52 / 168
育成の始まり
ゴブリン遭遇戦
しおりを挟む
金属を殴打する音は、低く鈍い。
向かい合う小柄な人影は、二つの集団に分かれている。
色とりどりの服装と髪の色をした人間達と、粗末な衣服を見に纏い茶褐色の肌を露出させたゴブリン達だ。
彼の体色は森の木々の間にあっては保護色ともなるが、纏まって対峙する状況にそれを心配する必要はないだろう。
「アンナ!大丈夫!?」
「任せて!クラリッサは魔法を!!」
ゴブリンの棍棒の一撃を受け止めたアンナは、その衝撃を地面を踏みしめて耐えている。
彼女は片手で握ったメイスで反撃を試みるが、耐えるのに必死だったため機会を逸してしまう。
心配の声を上げたクラリッサにアンナは、力強く自分の役割に専念するように答えていた。
『こいつら、強いぞ!』
『小さいのに、なんで!?』
自分達とそう体格の変わらない少女達の姿に、狩りの対象だと襲い掛かってきたゴブリン達は、思惑とは違う彼女らの実力に戸惑いの声を上げる。
「彼らはなんと言っていますか、クロード様!?私達を追ってきたのですか!?」
「いや、違うと思う!たまたま遭遇して、襲ってきた感じだ!」
青い顔をしたクラリッサが、ゴブリン達の会話の内容をクロードへと尋ねる。
追っ手から逃れて数日ほどしか経ってない状況に、彼らの姿はそれを想起させる、彼女の不安も当然の事だった。
しかし遭遇してからこれまでの会話を踏まえると、彼らは野良のゴブリン達で間違いないだろう。
クロードの憶測にクラリッサは安堵の表情を見せる、それは一瞬の事で、すぐに彼女はゴブリン達へと厳しい視線を向けていた。
「そうですか・・・しかし彼らが追っ手と合流しないとも限りません。確実に仕留めないと」
「・・・分かった」
クラリッサが冷たく言い放った懸念は、目の前のゴブリン達の殲滅を示していた。
逃げ出した彼らは今だに不安定な状態だ、それを脅かす存在に厳しく当たる必要があるのは当然の事だった。
彼女の冷たい口調にクロードは静かに唾を呑み込むだけだったが、彼女の傍に控えていたイダは小さく了承を返すと腕を振るう。
『ぎゃあ!!?』
『な、なんだ!?』
「・・・当たった」
投げつけたナイフは、ゴブリンの顔へと突き刺さる。
その攻撃にゴブリン達も驚きの声を上げるが、当の本人もびっくりしたように目を丸くしていた。
「私が前に出る!その間にっ!!」
「・・・了解」
顔へと突き刺さったナイフは、重要な部分を外れており致命傷にはならないだろう。
しかしそのゴブリンは戦意を失っているように見え、無事なゴブリン達も動揺していた。
その隙にアンナが勇気を振り絞って前へと進み出る、彼女はイダも追従するように声を掛けた。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
構えた盾を肩で押すようにして突撃していくアンナは、振り絞る勇気に叫び声を上げる。
動揺していたゴブリン達は、その突進に対処する事が出来ずに弾き飛ばされてしまう。
そのほとんどが体勢を崩した程度だったが、彼らがそれを立て直す事はなかった。
「・・・そこ」
アンナの後ろに隠れていたイダが、地面に倒れた彼らの喉や急所を狙ってナイフを突き出していく。
両利きの彼女はその両手に構えたナイフで、左右に弾き飛ばされたゴブリン達を次々に仕留めていった。
『まずい、このままじゃ・・・』
『あいつだ、あいつを仕留めろ!!』
前だけを見て突進していったアンナは、ゴブリン達の集団を突き抜ける。
彼女に突き飛ばされたゴブリンは多かったが全てではない、イダのナイフもそれらを全て仕留めたわけではなかった。
彼らは態勢を立て直すと、脅威となるイダへと狙いを定める。
全力での突進を終えたアンナはまだ肩で息をしている、囲まれつつある状況にイダは背中に括りつけた大盾へと手を伸ばしていた。
「っ!?まずい!」
「・・・絶体絶命」
徐々に迫り来るゴブリン達に、後退していく二人は背中を木にぶつけてしまう。
追い詰められた彼女らに、ゴブリンが襲い掛かる。
その時、どこかから声が掛かった。
「アンナ、イダ!!避けなさい!!」
杖を構えたクラリッサは、その周りに拳大の石塊を漂わせている。
彼女が上げた鋭い声に、幾匹かのゴブリンが後ろへと注意を向けた。
「間に合わない!?イダ、後ろに!」
「・・・任せた」
クラリッサが魔法を発動しようとしている事は、明らかだった。
囲まれている状況に避けるほどのスペースはなく、逃げるには時間があまりに足りない。
アンナはイダへと声を掛けると、盾を地面へと突き立て姿勢を低くした。
彼女は魔法を受け止める覚悟を決めたのだ、イダはその背中へとそっと手を添える。
「リーンフォース・アーマー」
「ストーン・バレット!!」
腰に括りつけた短杖へと手を添えたアンナが、自らに強化魔法を掛けるのとクラリッサが魔法が放つのは、ほぼ同時だった。
クラリッサの周囲から放たれた石のつぶては、ゴブリン達の頭部を射抜きながらアンナへと迫る。
慌てて両手を盾へと添えたアンナに、その腰を支えるイダは両足へと力を込めた。
「ぐっ!ぐぅ!!このままじゃ・・・!!」
「・・・大丈夫」
盾へとぶつかる衝撃に必死に歯を食いしばって耐えているアンナは、浮いてくる身体に弱音を吐く。
彼女はどうにか身体を地面に留めるのに必死で、前の様子を窺う暇はなかった。
イダは諦めを口にしようとしていた彼女の背中を優しく撫でると、もう終わったと声を掛けていた。
『魔法だ、魔法!!』
『あいつだ、あいつが使った!!』
クラリッサが放った魔法は何匹かのゴブリンの戦闘能力を奪うのに成功したが、未熟な彼女にまだそれなりの数が戦う力を有していた。
彼らは一様に彼女へと警戒の声を上げる、魔法を使う者への脅威はどんな種族も同じだった。
「クラリッサ!!?」
一斉にクラリッサへと襲い掛かっていくゴブリン達に、アンナの悲鳴が響く。
慌ててそちらに駆け寄って間に合うわけもない、小柄なクラリッサの姿はゴブリンの集団に呑みこまれて、見えなくなってしまっていた。
「・・・舐めないでもらえる?」
『こ、こいつ、強いぞ!?』
『なんで!?魔法使いなのに、なんで!!?』
片手にナイフを構えたクラリッサが、喉を貫いたゴブリンからそれを引き抜きながら、冷たく言い放つ。
魔法使いは接近されれば弱いという確信を持って突っ込んでいたゴブリン達は、予想だにしない反撃に面食らい、足を止めてしまう。
「・・・今の内に」
「え、えぇ・・・クラリッサ、今行くから」
動揺したゴブリン達が後ろへと引き下がった隙間に、クラリッサの姿を見つけたアンナは安堵の息を吐く。
イダは彼女へと注意が向いている内に、後ろから襲い掛かろうとアンナの服を引いた。
彼女の冷静な判断に若干気後れしたアンナも、気合の込めた声を呟くと駆け出していく。
「お、俺はここにいればいいのか!?」
「はい、クロード様はそこで見守っていてください!・・・いいタイミング!!」
クラリッサが背中を預けている木の裏側から声を上げたクロードに、彼女は前方から注意を逸らさずに答えていた。
彼女の言葉に安堵の表情を作った彼のすぐ傍に、ナイフが突き刺さる。
それは、イダが放ったナイフだ。
ゴブリン達は後方から突如襲い掛かってきた彼女達に対応できていない、クラリッサはそれに合わせて前へと進み出る。
「ひぃぃぃ!!?」
『ぎゃぁぁ!!?』
ゴブリン達の断末魔の悲鳴が、クロードが思わず上げた悲鳴と重なる。
混乱の極みにある彼らが完全に殲滅されるまで、そう時間は掛からなかった。
向かい合う小柄な人影は、二つの集団に分かれている。
色とりどりの服装と髪の色をした人間達と、粗末な衣服を見に纏い茶褐色の肌を露出させたゴブリン達だ。
彼の体色は森の木々の間にあっては保護色ともなるが、纏まって対峙する状況にそれを心配する必要はないだろう。
「アンナ!大丈夫!?」
「任せて!クラリッサは魔法を!!」
ゴブリンの棍棒の一撃を受け止めたアンナは、その衝撃を地面を踏みしめて耐えている。
彼女は片手で握ったメイスで反撃を試みるが、耐えるのに必死だったため機会を逸してしまう。
心配の声を上げたクラリッサにアンナは、力強く自分の役割に専念するように答えていた。
『こいつら、強いぞ!』
『小さいのに、なんで!?』
自分達とそう体格の変わらない少女達の姿に、狩りの対象だと襲い掛かってきたゴブリン達は、思惑とは違う彼女らの実力に戸惑いの声を上げる。
「彼らはなんと言っていますか、クロード様!?私達を追ってきたのですか!?」
「いや、違うと思う!たまたま遭遇して、襲ってきた感じだ!」
青い顔をしたクラリッサが、ゴブリン達の会話の内容をクロードへと尋ねる。
追っ手から逃れて数日ほどしか経ってない状況に、彼らの姿はそれを想起させる、彼女の不安も当然の事だった。
しかし遭遇してからこれまでの会話を踏まえると、彼らは野良のゴブリン達で間違いないだろう。
クロードの憶測にクラリッサは安堵の表情を見せる、それは一瞬の事で、すぐに彼女はゴブリン達へと厳しい視線を向けていた。
「そうですか・・・しかし彼らが追っ手と合流しないとも限りません。確実に仕留めないと」
「・・・分かった」
クラリッサが冷たく言い放った懸念は、目の前のゴブリン達の殲滅を示していた。
逃げ出した彼らは今だに不安定な状態だ、それを脅かす存在に厳しく当たる必要があるのは当然の事だった。
彼女の冷たい口調にクロードは静かに唾を呑み込むだけだったが、彼女の傍に控えていたイダは小さく了承を返すと腕を振るう。
『ぎゃあ!!?』
『な、なんだ!?』
「・・・当たった」
投げつけたナイフは、ゴブリンの顔へと突き刺さる。
その攻撃にゴブリン達も驚きの声を上げるが、当の本人もびっくりしたように目を丸くしていた。
「私が前に出る!その間にっ!!」
「・・・了解」
顔へと突き刺さったナイフは、重要な部分を外れており致命傷にはならないだろう。
しかしそのゴブリンは戦意を失っているように見え、無事なゴブリン達も動揺していた。
その隙にアンナが勇気を振り絞って前へと進み出る、彼女はイダも追従するように声を掛けた。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
構えた盾を肩で押すようにして突撃していくアンナは、振り絞る勇気に叫び声を上げる。
動揺していたゴブリン達は、その突進に対処する事が出来ずに弾き飛ばされてしまう。
そのほとんどが体勢を崩した程度だったが、彼らがそれを立て直す事はなかった。
「・・・そこ」
アンナの後ろに隠れていたイダが、地面に倒れた彼らの喉や急所を狙ってナイフを突き出していく。
両利きの彼女はその両手に構えたナイフで、左右に弾き飛ばされたゴブリン達を次々に仕留めていった。
『まずい、このままじゃ・・・』
『あいつだ、あいつを仕留めろ!!』
前だけを見て突進していったアンナは、ゴブリン達の集団を突き抜ける。
彼女に突き飛ばされたゴブリンは多かったが全てではない、イダのナイフもそれらを全て仕留めたわけではなかった。
彼らは態勢を立て直すと、脅威となるイダへと狙いを定める。
全力での突進を終えたアンナはまだ肩で息をしている、囲まれつつある状況にイダは背中に括りつけた大盾へと手を伸ばしていた。
「っ!?まずい!」
「・・・絶体絶命」
徐々に迫り来るゴブリン達に、後退していく二人は背中を木にぶつけてしまう。
追い詰められた彼女らに、ゴブリンが襲い掛かる。
その時、どこかから声が掛かった。
「アンナ、イダ!!避けなさい!!」
杖を構えたクラリッサは、その周りに拳大の石塊を漂わせている。
彼女が上げた鋭い声に、幾匹かのゴブリンが後ろへと注意を向けた。
「間に合わない!?イダ、後ろに!」
「・・・任せた」
クラリッサが魔法を発動しようとしている事は、明らかだった。
囲まれている状況に避けるほどのスペースはなく、逃げるには時間があまりに足りない。
アンナはイダへと声を掛けると、盾を地面へと突き立て姿勢を低くした。
彼女は魔法を受け止める覚悟を決めたのだ、イダはその背中へとそっと手を添える。
「リーンフォース・アーマー」
「ストーン・バレット!!」
腰に括りつけた短杖へと手を添えたアンナが、自らに強化魔法を掛けるのとクラリッサが魔法が放つのは、ほぼ同時だった。
クラリッサの周囲から放たれた石のつぶては、ゴブリン達の頭部を射抜きながらアンナへと迫る。
慌てて両手を盾へと添えたアンナに、その腰を支えるイダは両足へと力を込めた。
「ぐっ!ぐぅ!!このままじゃ・・・!!」
「・・・大丈夫」
盾へとぶつかる衝撃に必死に歯を食いしばって耐えているアンナは、浮いてくる身体に弱音を吐く。
彼女はどうにか身体を地面に留めるのに必死で、前の様子を窺う暇はなかった。
イダは諦めを口にしようとしていた彼女の背中を優しく撫でると、もう終わったと声を掛けていた。
『魔法だ、魔法!!』
『あいつだ、あいつが使った!!』
クラリッサが放った魔法は何匹かのゴブリンの戦闘能力を奪うのに成功したが、未熟な彼女にまだそれなりの数が戦う力を有していた。
彼らは一様に彼女へと警戒の声を上げる、魔法を使う者への脅威はどんな種族も同じだった。
「クラリッサ!!?」
一斉にクラリッサへと襲い掛かっていくゴブリン達に、アンナの悲鳴が響く。
慌ててそちらに駆け寄って間に合うわけもない、小柄なクラリッサの姿はゴブリンの集団に呑みこまれて、見えなくなってしまっていた。
「・・・舐めないでもらえる?」
『こ、こいつ、強いぞ!?』
『なんで!?魔法使いなのに、なんで!!?』
片手にナイフを構えたクラリッサが、喉を貫いたゴブリンからそれを引き抜きながら、冷たく言い放つ。
魔法使いは接近されれば弱いという確信を持って突っ込んでいたゴブリン達は、予想だにしない反撃に面食らい、足を止めてしまう。
「・・・今の内に」
「え、えぇ・・・クラリッサ、今行くから」
動揺したゴブリン達が後ろへと引き下がった隙間に、クラリッサの姿を見つけたアンナは安堵の息を吐く。
イダは彼女へと注意が向いている内に、後ろから襲い掛かろうとアンナの服を引いた。
彼女の冷静な判断に若干気後れしたアンナも、気合の込めた声を呟くと駆け出していく。
「お、俺はここにいればいいのか!?」
「はい、クロード様はそこで見守っていてください!・・・いいタイミング!!」
クラリッサが背中を預けている木の裏側から声を上げたクロードに、彼女は前方から注意を逸らさずに答えていた。
彼女の言葉に安堵の表情を作った彼のすぐ傍に、ナイフが突き刺さる。
それは、イダが放ったナイフだ。
ゴブリン達は後方から突如襲い掛かってきた彼女達に対応できていない、クラリッサはそれに合わせて前へと進み出る。
「ひぃぃぃ!!?」
『ぎゃぁぁ!!?』
ゴブリン達の断末魔の悲鳴が、クロードが思わず上げた悲鳴と重なる。
混乱の極みにある彼らが完全に殲滅されるまで、そう時間は掛からなかった。
0
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!
日向ぼっこ
ファンタジー
「異世界転生してみないか?」
見覚えのない部屋の中で神を自称する男は話を続ける。
神の暇つぶしに付き合う代わりに異世界チートしてみないか? ってことだよと。
特に悩むこともなくその話を受け入れたクロムは広大な草原の中で目を覚ます。
突如襲い掛かる魔物の群れに対してとっさに突き出した両手より光が輝き、この世界で生き抜くための力を自覚することとなる。
なんでもアリの世界として創造されたこの世界にて、様々な体験をすることとなる。
・魔物に襲われている女の子との出会い
・勇者との出会い
・魔王との出会い
・他の転生者との出会い
・波長の合う仲間との出会い etc.......
チート能力を駆使して異世界生活を楽しむ中、この世界の<異常性>に直面することとなる。
その時クロムは何を想い、何をするのか……
このお話は全てのキッカケとなった創造神の一言から始まることになる……

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる