90 / 210
第一章 最果ての街キッパゲルラ
救世主
しおりを挟む
「ウオオオオオオォォォォォン!!!」
その恐ろしい邪龍の咆哮は、遠くこの避難所となっている実験農場にまで響き渡っていた。
それに激しく動揺する者、先ほどよりも熱心に祈りを捧げる者など様々な反応を見せる避難民達。
そしてここにもう一人、彼らとは異なる反応を見せる者がいた。
「サン、ドラ・・・?」
それを耳にした者全てに、根元的な恐怖を抱かせる邪龍の咆哮。
しかしその少女はそれに、どこか親しげな反応を見せる。
「あら、目が覚めたのアレク?どうしたの、まだじっとしてないと・・・駄目よ!待ちなさい、アレク!!」
その少女、アレクは邪龍の咆哮にむくりと起き上がると、まだ万全でない身体を引きずってふらふらと立ち上がる。
ようやく目覚めたアレクへと嬉しそうに声を掛けてきたレジーを無視すると、彼女はそのまま駆け出していく。
「サンドラ、サンドラが呼んでる!!」
その行き先からは今も恐ろしい、そして彼女にだけは愛おしく聞こえる咆哮が響き続けていた。
「退いて!!」
その姿が見える場所まで真っ直ぐに駆け抜けたアレクは、邪魔となる最後の障壁を押しのけていた。
「おい、何だよ・・・って、アレクか!?お前、どうしてここに!?レジーと一緒だったんじゃねぇのかよ!」
その最後の障壁である大柄な男、オーソンは無作法に押し退けてきたのがアレクだと知ると、驚きの声を上げていた。
「サンドラ・・・?サンドラー!!」
コームズ商会の実験農場、その小高い丘の突端からはキッパゲルラの姿がよく見えた。
そしてそこで暴れまわっている邪龍、サンドラの姿も。
その姿を目にし、一度何かを否定するように首を横に振ったアレクは、今度は迷うことなくその名前を叫ぶ。
「アレク、お前・・・馬鹿野郎!あいつはもう、お前の知ってるあいつじゃねぇんだよ!!」
そんなアレクの姿に一瞬悲しげな表情を見せたオーソンはしかし、すぐにそれを振り払うと彼女の行動を止めさせようと、その肩を掴む。
しかしそんな大人の理論は、子供の意思を頑なにするだけであった。
「違う!!だってサンドラはまだ、あそこにいるじゃないか!!」
振り返り、拒絶を叫ぶアレクの目には涙が浮かんでいる。
その彼女の表情に、オーソンの手は思わず緩んでしまっていた。
「っ!やっちまった!?」
オーソンの手が緩んだ瞬間にその拘束から抜け出したアレクは、この丘の突端も突端へと駆けていく。
「サンドラァァァァァ!!!」
涙を浮かべて叫ぶアレクに、夕暮れを迎えた日差しが差し込む。
彼女のその左右で色の異なる瞳は、その日差しを浴びて眩いほどに輝いていた。
「ウオオオォォォォォン!!」
そしてそれに応えるように、邪龍が咆哮を上げた。
「止めろ、アレク!そんな事をしても無駄・・・おい、嘘だろ」
丘の端から転がれ落ちそうなほどに身を乗り出しているアレクを、オーソンが慌てて抱きかかえる。
彼はそんな事をしても無駄だと言い聞かせようとしていたが、その言葉も途中で止まる。
それはこちらへとゆっくりと振り返り、明らかにこっちの方へと視線を向けている邪龍の姿を目にしたからであった。
「やっぱり、お前はまだそこにいるんだね・・・サンドラー!!」
アレクはそんな反応を見せた邪龍に、喜びの涙を流す。
彼女は邪龍に、サンドラに呼び掛けるように声を張り上げる。
「サン、ドラ・・・?」
しかしそれも、邪龍がその顎をゆっくりと開き、ブレスを放とうとする構えを取るまでの話だ。
邪龍は間違いなく、彼女達を狙ってそれを放とうとしている。
それを目にしたアレクは、絶望に目を見開いたまま固まってしまっていた。
「おい馬鹿!ずらかるぞ!!」
「アレクー!!」
そんな彼女をオーソンと、そして彼女を追い駆けてこの場に現れたレジーが庇う。
しかしそれは、邪龍のブレスという絶対的な破壊を前にしては、何の意味もない行為であった。
邪龍の喉の奥から光が溢れ、それは今放たれる。
「・・・下がっていろ」
全てを塗りつぶすような、圧倒的な破壊。
音すら、それを伝える空気すら焼き尽くすその威力の中、その声はすぐ近くから聞こえた。
「へ?だ、誰だ?ていうか、何で俺達は生きて・・・うおおっ!?」
聞こえる筈のない声に恐る恐る顔を上げたオーソンは、キッパゲルラの周囲に広がる荒野に、一本の線が刻まれている事に驚きの声を上げる。
「あぁ、旗が!」
ギリギリで弾かれたブレスに、その余波は近くに掲げられていたユークレール家の紋章が刻まれた旗を焼いていた。
それが焼け落ち、風に舞う。
「・・・ユーリさん?」
騒動に駆けつけたトリニアが、そう呟く。
彼女の視線の先では、風によって運ばれてきたユークレール家の紋章が刻まれた旗をまるで外套のように身に纏う彼の姿があった。
「救世主だ・・・」
「あぁ、そうだ救世主様だ!!」
聖剣を手に、歴史ある名家の紋章を背中に掲げる彼の姿はまさに物語の中の英雄、それどころか救世主と呼ばれる存在のようだった。
その彼の姿に、その場に集まった者は口々に唱えていた。
救世主と。
その恐ろしい邪龍の咆哮は、遠くこの避難所となっている実験農場にまで響き渡っていた。
それに激しく動揺する者、先ほどよりも熱心に祈りを捧げる者など様々な反応を見せる避難民達。
そしてここにもう一人、彼らとは異なる反応を見せる者がいた。
「サン、ドラ・・・?」
それを耳にした者全てに、根元的な恐怖を抱かせる邪龍の咆哮。
しかしその少女はそれに、どこか親しげな反応を見せる。
「あら、目が覚めたのアレク?どうしたの、まだじっとしてないと・・・駄目よ!待ちなさい、アレク!!」
その少女、アレクは邪龍の咆哮にむくりと起き上がると、まだ万全でない身体を引きずってふらふらと立ち上がる。
ようやく目覚めたアレクへと嬉しそうに声を掛けてきたレジーを無視すると、彼女はそのまま駆け出していく。
「サンドラ、サンドラが呼んでる!!」
その行き先からは今も恐ろしい、そして彼女にだけは愛おしく聞こえる咆哮が響き続けていた。
「退いて!!」
その姿が見える場所まで真っ直ぐに駆け抜けたアレクは、邪魔となる最後の障壁を押しのけていた。
「おい、何だよ・・・って、アレクか!?お前、どうしてここに!?レジーと一緒だったんじゃねぇのかよ!」
その最後の障壁である大柄な男、オーソンは無作法に押し退けてきたのがアレクだと知ると、驚きの声を上げていた。
「サンドラ・・・?サンドラー!!」
コームズ商会の実験農場、その小高い丘の突端からはキッパゲルラの姿がよく見えた。
そしてそこで暴れまわっている邪龍、サンドラの姿も。
その姿を目にし、一度何かを否定するように首を横に振ったアレクは、今度は迷うことなくその名前を叫ぶ。
「アレク、お前・・・馬鹿野郎!あいつはもう、お前の知ってるあいつじゃねぇんだよ!!」
そんなアレクの姿に一瞬悲しげな表情を見せたオーソンはしかし、すぐにそれを振り払うと彼女の行動を止めさせようと、その肩を掴む。
しかしそんな大人の理論は、子供の意思を頑なにするだけであった。
「違う!!だってサンドラはまだ、あそこにいるじゃないか!!」
振り返り、拒絶を叫ぶアレクの目には涙が浮かんでいる。
その彼女の表情に、オーソンの手は思わず緩んでしまっていた。
「っ!やっちまった!?」
オーソンの手が緩んだ瞬間にその拘束から抜け出したアレクは、この丘の突端も突端へと駆けていく。
「サンドラァァァァァ!!!」
涙を浮かべて叫ぶアレクに、夕暮れを迎えた日差しが差し込む。
彼女のその左右で色の異なる瞳は、その日差しを浴びて眩いほどに輝いていた。
「ウオオオォォォォォン!!」
そしてそれに応えるように、邪龍が咆哮を上げた。
「止めろ、アレク!そんな事をしても無駄・・・おい、嘘だろ」
丘の端から転がれ落ちそうなほどに身を乗り出しているアレクを、オーソンが慌てて抱きかかえる。
彼はそんな事をしても無駄だと言い聞かせようとしていたが、その言葉も途中で止まる。
それはこちらへとゆっくりと振り返り、明らかにこっちの方へと視線を向けている邪龍の姿を目にしたからであった。
「やっぱり、お前はまだそこにいるんだね・・・サンドラー!!」
