76 / 168
育成の始まり
アングリーベアの怒り 2
しおりを挟む
「ほら、こっちだ!!こっちに獲物がいるぞ!!」
「ぐぅぅぅ、がぁ?」
クラリッサの危機に、クロードは自らを囮に熊を引きつけようとしていた。
彼女に止めを刺そうとしていたアングリーベアは、目の前に現れた新たな獲物に狙いを迷わせる。
クロードはその注意を引こうと弓を構えて、彼に狙いをつけていた。
「ぐぅ、ぐ、ぐがぁぁぁ!!」
「おおっ、そうだこっち・・・って、くっそ怖ぇぇぇぇぇぇ!!?」
クロードが放った矢はふんわりとした軌跡を描いており、アングリーベアの身体には当然突き刺さる事はない。
それでも繰り返し放たれるそれに苛立った熊は、ついにクロードを狙って駆け出し始める。
思惑通りの状況にも目の前で放たれた雄叫びに、本能が恐怖を叫んでしまう、クロードはもはや形振り構わずに逃げ出していた。
「クロード!せめてこっちに逃げなさいよ!!」
「・・・追いつけない」
命の危機に全速力で逃げているためか、とんでもないスピードで遠ざかっていく彼の姿に、残された少女達は為す術なく立ち尽くす。
彼女達は傷ついたクラリッサとアンナの救護に向かうが、それを癒すにもクロードの力が必要だった。
「くっ、はぁっ、はっ、はっ、も、もう駄目・・・」
「がぁぁぁ!!」
限界を超えた速度で走っていたクロードも、大して鍛えられていない心肺にすぐに限界はやってくる。
地面に倒れるようにして膝をついた彼に、僅かに引き離されていた熊が襲い掛かる、クロードはなんとか身体をそちらに向けると、地面へと両手をつけていた。
「か、壁を!」
「がぁっ!?」
ギリギリのタイミングで作り出した壁は、熊の顎を弾いて跳ねる。
尻餅をついたような姿勢で作った壁に、抉られる地面によってクロードの身体はそこへと転がっていった。
「厚く出来るか!?おーい、誰か来てくれー!!」
自らが作ったクレーターを這い出したクロードは、壁を厚くしようと力を行使し続ける。
それが時間稼ぎに過ぎないと分かっている彼は、少女達へと助けを求めていた。
「ぐぐぅぅががぁぁぁ!!!」
「ひぃぃぃ!!?」
雄叫びを上げたアングリーベアが、壁を突き破って姿を現す。
厚く作ったはずの壁も、回り込まれるのを恐れて広く範囲を取れば、見た目ほどの厚さはなかった。
飛び散る土くれはクロードの身体にも降りかかる、それは大した痛みにならなくても確かな恐怖は助長して、彼に悲鳴を上げさせる。
「がぁぁぁぁ、ぐぅっ!!?」
「掛かったな、馬鹿めっ!!」
雄叫びを上げながらクロードへと飛び掛ろうとしていたアングリーベアは、その途中に姿を消した。
驚くような声を上げた彼は、クロードが作った深い穴へとその身体を落としてしまう。
作った壁をブラインドに、その厚さを増していく過程で深い穴も同時に作っていた彼は、まんまとアングリーベアを罠に嵌めていた。
「誰かー、誰か来てくれー!!俺じゃ止めは・・・」
「ぐぅぅぅぅぅ、がぁぁぁぁ!!!」
アングリーベアを捕らえる事に成功したクロードも、有効な攻撃を加える事が出来ない彼では、ここから先はどうする事も出来ない。
少女達へと手を振り呼びかける彼の足元から、アングリーベアの雄叫びが響く。
彼はクロードの足元の地面を抉り始め、そこに坂を作り始めていた。
「おいおいおい、マジかくそっ!!?なにかないか、なにか!?」
ものすごい勢いで地面を切り崩していくアングリーベアの姿に、クロードは彼が脱出するまでそう暇がないと悟る。
彼の声に駆けつけてきている少女達も、それまでに間に合うとは思えなかった。
何か使えるものはないかと辺りを必死に見回す彼の瞳に、金属の輝きが目に入る。
「あれは!?いけるかっ!!?」
クロードが見つけたのは、アングリーベアの前足に噛み付いたままのトラバサミだった。
それに手を伸ばした彼は、能力を発動させるとそれを一度素材へと戻す。
伸ばした手を戻す頃には、彼の左手に新品のトラバサミが握られていた。
「くそっ!か、硬いな・・・」
抉られていく地面に支え失った砂が穴へと流れていく、クロードは崩れていく足元に後ろに数歩下がっていた。
作り直したトラバサミを地面へと設置し、必死に刃を開こうと力を込めるが中々開いてくれない。
そうこうしているうちにアングリーベアが作っている坂は、随分となだらかになっていた。
「ぐがぁぁぁぁぁっ!!!」
「ひぃぃぃっ!!?」
なだらかになった坂に一気にそれを上ったアングリーベアは、そのままクロードへと襲い掛かる。
悲鳴を上げて尻餅をついたクロードは、もはや為す術なく両手で顔を覆っていた。
「「クロード!?」」
「クロード様!?」
「にいやん!?」
絶体絶命の状況に、駆けつけようとしていた少女達も悲鳴を上げる。
深手に意識を失っているクラリッサだけが、ぐったりと横になっていた。
「ははっ、なんとか・・・間に合ったぁ」
尻餅をついていたクロードは、迫るアングリーベアの鼻先にもはや背中を地面につけている。
しかしその鼻先はそれ以上伸びる事はない、ギリギリで設置できたトラバサミが彼の後ろ足を拘束していた。
「ぐぅぅぅ、がぁぁぁっ!!!」
「おいおいおい、マジかよ!?そんなんありかっ!!?」
雄叫びを上げたアングリーベアは、激しく拘束された後ろ足を暴れさせる。
そのあまりに強い力にトラバサミの方が悲鳴を上げ始めた、それが地面から引き剥がされるまで、もうそれほど時間は掛からないだろう。
クロードは地面を這いずるようにして、逃げ始めていた。
「―――そのまま、顔を上げるなよ?」
「・・・へ?ひぃ!?」
遠く、聞こえたと思った声が、気づけば横を通り過ぎた。
疑問の声を上げるのと同時に奔った剣先に、クロードは慌てて頭を押さえる。
風を切り裂くような激しくも美しい剣戟の音が、彼の背中から響いていた。
「ま、こんなもんかな?危ないところだったな、シラク」
「あ、あぁ・・・助かったよ、レオン」
首を落とされ、四肢ももがれたアングリーベアの姿に剣を収めたレオンは、クロードに手を差し伸べる。
彼に助け起こされたクロードは、呆気に取られたままの表情で彼に礼を述べると、定まらない足取りでふらふらと彷徨っていた。
「クラリッサが怪我してるんじゃないか?あんたなら治せるんだろ?行ってやれよ」
「お、おう!そうだな!おーい、クラリッサ!!大丈夫かー!!」
遠くに倒れるクラリッサの姿を見つけたレオンは、若干焦りの色を帯びた声でクロードの背中を押す。
彼の声に状況を思い出したクロードは、彼女の下へと駆け出していった。
戦いの決着にクラリッサを抱えた少女達が、彼の下へと歩み寄っていく。
巡った季節に肌寒くなってきた日差しが、彼らの肌を照らしていた。
「ぐぅぅぅ、がぁ?」
クラリッサの危機に、クロードは自らを囮に熊を引きつけようとしていた。
彼女に止めを刺そうとしていたアングリーベアは、目の前に現れた新たな獲物に狙いを迷わせる。
クロードはその注意を引こうと弓を構えて、彼に狙いをつけていた。
「ぐぅ、ぐ、ぐがぁぁぁ!!」
「おおっ、そうだこっち・・・って、くっそ怖ぇぇぇぇぇぇ!!?」
クロードが放った矢はふんわりとした軌跡を描いており、アングリーベアの身体には当然突き刺さる事はない。
それでも繰り返し放たれるそれに苛立った熊は、ついにクロードを狙って駆け出し始める。
思惑通りの状況にも目の前で放たれた雄叫びに、本能が恐怖を叫んでしまう、クロードはもはや形振り構わずに逃げ出していた。
「クロード!せめてこっちに逃げなさいよ!!」
「・・・追いつけない」
命の危機に全速力で逃げているためか、とんでもないスピードで遠ざかっていく彼の姿に、残された少女達は為す術なく立ち尽くす。
彼女達は傷ついたクラリッサとアンナの救護に向かうが、それを癒すにもクロードの力が必要だった。
「くっ、はぁっ、はっ、はっ、も、もう駄目・・・」
「がぁぁぁ!!」
限界を超えた速度で走っていたクロードも、大して鍛えられていない心肺にすぐに限界はやってくる。
地面に倒れるようにして膝をついた彼に、僅かに引き離されていた熊が襲い掛かる、クロードはなんとか身体をそちらに向けると、地面へと両手をつけていた。
「か、壁を!」
「がぁっ!?」
ギリギリのタイミングで作り出した壁は、熊の顎を弾いて跳ねる。
尻餅をついたような姿勢で作った壁に、抉られる地面によってクロードの身体はそこへと転がっていった。
「厚く出来るか!?おーい、誰か来てくれー!!」
自らが作ったクレーターを這い出したクロードは、壁を厚くしようと力を行使し続ける。
それが時間稼ぎに過ぎないと分かっている彼は、少女達へと助けを求めていた。
「ぐぐぅぅががぁぁぁ!!!」
「ひぃぃぃ!!?」
雄叫びを上げたアングリーベアが、壁を突き破って姿を現す。
厚く作ったはずの壁も、回り込まれるのを恐れて広く範囲を取れば、見た目ほどの厚さはなかった。
飛び散る土くれはクロードの身体にも降りかかる、それは大した痛みにならなくても確かな恐怖は助長して、彼に悲鳴を上げさせる。
「がぁぁぁぁ、ぐぅっ!!?」
「掛かったな、馬鹿めっ!!」
雄叫びを上げながらクロードへと飛び掛ろうとしていたアングリーベアは、その途中に姿を消した。
驚くような声を上げた彼は、クロードが作った深い穴へとその身体を落としてしまう。
作った壁をブラインドに、その厚さを増していく過程で深い穴も同時に作っていた彼は、まんまとアングリーベアを罠に嵌めていた。
「誰かー、誰か来てくれー!!俺じゃ止めは・・・」
「ぐぅぅぅぅぅ、がぁぁぁぁ!!!」
アングリーベアを捕らえる事に成功したクロードも、有効な攻撃を加える事が出来ない彼では、ここから先はどうする事も出来ない。
少女達へと手を振り呼びかける彼の足元から、アングリーベアの雄叫びが響く。
彼はクロードの足元の地面を抉り始め、そこに坂を作り始めていた。
「おいおいおい、マジかくそっ!!?なにかないか、なにか!?」
ものすごい勢いで地面を切り崩していくアングリーベアの姿に、クロードは彼が脱出するまでそう暇がないと悟る。
彼の声に駆けつけてきている少女達も、それまでに間に合うとは思えなかった。
何か使えるものはないかと辺りを必死に見回す彼の瞳に、金属の輝きが目に入る。
「あれは!?いけるかっ!!?」
クロードが見つけたのは、アングリーベアの前足に噛み付いたままのトラバサミだった。
それに手を伸ばした彼は、能力を発動させるとそれを一度素材へと戻す。
伸ばした手を戻す頃には、彼の左手に新品のトラバサミが握られていた。
「くそっ!か、硬いな・・・」
抉られていく地面に支え失った砂が穴へと流れていく、クロードは崩れていく足元に後ろに数歩下がっていた。
作り直したトラバサミを地面へと設置し、必死に刃を開こうと力を込めるが中々開いてくれない。
そうこうしているうちにアングリーベアが作っている坂は、随分となだらかになっていた。
「ぐがぁぁぁぁぁっ!!!」
「ひぃぃぃっ!!?」
なだらかになった坂に一気にそれを上ったアングリーベアは、そのままクロードへと襲い掛かる。
悲鳴を上げて尻餅をついたクロードは、もはや為す術なく両手で顔を覆っていた。
「「クロード!?」」
「クロード様!?」
「にいやん!?」
絶体絶命の状況に、駆けつけようとしていた少女達も悲鳴を上げる。
深手に意識を失っているクラリッサだけが、ぐったりと横になっていた。
「ははっ、なんとか・・・間に合ったぁ」
尻餅をついていたクロードは、迫るアングリーベアの鼻先にもはや背中を地面につけている。
しかしその鼻先はそれ以上伸びる事はない、ギリギリで設置できたトラバサミが彼の後ろ足を拘束していた。
「ぐぅぅぅ、がぁぁぁっ!!!」
「おいおいおい、マジかよ!?そんなんありかっ!!?」
雄叫びを上げたアングリーベアは、激しく拘束された後ろ足を暴れさせる。
そのあまりに強い力にトラバサミの方が悲鳴を上げ始めた、それが地面から引き剥がされるまで、もうそれほど時間は掛からないだろう。
クロードは地面を這いずるようにして、逃げ始めていた。
「―――そのまま、顔を上げるなよ?」
「・・・へ?ひぃ!?」
遠く、聞こえたと思った声が、気づけば横を通り過ぎた。
疑問の声を上げるのと同時に奔った剣先に、クロードは慌てて頭を押さえる。
風を切り裂くような激しくも美しい剣戟の音が、彼の背中から響いていた。
「ま、こんなもんかな?危ないところだったな、シラク」
「あ、あぁ・・・助かったよ、レオン」
首を落とされ、四肢ももがれたアングリーベアの姿に剣を収めたレオンは、クロードに手を差し伸べる。
彼に助け起こされたクロードは、呆気に取られたままの表情で彼に礼を述べると、定まらない足取りでふらふらと彷徨っていた。
「クラリッサが怪我してるんじゃないか?あんたなら治せるんだろ?行ってやれよ」
「お、おう!そうだな!おーい、クラリッサ!!大丈夫かー!!」
遠くに倒れるクラリッサの姿を見つけたレオンは、若干焦りの色を帯びた声でクロードの背中を押す。
彼の声に状況を思い出したクロードは、彼女の下へと駆け出していった。
戦いの決着にクラリッサを抱えた少女達が、彼の下へと歩み寄っていく。
巡った季節に肌寒くなってきた日差しが、彼らの肌を照らしていた。
0
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!
日向ぼっこ
ファンタジー
「異世界転生してみないか?」
見覚えのない部屋の中で神を自称する男は話を続ける。
神の暇つぶしに付き合う代わりに異世界チートしてみないか? ってことだよと。
特に悩むこともなくその話を受け入れたクロムは広大な草原の中で目を覚ます。
突如襲い掛かる魔物の群れに対してとっさに突き出した両手より光が輝き、この世界で生き抜くための力を自覚することとなる。
なんでもアリの世界として創造されたこの世界にて、様々な体験をすることとなる。
・魔物に襲われている女の子との出会い
・勇者との出会い
・魔王との出会い
・他の転生者との出会い
・波長の合う仲間との出会い etc.......
チート能力を駆使して異世界生活を楽しむ中、この世界の<異常性>に直面することとなる。
その時クロムは何を想い、何をするのか……
このお話は全てのキッカケとなった創造神の一言から始まることになる……

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる