45 / 78
トージロー
領主リータス
しおりを挟む
「・・・セバスか。それでどうなったのだ?」
背後の扉が閉まる音に、このグリザリドの領主リータス・グリザリドは振り返りもせず声を掛けていた。
彼は羽織っていた豪奢なガウンがはだけてしまわないように抑えると、振り返っては手にしていたグラスを近くの机へと置いている。
その中には血のような真っ赤な液体が満たされており、僅かに香しい芳香が立ち上っていた。
「はっ・・・ギルドは旦那様の裁定を受け入れたようでございます」
彼の執事であるセバスは、軽く頭を下げると尋ねられた内容について答えている。
それは冒険者ギルドが、リータスによって下された裁定を受け入れたという報告であった。
「ふんっ、当然だ!!あのような生温い裁定、受け入れられて当然だ!!」
自らが下した裁定が受け入れられたにも拘らず、リータスは不満だとばかりにそのこぶしを机に叩きつけていた。
その衝撃に、彼が先ほどそこに置いたばかりのワイングラスが倒れ、そこから中身の液体が零れてしまう。
その液体は衝撃に跳ねて、彼のガウンにまでも染みを作ってしまっていた。
「っ!旦那様、お召し物が・・・」
「あぁ、すまないなセバス・・・それにしても、忌々しいのはエセルバードの爺よ。ようやくくたばって安心したかと思えば、孫娘を寄越してくるとは・・・どこまでわしを苛めば気が済むのだ、あの一族は!!」
それにセバスが慌てて駆け寄ってきては、その懐から取り出したハンカチでリータスのガウンを拭っている。
彼にそんな余計な苦労を掛けたことを軽く詫びたリータスはしかし、収まりきらない苛立ちに唇を歪めていた。
「旦那様があの方とお知り合いとは・・・存じ上げませんでした」
「ん?あぁ、別に大した縁ではないからな・・・お前が知らないのも無理はない、それに昔の話だ」
「はぁ・・・」
手早く、リータスのガウンの応急処置を終え、倒れてしまったワイングラスとその周辺の後片付けも終えたセバスは、彼に恐る恐る尋ねていた。
長年このグリザリドに使える執事であったセバスだが、そんな彼でも主人であるリータスがカレンの祖父であるエセルバードと知り合いだったというのは初耳であった。
しかしそれを尋ねられたリータスは、セバスから慌てたように背中を向けると、何やら誤魔化すように言葉を濁してしまっていた。
「あぁ、それにしてもまさかあの娘が、エセルバードの血縁者とはな。お陰であの程度の介入で手を留まざるをえんかったわ・・・死んだとはいえ、アレの影響力はまだ健在だからな。やり過ぎれば、逆にこっちに火の粉が飛んでくるわ。全く忌々しい!」
カレンが二階級降格という、リータスが手紙で指摘した内容にしては軽い罰で済んだのは、彼が彼女の祖父の影響力を恐れたからのものであった。
カレンの祖父であるエセルバードは、勿論既に亡くなっている。
しかし伝説的な冒険者であった彼の影響力は、いまだ健在であった。
そうした影響力を嫌い、彼を排除しようという勢力もあるにはあったが、リータスはそうした勢力との伝手を持ち合わせてはいなかった。
「旦那様。それほどの危険な試みであったなら、いっそやらないという選択はなかったのでしょうか?アシュクロフト様は決して、お嬢様に危害を加えようとした訳では・・・」
「・・・危害を加えようとはしなかっただと?結果、我が愛娘の命を危険に晒したのにか?」
エセルバードの影響力に、その孫娘であるカレンに軽い罰を与えるのも危険な橋であったと語るリータスにセバスは真剣な表情で顔を上げると、そんな無理をする必要があったのかと尋ねていた。
彼はカレンにはレティシアに危害を加えるつもりなどなかったと弁明するが、結果的にその命の危険に晒したという揺らがない事実に、リータスには鼻で笑われてしまうだけだった。
「そ、それは!アクシデントでございます!!あの森が、安全であることは旦那様もご存じでしょう?あそこに魔物が・・・しかもあのような危険な魔物が現れるなど、誰にも予想出来ませんでした!それを責めるのは余りに酷でございます」
「そうした危険を事前に予測し、未然に防ぐのも冒険者の仕事だろう?大体、依頼というのはアレに話を聞かせてやるというだけだった筈ではないか?その通りにしておれば何も問題なかったものを・・・わざわざ森に足を踏み入れ危険を招いたのは、あの娘の責任ではないのか?」
セバスはそんな主人の態度にもカレンを何とか擁護しようと、さらに彼に詰め寄っている。
彼はあの森は安全であり、あのような魔物が現れるなど誰も考えなかったと主張するが、そうした危険も未然に防ぐのが冒険者の役割だとリータスに簡単に切り捨てられてしまう。
「そ、それは・・・お嬢様がどうしてもと」
「ふんっ!アレがどんなにせがもうと、止めるべきだったな・・・それを見過ごした、それがこの結果だセバス!!!」
リータスの言葉に、セバスはレティシアが強くせがんだために止められなかったと言葉を濁す。
そんな彼の態度に再び机へとこぶしを叩きつけたリータスは、その手を窓へと向ける。
その先にはこの館の中庭が広がっており、そこには彼の愛娘レティシアの姿もあった。
「はぁ、トージロー様・・・今、何をしてらっしゃるのでしょうか?お会いしとうございます・・・」
空気を遮断する窓と隔てた距離にその囁きは聞こえなくとも、両手を組みうっとりと空を見上げるそのレティシアの姿に、彼女が誰かに恋い焦がれているというのはリータス達にもはっきりと伝わっていた。
「元々、アレを冒険者に関わらせるなど反対だったのだ!!しかしアレが余りにしつこいのと、相手が同年代の女だからと許してみれば・・・こうだ!!私よりも年上の爺に懸想するだと・・・ふざけるんじゃない!!!」
更にこぶしを机へと叩きつけ、何度もそれを繰り返すリータスは、目を血走らしては怒鳴り声を上げている。
それは彼がカレンを罰したのが、レティシアを危険に晒したことが原因なのではなく、それこそが理由なのだとはっきりと示していた。
「ふー、ふー、ふー!!大事な、大事な愛娘だ。『もうパパと一緒にお風呂入りたくない』などと言われた日には、一週間寝込んだほどに愛しい娘だぞ!!それが、それがどこの馬の骨とも分からん爺に奪われるだと!!?そんな事が許せるかぁぁぁ!!!!」
机に思いっきり叩きつけ過ぎたせいか、その指先から血を流し始めたリータスは、それを机に打ち付けたまま怒りを吐き出すように荒い呼吸を繰り返している。
しかしそんなもので収まる怒りではなかったのか、彼は頭を激しく掻き毟り始めると、またしても怒鳴り声を上げていた。
「だ、旦那様!?いけません、それ以上興奮なされては!!また倒れてしまいます!」
リータスの激しい怒りにセバスは慌てて彼に駆け寄ると、それ以上は危険だと彼を羽交い絞めにしていた。
そして何とか落ち着いたリータスは、そのままセバスによって元々座っていた椅子へと座らされる。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・セバス。いいか、セバス?あれに、エセルバードの孫とやらに、これ以上好きにやらせるな。ギルドに圧力を掛けるでも何でもいい・・・奴から活躍の場を奪うのだ。奴が冒険者として活躍し、もう一度レティシアに近づかんようにな。そうすれば、あのトージローとかいうくたばりぞこないの事も自然と忘れよう・・・」
セバスに椅子へと無理やり座らされたリータスは、荒い息を何とか整えると、セバスを自らの口元へと手招いている。
そして彼は、カレンから名誉挽回の機会も奪うのだとセバスに命令していた。
「は、ははっ!畏まりました」
その言葉に、セバスも頭を下げては了承を返すばかり。
如何にカレンに味方したいと思っていても、彼の主人は目の前の男、リータスなのだ。
その彼のはっきりとした命令に、逆らう事など出来よう筈もない。
「ふ、ふふふ、ふふふふ・・・見ていろよ、エセルバード。いつまでもお前の好きにさせていたわしではないのだぞ・・・」
セバスも下がり、一人椅子にどっかりと座るリータスは、窓の外の景色を見詰めながら一人呟く。
その瞳には、鈍く昏い光が宿っていた。
背後の扉が閉まる音に、このグリザリドの領主リータス・グリザリドは振り返りもせず声を掛けていた。
彼は羽織っていた豪奢なガウンがはだけてしまわないように抑えると、振り返っては手にしていたグラスを近くの机へと置いている。
その中には血のような真っ赤な液体が満たされており、僅かに香しい芳香が立ち上っていた。
「はっ・・・ギルドは旦那様の裁定を受け入れたようでございます」
彼の執事であるセバスは、軽く頭を下げると尋ねられた内容について答えている。
それは冒険者ギルドが、リータスによって下された裁定を受け入れたという報告であった。
「ふんっ、当然だ!!あのような生温い裁定、受け入れられて当然だ!!」
自らが下した裁定が受け入れられたにも拘らず、リータスは不満だとばかりにそのこぶしを机に叩きつけていた。
その衝撃に、彼が先ほどそこに置いたばかりのワイングラスが倒れ、そこから中身の液体が零れてしまう。
その液体は衝撃に跳ねて、彼のガウンにまでも染みを作ってしまっていた。
「っ!旦那様、お召し物が・・・」
「あぁ、すまないなセバス・・・それにしても、忌々しいのはエセルバードの爺よ。ようやくくたばって安心したかと思えば、孫娘を寄越してくるとは・・・どこまでわしを苛めば気が済むのだ、あの一族は!!」
それにセバスが慌てて駆け寄ってきては、その懐から取り出したハンカチでリータスのガウンを拭っている。
彼にそんな余計な苦労を掛けたことを軽く詫びたリータスはしかし、収まりきらない苛立ちに唇を歪めていた。
「旦那様があの方とお知り合いとは・・・存じ上げませんでした」
「ん?あぁ、別に大した縁ではないからな・・・お前が知らないのも無理はない、それに昔の話だ」
「はぁ・・・」
手早く、リータスのガウンの応急処置を終え、倒れてしまったワイングラスとその周辺の後片付けも終えたセバスは、彼に恐る恐る尋ねていた。
長年このグリザリドに使える執事であったセバスだが、そんな彼でも主人であるリータスがカレンの祖父であるエセルバードと知り合いだったというのは初耳であった。
しかしそれを尋ねられたリータスは、セバスから慌てたように背中を向けると、何やら誤魔化すように言葉を濁してしまっていた。
「あぁ、それにしてもまさかあの娘が、エセルバードの血縁者とはな。お陰であの程度の介入で手を留まざるをえんかったわ・・・死んだとはいえ、アレの影響力はまだ健在だからな。やり過ぎれば、逆にこっちに火の粉が飛んでくるわ。全く忌々しい!」
カレンが二階級降格という、リータスが手紙で指摘した内容にしては軽い罰で済んだのは、彼が彼女の祖父の影響力を恐れたからのものであった。
カレンの祖父であるエセルバードは、勿論既に亡くなっている。
しかし伝説的な冒険者であった彼の影響力は、いまだ健在であった。
そうした影響力を嫌い、彼を排除しようという勢力もあるにはあったが、リータスはそうした勢力との伝手を持ち合わせてはいなかった。
「旦那様。それほどの危険な試みであったなら、いっそやらないという選択はなかったのでしょうか?アシュクロフト様は決して、お嬢様に危害を加えようとした訳では・・・」
「・・・危害を加えようとはしなかっただと?結果、我が愛娘の命を危険に晒したのにか?」
エセルバードの影響力に、その孫娘であるカレンに軽い罰を与えるのも危険な橋であったと語るリータスにセバスは真剣な表情で顔を上げると、そんな無理をする必要があったのかと尋ねていた。
彼はカレンにはレティシアに危害を加えるつもりなどなかったと弁明するが、結果的にその命の危険に晒したという揺らがない事実に、リータスには鼻で笑われてしまうだけだった。
「そ、それは!アクシデントでございます!!あの森が、安全であることは旦那様もご存じでしょう?あそこに魔物が・・・しかもあのような危険な魔物が現れるなど、誰にも予想出来ませんでした!それを責めるのは余りに酷でございます」
「そうした危険を事前に予測し、未然に防ぐのも冒険者の仕事だろう?大体、依頼というのはアレに話を聞かせてやるというだけだった筈ではないか?その通りにしておれば何も問題なかったものを・・・わざわざ森に足を踏み入れ危険を招いたのは、あの娘の責任ではないのか?」
セバスはそんな主人の態度にもカレンを何とか擁護しようと、さらに彼に詰め寄っている。
彼はあの森は安全であり、あのような魔物が現れるなど誰も考えなかったと主張するが、そうした危険も未然に防ぐのが冒険者の役割だとリータスに簡単に切り捨てられてしまう。
「そ、それは・・・お嬢様がどうしてもと」
「ふんっ!アレがどんなにせがもうと、止めるべきだったな・・・それを見過ごした、それがこの結果だセバス!!!」
リータスの言葉に、セバスはレティシアが強くせがんだために止められなかったと言葉を濁す。
そんな彼の態度に再び机へとこぶしを叩きつけたリータスは、その手を窓へと向ける。
その先にはこの館の中庭が広がっており、そこには彼の愛娘レティシアの姿もあった。
「はぁ、トージロー様・・・今、何をしてらっしゃるのでしょうか?お会いしとうございます・・・」
空気を遮断する窓と隔てた距離にその囁きは聞こえなくとも、両手を組みうっとりと空を見上げるそのレティシアの姿に、彼女が誰かに恋い焦がれているというのはリータス達にもはっきりと伝わっていた。
「元々、アレを冒険者に関わらせるなど反対だったのだ!!しかしアレが余りにしつこいのと、相手が同年代の女だからと許してみれば・・・こうだ!!私よりも年上の爺に懸想するだと・・・ふざけるんじゃない!!!」
更にこぶしを机へと叩きつけ、何度もそれを繰り返すリータスは、目を血走らしては怒鳴り声を上げている。
それは彼がカレンを罰したのが、レティシアを危険に晒したことが原因なのではなく、それこそが理由なのだとはっきりと示していた。
「ふー、ふー、ふー!!大事な、大事な愛娘だ。『もうパパと一緒にお風呂入りたくない』などと言われた日には、一週間寝込んだほどに愛しい娘だぞ!!それが、それがどこの馬の骨とも分からん爺に奪われるだと!!?そんな事が許せるかぁぁぁ!!!!」
机に思いっきり叩きつけ過ぎたせいか、その指先から血を流し始めたリータスは、それを机に打ち付けたまま怒りを吐き出すように荒い呼吸を繰り返している。
しかしそんなもので収まる怒りではなかったのか、彼は頭を激しく掻き毟り始めると、またしても怒鳴り声を上げていた。
「だ、旦那様!?いけません、それ以上興奮なされては!!また倒れてしまいます!」
リータスの激しい怒りにセバスは慌てて彼に駆け寄ると、それ以上は危険だと彼を羽交い絞めにしていた。
そして何とか落ち着いたリータスは、そのままセバスによって元々座っていた椅子へと座らされる。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・セバス。いいか、セバス?あれに、エセルバードの孫とやらに、これ以上好きにやらせるな。ギルドに圧力を掛けるでも何でもいい・・・奴から活躍の場を奪うのだ。奴が冒険者として活躍し、もう一度レティシアに近づかんようにな。そうすれば、あのトージローとかいうくたばりぞこないの事も自然と忘れよう・・・」
セバスに椅子へと無理やり座らされたリータスは、荒い息を何とか整えると、セバスを自らの口元へと手招いている。
そして彼は、カレンから名誉挽回の機会も奪うのだとセバスに命令していた。
「は、ははっ!畏まりました」
その言葉に、セバスも頭を下げては了承を返すばかり。
如何にカレンに味方したいと思っていても、彼の主人は目の前の男、リータスなのだ。
その彼のはっきりとした命令に、逆らう事など出来よう筈もない。
「ふ、ふふふ、ふふふふ・・・見ていろよ、エセルバード。いつまでもお前の好きにさせていたわしではないのだぞ・・・」
セバスも下がり、一人椅子にどっかりと座るリータスは、窓の外の景色を見詰めながら一人呟く。
その瞳には、鈍く昏い光が宿っていた。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐@書籍発売中
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚
ノデミチ
ファンタジー
田中六朗、18歳。
原因不明の発熱が続き、ほぼ寝たきりの生活。結果死亡。
気が付けば異世界。10歳の少年に!
女神が現れ話を聞くと、六朗は本来、この異世界ルーセリアに生まれるはずが、間違えて地球に生まれてしまったとの事。莫大な魔力を持ったが為に、地球では使う事が出来ず魔力過多で燃え尽きてしまったらしい。
お詫びの転生ということで、病気にならないチートな身体と莫大な魔力を授かり、「この世界では思う存分人生を楽しんでください」と。
寝たきりだった六朗は、ライトノベルやゲームが大好き。今、自分がその世界にいる!
勇者? 王様? 何になる? ライトノベルで好きだった「魔物使い=モンスターテイマー」をやってみよう!
六朗=ロックと名乗り、チートな身体と莫大な魔力で異世界を自由に生きる!
カクヨムでも公開しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる