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決戦、エイルアン城
向かうべき場所は
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「み、皆・・・無事か?」
とんでもない高さの崖から滑り落ちたクロード達は、彼の力によって砂に変えられた崖の名残に塗れて、埋もれていた。
それらによってかなり衝撃は軽減されたとはいえ、やはりそれなりのダメージはあったのかぐったりとしている他の皆に、癒しの力を発動させて自らを回復させたクロードが、無事を確認する声を掛ける。
「にゃ~・・・身体中が痛いのにゃぁ、早く治して欲しいにゃ・・・」
「おぉ、そこにいたのかティオ!すぐ行くから、待ってろよ」
大量の砂の中で伸びていたティオフィラが、悲痛な声を上げて助けを求めている。
彼女はかなりのダメージを負っているようで、自分では立ち上がれそうもなかった。
その様子に慌てて駆け寄ったクロードは、すぐに彼女の傷を癒す。
「ふん、なんとかなったな・・・シラク、そっちが終わったらこっちも治してやれ」
「はいはい・・・お前はいいのか?」
「俺は後でいい」
ボロボロな身体を引き摺りながらも、自分の力で立ち上がったレオンは、崖の方を見上げて辿ってきた道程を噛み締めていた。
レオンは近くで伸びているロイクを指し示すと、彼も治療するようにクロードに指示を出す。
ティオフィラの治療を終えそちらへと歩いてきたクロードは、ボロボロのレオンの姿に彼を先に治療しようと手を伸ばすが、彼は強がるように顔を背けるとその申し出を断っていた。
「うわっ!?これは酷いな、治せっかなぁ・・・」
「おいシラク、何か落ちたぞ・・・これは?」
思ったよりも酷い状態のロイクの傍に跪いたクロードは、慌ててその治療に取り掛かる。
その時彼の腰の辺りから紙片が零れ落ち、それを拾ったレオンはその内容に眉を寄せる。
「あぁ、それは城で見つけた書類だよ。なんかの作戦とかが書いてると思うんだけど、難しくて内容が良く分からなくてな」
「お前は馬鹿か?内容なんて読まなくても、これを見れば分かるだろう」
一通りロイクの治療を終え、レオンを振り返ったクロードは、その手にある書類が何かを思い出していた。
その内容が良く分からなかったと話すクロードに、レオンは紙の束から一つを取り出して彼へと見せ付ける。
そこには明らかに作戦の図解だと思われる絵が載っており、それがどこかも推測できる内容だった。
「あれ?こんなんあったのか・・・」
「お前の目は節穴なのか?まったく・・・」
レオンからそれを見せられたクロードは、そんな分かりやすいのがあったのかと、それをまじまじと見詰めている。
彼のその態度に呆れたように溜め息を洩らすレオンは、その書類をクロードへと押し付けていた。
「なーなー、クララ達と合流しないのかにゃ?行くなら、早く行きたいにゃ」
「いや、今は止めといた方がいいな。周りはまだ敵だらけだ、今はここから一刻も早く離れた方がいい。ロイクが目覚めたら、出発するぞ」
クロードに傷を癒され、復活したティオフィラは早くクラリッサ達と合流したいと、レオン達をせっついていた。
しかしレオンは周りへと目をやると、彼女の願いを退ける。
その視線の先には、城の崩壊から逃れ、そこから飛び出してくる魔物達の姿が映っていた。
「ん~・・・分かったにゃ。でも、それならどこに行くのかにゃ?」
「決まってる、あそこだ」
レオンの言葉に渋々納得したティオフィラは、それならどこに行くのかと彼に尋ねる。
彼は書類を持ったままのクロードを指差し、次に向かう場所を示していた。
とんでもない高さの崖から滑り落ちたクロード達は、彼の力によって砂に変えられた崖の名残に塗れて、埋もれていた。
それらによってかなり衝撃は軽減されたとはいえ、やはりそれなりのダメージはあったのかぐったりとしている他の皆に、癒しの力を発動させて自らを回復させたクロードが、無事を確認する声を掛ける。
「にゃ~・・・身体中が痛いのにゃぁ、早く治して欲しいにゃ・・・」
「おぉ、そこにいたのかティオ!すぐ行くから、待ってろよ」
大量の砂の中で伸びていたティオフィラが、悲痛な声を上げて助けを求めている。
彼女はかなりのダメージを負っているようで、自分では立ち上がれそうもなかった。
その様子に慌てて駆け寄ったクロードは、すぐに彼女の傷を癒す。
「ふん、なんとかなったな・・・シラク、そっちが終わったらこっちも治してやれ」
「はいはい・・・お前はいいのか?」
「俺は後でいい」
ボロボロな身体を引き摺りながらも、自分の力で立ち上がったレオンは、崖の方を見上げて辿ってきた道程を噛み締めていた。
レオンは近くで伸びているロイクを指し示すと、彼も治療するようにクロードに指示を出す。
ティオフィラの治療を終えそちらへと歩いてきたクロードは、ボロボロのレオンの姿に彼を先に治療しようと手を伸ばすが、彼は強がるように顔を背けるとその申し出を断っていた。
「うわっ!?これは酷いな、治せっかなぁ・・・」
「おいシラク、何か落ちたぞ・・・これは?」
思ったよりも酷い状態のロイクの傍に跪いたクロードは、慌ててその治療に取り掛かる。
その時彼の腰の辺りから紙片が零れ落ち、それを拾ったレオンはその内容に眉を寄せる。
「あぁ、それは城で見つけた書類だよ。なんかの作戦とかが書いてると思うんだけど、難しくて内容が良く分からなくてな」
「お前は馬鹿か?内容なんて読まなくても、これを見れば分かるだろう」
一通りロイクの治療を終え、レオンを振り返ったクロードは、その手にある書類が何かを思い出していた。
その内容が良く分からなかったと話すクロードに、レオンは紙の束から一つを取り出して彼へと見せ付ける。
そこには明らかに作戦の図解だと思われる絵が載っており、それがどこかも推測できる内容だった。
「あれ?こんなんあったのか・・・」
「お前の目は節穴なのか?まったく・・・」
レオンからそれを見せられたクロードは、そんな分かりやすいのがあったのかと、それをまじまじと見詰めている。
彼のその態度に呆れたように溜め息を洩らすレオンは、その書類をクロードへと押し付けていた。
「なーなー、クララ達と合流しないのかにゃ?行くなら、早く行きたいにゃ」
「いや、今は止めといた方がいいな。周りはまだ敵だらけだ、今はここから一刻も早く離れた方がいい。ロイクが目覚めたら、出発するぞ」
クロードに傷を癒され、復活したティオフィラは早くクラリッサ達と合流したいと、レオン達をせっついていた。
しかしレオンは周りへと目をやると、彼女の願いを退ける。
その視線の先には、城の崩壊から逃れ、そこから飛び出してくる魔物達の姿が映っていた。
「ん~・・・分かったにゃ。でも、それならどこに行くのかにゃ?」
「決まってる、あそこだ」
レオンの言葉に渋々納得したティオフィラは、それならどこに行くのかと彼に尋ねる。
彼は書類を持ったままのクロードを指差し、次に向かう場所を示していた。
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