと、後悔させてやる」
その少女、アレクは憎しみで歪んだ表情でユーリの事を睨み付ける。
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再び視線を戻した時、彼女の姿はもうそこにはなかった。
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