アレクはそんな反応を見せた邪龍に、喜びの涙を流す。
彼女は邪龍に、サンドラに呼び掛けるように声を張り上げる。
「サン、ドラ・・・?」
しかしそれも、邪龍がその顎をゆっくりと開き、ブレスを放とうとする構えを取るまでの話だ。
邪龍は間違いなく、彼女達を狙ってそれを放とうとしている。
それを目にしたアレクは、絶望に目を見開いたまま固まってしまっていた。
「おい馬鹿!ずらかるぞ!!」
「アレクー!!」
そんな彼女をオーソンと、そして彼女を追い駆けてこの場に現れたレジーが庇う。
しかしそれは、邪龍のブレスという絶対的な破壊を前にしては、何の意味もない行為であった。
邪龍の喉の奥から光が溢れ、それは今放たれる。
「・・・下がっていろ」
全てを塗りつぶすような、圧倒的な破壊。
音すら、それを伝える空気すら焼き尽くすその威力の中、その声はすぐ近くから聞こえた。
「へ?だ、誰だ?ていうか、何で俺達は生きて・・・うおおっ!?」
聞こえる筈のない声に恐る恐る顔を上げたオーソンは、キッパゲルラの周囲に広がる荒野に、一本の線が刻まれている事に驚きの声を上げる。
「あぁ、旗が!」
ギリギリで弾かれたブレスに、その余波は近くに掲げられていたユークレール家の紋章が刻まれた旗を焼いていた。
それが焼け落ち、風に舞う。
「・・・ユーリさん?」
騒動に駆けつけたトリニアが、そう呟く。
彼女の視線の先では、風によって運ばれてきたユークレール家の紋章が刻まれた旗をまるで外套のように身に纏う彼の姿があった。
「救世主だ・・・」
「あぁ、そうだ救世主様だ!!」
聖剣を手に、歴史ある名家の紋章を背中に掲げる彼の姿はまさに物語の中の英雄、それどころか救世主と呼ばれる存在のようだった。
その彼の姿に、その場に集まった者は口々に唱えていた。
救世主と。
10
お気に入りに追加
2,413
あなたにおすすめの小説

パーティーの役立たずとして追放された魔力タンク、世界でただ一人の自動人形『ドール』使いになる
日之影ソラ
ファンタジー
「ラスト、今日でお前はクビだ」
冒険者パーティで魔力タンク兼雑用係をしていたラストは、ある日突然リーダーから追放を宣告されてしまった。追放の理由は戦闘で役に立たないから。戦闘中に『コネクト』スキルで仲間と繋がり、仲間たちに自信の魔力を分け与えていたのだが……。それしかやっていないことを責められ、戦える人間のほうがマシだと仲間たちから言い放たれてしまう。
一人になり途方にくれるラストだったが、そこへ行方不明だった冒険者の祖父から送り物が届いた。贈り物と一緒に入れられた手紙には一言。
「ラストよ。彼女たちはお前の力になってくれる。ドール使いとなり、使い熟してみせよ」
そう記され、大きな木箱の中に入っていたのは綺麗な少女だった。
これは無能と言われた一人の冒険者が、自動人形(ドール)と共に成り上がる物語。
7/25男性向けHOTランキング1位
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!

聖剣を錬成した宮廷錬金術師。国王にコストカットで追放されてしまう~お前の作ったアイテムが必要だから戻ってこいと言われても、もう遅い!
つくも
ファンタジー
錬金術士学院を首席で卒業し、念願であった宮廷錬金術師になったエルクはコストカットで王国を追放されてしまう。
しかし国王は知らなかった。王国に代々伝わる聖剣が偽物で、エルクがこっそりと本物の聖剣を錬成してすり替えていたという事に。
宮廷から追放され、途方に暮れていたエルクに声を掛けてきたのは、冒険者学校で講師をしていた時のかつての教え子達であった。
「————先生。私達と一緒に冒険者になりませんか?」
悩んでいたエルクは教え子である彼女等の手を取り、冒険者になった。
————これは、不当な評価を受けていた世界最強錬金術師の冒険譚。錬金術師として規格外の力を持つ彼の実力は次第に世界中に轟く事になる————。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる