6 / 61
変わる世界
一触即発の初対面 1
しおりを挟む
「おいおいおい?危ないところを救ってやった救世主への扱いがこれか?大した歓迎っぷりじゃねぇか!あぁ!!?」
開いた門に足を踏み入れた先には、男達が槍を手に待ち構えていた。
自らで作ったのであろう不格好な槍を構える彼らの目には、怯えと疑いの色が浮かんでいる。
それは今にもその舳先をアランへと突き出してしまいそうで、とてもではないが魔物に襲われている窮地を救った彼へと向ける態度には思えなかった。
「お、おい!やっぱり魔物なんじゃないのか!?あの凶暴な面を見ろよ、あんなの人間が出来る面じゃねぇって!」
「そ、そうだそうだ!やっちまえ!!」
そんな村人達の態度に苛立つアランは、彼らを挑発するような言葉を吐くと、その感情のままに表情を歪ませてしまう。
しかしそのはっきりと敵意を滲ませた形相は、彼らを刺激にするには十分なものであり、怯えた彼らは構えた槍を前へと押し出して、アランを追い出してしまおうとしていた。
「あぁ!!?やんのかこらぁ!!」
そしてそれを、甘んじて受けるほどにアランは優しくはない。
こちらへと突き出された槍に、それを自分への攻撃だと受け取ったアランは即座に剣を抜き放つと、その舳先を切り落として見せる。
そうして逆に彼らへと切っ先を突き付けたアランは、彼らを脅すように声を荒げていた。
「つ、強いぞこいつ!?一人じゃ敵わねぇ、一斉にかかるぞお前ら!!」
「お、おぉ!!」
突き出された槍を一振りで薙ぎ払って見せたアランの腕前は、彼らに脅威を覚えさせるには十分なものだろう。
その実力に少数では敵わないと悟った彼らは、今度は一斉に襲い掛かろうと企てている。
それは完全に全面衝突を意味しており、アランもそれを止めるどころか望むところだという態度を見せている。
双方の態度にもはや止めようのない雰囲気が漂い、どちらと問わずに互いが一歩を踏み出すタイミングを窺っていた。
「待て待て待てーーーい!!双方とも、そこで止まれーぃ!!」
恐れる者と怒れる者、どちらが先に一歩を踏み出すかと言われれば、恐らく後者だろう。
それに違わず、口火を切り足を踏み出そうとしていたアランの耳に、やかましく野太い声が響く。
「この、馬鹿もんどもがぁ!!わしは、こちらからは手は出すなと厳命しておっただろうが!!命令が聞こえなかったのか、貴様らはぁ!!」
「し、しかしですね隊長!」
「しかしもかかしもあるかぁ!!そこに並べ貴様らぁ!修正してやる!!」
響いた声以上にド派手に、どたどたという物音を立てながら飛び込んできた髭面の大男は、アランと村人達の間に割って入ると、彼らの行動を頭ごなしに叱りつけている。
そんな大男に対して言い訳をしようとしている村人達の言い分を、彼は聞こうともせずにこぶしを振り上げていた。
「・・・おい、おっさん。急に出てきて、仕切ってんじゃねーよ。大体俺を無視すんな、殺すぞ?」
そんな大男の蛮行を止めたのは以外にも、彼に急にこの場の主導権を奪われて不満そうな表情を見せているアランであった。
彼はその大男の背中へと剣先を突き付けると、こちらを無視するなと苛立ちを口にしている。
「む?確かにお主の言うとおりであるな。よし!貴様ら、修正は後にしてやる!!」
「や、やった!助かった・・・」
背中に軽く刺さってさえいた剣先をまったく気にしないように振り返った大男はしかし、アランの言葉にはもっともだと頷くと、振り上げていたこぶしを収めている。
その大男の様子に、彼の前に整列させられていた村人達は安堵した様子で息を吐き、それを齎したアランに感謝する様子すら見せていた。
「しかぁし!!それまで反省の思いを込めて、腕立て伏せ!!腕が疲れたら、腹筋とスクワットもセットだ!!ぼやぼやするな、さっさと始めんかぁ!!」
「ひ、ひぇぇ!!?」
大男からの懲罰がなくなって安堵した村人達は、それを許さない彼によって再び地獄へと突き落とされる。
もはや問答無用という迫力で迫る大男に、彼らは言い訳すら許されずに地面にその腕を捧げていた。
「・・・それで、おっさん。てめぇは誰なんだ?ここの村長か何かか?」
地面にその手をついて一斉に腕立て伏せを始めた村人達の姿に、大男は満足そうに頷いている。
そんな彼らの姿に若干呆れ、少しばかり苛立ちが収まった様子のアランは、大男に彼が何者なのかと尋ねていた。
「んん?いやいやいや!わしはそんな村長などという、大層なものではござらん!ここの防衛を任されておる、ダンカンという者でござる」
この場に急にしゃしゃり出てきて、それ以降仕切っている様子を見れば、彼がこの村の主なのではないかと疑ってしまう。
そんなアランの言葉に大男は激しく首を振ると、自分はそんなものじゃないと必死に否定してきていた。
「それでお主は・・・?」
「・・・アランだ」
自らをダンカンだと名乗った大男は、アランにもそれを訪ねている。
その言葉にアランがダンカンに倣うように名前だけを返したのは、何も彼を真似したからではない。
彼は自らの名前がまだ、人からの嘲笑を受ける対象なのかと怯えていたのだ。
「アラン?アランか、そうかそうか・・・ふむふむ、アランでござるか。確かにありふれた名前ではあるが・・・しかしだからと言って、うむむ・・・」
「な、何だ!?何か文句でもあるのか!!?べ、別に俺は変な能力とか持ってないからな!!」
アランの名前を耳にしたダンカンは、何やら一人でぶつぶつと呟くと何やら考え始めていた。
そんなダンカンに振る舞いに、彼がかつての自分について何か知っているのではないかと勘繰ったアランは、慌てて聞いてもいないことまで口走ってしまっていた。
「能力?あぁ、ギフトの事でござるか・・・それは別に、どうでもいいでござるが。ん?ギフトを持っているという事は、やはり人間なのでござるか?いや他の種族でも得られるという話は、聞いたことがあるでござるしな。うむむ・・・」
「何だ、違うのか・・・ほっ」
自らが思わず口走った言葉が、自らの存在を証明してしまう。
それを恐れたアランは、自らの失言に慌ててその両手で口を塞いでいる。
しかし当のダンカンはアランに全く心当たりがないようで、またしても何やらぶつぶつと一人で呟き始めていた。
「おっさんさぁ・・・さっきから何か一人でぶつぶつ言ってっけど、さっさとこの状況をどうにかしてくれねぇか?俺はいつまでここにいりゃいいんだよ?」
「お、おぉ!これは申し訳ないことした!う、うむ、そうだな!いつまでも悩んでもしかたあるまいな!」
ダンカンが恐らく自分の事を知らないと安堵したアランは、そうなればいつまでもここで足止めされ続ける理由はないと彼を急かしている。
アランの言葉にようやく顔を上げたダンカンは、彼を待たせてしまったと謝ると何か決意したかのように胸を反らせていた。
開いた門に足を踏み入れた先には、男達が槍を手に待ち構えていた。
自らで作ったのであろう不格好な槍を構える彼らの目には、怯えと疑いの色が浮かんでいる。
それは今にもその舳先をアランへと突き出してしまいそうで、とてもではないが魔物に襲われている窮地を救った彼へと向ける態度には思えなかった。
「お、おい!やっぱり魔物なんじゃないのか!?あの凶暴な面を見ろよ、あんなの人間が出来る面じゃねぇって!」
「そ、そうだそうだ!やっちまえ!!」
そんな村人達の態度に苛立つアランは、彼らを挑発するような言葉を吐くと、その感情のままに表情を歪ませてしまう。
しかしそのはっきりと敵意を滲ませた形相は、彼らを刺激にするには十分なものであり、怯えた彼らは構えた槍を前へと押し出して、アランを追い出してしまおうとしていた。
「あぁ!!?やんのかこらぁ!!」
そしてそれを、甘んじて受けるほどにアランは優しくはない。
こちらへと突き出された槍に、それを自分への攻撃だと受け取ったアランは即座に剣を抜き放つと、その舳先を切り落として見せる。
そうして逆に彼らへと切っ先を突き付けたアランは、彼らを脅すように声を荒げていた。
「つ、強いぞこいつ!?一人じゃ敵わねぇ、一斉にかかるぞお前ら!!」
「お、おぉ!!」
突き出された槍を一振りで薙ぎ払って見せたアランの腕前は、彼らに脅威を覚えさせるには十分なものだろう。
その実力に少数では敵わないと悟った彼らは、今度は一斉に襲い掛かろうと企てている。
それは完全に全面衝突を意味しており、アランもそれを止めるどころか望むところだという態度を見せている。
双方の態度にもはや止めようのない雰囲気が漂い、どちらと問わずに互いが一歩を踏み出すタイミングを窺っていた。
「待て待て待てーーーい!!双方とも、そこで止まれーぃ!!」
恐れる者と怒れる者、どちらが先に一歩を踏み出すかと言われれば、恐らく後者だろう。
それに違わず、口火を切り足を踏み出そうとしていたアランの耳に、やかましく野太い声が響く。
「この、馬鹿もんどもがぁ!!わしは、こちらからは手は出すなと厳命しておっただろうが!!命令が聞こえなかったのか、貴様らはぁ!!」
「し、しかしですね隊長!」
「しかしもかかしもあるかぁ!!そこに並べ貴様らぁ!修正してやる!!」
響いた声以上にド派手に、どたどたという物音を立てながら飛び込んできた髭面の大男は、アランと村人達の間に割って入ると、彼らの行動を頭ごなしに叱りつけている。
そんな大男に対して言い訳をしようとしている村人達の言い分を、彼は聞こうともせずにこぶしを振り上げていた。
「・・・おい、おっさん。急に出てきて、仕切ってんじゃねーよ。大体俺を無視すんな、殺すぞ?」
そんな大男の蛮行を止めたのは以外にも、彼に急にこの場の主導権を奪われて不満そうな表情を見せているアランであった。
彼はその大男の背中へと剣先を突き付けると、こちらを無視するなと苛立ちを口にしている。
「む?確かにお主の言うとおりであるな。よし!貴様ら、修正は後にしてやる!!」
「や、やった!助かった・・・」
背中に軽く刺さってさえいた剣先をまったく気にしないように振り返った大男はしかし、アランの言葉にはもっともだと頷くと、振り上げていたこぶしを収めている。
その大男の様子に、彼の前に整列させられていた村人達は安堵した様子で息を吐き、それを齎したアランに感謝する様子すら見せていた。
「しかぁし!!それまで反省の思いを込めて、腕立て伏せ!!腕が疲れたら、腹筋とスクワットもセットだ!!ぼやぼやするな、さっさと始めんかぁ!!」
「ひ、ひぇぇ!!?」
大男からの懲罰がなくなって安堵した村人達は、それを許さない彼によって再び地獄へと突き落とされる。
もはや問答無用という迫力で迫る大男に、彼らは言い訳すら許されずに地面にその腕を捧げていた。
「・・・それで、おっさん。てめぇは誰なんだ?ここの村長か何かか?」
地面にその手をついて一斉に腕立て伏せを始めた村人達の姿に、大男は満足そうに頷いている。
そんな彼らの姿に若干呆れ、少しばかり苛立ちが収まった様子のアランは、大男に彼が何者なのかと尋ねていた。
「んん?いやいやいや!わしはそんな村長などという、大層なものではござらん!ここの防衛を任されておる、ダンカンという者でござる」
この場に急にしゃしゃり出てきて、それ以降仕切っている様子を見れば、彼がこの村の主なのではないかと疑ってしまう。
そんなアランの言葉に大男は激しく首を振ると、自分はそんなものじゃないと必死に否定してきていた。
「それでお主は・・・?」
「・・・アランだ」
自らをダンカンだと名乗った大男は、アランにもそれを訪ねている。
その言葉にアランがダンカンに倣うように名前だけを返したのは、何も彼を真似したからではない。
彼は自らの名前がまだ、人からの嘲笑を受ける対象なのかと怯えていたのだ。
「アラン?アランか、そうかそうか・・・ふむふむ、アランでござるか。確かにありふれた名前ではあるが・・・しかしだからと言って、うむむ・・・」
「な、何だ!?何か文句でもあるのか!!?べ、別に俺は変な能力とか持ってないからな!!」
アランの名前を耳にしたダンカンは、何やら一人でぶつぶつと呟くと何やら考え始めていた。
そんなダンカンに振る舞いに、彼がかつての自分について何か知っているのではないかと勘繰ったアランは、慌てて聞いてもいないことまで口走ってしまっていた。
「能力?あぁ、ギフトの事でござるか・・・それは別に、どうでもいいでござるが。ん?ギフトを持っているという事は、やはり人間なのでござるか?いや他の種族でも得られるという話は、聞いたことがあるでござるしな。うむむ・・・」
「何だ、違うのか・・・ほっ」
自らが思わず口走った言葉が、自らの存在を証明してしまう。
それを恐れたアランは、自らの失言に慌ててその両手で口を塞いでいる。
しかし当のダンカンはアランに全く心当たりがないようで、またしても何やらぶつぶつと一人で呟き始めていた。
「おっさんさぁ・・・さっきから何か一人でぶつぶつ言ってっけど、さっさとこの状況をどうにかしてくれねぇか?俺はいつまでここにいりゃいいんだよ?」
「お、おぉ!これは申し訳ないことした!う、うむ、そうだな!いつまでも悩んでもしかたあるまいな!」
ダンカンが恐らく自分の事を知らないと安堵したアランは、そうなればいつまでもここで足止めされ続ける理由はないと彼を急かしている。
アランの言葉にようやく顔を上げたダンカンは、彼を待たせてしまったと謝ると何か決意したかのように胸を反らせていた。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編

異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる