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アランとアレクシア
遺跡
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「そうだよ!俺ぁ、別にあいつを助けに来た訳じゃねぇんだ!村の連中が、ここに役に立つもんがあるかもしれねぇっつうから仕方なくだな・・・まぁ?その途中であいつを見つけたんなら、助けてやるのも吝かではないけど?」
足早に先ほどアレクシアを見かけた方角へと急ぐアランは、今だに何やら言い訳めいた言葉をぶつぶつと呟き続けていた。
それが誰に対する言い訳であるかは確かではなかったが、少なくともこの場にそれを聞いている者は彼以外存在しなかった。
「それだって?あいつがどうしてもって言うんならで・・・ん?いやでも、この状況じゃ意識がないことの方が確率が高いのか?そうなると・・・うおっ!?」
誰も聞く者がいないにも拘らず、アランの言い訳がその勢いを止めることはない。
彼は自らにその立場を言い聞かせるように言葉を重ねているが、その口にした行動は実現不可能ではないかと思わず首を捻ってしまっている。
彼がそんな疑問に意識を奪われていると、その足元に何やら固い感触がぶつかってきていた。
「いってーな!何だよ、くそっ!!」
それに足元を掬われ、そのままこけそうになってしまったアランは、悪態をつくと八つ当たりをするようにそれを蹴りつける。
しかしその爪先からは、ひどく痛そうな硬質な音が響いていた。
「っぅ~・・・んだよ、これ!めちゃくちゃ硬ぇじゃねぇか!?何でこんなもんがこんな所に・・・って、ん?これは・・・?」
その鳴り響いた硬質な音は、彼の爪先に返って来た衝撃の大きさを知らしている。
それは痛みなってそこへと届き、彼は思わずそれを押さえて蹲ってしまっていた。
その痛みは自業自得なものだとしても、それが余りに大きければ八つ当たりもしたくはなるというもの。
アランがその痛みを齎したものへと視線を向けると、そこには何やらずんぐりとしたシルエットが横たわっていた。
「お、おい!アレクシアか!?アレクシアだろ!?無事か!?」
それは耐毒スーツを身に纏った、アレクシアであった。
アランが蹴りつけ、その痛みに蹲ってしまったのはそのスーツのガラス状の部分だろう。
その硬質なガラスから覗く彼女の表情は、苦しげに歪み意識がないようであった。
「・・・ぅぅん?ここは・・・?」
しかしその苦しげな表情は、彼女が昏睡状態にはないことを示している。
事実、激しく揺り動かすアランの手に彼女はゆっくりと意識を取り戻すと、その目を開いていた。
「おぉ!目が覚めたのか、アレクシア!!いやぁ、良かった良かった・・・って、違う!ま、まぁ無事で良かったんじゃないか?あ!俺はあくまでも、偶然ここを通っただけで―――」
ゆっくりと目を覚ましたアレクシアの姿に、アランは思わず心底嬉しそうな歓声を上げてしまう。
しかしすぐにそれでは不味いと気が付いた彼は、今度は聞く者のいる言い訳を次々と述べ始めていた。
「っ!?そうだ私はっ!!」
「うおっ!?」
それも、本当の意味で聞く者がいたとは言い辛い。
何故なら失った意識から目覚めたばかりでぼーっと視線を彷徨わせていたアレクシアは、彼の言葉などに聞く耳を持っていなかったからだ。
その上彼女は意識を失う前の記憶を取り戻すと、そんな場合ではないと即座に身体を起こそうとする。
その進路上には、彼女に覆いかぶさるようにしていたアランの身体があった。
「いってーなぁ・・・おいアレクシアてめぇ!!こっちはてめぇを助けに来てやったってのに、これはどういう了見だ!!」
「げほっげほっげほっ!!い、息が・・・苦しく、ない?」
それは当然のように、両者の衝突を齎していた。
しかし耐毒スーツに覆われているアレクシアの方はそれに大した衝撃を感じておらず、アランばかりが一方的に痛みを感じている。
そんな彼女の振る舞いに痛む額を押さえながら文句を零すアランを前に、アレクシアは激しく咳き込んでは喉元を押さえていた。
「どうして?まさか、そういう事なの!?」
激しく咳き込み、吸い込んだはずの毒気もこの喉は一向に苦しさを覚えない。
その事実を信じられないといぶかしんだアレクシアは、その状況が成立する可能性について思い至り、慌てて立ち上がっていた。
「やっぱり、そうなんだわ!ここは間違いなく、メイヴィス様を祀った神殿!それなら私達の村と同じような力が働いていても何も不思議じゃない!!ふふふっ、どうにかギリギリの所で間に合ったってところね」
アレクシアが慌てて立ち上がり向かった先は、彼女が元々進んでいた先であった。
そうしてその場に立ってみれば、はっきりと感じられる。
そこが特別な力によって、守られていると。
「おいアレクシア!てめぇ無視してんじゃねぇぞ!!こちとらお前をわざわざ助けてやるためにここまで・・・いや、違う違う!そうじゃない・・・た、偶々通りがかって助けてやったんだぞ!!礼の一つも寄越したらどうなんだよ!!」
そんな彼女の感動など知る由もなく、アランは無視されたことに憤っては声を荒げている。
「毒無効」という能力を持つ彼からすれば、そこの毒気が薄らいでいたとしてもそれに気付くことは出来ない。
そんな彼にとって、アレクシアの行動はまったく意味の分からないものであった。
「ふぅ・・・あら、アラン?貴方がどうしてここに?」
「どうしてってそりゃ、お前・・・お前を助けるためにだな・・・い、いや!そうじゃねぇ!偶々ここを通りがかってだな、倒れてるお前を見つけてそれで・・・」
背中へと掛かったアランの声に、アレクシアはスーツのガラス状の部分を取り外すと彼の方へと振り返っている。
彼女にどうしてここにいるのかと尋ねられたアランは、思わず本当の事を口にしてしまっていたが、すぐにそれに気が付くと慌ててそれを取り繕おうとしていた。
「ふぅん、そう」
「って、お前!!それ、外していいのかよ!?不味いんじゃねぇのか!!」
そんな彼の慌てふためいた様子をアレクシアは詰まらなそうに眺めると、唇を指で撫でている。
そうしてスーツの中に埋もれていた自らの髪を引きずり出した彼女は、それにも呼吸をさせるように大きく広げて見せていた。
「別に、問題ないでしょう?こっちの方が色々と分かりやすいし。くんくん・・・あっちの方かな?」
普通の人間ならば、一度呼吸すればはっきりと分かる空気の違いも、アランには分からない。
その当たり前の感覚によって、なぜアランがそんな事を聞いてきたのかとアレクシアは不思議そうに首を捻っている
頭を覆う部分を外したアレクシアは、周りの空気の匂いを探るように鼻を引くつかせると、ある方向へと歩きだしていた。
「お、おい!?どこに行くつもりだよ!?」
「遺跡に・・・メイヴィス様の神殿に決まってるでしょ!!あんたこそ、何勝手について来てんのよ!!通りがかっただけなら、そのままどっかに行けばいいでしょ!!」
匂いによって毒気の濃さや、ましてや結界の中心の方向が分かるとは思えない。
しかしアレクシアは彼女に備わる何らかの感覚でなのか、その方角を探り当てると真っ直ぐに向かっていく。
それを慌ててアランも追いかけるが、アレクシアは彼がついてくるのを良しとはしなかった。
「あぁ?んなこと言ってもよぉ・・・おい、待てって!!ったく、仕方ねぇな・・・」
アランに付いて来るなと叫んではその速度を上げ、彼を引き離そうとしているアレクシアはしかし、動き辛い恰好にその速度は十分なものではない。
それでもどんどんと彼女の姿が遠ざかっていくのは、その言葉にアランが迷っているからだ。
しかしやはりこのまま彼女を見捨てる訳にはいかないと決意したアランは、一度頭をボリボリと掻き毟ると、全速力でその背中を追いかけ始めていた。
足早に先ほどアレクシアを見かけた方角へと急ぐアランは、今だに何やら言い訳めいた言葉をぶつぶつと呟き続けていた。
それが誰に対する言い訳であるかは確かではなかったが、少なくともこの場にそれを聞いている者は彼以外存在しなかった。
「それだって?あいつがどうしてもって言うんならで・・・ん?いやでも、この状況じゃ意識がないことの方が確率が高いのか?そうなると・・・うおっ!?」
誰も聞く者がいないにも拘らず、アランの言い訳がその勢いを止めることはない。
彼は自らにその立場を言い聞かせるように言葉を重ねているが、その口にした行動は実現不可能ではないかと思わず首を捻ってしまっている。
彼がそんな疑問に意識を奪われていると、その足元に何やら固い感触がぶつかってきていた。
「いってーな!何だよ、くそっ!!」
それに足元を掬われ、そのままこけそうになってしまったアランは、悪態をつくと八つ当たりをするようにそれを蹴りつける。
しかしその爪先からは、ひどく痛そうな硬質な音が響いていた。
「っぅ~・・・んだよ、これ!めちゃくちゃ硬ぇじゃねぇか!?何でこんなもんがこんな所に・・・って、ん?これは・・・?」
その鳴り響いた硬質な音は、彼の爪先に返って来た衝撃の大きさを知らしている。
それは痛みなってそこへと届き、彼は思わずそれを押さえて蹲ってしまっていた。
その痛みは自業自得なものだとしても、それが余りに大きければ八つ当たりもしたくはなるというもの。
アランがその痛みを齎したものへと視線を向けると、そこには何やらずんぐりとしたシルエットが横たわっていた。
「お、おい!アレクシアか!?アレクシアだろ!?無事か!?」
それは耐毒スーツを身に纏った、アレクシアであった。
アランが蹴りつけ、その痛みに蹲ってしまったのはそのスーツのガラス状の部分だろう。
その硬質なガラスから覗く彼女の表情は、苦しげに歪み意識がないようであった。
「・・・ぅぅん?ここは・・・?」
しかしその苦しげな表情は、彼女が昏睡状態にはないことを示している。
事実、激しく揺り動かすアランの手に彼女はゆっくりと意識を取り戻すと、その目を開いていた。
「おぉ!目が覚めたのか、アレクシア!!いやぁ、良かった良かった・・・って、違う!ま、まぁ無事で良かったんじゃないか?あ!俺はあくまでも、偶然ここを通っただけで―――」
ゆっくりと目を覚ましたアレクシアの姿に、アランは思わず心底嬉しそうな歓声を上げてしまう。
しかしすぐにそれでは不味いと気が付いた彼は、今度は聞く者のいる言い訳を次々と述べ始めていた。
「っ!?そうだ私はっ!!」
「うおっ!?」
それも、本当の意味で聞く者がいたとは言い辛い。
何故なら失った意識から目覚めたばかりでぼーっと視線を彷徨わせていたアレクシアは、彼の言葉などに聞く耳を持っていなかったからだ。
その上彼女は意識を失う前の記憶を取り戻すと、そんな場合ではないと即座に身体を起こそうとする。
その進路上には、彼女に覆いかぶさるようにしていたアランの身体があった。
「いってーなぁ・・・おいアレクシアてめぇ!!こっちはてめぇを助けに来てやったってのに、これはどういう了見だ!!」
「げほっげほっげほっ!!い、息が・・・苦しく、ない?」
それは当然のように、両者の衝突を齎していた。
しかし耐毒スーツに覆われているアレクシアの方はそれに大した衝撃を感じておらず、アランばかりが一方的に痛みを感じている。
そんな彼女の振る舞いに痛む額を押さえながら文句を零すアランを前に、アレクシアは激しく咳き込んでは喉元を押さえていた。
「どうして?まさか、そういう事なの!?」
激しく咳き込み、吸い込んだはずの毒気もこの喉は一向に苦しさを覚えない。
その事実を信じられないといぶかしんだアレクシアは、その状況が成立する可能性について思い至り、慌てて立ち上がっていた。
「やっぱり、そうなんだわ!ここは間違いなく、メイヴィス様を祀った神殿!それなら私達の村と同じような力が働いていても何も不思議じゃない!!ふふふっ、どうにかギリギリの所で間に合ったってところね」
アレクシアが慌てて立ち上がり向かった先は、彼女が元々進んでいた先であった。
そうしてその場に立ってみれば、はっきりと感じられる。
そこが特別な力によって、守られていると。
「おいアレクシア!てめぇ無視してんじゃねぇぞ!!こちとらお前をわざわざ助けてやるためにここまで・・・いや、違う違う!そうじゃない・・・た、偶々通りがかって助けてやったんだぞ!!礼の一つも寄越したらどうなんだよ!!」
そんな彼女の感動など知る由もなく、アランは無視されたことに憤っては声を荒げている。
「毒無効」という能力を持つ彼からすれば、そこの毒気が薄らいでいたとしてもそれに気付くことは出来ない。
そんな彼にとって、アレクシアの行動はまったく意味の分からないものであった。
「ふぅ・・・あら、アラン?貴方がどうしてここに?」
「どうしてってそりゃ、お前・・・お前を助けるためにだな・・・い、いや!そうじゃねぇ!偶々ここを通りがかってだな、倒れてるお前を見つけてそれで・・・」
背中へと掛かったアランの声に、アレクシアはスーツのガラス状の部分を取り外すと彼の方へと振り返っている。
彼女にどうしてここにいるのかと尋ねられたアランは、思わず本当の事を口にしてしまっていたが、すぐにそれに気が付くと慌ててそれを取り繕おうとしていた。
「ふぅん、そう」
「って、お前!!それ、外していいのかよ!?不味いんじゃねぇのか!!」
そんな彼の慌てふためいた様子をアレクシアは詰まらなそうに眺めると、唇を指で撫でている。
そうしてスーツの中に埋もれていた自らの髪を引きずり出した彼女は、それにも呼吸をさせるように大きく広げて見せていた。
「別に、問題ないでしょう?こっちの方が色々と分かりやすいし。くんくん・・・あっちの方かな?」
普通の人間ならば、一度呼吸すればはっきりと分かる空気の違いも、アランには分からない。
その当たり前の感覚によって、なぜアランがそんな事を聞いてきたのかとアレクシアは不思議そうに首を捻っている
頭を覆う部分を外したアレクシアは、周りの空気の匂いを探るように鼻を引くつかせると、ある方向へと歩きだしていた。
「お、おい!?どこに行くつもりだよ!?」
「遺跡に・・・メイヴィス様の神殿に決まってるでしょ!!あんたこそ、何勝手について来てんのよ!!通りがかっただけなら、そのままどっかに行けばいいでしょ!!」
匂いによって毒気の濃さや、ましてや結界の中心の方向が分かるとは思えない。
しかしアレクシアは彼女に備わる何らかの感覚でなのか、その方角を探り当てると真っ直ぐに向かっていく。
それを慌ててアランも追いかけるが、アレクシアは彼がついてくるのを良しとはしなかった。
「あぁ?んなこと言ってもよぉ・・・おい、待てって!!ったく、仕方ねぇな・・・」
アランに付いて来るなと叫んではその速度を上げ、彼を引き離そうとしているアレクシアはしかし、動き辛い恰好にその速度は十分なものではない。
それでもどんどんと彼女の姿が遠ざかっていくのは、その言葉にアランが迷っているからだ。
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